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☆2015年・冬アニメ、御かんそ。1月第5週。

 投稿者:ゆ~さく  投稿日:2015年 1月25日(日)16時24分53秒
返信・引用 編集済
  ☆「ガルパン」関連雑記。…そして、ついでに「艦これ」のコトも。(ちょっと冒険だけど)
今日、学園艦の「大洗程度の中級艦でも全長7.6km」という設定を改めて反芻して「スゲエなぁ(^血^;)」と独り
笑っていた。ココで突然の問題。「人間の視界で見た地球の地平線(水平線)までの距離って何kmだと思う?」。
答えは、なんと4.5km!意外なほど近いでしょ?そう、それほど地球は「そんなに大きくない」のだ。地平線上に
何か目標物を見つけ、ソコまで歩いてゆくのは容易なこと。だから大昔の有視界戦闘をやっていた艦船は水平
線(地球の丸み)の向こう側に隠れてる敵艦を捕捉するために、あんなに高い艦橋塔を設けなければならなかっ
た。アレはエラソーにするために艦上にお城を建ててヨロコンでるワケではないのである。で、ソコで考えると
…「全長7.6km(大型なら10km)の巨大扁平構造物」の上に立ってる、と思ってみて欲しい。空気の済んだ日に甲板
上から見ると我々が常識的に把握している「地平線までの距離」の感覚が通じない、その先まで甲板が続いて
しまうのだ!スゲー(笑)。コレほど大きくなると、ソレが扁平な構造物なら地球の丸みに沿い切れなくなって
艦首・艦尾が空中に持ち上がり、自重でへし折れてしまう。コレを防ぐために「ガルパン」初期設定では学園艦は
巨大メガフロートを連結したブロック構造になっていて地球の丸みに沿う姿になる、というコトになっていた
…しかしどっかの大洗大使の「ちゃんと空母赤城の姿をしてなきゃヤダ!」というコダワリによって今のよう
なカタチとなった。と、コレが意外な効用をもたらし、設定を考えるタイプのマニア(「ひけらかす」タイプでは
無い)なら、全長7.6kmの水上構造物、なんてシロモノが出て来た時点で「うッそでぇー♪」と指差してゲラゲラ
笑える…「あ、この作品は"ジョーダン"の上に成り立ってるのね」という基本スタンスがイッパツで伝わるのだ。
なんたって女子高が軍の放出品の戦車を買い取って武道の授業を行う世界である。きっと田舎の街道沿いには
中古戦車ディーラーなんかもあって、万国旗がはためく駐車場に「シャーマン初期型、車検2年付、即決50万!」
なんてビラ貼られた中古品が並んでるに違いないのだ。そんなアホ臭く笑える基本構造を施した上に立って
萌えにしろ熱血にしろ大真面目に展開するのが本作である。この時点でジブンのようなSFファンですらキャッ
キャと手を叩いてヨロコび、「ソレで?ソレで?」と身を乗り出せる。だからチャーチルや八九式が快速でブッ
飛ばし、速度エネルギーも熱量もナシにする謎カーボン設定が出て来たってOK!になるのだ。ちゃんと"笑わ
せる"からこそ「安心して乗っかれる虚構」になるのである。「楽しまされる」コトが判ってるから

ジブンは、「何もやってない」くせに「コレはファンタジーだから」「考えるな、感じろ!」ナドという逃げ口上の
宣伝文句でムリヤリ押し通そうとする類いの商品が大ッキライだ。「何もやってない」だけのくせに。「艦これ」
はゲームの段階なら良かった。アレは"ジョーダン""おフザケ"の類いであり、そんな「思い付き」の上に立って
みんなが楽しめた。しかしアニメ化の段階で、そんな不確かな足元の見直しも何もナシで「そのまま」映像作品
化してしまった。…脚本・監督は「少女たちが水上スケート滑走するバカな絵」「弓から放たれた矢が艦上攻撃機
になり、ソコに妖精さんが乗ってる」などのアシライで「夢の中のような、論理を逸脱した世界観」…という作品
基調を作って観客の疑問をパスしようとしてるみたいだけど、「コレが「艦これ」のアニメ化なのか?」…と考え
ると大いに疑問が残る。初見の観客には「ワケの判らない奇怪な妄想」としか見えないし、ゲーム版"提督"たち
から見ても…彼等はプレイしながら、「いたいけな少女」と「それが象徴する鋼鉄の巨艦」の両方を心に描きつつ
感情移入していたはずで…それを、このようなカタチで映像メディア化されては「ホールケーキから切り出さ
れたショートケーキを更に小さく切り刻み、指先にちょこんと乗っかるだけの欠片にしたもの」を「ファンなら
BD買うよな?」とセマラレてるようなモンなのである。元来が"おフザケ"だったからユーザーは、その「企画
の本来の大きさ」
を全く気にせずに、膨らまし放題に妄想を膨らませられたのではなかったか。最初に「ウケ
を取らなければならなかった」
。ソコの仕事を、アニメ版はやっていない。「設定を明確にしろ」なんて言ってる
のでは無い。「最初にするべき仕事をしていない」のが問題なのだ。第一、そんな「夢のような世界」のアヤフヤな
土台の上で戦闘アクションと、ロコツな萌え売りと、「人死に」「泣かせ」を同時に展開しようとは…。切り刻んだ
"土台"に乗るキャパシティを大きく越えている。コレでは羊頭狗肉・竜頭蛇尾の見本のようなモノではないか。
すべては、己の作った作品が「なぜウケているのか」見誤った角川側プロデューサーの見当違いが大元の発端だ
ろう、と思っている。作り手自らが、人気が付くうちに自家妄想が膨らみ、「やっていないでパスしてきともの」
を「既にやり遂げたこと」のように錯視してしまったのが、こうなった原因ではないだろうか。
…全ては"虚構"を構築する上での「嘘のつき方」の問題だ。KADOKAWAは、駄作を擁護する宣伝上の
嘘のつき方だけ懸命であり、本当に"創意"が要求される作品上の嘘のつき方がスッポリ
抜け落ちている。コレでは"プロ"でも何でも無い

補足。こんなコトを書くと、若い層などは「要するに誰もが納得する、壮大でご立派な設定を考えろ、と言ってるの
ね?」…と誤解するかも知れない…違うんだってば。"ショウ"に参加するなら、舞台に上がった段階で「こんにち
は!ボク達はこういうノリで、こういうボケをやります!」と自己紹介しろ、
というハナシで。ソレをしてこそ、観客
も「うん、分かった!面白いのね?」と付き合える。ソレすらやらずに、M-1グランプリとかに出たお笑いが、出がしら
に給食時間に騒ぐ小学生みたいに意味不明にドタバタ走り回り、そんな「みっともなさ」にどんな意味があるのか
明かしもせず
(意味なんか無いんだけど)色話や泣かせ話を始めたら「もういい、帰れ!」と空き缶投げられるでしょ?
そういうコトです。

…あ、"提督"様方には全く責任も見誤りも無いです。災難でしたね。ゲーム版には、全然文句の欠片も無いです。
しかし、アニメ版には、明確に制作上の「錯綜」があるので、ソコを「無い!」と固執すると旧帝国海軍みたいに
引き返せないトコまで行っちゃいますよ、とだけ…負け戦を「勝っている!」と喧伝し続けてああなった大本営
の轍を踏むより、「なぜこうなったのか」を冷静に判断するのが優れた"提督"に求められるべき姿ではないか、
と思いますです。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
☆続けて、「ガルパン」情報。
3月発売・「FURY」のBDに「ガールズ&パンツァー」SP特典ディスクが付属!!
http://www.amazon.co.jp/dp/B00S871WHW
えー

> [ ガールズ&パンツァー 特典ブルーレイディスク ]
> ・ M4シャーマン in ガールズ&パンツァー
> 「ガールズ&パンツァー」のM4戦車とティーガーⅠ戦車の登場シーンを秋山優花里(中上育実)が解説
> ・ これが「フューリー号」のモデルになったM4A3E8戦車だ!中上育実が特別ロケを敢行
> 出演:中上育実(「ガールズ&パンツァー」秋山優花里役)、他
> 監修:浪江俊明(「FURY」日本語版監修)
> 協力:陸上自衛隊武器学校
> ・ 「ガールズ&パンツァー劇場版」SPECIAL PV
えー

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
☆2015年・冬アニメ、御かんそ。1月第5週。


○「暗殺教室」・3話
やっぱ面白い(^血^)なんで、週間少年マンガ誌の第一線ってのは、こんな豊かな才能が集まるんだろう…。
編集部が飛び切りの文芸用意してんだか、それともホントに作者が天才なのか…多分、後者なんでしょうなぁ。
タコの人間味がドンドン描かれる分(イタリアへジェラート買いに行っもお小遣いが足りなかった、の顛末に
ワロタ(^四^))、マジで殺人しかねないサイコパスヤローを登場させて「人間味」溢れるタコと対比させると
同時に、その弱点…「油断」や「生徒を大切に思う気持ち」などを露わにしてゆく趣向。敢えてターゲットの「弱点」
をひけらかすコトで観客(読者)の「何か殺すテがあるハズだ」という興味は格段に増します。さらにサイコパス
に見えた新キャラにも切実な「訴え」があった(ホントは、殺人目論むような小学生なんてのはこんなマトモな
人間じゃないでしょうがね)、という「彼なりの事情」を描き…ソコに「安心して殺しに来て下さい」と請け負う
タコを、そんな彼の「救い」としてあてがう…まさに「理想的」筋立てです。本作、「人類は衰退しました」のファン
は観て下さい。アレのブラックギャグの側面と似たようなアジ…上江州脚本+岸監督コンビのオイシいトコが
バシバシ出てます。
"児童向け基調"ですが、深夜にやってても気にならないほど面白い。♪やり切ってないから♪
やり切れない~♪

○「探偵歌劇ミルキィホームズTD」・4話
モノスゲーヨタ(笑)。"一発屋"の一発ネタ。本作、出来れば1期の頃のあのキョーレツなアホッぷりに戻っ
て欲しいトコですが、今回もネタは危なげなくヨタッてましたし…スタッフ諸氏が「は?ミルキィホームズ?
もォどーだってイイわ」とナゲてる感が、まるで場末の温泉ホテル大宴会場の一発屋歌手ドサ回り歌謡ショー
みたいなうらサビシいオモムキをカモシ出してて酒のツマミに好適(笑)。でもやっぱ各話演出にキョーリョク
な助っ人が必要でしょうか。今回も、コンテは冒頭の3カットでイキナリ脈絡無く人外魔境に連れてかれるとか
イキオイあったんですが、演出がも少しタイミング押しで来てくれてたら、もっともっと面白くなってたかも。
クラシックアーケードゲーム対決の決着んトコ、コンテの意図は「ホウキで掃き捨てるようにアッサリと「ハイ
ハイ退場、退場」ってカンジにサクッとケリを付ける」おつもりだったんでしょ?アレ。

1/27、20:12、付記。
○「夜ノヤッターマン」・3話
今回は、ちょっと今イチだったように思います。本作、1話からキッチリ「レジスタンスモノをやるんだ」という
筋は通してありますし、そのセンで観ても…若い二人がドロンボー一味と共に行く、と決める際の…「天使と
一緒に父母のトコロへ行こう!」(死を覚悟している)なんてセリフは泣かせましたし、その物語ラインだけに
絞っても充分「見せる」コトは可能だと思います…。しかしソレを現代の観客層に心地よく飲み下させるために
「シャレ」のオブラートを纏ったのですから、その"外装"を徐々に脱ぎ捨てて得意な文調の方へ気取られない
ように移行する、なんてコトはやって欲しくない。いったん「シャレをやります」と表明して始めたシリーズ
なら、最後までその「テイ」は崩しちゃなんない、と思います。ソレがこのシリーズの「芸」なワケですし、観客も
そんな「芸」をドコまで貫いてくれるのか、を興味の中心に据えて観てるのではないかと。そして、"シャレ"の
テイを纏ってはいても、そのままで相当の悲劇や残酷なシリアスにだって振れると思います。振れないなら、
そもそもやっちゃならない…例えウケなくとも、最初から純然たるレジスタンスモノの方が良かった…とも。
まぁ、シリアス慣れして無い若い観客のために、予め「ソッチ方面に行くよ」と予告してやる、予防ワクチンみた
いなアシライかも知れませんがね。「この企画」なら、そんなモノ不要…というか、イミ無いのでは。

○「ローリング☆ガールズ」・3話
4人娘の武者修行、まずは東京に行くみたい。で…。アヴァンの巨大ロボ同士の格闘戦、そのデザインをジッと
観ながら…「スカイツリーと…東京タワーだよなぁ?コレ…」とかブツブツ言いつつ観てます(^へ^;)。楽しい。
楽しいんだけど…コレは2話の時点から何だかジワジワ感じていたコトなんですが…「本作、もたないかなぁ?」
という気がして来ました。
ホントは、「失敗してもイイ!ド~ンと行こう!」という若い意欲を持つ、新鮮な作品は、無条件で応援したいん
です。主題歌をブルーハーツ「人にやさしく」とかにする時点で「判った!何をやりたいのか"受け取った"!」と
ハートにビシッとキました。「作品が目指している場所」も…コレ、例えば「キルラキル」をスタイリッシュに
したようなセンでしょ?「例えるなら」、ですが。大好きなんです。その中心に「夢」と「優しさ」を携えた強烈な
バイオレンス。しかし…。あの「キルラキル」でさえ、TRIGGER一社の力だけではどうにもならず…今石監督の元
に摩砂雪、樋口真嗣、前田真宏各監督ら、「あの頃の」メンツが再結集して何とか捻り伏せた?かのようにも見え
ます。おかげで「キルラ」は最後まで完走し終え、大絶賛の大拍手に終わったワケですが…。本作は、どうなんで
しょうか。なんか、前回の2話から…イキがイイのはコンテの時点までで、作画が既にアレな領域に入ってる気
がするんですが…。なんか「コンテの意図したコト」と、作画の足並みが揃ってない、とゆーか…。ああ…二原に
ウォンバットと、MSJの名が…(^血^;)。
「キルラ」もそうでしたが、「アニメーターの」作品です。ソコも大好きです。動かしてナンボ。絵の迫力でブッ倒
してこそ「どうじゃ!」と見せ付けられる。しかし…アチラの場合は今石監督と地獄に落ちる度量を持つ猛者の
集団がいてくれたからこそ何とかなりましたが、本作の「持久力」は、果たしていかほどのものなりや?
「夜桜四重奏」もそうでした。「WuG」もそうです。ココでハッキリ念を押しときますが、「WuG」は…脚本・コンテの
時点ではやるべきコトをそれなりやっていた作品でした。いやもォ、ハッキリ言って後半の構成が見れたモン
じゃなかった(笑)…ブッチャケ言うと「プロとは呼べない」領域までクズレた「ラブライブ!」2期と比べると月
とスッポン雲泥の差、というくらいキッチリしていました。まぁ結局、あの通り"ドンキホーテ"は息絶えたワケ
でしたが…ジブンは、そういう「若さ」と「挑戦の志」を持った作品が大好きなんです。ソレが無くなってしまえ
ば、アニメは確実に滅びます。だから、「挑戦の気概」を持った作品は無条件で応援しなければならない。…コレ、
ゼッタイです。
しかし…本作はというと、「ノリが全て」の作品ですので、昨今のギャグセンスにうとい若い客層には通じない
だろう、と思える面も多々あります。今回Bパートの泣きゲロとか…(^血^;)。連中、「「艦これ」とコレとどこが
どう違うんだよ!ワケワカラナイのはコレだって一緒だろ!」とか言うでしょうしなぁ。そう言われちゃうと
"解説"のしようが無いです。エロゲやエロラノベで思春期を過ごした層とは"センス"に絶望的な断絶がある、
と思ってます…。あああああ、なんかBパート最後のバクハツも、昔の「ヤッターマン」(今の「夜ヤッター」では
ない)みたいになっちゃった…(^д^;)。コレ以上盛大にクズレちゃったら、もう応援のしようが無くなります。
まだ3話でコレ、というのは…。「成否に関わらず応援します」とは言いましたけど…モゴモゴ…

○「ユリ熊嵐」・4話
「好き」と「キス」は相反するそうです。るる達は、「キス」を諦め「ユリ承認」を受けるコトによって「断絶の壁」
(人間とクマとの隔絶線)の向こうから人間界に来た、と…。あ~。その後、今回のるる(姫)の回想で、「コレまで
起こっていたこと」の説明が始まったカンジ?なんか、「ドラマ仕立ての謎」で引っ張った「ウテナ」「ピングド
ラム」より、「童話(寓話)」の文法で語られる本作の方が自分には合ってるカンジ。色々と思い当たるフシが…
ともあれ、こうして、るるの役どころは描かれました。「無償の愛の象徴」である弟を、幾度も裏切り、殺し続け
た罪グマ。…そこへ現れた銀子…彼女は「"好き"を諦めない。例え殺されても」というキャラだそうです。そして
るるは、贖罪のために彼女に"依存"し…。はー。彼女の持つ星型のブローチと同じモノが、紅羽の亡き母親の首
に…。で、こんなキャラの相関図に「透明な嵐」が絡むワケッスね。それぞれのキーワードの意味性を読み
解こうとするよりも、シーンごとの寓意性を気にかけた方がイイ気がして来ました。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
1/29、4:20AM、付記。
○「艦隊これくしょん」・4話
あー!隠し玉にあおしまたかし脚本、稲垣隆行監督(「ジュエルペット サンシャイン」「トータル・イクリプス」
1~2話)を連れて来たんだ!…その甲斐あってか、一番最後に取って付けたように付加された戦闘シーンと、
その後の愁嘆場は、っそれなり盛り上がりました。実はウトウトしていて、ハッと気が付いて、TV点けたらその
シーンだったので…ココだけ断片的に観たら少々ウルッと来ちゃったほどで。…コンテ・作画などのスタッフ
諸氏は懸命に頑張られてます。…なんで頑張っちゃうかなあ…まぁ、ソコは角川・DMM側の意気込みに対し「プロ
としての腕前と心意気を示してみせた」というトコなんでしょうけど…。しかし、いくら腕のイイ棟梁が見事な
腕前を披露してみせたトコロで、そもそもの施工主が発注したのが梁も柱も基礎も無いオモチャみたいな設計
の家じゃ…。もつワケ無いし、全体がミシミシ言ってるのに、ガワだけ綺麗な外観を指差して「新時代の新感覚
のモデルハウス!新聞一面に載ったしTV番組も絶賛だよー!」とか呼び込む詐欺師の宣伝に釣られて、そんな
家に詰め掛けてる連中を見ると…。「あー、家が潰れた時に一緒に死ぬわ、あいつら」と胃液がこみ上げるような
目眩と不快感を覚えるばかりで…フツー、家がミシミシいってたら「危ない!」と思うだろ?常識が無いのか?
とか思いつつ、最初から録画を観てみれば…。あ~~。あおしまたかし氏、投げておられる~(^血^;)。
「こんなモン、どないせーちゅーんじゃ!!」ッて叫びが響いてくるようですわ。稲垣監督も、「T.E」
1~2話の方の監督でなく、完全に「ジュエルペット サンシャイン」の方の監督ですね、こりゃ(^四^;)。観てて
背筋が凍るような"おぞましさ"。身動き出来ない環境に閉じ込められたスタッフ諸氏
が自家中毒起こし始めてるような…。例えて言うなら、生き物の飼い方を知らないバカガキが段
ボール箱にみっちり仔犬を詰め込んで蓋をして、日照りや雨の中放置して…異臭が漂い蝿がたか
り始めた頃の箱を開いてみたような…観ていてそんな感覚でした。誰だ、こんな酷いコト
をしたのは!
…と怒り狂いたくなる痛々しさ。こんなシロモノをTwitterとかで「面白い
よ!」とガナる煽りに乗せられ、段ボール開いて仔犬らの死骸を覗くサマをニココメではしゃいで
観てる連中がいるかと思うと、ねぇ…結局「この中に一人、妹がいる」とかのKADOKAWAラノベ企画と
何も変わりゃしませんでした。キチガイに向けて作られた商品なので、観て喜ぶのはキチガイばかり。
そんな感覚でした。
で、↑上に書いた、最後の戦闘シーンと愁嘆場は…さらわれて来て、こんな企画に押し込められた
スタッフ諸氏の、「ちゃんとした構成、キッチリした"狙い"と"土台"のあるシリーズを任される
なら、俺たちだってコレくらい出来るんだぜ!」という「意地」と「実力の主張」を断片的に
観せられたかのようで
…高揚なんてしません。するワケ無いじゃないですか。…なんか、狭い段ボールの中で
死んでいった仔犬たちの「ボクは大きくなったら盲導犬になるんだ!」「オレなんか警察犬だぜ!」…などいう夢と
希望と、事実ソレだけの実力があったのに飼い殺しにされていった無念の残滓が漂っているかのようで…。なんか、
目を背けたくなるような思いでした。とにかく今は、この「死の段ボール」から、実力も将来もある仔犬たちを早く
解き放ってやって欲しい。願うのは、そんなコトばかりです。…本作は、コレ以降は「作品」と呼ぶのをやめます。
毎度のKADOKAWA企画と同じ、理想もプロの気概も無い無能が「オレにだって出来る」と
勘違いして悪臭と感染菌を振り撒く「商品」に過ぎませんでした。
"提督"方への対応も…サスガ
に、コレを楽しんで観てるようなヤカラは、もうコッチも擁護出来ないでしょう(^血^;)。コレ以降アニメ版に
ついては…商品自体も、その周辺も、一切配慮ナシで書いていこうと思います。なんか、書く気も無くなって来た
けど。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
☆以下、ココに付記。

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☆1/23早朝、目が覚める直前に見た夢(ナゼか大昔のVHS録画機で深夜アニメをサーチしてる夢)の中で
 「ニャニがニャンだーニャンダーかめん」主題歌・大森玲子「夢のマント」が流れてて、「ああ、いい曲だ…」
 とジンワリ泣けたので、今日からこの御かんその端っこに、今では忘れかけてる2000年代アニメ作品
 ついてちょっと書いてゆこうか、と思い立ってみました。その1作目は…そう、「ニャンダーかめん」。

○「ニャニがニャンだーニャンダーかめん」
やなせたかし氏による「アンパンマン」の自家焼き直し作品なんだけど、未就学児童向けの「アンパンマン」と
比べ小学校中学年向け、というトコロがミソ。この年代が対象になると藤子・F作品辺りと同じで、主人公は普段
は気弱で目立たない少年、そしてドキンちゃんとかと違い、"異性"をちゃんと"異性"と意識するように作って
ある。特に敵役・ニャオン(堀内賢雄)のオンナ・おコンちゃん(内川藍維)が色っぽい(笑)。観客のガキどもに
「おコンはイイ子なのに、なんであんなニャオンに惚れてるんだろう?」と考えさせる内容になってる。当時は
ロボットモノ一辺倒だったサンライズ制作、というのも興味深い。とにかく、主題歌「夢のマント」サビの部分…
「ゼッタイそばにいるよ あきらめないでね なんでもない ほら なんでもない」…というフレーズが、
「あ、やなせさんだ」ッてカンジで…思わず泣けちまう。死ぬまで、あのお方は詩人だったんだなぁ、と思います。
「頑張れ、負けるな」じゃダメ。「何でもない、ほら、何でもない」でなければ児童の心には届かない。

○「カードキャプターさくら」
ジブンにとっては今でも勿体無くて、勿体無くて、勿体無くて、とても冷静には評せない作品。とにかくキャラ
も、作画も演出も、音楽もコレ以上無い、というほど完璧。脚本だけが…(^へ^;)。とにかく、勿体無い!ゼッタイ
勿体無い!あの設定…紛失し暴走しかねない魔法のカードを小学4年の女の子が"回収"してゆく…その過程で
回収したカードは"配下"となり、その力を使える…という物語は、上手くその"真価"を引き出せれば「ヤマト」
「ガンダム」どころじゃない、確実に日本を代表する「名作」の一つになっていたと思う。今のゲームカード慣れ
した高校生の方が、カードバトルの有効な描き方について良いアイデアを出せるんじゃないだろうか。ムロン、
展開の途中で、"もう一人のカードキャプター"…クロウカードの継承者も出さねばならなかったでしょうし、
兄貴なんか放っといて、そんな「カードの回収競争」になっていたら…どんなに面白くなったコトか。しかし…
あの当時は、「カードバトルとはどーゆー遊びか」という概念そのものが原作者を含め、日本人には馴染み薄い
モノなのでした。嗚呼…。だけど、あの時代に「コレからは"カード"が来る!」と予見出来ただけでも、原作者の
CLAMP氏には決して凡人と違う"天賦の才"があるのは確か…でしょうか?編集側の立案かも知れんけど。

○「あずきちゃん」
原作:木村千歌(「なかよし」連載)、脚本:雪室俊一によるトンデモネーNHKアニメ。アニメ化は最近「ブラック・
ブレット」を担当された小島正幸監督。とにかく、絵は「ちびまる子」に毛が生えた程度の単純なモノなのに、
「小学生の頃からオンナとはこういう生き物だ」という作家の信念(笑)がグイグイ描かれます。授業中でも
布団の中でも勇之助クン、勇之助クン、勇之助クン(笑)。ついには小学5年でキスまでしちゃうシマツ(NHKで!)
(笑)。しかしソレばかりというワケでもなく、家族、個性豊かな親友やライバルたちなど魅力的な脇役を配し、
小学5年の日常を活き活きと描いた、この頃のNHKが得たヒト知れぬ名作。NHKはこーゆーのこそ再放送すれ。

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情報(すてま)

 投稿者:cat  投稿日:2015年 1月24日(土)21時07分19秒
返信・引用
  ガールズ&パンツァーのWEbラジオ、インターネットラジオステーション音泉にて1月30日より隔週で配信。
パーソナリティはウサギさんチームご一同。
はたして丸山紗希役の小松未可子は登場するのか?!
 
 

「ガールズ&パンツァー・OVA/これが本当のアンツィオ戦です!!」御かんそ。(3)

 投稿者:ゆ~さく  投稿日:2015年 1月22日(木)15時35分33秒
返信・引用 編集済
  ○「ガールズ&パンツァー・OVA/これが本当のアンツィオ戦です!!」御かんそ。(3)

★開幕!!全国戦車道大会第2戦!!

スッキリ晴れて、絶好の戦車戦びより(^四^)!アンツィオの連中はジェラートとかパニーニの屋台出してま
す。コレまで観た大会の出店は地元のテキヤ(笑)みたいのが主でしたが、ビンボなアンツィオがココで稼が
ないハズは無いですわな。つーかモノは美味いし売り子はJKだし、もっと大々的に世界お国自慢B級グルメ市
みたいの併設したら戦車道全体の盛り上げにもイイと思うんだけど。あ、弱小校の試合だとみんなソッチへ
惹き付けられちゃうから自制してんのか?しかしナメたモンじゃないですよ。アンツィオは決して弱くない!
むしろ、今大会での大洗の対戦相手だと、重機甲部隊大進撃となった決勝戦はともかく、耐久追っ掛けっこに
なっちゃった第1・第3戦よりも、この第2戦は観客の見応えも相当のモノがあったんじゃないだろうか。ああ…
こんな大会があるなら毎回イカ焼きと缶ビールお供に観に行っちゃうのに~。まぁ、現実には無理でも劇場の
大画面&5.1chセンシャラウンドの大迫力で拝めるんだから、ソレは殆ど同じ喜びとゆーモンで!戦車道
大会は実在しなくても戦車道大会が観れる「ガルパン」の映画は現実にあるんだ!!なんと嬉しきコト!!

なんつってる間に、毎回恒例となった試合前の挨拶、とゆー名の挑発合戦。毎回、ココで各校の隊長や副官の
人柄が知れるのが「ガルパン」の定型パターンでしたが、チョビもまた彼女らしいトコ見せてくれます。(西住
流に気後れしてんのか)「私たちは負けない」と宣言したのを「じゃなかった勝つ!」と言い直したりして(笑)。
その後で「正々堂々勝負だ」と握手。勝気だけどお人好し、そして公正…という彼女のパーソナリティが強調さ
れますね。その手前のカメラ前に顔を出すパッチョ。カトキ監督、カンケー無い被写体が画面下手から視界に
鼻突っ込んで来るのスキね…まぁ、確かに自主映画みたいなざっくばらんさと、その頭を撫でたくなるような
キャラの活き活きしたカンジが出ますわね!(^血^)…とか思ってたら、このパッチョちゃんはカエサル探し
てたみたい。彼女の姿を見つけ、たちまち幼馴染のたかちゃん・ひなちゃんの仲に戻っちゃう二人。そんなカエ
サル…普段演じてる毅然とした"ローマ帝国将軍"のキャラを捨て、自分たちに見せたことの無い「フツーの女
のコの一面」を見せる仲間の姿に、ちょっと嫉妬の歴女組がカワイい(^ω^)。まだまだそんな歳ですよね彼女
ら…。歴代の英雄に憧れるあまり、そのキャラを演じてる中二病真っ盛り。そんな"ごっこ遊び"から一抜けた、
されたようにも見えるんでしょう。…でも、その"ごっこ遊び"は決して矮小なモンじゃない、「こんな人間に
なりたい」と彼女らが憧れ近付こうとしている、将来へ向けた己の「役作り」でもあるワケで。他の連中…まだ
まだコドモの1年生ズ、単純熱血組のバレー部と違い、常に泰然としているかのように見える歴女組ですが、
そんな彼女らの中に残る「不安定な部分」も今回、描かれます。40分のOVAでキャラ描写も抜かりありません。

たーかちゃん♪と呼ばれて真っ赤になるカエサルのカワイさを描いた後は…毎度のごとく観覧に来てるライ
バル校の面々なども描かれますが、モーリスmkⅡ軽装甲車で来てる聖グロ、ナゼかDUKW上陸用水陸両用車で
来てるサンダースとも、背後に描かれてる車輌がスゴい!「ガルパン」ファンならアクタス同人誌「アンツィオ戦スタッフ本」は
お持ちのコトでしょう、43ページを開いてみて下さい!!
…修正前の原画と、コンテを終わらせたカトキ監督
直筆による修正原画が併載されてるんですが、この修正画がスゴいッ!…修正前の原画も緻密に描かれて
て「正確な描写だなぁ。プロだなぁ」…ッてカンジなんですが、コレにカトキ氏が修正入れるとその存在感、
重量感とも桁違いになってる!!
…こんな2秒足らずのカットで、よくもまぁ…(^四^;)。しかし…ソレが
「ガルパン」なんですね。確かにコレ、この未修正原画だと何の問題も無い「あ、二次大戦の軍用車輌が出てる」
ってカンジの画面になりますけど…カトキ氏修正後だとソレを遥かに超え「うわッ戦争映画なみの臨場感!」

という"説得力"が出ます!!…コレが「ガルパン」。こんな些細なトコにも力を注ぐコトで、画面の
厚み、奥行きを増してます。そういう膨大な努力の集積が、まるで本物の戦争映画のような手応えを観客に
与えて…。まぁ、そんじょそこらのナンチャッテ戦争モノには決して真似出来ない綿密なデティールですわ。

さて試合開始!!!アンツィオ、"マカロニ作戦"展開!!!
「パンツァー・フォー!!」「アーヴァンテ!!」
両校隊長の号令が飛び、たちまち弾かれたように飛び出す戦車隊!
背後にかかってる、まるで運動会みたいな元気のイイ行進曲と共に、(劇場では)轟然と鳴り響くセンシャラ
ウンド!!
ああ…ホームシアター組んでるヒトが羨ましい!と同時に、画面ではそれぞれ立体的にサスの挙動
を付けられた重戦車・軽戦車群の競うような突進が臨場感抜群に描かれ、さらにペパロニ以下アンツィオ勢の
活きのイイ「てめェらモタモタすんじゃねェぞーッ!」「おーッ!」の叫び!ああ…オレは今「ガルパン」を観て
るんだ…お帰り、「ガルパン」!と劇場でナミダが滲んだモンですよ。こんな楽しい、誰一人傷付かない"戦争"
が現実にあったら、どんなに勇気と活力をもらえるコトだろう。…そんな"理想"に心躍らせつつも、ミッチリ
作り込まれた大迫力の映像・音響・ドラマに身を委ねられる。なんて贅沢な時間なんでしょう、
「ガルパン」を観ている時というのは
…あれ?CV33が全車、エンジンルームの上になんか積ん
でる。何だろ?…と思ったら、すぐにタネは明かされました。ハリボテか~(^血^;)!!…張り切るペパロニ、
大盤振る舞い特盛りのつもりで積んで来た全部のデコイを組み立てちゃいます。あ~あ(^四^;)。しかしコレ
まではきっと、パトカーの周囲を箱乗りで煽る族のようなマネして全員ヤラレちゃったのであろう(笑)彼女
ら(そんな過去戦歴、想像に難くありませんね(笑))からすると「囮を立てて背後から包囲」なんて作戦を思い
付いただけでも大した進歩だ(笑)。きっとマジノ戦とかでも、快速CV33部隊で煽るだけ煽って、唯一の火力で
あるセモヴェンテの前にフラッグ車を引っ張り出して来るまでに多大の犠牲を出した(笑)んでしょう、「うう
~んコレではマッチポイントまでの損失が大き過ぎる…確実に勝利を収めるにはどうしたらよい…」と必死に
考えてるチョビ子の姿などが頭をよぎります(^ω^)。そう、今回は必殺新兵器も入手出来たコトだし、そんな
彼女らの勝利に懸ける執念もハンパじゃないです!頑張れ軽戦車レディース軍団!西住流なんかに負けるな!

一方、進軍の大洗側。アヒルさんを斥候、ウサギさんを別行動に立てておいて…本隊は戦場の概要を把握する
ために、敢えて主街道を進むのを選びます。ココんトコの美しいカメラワークや美術が、また「ガルパン」なん
ですよねぇ…。↑林道の登攀にかかる本隊の描写。6話サンダース戦から、こんな「被写界深度の深い」、超望遠
で複数の戦車を一枚絵に収めるようなレイアウティングは使われてました。通常のパース空間で隊列を組ん
で動く被写体等をそのままカメラに収めるだけでは面白みの無い、大味な、漠然とした"絵"にしかなりませ
ん。コレ、カメラマニアの方なら良くお判りの撮影法だと思います。アタシもこんなの意識するようになった
のは「ガルパン」からなんですが…↑複数の車体がつづら折りの急勾配に差し掛かるサマを超望遠で1枚の視界
に収めるような撮り方をすると、こんな「ギュッと濃縮された」1枚絵が仕上がります。映画的撮影技法。人間の
目で見たそのままだと「視野が広過ぎて」面白くもなんとも無い"絵"になるんですよ。例えて言うなら、地面に
散らばる蟻を漠然と観察するのと、蟻の巣観察セットの中でゴチャゴチャ餌を運んでたり通信してたりする
蟻の生態を一視界に収めるのとの違いに似ています。後者の方が、遥かに「観ていて面白い」絵になりますよね。
ちゅーか、前者の撮り方では「何を見せたいのか」判らなくて「映画」にすらならない…言ってるコトお判りに
なっていただけます?またですね…林道に登攀して木陰に身を隠す八九式の上に覆い被さる木漏れ日がねェ、
また美しくて…。その場の臨場感、コソコソと隠密行動してる八九式の孤立感、激戦の前の静けさが同時に醸し
出されます。11話でもこんな見せ方してましたね…「ガルパン」の絵造りって、ある意味「詩的」でもあるんです
よね。「"戦場"とは、必ずしも血みどろの修羅場だけではない。激戦の合間に、ふとこんな"美しい風景"が兵士
の目に入るコトもある」…なんてミリオタ作家諸氏らの「美的センス」や「主張」が伝わって来るかのようです。
こんなレイアウトや美術…。凡百の「説明的なコンテ」しか描けない演出家に思い付けるでしょうか?こんな
凝った"視界"を構築する週一の深夜アニメなんて、滅多に観られないですよ。他の多くの凡作は、どれもこれも
シロートでも思い付けるようなレイアウトの画面を、特殊効果で飾り立てる程度しかやってませんよね…。
こんなちょっとしたトコからも、「ガルパン」って"取り組み方"がそもそも違うんですよ~~。
で。偵察に出たアヒルさん八九式とウサギさんM3リー、共に東西に走る街道沿い山側斜面に陣取ってる敵影を
確認!南北に交差する林道との十字路をも睨む、まさに"要衝"を押さえた布陣。サスガ暴走レディース軍団、
展開配置はベラボーに速い!…このまま街道へ入っていったらイイ標的です。ココから、キャラそれぞれの
反応が面白い。桃ちゃんは南側(谷側)斜面、正面からの突撃を提案。相手側の有効火力はセモヴェンテしか
無く、コチラには長打力も防御力もある…正面装甲を頼りに一気に押し潰す好機!…と思ったんでしょう。
会長・杏も無責任に「突撃イイねー♪」と同意。このヒトは既にこの辺りから、大洗チーム全員を「追い込みに」
掛かってんのね(^へ^;)?そんな"プロデューサー"の意向を受けた"監督"のみほ、そのままの街道北進を決意。
「え?」と反応する優花里の芝居が細かい。みほはP40の姿が無いコトを警戒してるようです。この辺り、ウサギ
さんチームの描写も…佳利奈ちゃんの操縦が上達しつつあるコト、彼女の車体旋回とあやちゃんの砲塔旋回が
ピッタリ同期してるコトなどを描いてて、成長ぶりが心地イイ(^血^)!しかし、どうも敵の数が勘定に合わな
い…不審に思ったみほ、偵察車に「突っついてみて」と命令。たちまち吹っ飛ぶ敵デコイ!ニセモノだー!

さあッ戦闘開始!「ガルパン」が始まりますッ(^四^)!
アヒルさんチームは山斜面を
駆け降り南側から大洗隊を包囲しようとするペパロニCV33隊を発見、追撃開始!ウサギさんチームは同じく
カルパッチョのセモヴェンテ小隊を発見、あやちゃんの不用意な攻撃で交戦に突入しちゃう!劇場でココを
観た際、カーン!と弾かれるM3の機銃弾と同時に、セモヴェンテがコチラを指向して砲撃…そんなあやちゃん
の照準器視界内のカット、まるでジブンが森の中で戦車に狙われたかのようなゾクゾク感がありましたよ!
澤車長からの報告を受けたみほは直ちに、ウサギさんズに「セモヴェンテを引き付けて、本隊への合流は全力
阻止!」との命令を発します。偵察よりも重い任務だけど、こうなったら仕方が無い。もしヤラレても彼女らが
招いた事態ですし、良い経験になるでしょう。この辺の、みほ隊長の采配のビミョーなサジ加減が本作らしい
ですね(^~^)。みほの狙い通り、ウサギさんらはココで経験を積み、戦果をあげてみせるコトとなります。彼女
の目指す「楽しい戦車道」とは、勝敗関係無く仲良しごっこをするコトじゃない。時には、辛い任務も与えないと
経験と自信が得られない。コレが本作のテーマ「全員が戦いを己のモノとする」「人を育てる物語」であると
いうコトです。いや、この戦いに勝って一同プラウダ戦では増長しちゃうんですけど(^四^;)。ともあれM3リー、
セモヴェンテ2輌と追い縋られながらの砲撃戦に!逆にCV33隊を追う八九式は快速同士の特性を活かし山岳
デッドヒートレースに突入だ~!ついさっきまでチョビ子の受け売りで頭脳戦をヒョーボーしてたペパロニ、
なんで自分らが追われる立場になってんだか良く判らないけど、そんなんどーでもイイや!とばかり得意の
暴走戦に八九式を巻き込む~!そんなこんなやりつつ…やはりみほは本隊自体を囮に使い、敵フラッグ車の
P40を引っ張り出すのを狙ってるようです!大胆不敵勇猛果敢。彼女は相手の心情を読む心理ゲリラ戦が得意
ですから、「アンツィオにはフラッグ車を見せびらかす"挑発"が有効」と判断したのでしょう。と同時に、既に
アンツィオ側はペパロニのCV33隊、パッチョちゃんのセモヴェンテ隊と、チョビ子のP40フラッグ車が分断さ
れちゃってます(^へ^;)。こりゃやっぱり、みほの方が一枚上手でしょーか?しかしチョビ子だって、イキオイ
任せの突撃で大洗側のフラッグ車38(t)を落とせる可能性は充分にあるぞ!頑張れチョビ子、負けるなアン
ツィオ暴走軍団!(^▽^)いけ~!突ッ走れ~!鋼の車体が突進し銃撃が花開く峠の追撃戦じゃア!!

ああ…こんなワクワクする戦術や息を呑むアイデア豊富なアクションがあり、仔細綿密な
ミリタリ描写があり、ソレらと本来水と油のはずのJKの友情物語やカワイさの描写があり、
ソレら全てが洒脱な"ジョーダン基調"の上に構築されている…こんな周到な作品、アナタ
他にどんなのをご存知ですか?ソレも「愉快さ」「面白さ」のためだけにココまでやる作品。
本来、ココまでやってこそ"プロの仕事"なのです。そうでなければ、お客が安心して
乗れる「作品」とは呼べないのです。
(暗にどんな作品のコトを「ダメだ」と言ってるのか、お判りになるでしょ(笑)?)


(続く)
 

イベント情報

 投稿者:h・m  投稿日:2015年 1月21日(水)21時45分23秒
返信・引用
  下北沢の劇場 トリウッドにて
『花のずんだ丸』『まかせてイルか!』の上映 及び大地丙太郎監督 のトークショー開催。

 日 時 : 2/5(木) 20:00の回上映後  舞台挨拶トークショー

http://homepage1.nifty.com/tollywood/

 

2015年・冬アニメ、御かんそ。1月第4週。

 投稿者:ゆ~さく  投稿日:2015年 1月20日(火)21時21分38秒
返信・引用 編集済
  ☆2015年・冬アニメ、御かんそ。1月第4週。

○「暗殺教室」・2話
…ああ、なんて楽しい、ハートフルな児童向けなんでしょう。…え!?…まさか未だに本作を誤解してるヒト
はいませんね?レッキとした「児童向け」ですよコレ。「ONE PIECE」や「妖怪ウォッチ」と、ドコも変わりませ
ん。少年ジャンプ連載だし。ただ、先生を殺そうとするけど
ああ…こんな元気いっぱいヤリタ
イホーダイの学園モノが現れたのは、いつぐらいぶりだろう。こーゆーのこそ夕方枠でやって欲しいんですがね。
テーマも明朗かつ教育的だし、いっそNHK夕方枠でやってもイイんじゃないだろーか。上江州脚本+岸監督
コンビ作、なんかドンドン良き方向へ向かってるような気がします。くぬどん(声:間宮くるみ)の学園解説
コーナーが始まった時には「人類は衰退しました」の続きが始まったかと思っちゃいましたわ(笑)。

○「探偵歌劇ミルキィホームズTD」・3話
先週に引き続き、バラドル堕ちしたアイドルちゃんのミジメっぷりから。ナルホド、今回の4人組はトイズを
使えるから、代わりに底辺を這いずり回る存在が必要なワケだ。ドブを這いすり回って生ゴミのイワシの骨
齧らなきゃ「ミルキィホームズ」じゃないよね!!
で…。ゲン直しの神頼みに全国パワースポット巡り、ッて…
聖地巡礼じゃん(笑)!!

鷲宮でらき☆すたダンス、大洗で戦車行進、あとマチアソビ。こーゆーのイイですね!ただ単にニブい観客に
「鷲宮だ」「大洗だ」とニココメで指摘させてソレで終わりみたいな安直な通過儀礼じゃなく、言ってるコトと
趣旨が意味不明にズレてるコトをノーツッコミでそのままやり逃げするようなボケ
。あの大爆笑だった1期
のノリが戻って来たかな?とゆー期待もそこはかとなく感じますか?「ミルホ」(1期)の笑いって、けッこ高度
だったんですよ。知ってました?…で、さんざ意味不明のヨタを並べた挙句に床に落ちた残飯をねぶり、床石
の隙間まで舌ですする浅ましくも醜い姿をさらす4人娘!やっぱ「ミルキィホームズ」はこうでなくッちゃ!

エピソード全体の仕上がりは、「酒飲んで足で書いたんじゃねェの?」と言いたくなるよーな脚本のヒドい妄言
を演出がも一つ活かせてなかったような?煮え切らなさも残ったカンジですが、演出次第によってはあの1期
のヒドさ(褒め言葉)まで返り咲いてくれるかな?という望みは絶たれて無いようにも思えます。スタッフを
見ると…ああ、脚本は雑破業氏、コンテは錦織博監督直接の御出座…。やっぱ各話演出にデキる方々が入らな
いとダメでしょーか。いや、ダメになっても一向に構わないんですが、ブシロードの企画なんざ。でも1期の頃
のノリが戻るようでしたら大拍手致します。ホントに、1期はオモシロかったです。

○「ローリング☆ガールズ」・2話
設定も作り込みもイイ意味でイーカゲンな本作(ソレだけに無手勝流なイキオイが出てるんですが)、しかし
なんか、アホなセリフ芝居が(おヤクソクながらも)軽妙で楽しい(^血^)!抹茶グリーンの正体を明かされた
場面のその場の反応「知ってた」「言っちゃ悪いのかなーと」「ボクはキライじゃ無いぞ!」とか。主人公は今更
「そういえば名前似てるかも!」とか言ってるし(笑)(中のヒトの名前は"真茶未"だそーです)。だけど、この
ショウスタイル…「キルラキル」みたいにヤケクソ怒涛のパワーで押し切らないとならない作品なので、少し
でも気を抜くと観客が「醒めて」しまうのが諸刃の剣。Bパート、抹茶グリーンと東村山ヘッドが、再びブルー
ハーツのPOPSに乗せて鎖トンファだのメリケンサックだの(笑)キョーアクなゴロ巻く下りは良かったんです
が、その他のパートにもテンポと気合が欲しいトコロですかも。エラソーなコト言ってるようですが、本作は
「その成否に関わらず応援します」と宣言しましたので、その分コチラもマジです。上手くいったら大喜びし
ます。…で、主人公らは武者修行の旅に出るみたい。各地のご当地名物自警団とか出て来るんスかね。

○「夜ノヤッターマン」・2話
面白いッス(^血^)。Aパートは過去の原典作の踏襲で哀愁を含みつつも笑わせ。そして、Bパート!!
(生身の)アイちゃんの登場で、いよいよ「物語が始まった」カンジッス。…ひょッとしてこの物語、作品の基調
を観ていると…飽きずにちゃんと付いていったその先で、スゲー泣かしてくれたりするかも…??

○「ユリ熊嵐」・3話
ユリダァ~ク~~~~♪。あー!"透明な嵐"って概念的な現象のコトじゃなくて、ハッキリした"儀式"だっ
たのか!?…いや、この"儀式"というシチュエーションがナニかを「象徴」してるだけかも知れませんが。とに
かく「排除されるべき個体を選別する過程」らしいです。排除される"条件"は、「透明でないこと」。…コレ、単に
"愛情"の物語なんだろうか?…なんか、ソレだけでは無い気がしてきた。ゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリ
で、委員長は紅羽により射殺、"排除の儀"を執り行ってたコは銀子とるるに喰われました、と。面白いです。

○「神様はじめました◎」・3話
録り逃がしちまいました。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
1/22、3:30AM、付記。
○「艦隊これくしょん」・3話
☆某所より転載。今期"ニコ生"各一話アンケート結果
①95.5% ⑤*0.6% 53201人 アイドルマスター シンデレラガールズ
①91.6% ⑤*0.4% 14436人 蒼穹のファフナー EXODUS
①88.9% ⑤*0.9% 19969人 ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース エジプト編
①88.8% ⑤*0.9% 22852人 幸腹グラフィティ
①88.6% ⑤*1.3% 17950人 デュラララ!!×2 承
①77.8% ⑤*1.8% 12344人 神様はじめました◎
①75.6% ⑤*2.5% 18927人 探偵歌劇 ミルキィホームズ TD
①73.4% ⑤*3.9% 10777人 美男高校地球防衛部LOVE!
①67.5% ⑤*4.0% 42656人 アルドノア・ゼロ
①64.5% ⑤*2.9% 29946人 東京喰種トーキョーグール√A
64.4% ⑤*5.0% 43565人 艦隊これくしょん -艦これ-
なんか結果は出ましたね、アニメ版「艦これ」。KADOKAWA側の詐欺師が、どんなにコメやTweetなど「数による
印象工作が可能な場」で「大人気!覇権確実!」と煽っても、数万の来場者が「観たその場で感じる」点数付け
では、厳正な結果が出ちゃうものです。この↑表上に限った場合ですが…観覧者数2位で「良かった」率
最下位、「良くなかった」率トップ
ってのは…。コレで、「モハヤ社会現象!」とか煽ろうとするんですから…
滑稽なんですよ、KADOKAWAのやろうとしてるコトは。"提督"の皆さんは、災難でした。ゲームは未プレイ
ですが、二次ネタ読んでると「イイ創意が集まってんなぁ」てのは確実に感じます。ただ、ソレを"収穫"しよ
うとした企画側がドシロートだったというだけのハナシで。アニメ版を「無かったコト」にしてし
まえば二次創作側には決して傷は付かないと思います。だって、面白かったですから。二次創作

この顛末…みんな、「心の底から夢中になれる理想の作品」を欲していたのだなぁ、というキモチは判ります。
そのために、何か「拠り所」を探して、見つけた(ゲーム版)「艦これ」の艦娘たちに大勢でネタを持ち寄り様々
な「肉付け」を施していった。コレも判ります。ちゅーか、ソレ自体はとても良い"イベント"だったのでは
ないか、
と思います。モデルグラフィックス辺りで流行ってたMS少女なんかと同じノリ。とても楽しい共同
作業。…しかし、そんな「共同作業」の"場"を提供していたのがKADOKAWAでした。「東方」みたいな「版権が二次
創作者側にあるフリー素材」じゃ利益が出ないから、KADOKAWAは「艦これ」レーベルの"決定打"ともなるべき
アニメ作品を立ち上げ、コレがどうしようもない、"骨組み"も"内容"も無いガランドウのモノだった。期待
してたユーザー層の途惑い。
←放映開始時がココ
本当ならば、KADOKAWAは自社版権にこだわるのなら、「そうして集まった二次創作集団の"創意
に溢れた才能"を
超えてみせなければならなかった(プロだから)。もしくは、
いっそのこと二次創作者たちの発明・ネタを盛り込んだ"みんなの船"を作らなければならな
かったのではないか。

ホンネを言うなら角川は、集めたアイデアをそのまま使いたかったんでしょう。ソレが例の、艦これオンリー
イベントでユーザーから総スカンを喰った「集まったネタの版権は角川側に帰属します」事件だったのでは
ないか、と思います。コレが上手くいかなかったしアニメ版はウンコだったわだしで、現在は焦り、衰えつつ
あるレーベルの勢いを取り戻そうと、ユーザーの数頼みで大宣伝工作大会をシカケて来た。←今ココ
"提督"の皆さん、KADOKAWAのシカケるコトは"泥舟"ですわ。ゲームをプレイし、二次創作を描いてる分には
とても平和、かつ優れたネタが集っていたのですから、「艦これ」は今後もソコを基盤に展開すべきだと思い
ます。無理にアニメを擁護するとKADOKAWA社員と同じく嘘に嘘を重ねるコトになり、せっかくの
レーベルに傷が付きかねませんよ。「なんだ、こんなを擁護する"提督"はアキメクラか!?」と
思われちゃう。二次創作は確実に面白いのですから"提督"の皆さんは毅然となさってて下さい。
全ては"版権元"を名乗りながら二次創作の面白さを超えられなかったKADOKAWA側の責任です。
コレで"プロ"を名乗るなら笑っちゃうよ!二次創作におんぶに抱っこで
さ!"イベント"は「優れた創作」には結実し得なかったようです
…それほど
"創作"というのはキビシいモノで。他人任せの甘ったれた態度じゃ、二次創作すら超えられない

…と、KADOKAWAという企業の体質に一しきり毒を吐いたトコロで、…3話御かんそです。
前述↑の通り、アニメ版のみの御かんそです。決して創意ある二次創作系の方を叩いてるワケではありませ
んので、お間違え無く…というワケで。観ました。…観たんですけどねえ…。ナニやってる
のか判らん。意味不明なんですよ
。カネだけはかかってるようです。が、
Aパートは"艦船"らしいキャラ付けもオザナリな少女同士でキャッキャウフフしてるだけで、ちっとも
"シャレ"にも"ジョーダン"にもなっとらんので気味が悪いです。コレが「少女
の姿」を全廃した、鋼鉄の艦船が発光信号ピカピカさせたり電探クルクル回してたりしながらキャッキャウフフ
してる絵なら笑えるんですがね。いやせめて、敵艦船をホンモノの二次大戦時米国艦にしてその
巨体に立ち向かう少女のけなげさを出すとか、敵方も少女の姿にするとかすれば、まだこの世界
の"擬人化"の意図
(なんで"少女"を"艦"にしたのか)(苦労しつつも)察するコトも出来ようと
いうモンなんですが、ココでは敵艦は"怪物"にして「魔法少女VS怪獣軍団」の構図になっちゃって
"風刺意図"も"比喩性"もなんも無くなっちゃってるので"意味不明の図柄"にしかなりません。
原作ゲームユーザーたちは、「原作ゲームをやってれば判るけど、どの艦も史実に基づいた
個性を持ってるよ!!」なんて言うかも知れませんですがねぇ…そんなモノ、おおかた「艦これ」の
ガイドブック見て知ったような範囲でしょ?そんなモノ「史実に基づいた仔細なミリネタ」ナド
とは言わんのですよ。70年前、実際の艦船に乗ってたお爺ちゃんが見て「ああ、こりゃ、"吹雪"の
コトを言っとるんじゃな?」と判るようでなけりゃ"パロディ"にもなってない、戦争を知らない
今の層が"ミリマニアの真似っこ"をしたくて「知ったフリをして遊んでる」図にしかならん
のですよ。で、肝心の戦闘描写もですねぇ…「砲雷撃戦!」とか言ってるのは口ばっかで、対空砲と、
艦載砲と、雷撃がゼンブ「魔法少女の指先から発せられるビーム」みたいで兵装の違いもヘッタ
クレも無く、円陣を組んでポンポン撃ってたり、仲間の危機に飛び込んで救う姿に全員「お~」と
口をあんぐり開けて見てたりするのみで、戦術思想も何もあったもんじゃねェんで
すよ。ホンモノのマニアなら、こんなモノ「楽しんで観れる部分」なんざ
ドコにもねェですよ!!?

…で、お話としての"寓意性"もですねぇ…。脚本は「意味不明のキャッキャウフフ」(Aパート)、演出は「魔法少女VS怪獣
のビーム戦」(Bパート)しか描けない…「"戦争"を描けるスタッフがいない企画」なので、
その分ナニをして間を持たせるのかな、と思ったら…ああ、"人死に"やるんですか
ジブンは本来、物語に打ち込むカンフル剤としての「人死に」は好きですし、認めてます。「泣かせる」「コワがら
せる」とゆーのは本来、創作の上では「笑わせる」のよりも遥かに容易で無難な作業ですが、作家を志す全員が
必ずしも一流のテクを持つワケじゃない。何も"得意技"や"作戦"が無いのだったら、せめて(多少安直であって
も)「人死に」頼りで泣かせる…ソレもまた「せめてコレだけは!」と喰い縋る、良い"奥の手"だと思ってんです
よ。しかし、コレは…。作品の"世界観"も描かず、「なんで少女たちが"艦"なのか」という"シャレ"
を作る最低限の作業さえパスして、初見の視聴者置いてけぼりのまま「こうして純真な少女は
撃沈されたのですよ…」と、突然「人死に」「泣かせ」に振る。
こんなイビツな"ショウ"は観たコト無いです
1話で描いたのは、「なんだこりゃ?」という絵にしかならない水上スケート手品ショー戦闘。
2話で描いたのは、カレーとパフェ食べて風呂に入りきゃあきゃあ言ってる美少女動物園。
…コレで、3話でイキナリ人死にに振ってどーしよー
ッてんですよ!!?中坊の書くSSじゃないんですぜ!?!

…まぁ、公正を期すために言っておくと、この脚本・監督各氏は決して「モノが描けないヒト」ではないので、
「真に純真な存在」が「何も疑うコト無く死んでゆく」場面を盛り上げる実力はお持ちでした。コレ、実は日本
現代マンガの開祖・手塚治虫氏が「鉄腕アトム」で描いていたのと同じテーマでもあります。お友達が死んだ
コトを知らぬ少女らが、帰って来たら真っ先に「おかえり」を言おう!と岬まで走ってゆくラストシーンは、
ちゃんと泣けました。…しかしコレ、「少女らは怪獣から街を護るために作られたアンドロイドたちで、何も
疑うコト無く死んでゆく」
といった設定にした方が同じコトなだけでなく、ずっと自然でスッキリした物語
になります。「少女らがナゼ"艦"なのか」も置いてきぼりの上、"艦隊戦"も何も描けとりゃ
せんのです
…まぁ、そーやって"艦娘"という設定を捨て、「何の疑いも躊躇いも無く死んでゆく少女の
純真さ」だけに特化したシリーズにした場合でも、「こんな非人道的な防衛システムを作ったのはどいつだ!?
ソイツらは少女たちを最前線で戦わせて、何をやっているんだ!?」…との疑問は必ず噴出するコトでしょう。
ソコに「ああ、こーゆー事情だったのか」と観客が納得するような「設定」やら「物語」やらヒネリ付けてやるの
が、本来"作家"がするべき最低限の作業です。本作はその"作家としての大前提"すらパスしてしまっ
てます。コレでは"断片"であって"作品"とは呼べません
…まぁ、ついでに言うと
↑この例えに則ったカタチで「艦娘たちはどういう目的で、誰に作られたんだろう」「彼女らが死んで悲しむ
者たちは、他にいないんだろうか」…みたいなトコまで考えを及ばせると、なんかそんな重要な部分の構築
が完全にパスされてしまっているコトについて、スゲー薄キミ悪くもなって来るんですがね…。まぁソレは
別のハナシですので、今回はソコまでは書きません。
まぁ、全てにおいて言えるのは、今回の、この作品については…こんな「描かなければならない
部分」を全てパスした企画を立てたKADOKAWAが悪い、の一言に尽きるでしょう。
KADOKAWAの企画ッてのは「ドシロートが当てに行ってる」
(しかも才能と無縁だからハズす)のばっか
りで「作家としての創意」も「文化に寄与するショウビズマンの気概」も無いです。そんな企画をアテガワ
れるアニメ版制作陣の哀歌。賽の河原の石積みたいに、積んでも積んでも「これだ!」という実り
が無い。悲劇ですね。悲劇、の一言です。


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
1/23、16:10、付記。
○「寄生獣 セイの格率」・15話
ショパンのノクターンに乗せて、新一がこれまで殺して来た怪物どもの回想。校庭の庭木に見え隠れする、
不確かな彼の姿。「人間で無くなってしまった」彼の"心の音"が読めなくて、戸惑う村野の前に現れた彼は…
「やあ」と片手(ミギー)を挙げて、「親愛」の微笑を送ります。でも村野には通じない。…人間同士なら通じ合う
はずの、そんな簡単なボディランゲージですら、通じなくなってしまった…。そして、そんな「悲しみ」すらも
明確には感じ取れなくなってしまった彼の、ズタズタでありながらも"血"すらも流せなくなった、そんな彼の
心は…「彼女を護るため、例え自分が血みどろになろうとも、一匹でも多くの怪物を殺す」ことを誓います。

こんなシチュエーションには、クラシックのピアノ曲が最高に似合う。本作、全編こんな版権切れになったクラ
シックの名曲で綴った方が良かったんじゃないか?…とか思ってる間に、その曲のまま…怪物たちが、いかに
己らの存在を気取られないようにしつつ、人間社会の中で"食堂"を維持してゆくか論議している場面まで繋げ
て。最後に、その「いかにも人間的な」曲を奏でているのが怪物の一匹・後藤だった…というオチまでいきます。
本作、シリーズ放映開始当初は悪評ばかりでした。そんな中でも「いや、この監督はちゃんと伝えるべきコトを
伝えてる。演出のタッチは気に入らないかも知れないが、ベタな作画に不満はあるかも知れないが、そんなコト
で、この大名作を観逃すのはあまりに勿体無い!観ろ!とにかく観ろ!」と訴え続けて来たのは、こんな場面を
多くのヒトに観ていただきたかったからです。…ウソは無かったッしょ?期待は裏切られなかったでしょ?

○「SHIROBAKO」・15話
ムサニ40周年記念の入社式パーティから。立派なホテルのバンケット借りてるけど、料理はプラ容器に入った
居酒屋最安値パーティセットみたいな仕出し…(^へ^;)。いやいや、こーゆー場が楽しいのは料理が高級だから
じゃない!ムシロ料理が高級だと、飢えた業界人が奪い合いになって会話もヘッタクレもあったモンじゃあり
ません(出版社のパーティなんか皆そうです(笑))。ムサニの第1作って「アマゾン白べこ」(ジャングル黒べえ)
だったんか…(^д^;)。なんか、創立当時から苦しい思いしてそうですなぁ(「ジャングル黒べえ」が、逆差別主義
のエセ活動家のエジキにされ葬られたのはご存知ですね?)。…で、宮森の部下となった新人制作進行が二人。
移籍組経験者と、若い方は制作スタッフマニア(笑)でした(^血^;)。あ~何でも知ってるわこのコ(笑)。舞茸氏
の改名前の過去とか、「ぷるテン」の納品期日とか。しかし…二人とも、タローよりは頼りになりそう。で…ロケ
ハンシーン。作監・高橋が航空機描くのに乗り気になってます。彼も頼もしい。そして…美術監督の質問を契機
に、監督・木下の脳内には様々な"雲"のイメージが膨らんで来たようです。機体が押しのける雲、翼端のヴェイ
パー…「こういう"絵"を作りたい!」…という"創意"を持ち、ソレに伴って"イメージ"がドンドン湧いて来るの
が監督、ひいてはコンテマンです。なんせこのヒトたちがアニメの「楽譜」を書くのですから、オーケストラが
どんなに有能な演奏家揃いでも「楽譜に書いてない音」を勝手に奏くワケにはいきません。見よう見真似の「経
験則」のみで楽譜を書く作曲家は、「どこかで聞いたような曲」は書けても「思わず聞く者の心を鷲づかみにする
感動の曲」は作れません。"才能"の問題です。…監督・木下について「納期を遅らせる戦犯」「期日通りに仕上げる
のがプロだろう」と聞いたような口をきく観客もいるみたいですが、"創作"というのは人間の行いに例えれば
"分娩"に近い生理作用です。↑そういった口をきく者は「産みの苦しみ」を判ってない…出産が遅れるコトも
あれば、"逆子"で産まれて来て母子共に危険な場合だってある。どんなにCG技術が発達しても、彼のような
"才能"がいなければ「観客を感動させる」コトなど絶対に出来はしない。そーゆーコトを覚えといて下さい…。
まァしかし、この場合の彼はチョーシ良かったみたい。「三女」1話コンテ、早くも完成!…宮森とミムジー(彼女
の隠された本心)は描かれたキャラのあまりの雑さに「こんなコンテ」扱いですが、まぁ~コンテってのは「絵が
上手い」コトが条件じゃないから。むしろ、あまりにコンテの段階で「完成形の絵」を決め付け過ぎると原画から
正しい"創意"が得られない場合だってある。荒い絵でも原画家を、「うおッこのカット、俺が描きてェ!」という
気にさせるのが良いコンテ。ともあれ、無事に作画に入れそう…。このままイイコトづくめで無事離陸して欲し
いモンです、「三女」…とか思ってたら!ああ無情!…なんて展開になるのは本作ならトーゼンのコトで…。

宮森・タローだけでなく、絵麻にも原画の後輩が出来ました。このコがまた「ガルパン」で言えば優花里+丸山
ちゃんみたいな個性派!借りて来た仔犬みたいにパニクッてるかと思えば、ドコを見てんのか判んない挙動。
楽しませてくれそうです…さらに、みどりが(望み通り)潜り込めたスタジオも判明!CG作監・下柳の下請け
のスタジオカナブンだそーで。で、コレまでは宮森が崖っぷちの際に出て来る"幻覚"的な扱いを受けてたロロ
&ミムジーのコントですが、今回は彼らが積極的案内役となって、アニメ制作立ち上げ現場の実際をレポート
してゆくような趣向になっとります。こーゆーのもイイですね(^▽^)。色々なお楽しみが飛び出して来る作品
です。コレを観れば「アニメ作品一本を立ち上げるのにいかに膨大な手間が掛かるか」、制作準備期間がいかに
重要か…お判りになるでしょ?それなのに、現在の1クール1本(年間4本)体制というのは、ホントにオカシい
ですよ…なんてなハナシも置いといて。この中で、ジブンが一番オモシロかったのは…劇判打ち合わせでの、
作曲家との顔合わせでしょうか。作曲家は一般常識人ですので、アニメ業界人と初顔合わせした時には面食ら
うみたいですね(笑)。ソレは日本アニメ界の頂点とも言うべき宮崎駿氏が、ソコから先ベストパートナーと
なる久石譲氏と「風の谷のナウシカ」で初顔合わせした時もそうだった、というハナシですから…(イキナリ
王蟲のイメージ画などを見せ、巨大産業文明崩壊後の遠未来の話をブワーッと始められたそうです(^血^;))、
木下監督の痴態(笑)などは、まぁ業界の名物、の範囲でしょう。…なんてカンジで、忙しくも楽しく新作の制作
準備は着々と進んで。矢野が帰って来る!と聞いたタローの慌てぶり(笑)などで笑わせて(彼もホントに良い
コメディリリーフとなりました(^ω^))、宮森が蒼空に舞う「三女」戦闘機隊の雄姿を心に描いた、そんな胸膨ら
む希望に満ちた「順風満帆の頂点」を作っておいて…雨の中、落としに掛かります。うわー!コレこそ「連続
ドラマ」の理想的アシライ!NHK朝ドラにだってタメ張れるぜ、アニメ界の連続ドラマ・「SHIROBAKO」!!
ずぶ濡れの渡辺ラインPにより、凶報がもたらされます!!原作者との軋轢、キター!!

本作、完全オリジナル作なので、先の展開が全く読めません。宮森の努力(原作者と直談判に行くとか)で危うく
窮地を脱する展開がドラマの理想形でしょうが、このまま「三女」がおクラ入りになる展開だってやろうと思え
ばやれそう。そんな…コッチまでヒリヒリして来るような切迫感、一緒に制作に関わってるような一喜一憂の
ライブ感がタマリマせん。願わくば…この2クールだけでなく、2期まで含めた大長編にしてもらって「七福神」
サークルが実際に再結集し見事に一本「自分たちの」作品を仕上げるまでやって欲しいです。シリーズ前半から
書いてたコトですが、この愛すべき人々…宮森や絵麻や、木下やタローたちの顔が観れなくなる時が来るかと
思うと、ホントに寂しくなりそう。「今日も彼らは変わらず頑張ってんだろう、アニメを観れるのがその証拠だ」
と思うコトは出来るでしょう。しかし…「頑張る彼らの姿」を「覗ける」接点を失うのは、観客にとって辛いこと。
気の早い話ですが…どうか今から2期制作の企画を進めて下さい、プリーズ。

○「幸腹グラフティ」・3話
あー。この原作って、「ドラマ」ってモンが無いンか…(^血^;)。シャフト作品で、「ひだまり」と同じ方法論で
演出されてるんで、少なくとも「ひだまり」みたいな「描くべきモノ」はあるんだろう、と期待してたんですが…。
"テーマ"はあります。三人娘が"擬似家族"をやりながら「ご飯は皆で囲んだ方が美味しいね」というハナシ…。
しかしソレを伝えるための「物語」と「構成」が無いと、どうもジブンは観てられません…。シャフトが請け負う
くらいだから、「どっかしらナニかしら"描くべきモノ"はあるんだろう。でなきゃ請け負うまい」…と思ってた
んですが。思えば「ごちうさ」も「きんモザ」も、ジブンは観ていられませんでした。芳文社原作って、もうダメな
のか。済いません、本作はジブンの見込み違いだった?かも知れません。ジブンの"予想"はスタッフ布陣から
成否を占う「下馬評」みたいなモンですし、1話でシコマレた「物語の萌芽」から演し物の行く末を予想するコト
が出来ない日常モノは苦手…。思えば「きんモザ」も、1話の時は楽しく観てたんですよなぁ。…その時はまさか、
あんなに「描くべきコトがない」作品だとは思わなかった。
本作、シャフトの演出力なら、楽しく観せる方法はあると思うんです。例えば…今回、三人娘がやたらカメラに
向かって「料理が完成~!」とか演技してたんで、ココはもうそのセンで…「ぱにぽにだっしゅ」の一部の演出
みたいに、完全に「スタジオ収録のバラエティ」形式にしちゃって、「30分、美少女らが集っておしゃべりして、
料理作って食べる姿にカメラが寄るだけの"同居"感覚バラエティ」にしちゃったらどうか…舞台のセットも
カメラ位置も完全に「舞台」感覚で、舞台下手に設えられた玄関からきりんが「ただいまー」と入って来るトコ
から始まって、たまーにフロアADの足が見切れてたりして…とか考えてたんですが、そんな演出すると「余計
なコトするな!」とか原作ファンが怒るでしょうしなぁ。結論。芳文社原作は、もうやるだけムダかも知れませ
ん。コレでは作品が「どちらへも行かない」。「ひだまり」や「けいおん!」は、遠くなりにけり。
ただ、「きんモザ」や「ごちうさ」と違って、ジブンは本作も本作ファンも疑問視したりはしないです。

 

「ガールズ&パンツァー・OVA/これが本当のアンツィオ戦です!!」御かんそ。(2)

 投稿者:ゆ~さく  投稿日:2015年 1月17日(土)07時37分30秒
返信・引用 編集済
  ○「ガールズ&パンツァー・OVA/これが本当のアンツィオ戦です!!」御かんそ。(2)

★たかちゃんの装填練習、そして"ぴよぴよ""かるろべろーちぇ"模擬戦シーン!!

以下、カエサルが砲弾装填自主練を積んでる場面。75mm砲弾ラックをビールケースに、装填口を側溝コンクリ
ブロックにしよう、というアイデアはカトキ監督のコンテからのようです。でもその後、カトキ監督の手を離
れてからもケース一個では砲弾が収まり切らないので原画の段階で2個繋げてあったのを見て「さすが」と
思った、とかアクタス同人誌「お疲れ様でした本」座談会ページに書いてありました。コレなんですよねえ…!
♪面倒でも手抜きダメ♪そうだそうだ頑張ろう♪。各々のパートが全員、「良い作品を仕上げるために」知恵と
アイデアを盛り込み「流れ作業じゃなく全員が作品造りを"自分のモノにして"取り組んだからこそ
傑作が出来上がった」
という本作の裏事情。コレってまさに、物語中でも大洗勝利への絶対条件
だった「各々が戦いを自分のモノにする」というテーマを地でイッてますよね。
その甲斐あって大
ヒットした…まさに、作中でも強豪校を差し置いて大番狂わせの優勝を果たす物語に相応しい、誰もが笑顔
になっちゃうような結果ではありませんか…まるで蒸し風呂の中に一陣の涼風が吹き抜けたかのような爽快
な出来事だったでありますよ。総集編や放映延期を出し、ボロボロになりながら…成し遂げて下さいました。
ンで今回は、敵味方に分かれるコトになった幼馴染のたかちゃん・ひなちゃんの物語…コレは装填手同士の
戦いでもあります。カエサルは歴女のリーダー、パッチョちゃんはアンツィオ副隊長であるにも拘らず、共に
乗機の突撃砲車内では装填手やってんのね。バレーボールで言えばセッター。地味目の役職ではあるものの、
今回はそんなトコにも光を当てる筋立てになってます。ああ…。まるで脚本・鈴木貴昭氏の「まだまだまだまだ
"戦場"をネタにすれば描けるコトなんていくらでもありますよ!」という声が聞こえて来るかのようですわ。
しかしこの、歴女たちのシェアハウス、大洗のどこいらへんなんだろ。アタシはまだ見つけられてない…一般
住居だそうだからあんまり探す気もないんだけど、丸山ちゃん民宿の近くかなぁ…?とか思ってるんですが。
で、物語は…幼馴染を情報源にするのを良しとしないカエサルでしたが、エルヴィン所蔵の大量の資料により
取り敢えず相手校戦力のスペックは判りました。Ⅲ突の75mmならP40の前面装甲を、敵射程外から抜けるって!

とゆーワケで、早速模擬戦です!第1回戦・サンダース戦のM4シャーマンなんかは戦車道業界でも基本中基本
みたいな装備でしょうから(なんたって中古市場に出回ってる数が半端でないでしょう)、みほなんかはその
強さ・弱点とも身に染み付いてるコトでしょうけど、今度の相手は初めて相対する敵。しかも1回戦に勝って
来てる。さあ…ココで本作は、ソレまでの「元気な女子高生たちのスクールライフ基調」から、その下にド~ン
と横たわる「ミリマニアが精魂傾けたミリマニアのためのマニアック作品」へとクラスチェンジし
ます!!この"転換"が心地イイんですよ!!
しかも、そのドチラも…学園生活パートも試合での激戦パートも
「本気」で描かれてるためドチラかが見劣りする、なんてコトもありませんし綺麗に"地続き"になってます。
相反するモノ同士が一つの作品世界として完成されてんですよ。
この"マジック"については、
コレまでも「"日常"の吉田玲子脚本と"アクション"の水島演出の両輪あってこそ」だの、「ドジッ子少女と"鬼
神"(笑)の間を振幅する主人公の二面性が物語にも上手く影を落として」だの、「コメディ基調が抜群の"接着
剤"役を果たして」だの、さんざそのカラクリを研究して来ましたが…正直、ジブンはコレほど上手く
いっている作品を他に観たコトありませんわ
どっかしら「無理が生じてる」というか
…嘘っぽくなっちゃうモンなんですよねぇ。
さぁ模擬戦!相手側新兵器・P40をマークした大洗チーム、この時点では最大火力である75mm StuK40 L/48を
持つカバさんチーム・Ⅲ突をカウンターに当てようと計画します。待ち伏せで射程外から狙撃、という無難な
作戦。そりゃ、戦力が判らないモノに対しては君子危うきに近付かず、が正解。しかし、見通しの良い砂漠とか
ならいざしらず「山岳・荒地ステージ」と快速CV33の陽動が、ソレを許してくれますかどうか。模擬戦での仮想
敵機役はⅣ号と、(作中では自動車部の整備で)最も快速の八九式が務める、と決めて…パンツァー・フォー!
たちまち鋼鉄の巨獣が唸りを上げ、砲弾・銃弾が炸裂!!本作ならではの観応えたっぷりの戦闘。
しかし乗ってるのは女子高生でありコレは"試合"、という本作ならではの面白みが華開きます!
こーゆー「作品ごとの面白さ」、コンセプトをグイグイ押し出すのが「プロのモノ造り」だ、
とゆーコトに異論を差し挟む向きはいないでしょう。何も無いのに"やってるフリ"だけしてる
ナンチャッテ作が多過ぎますよね。
また、このアンツィオ戦…「全国大会第2戦」という作内時間がまた、
本作の"ツカミ"となったコンセプトを明確にするのに絶好の機会でして。ただ直線で追い、逃げ回っていた
第1戦サンダース戦とも違い、ある程度操縦に慣れて「戦術」が問題になって来てる第3戦プラウダ戦とも違う。
彼女ら、この時点ではまだ"シロートッぽさ"をたっぷり残してます。だから凶悪な戦闘機械とのギャップ
が映えるコト映えるコト(^血^)!
コレが1話でハートをワシヅカミにされた「仔猫の群れが殺戮マシンに
乗ってるようなおかしさ」、"本作ならでは"のアジなんですよ~!で、八九式の機銃で挑発された生徒会38(t)、
まんまと戦列を離れちゃう!(劇場鑑賞直後の「取り敢えず御かんそ」でも書きましたけど、ココで戦列を離れ
る38(t)に「えっ!?どっち行ったらイイの!?」と後続の↓M3リーが戸惑う挙動を見せてんのが実に細かい!
この細やかさこそが「ガルパン」なんですなぁ(^ω^))
そんなウサギさんチーム・M3も鈍重かつ、操縦手の桂利奈ちゃんも未だ不慣れなのでⅣ号に追い付けない!
ああ…このコが最終回で、あの全力後退しつつの巨獣ヤークトティーガーとの押し合いを見せてくれるなん
てなぁ…(T▽T)。車長の澤ちゃんも、この時点で既に的確な判断力の片鱗を見せてますが、ソレはまた後の話。
同じく、やる気だけはある歴女チームですが、本来「伏撃」が任務で車高が低いⅢ突は視界が悪く、Ⅳ号を見失
なっちゃう!ココで「早く敵影を捉えよう」と不用意に高地に登ったⅢ突、稜線の陰に隠れてたⅣ号が不意に
躍り出て来て被弾・撃破~!アタシは劇場鑑賞時、ココで「おおッ!」と声を上げちまいました!コレが主人公・
みほの得意とする敵の虚を突くゲリラ戦法!このOVA、ファンの期待を全く裏切らず期待のモノを見
せてくれるぞ!!
と、思わず劇場の座席で小躍りしたモンですわ。グ~ルグル追いかけっこしてるアヒルさん
チーム八九式と38(t)は置いといて(笑)…まぁ、八九式はともかく、生徒会カメさんチームもこの時点ではまだ
役に立ってくれそうにないですね(^血^;)。会長も「今度ねー」とか言ってるし。それよりも、みほ隊長は「今回の
勝負のカナメはカバさんチームだ」と判断した様子で、歴女チームをシゴキます。1500m離れた、米粒のような
目標に当てろ、と指示し、出来ないと「ほら、出来るよ」と命中弾を食らわせる(!)。いつになくキビシい(^血^;)。
まぁ確かに、第1戦でサンダース秘蔵のファイアフライに追い回され、1輌ずつ潰されてゆく恐怖に挫けそうに
なった彼女らに奇跡の大逆転の高揚感を味あわせた直後なのですから、ココが「鍛えドコロ」ではあるでしょう、
"ヒトを育てる物語"である本作としては…あの、最悪の試練の中で選択を迫られる第3戦・プラウダ戦
に行き着くまでに、「マトモな戦闘」が出来るようになっておかなくちゃなりません。いや~しかし躍進射撃の
方法を伝授しつつ、Ⅲ突の射線なんか一目で「当たらない」と判断しているようでキューポラの上で↑身じろぎ
一つしないみほのカッコ良さ、直撃弾のショックに泣いてる↓歴女の面々のカワイさなどキャラ描写をしな
がらも…同時に、初見の観客に「本作では直撃を喰らってもこの程度です」と作中設定を示しておきつつ、また
「当然、この場で使うのは命中しても爆発しない徹甲弾です」…なんてなミリタリ描写も同時にこなしてます。
ああ、なんて「セリフで説明などしない」情報量の多い作品なんでしょう!玄人好みですね~

そして、「伏撃」が任務なため多少地味目なⅢ突周りの描写と対照的に、今回の戦闘テーマである「大疾走」
の前フリをしてくれるのは…やはり大洗のスプリンター・アヒルさんチーム八九式!同じく大戦前期の古い
車輌にも拘らず、軽快な機動性を誇ったと聞く38(t)と、猛烈なデッドヒートを拝ませてくれます!…ただ
同じトコをグルグル回ってるだけだけど(笑)。それにしてもスゴい迫力!3Dモデリングの回り込みを
使って縦横無尽、鋼鉄の巨躯をブン回す見せ場を作ってくれます!!でもやってるコトはコドモがムキに
なって追い回しあってるだけ、というギャップ。コレが本作の楽しさよ(^血^)!!

なんてやりつつも、この後の本番での戦闘が目にも止まらぬ大混戦になるので、「本作の戦闘描写は、こんな
です。気を抜かないで観て下さいね。ビックリさせますから」…という、観客に対する前フリも打ってるんで
すね。…何もかも周到、煮詰まれて内容濃く、そのアジも美味。また、ココでキャプテンが「少しだけ頭使って、
後は根性ー!」と「このヒトたちアンツィオと同じレベルです」と判るセリフ吐いてんのが楽しい(^血^)!
…その通り、今回のバレー部・アヒルさんチームは「サイコーの同レベルのライバル」を得て、期待にたがわぬ
華々しい活躍をみせてくれます!!ああ…何もかもがいとおしい…「ガールズ&パンツァー」(*T▽T*)

1/18、3:50AM、付記。
★沙織ン家でのご飯会。および7話時点での、各チームの裏話。
模擬練習で汗をかき、疲れてお腹も空きました。ココで本作は再び"吉田脚本側"の女子高生日常ライフへと
舞い戻ります。…この"文調の転換"、「ギャップ萌え」ナドという昨日今日生み出されたような概念で説明付
くような軽々しいモノでは無いと思います。全編シリアスの本格活劇もイイですが…娯楽作品として日本人
が大スキな「人間臭いヒーローの系譜」をガッチリやってるんでしょう、本作は。思い出してもみて下さい、
少年マンガでも娯楽時代劇でも、「普段はユカイで欠点も多い人間味溢れるイイ奴だけど、いざケンカとなると
手に負えないほど滅法強えぇ!」…なんてな魅力的な主人公の面々、アナタも過去の「傑作」の中で、一度や二度
は目にしたコトがあるでしょ?アタシは例えば、昭和のマンガなら「湘南爆走族」なんか好きなんですが。関東
一円に名を轟かすカチコミ魔王・江口洋介、しかし普段は女子ばかりの手芸部部長をしていて縫いぐるみ造り
が大好きな「手芸のえっちゃん」。どーゆー設定だ(笑)。ソレほど、"人間性"というモノは薄っぺらなレッテルで
一括りに出来るようなモンじゃない。本作はそんな、「二面性を持つ人間性の魅力」をも描いているようにも
見受けられます。そんなモノは、例えば「魔王」で、かつ「落第生」なんてな「設定」で描くモンじゃありません。
で、そんな主人公・みほを囲む主役メンバー・あんこうチームの交流。思えば初の練習試合・聖グロ戦敗退の後で
チームの他の4人は「みほの脳内にある戦術ビジョンを少しでも速く実行出来るように」日が暮れるまで練習
してましたね。その甲斐あって、今回の模擬戦でのⅣ号の挙動なんかを観ていると、みほの下す命令をタイム
ラグ無しで実行出来ているように見えます。チームプレイはサマになって来ました。後は人間同士の心の交流、
でしょうか。…エンジンの火を落としたⅣ号の前で、佐織が「イタリア料理をみんなで作ろう!」と提言。ココで
優花里が、おずおずと「あのぉ…」とお伺いを立て、沙織が「もちろん!」と快諾を下します。この芝居ですけど
劇場公開当時は「優花里があんこうチームの仲間に溶け込めなかったのは出会った当初の話だろ?一緒にあん
こう踊りもやってご飯会やって、もうすっかり打ち解けたというのにこの芝居は変なんじゃ?」…という意見
を目にしたコトがあります。確かに、その視点も本作を愛するが故の疑問で、大変にケッコーなコトだとは思い
ますが…アタシは↑上に書きましたように、「人間付き合いとは"フラグが立ったから"で単純に別ステージに
移行出来るようなモンじゃない…"人間関係の発展の自然さ"を描いているのではないか、本作は…短い尺の中
で、断片的に」…と判断してました。思い返してみて下さい、↓下記「もう一度観直してみよう御かんそ」の中で
「沙織と麻子の間には過去の行き掛かり、"不和"があるのではないか?」との推論を書かせていただきました。
コレは細かい芝居を観れば観るほど、そう思えて来ます。ソレと同様、コレまでのあんこうチーム内芝居の積み
重ねで優花里が戦車オタを暴走させると沙織がヒいている描写、逆に沙織が飢えた結婚願望の狼(笑)と化すと
優花里が「うッ」と顔をしかめている描写があります(ホントです。ドコとは指摘しませんので、確かめてみて下
さい)。つまり、麻子とは別にして…この二人、最初からあんまりソリが合わなかったんじゃないか…(笑)?
…とアタシなんぞは思ってるんですが。しかしそういった個々のパーソナリティの噛み合わなさなども乗り
越えて、ココでは「本当にチーム一丸となって、みほのために団結しよう!」としている描写なのではないか?
やがて来る準決勝・決勝戦へ向け、本当にチームが、そしてⅳ号が一つの"生き物"になってゆくための…とか。

沙織の自室。なんか、新妻になってからもこんなベッドで、真っ赤でシルキーなネグリジェとか着て夫を待っ
てたりするのかなぁ…とか想像すると思わず「うッ」と後ずさりそうになっちゃうくらいのオンナ臭ですが
(^血^;)、なんか歳の取りようによってはオバサン臭くなりそうにも見えます(笑)。まぁ、そーならないように
ダンナは誠心誠意愛してやってくれ。ココは、麻子をウルサく監督する彼女のお母さんぶりを描くのがメイン
ですか。ああ、ホンモノのイタリアントマトを使ったカプレーゼ、喰いたいなぁ。なんで日本のトマトはあの味
が出ないんだろう。どうやったって水っぽくなっちゃいますもんね。で、次いで…。物語のこの時点での、後の
展開に繋がる布石描写なども。カモさんチーム参戦の理由…やっぱ1話時点でのみほと同様、会長・杏に有無を
も言わせず脅迫されたんか(^血^;)。唖然とする3人を尻目に去ってゆく杏の横顔がサディスティック。「他人
にガミガミ言うより、まず己自身を高めてごらん」という彼女の「声無き声」が聞こえるような気も致します、
ジブンには。一方、近い将来レオポンさんチームとなる自動車部は…。ああ!せっかく発掘されたPティーガー
の参戦が遅れたのって、こーゆー理由だったのか!足元にバクダン抱えてはいるモノの、大洗最強の豪腕武者。
そんな難物を満足に動かせる人材は、ムロン自動車部しかいない。一方、この時点でナカジマも内部に潜り込ん
でみたPティーガーのメカニズムに、瞳ランラン輝かせちゃってるみたい(笑)。ああ…"運命の出会い"を感じ
ますわ(^へ^)。お互いに"一目惚れ"だったのかも知れませんね、この「大洗の弁慶」と、「整備の神様」たち…。

…さて、そんな登場人物たちの日常を描いておくパートも、滞り無く済まされました。
いよいよ第63回全国戦車道大会、第2戦…大洗女子VSアンツィオ高校が開幕されます!


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☆2015年・冬アニメ、御かんそ。1月第3週。

 投稿者:ゆ~さく  投稿日:2015年 1月15日(木)02時48分11秒
返信・引用 編集済
  ☆本日1月14日、「ガールズ&パンツァー」再放送が始まりました。大阪の方はゼヒ観て下さい!!
 朝日放送 水曜 26時44分~ 5.5話と10.5話(総集編)無し、円盤版全12話放送。

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☆2015年・冬アニメ、御かんそ。1月第3週。

○「夜ノヤッターマン」・1話
脚本、ふでやすかずゆき氏。監督、「波打際のむろみさん」の吉原達矢監督。…おッ、このメンツなら大丈夫…?
と思い、観てみました。面白いッス(^血^)。まず「夜ノ」というタイトルと、今度のドロンジョは9歳の幼女、
という事前情報で観客を呼び込み(笑)、「取り敢えず観てみよう」という気にさせるのに成功。ついで「正義と
悪の逆転劇」という趣向は割とよく見かけるモノの、判り易い(ある意味、児童向けのような)実直な筋立てで
「反体制ゲリラが出来上がるまで」を描く…そのパートも気合の入った演出で飽きさせませんでした。母親が
跡形も無く消え去るカットは泣けましたし、ラスト、結成した新ドロンボー一味の雄叫び「アラホラサッサー!」
が出た時には、思わず「よッしゃ!!」と拳を握っちまいましたよそして…「本作は、一体ナニを目的に作ら
れたんだろう?ドコに着地させるつもりなんだろう?」…という"謎"で次週も観よう、という気にさせます。この
1話は成功だと思います!!…ひょっとして観客にとっては「期待」が満たされなかったかも知れ
ない
(決して幼女の萌えが観たかったワケじゃなく(^血^;)、「テーマが描かれなかった」とゆーイミ
で)「ズヴィズダー」が行き着けなかったトコまで行ってくれるかな?
…なんてな期待もいだかせます。
しかし、取り敢えずジブンは本作の基調と、描き重ねられてゆくだろう方向性が見えて来るまで、静観致しとう
御座います。つい先頃、「結城友奈」にイッパツ食らった(笑)トコでもありますし…。
「夜ヤッター」の御かんそ中ですが、ココで「結城友奈」についても少し。あの作品については「大傑作です」と認め
ました。しかし、ソレは主に、鮮やかな技術を見せていただいた構成について述べた賛辞です。アレやられたら
「傑作だ」と認めるしかねーじゃん
(笑)。
…それほど、作品の大テーマ…怪物ではなく「観客を」斬るラスト
に至るまで、まさに一部の隙も無けりゃ1秒の無駄も無い見事な構成でした。そういうお仕事ぶりに
対する"技術点"…です
(少々エラソーな物言いですが、ゴメンなさい(^血^;))。 しかし…「作品は、テーマを
伝える"機能"だけで良いのだろうか?…同じコトを言うなら、まだ「新世界より」の方が"風情"もあったし"感銘"
も受けたような…?」という思いも、無きにしも非ず(ソレでも1クールでよくぞココまで!と舌を巻きますが)。
本作「夜ヤッター」は、そんな"感銘"を与えてくれる作品になって下さるコトを、切に願います
いや、まだ(児童向け的な)語り口なので「ドコに着地させるのか」ゼンゼン判らんのですけど(笑)。

○「ローリング☆ガールズ」・1話
オリジナル作。イイカンジ!!!…このムチャクチャな設定の作品に相応しく、のっけからモノスゲー美術(笑)。
ローカルヒロインモノとか、自治体間の戦争モノとか、コレまでもチョボチョボ作られてはきましたけど…
(「魔法少女大戦」とか)、ぜーんぜん造り込まれてなくて作家の個性も世界観もノリも感じられなくてガッカリ
だったんですよなぁ。ソコに現れてくれた本作、コレはイケるんじゃないでしょうか!日本が崩壊し各自治体
がそれぞれ"国家"となりヒジョーに狭い範囲で張り合ってる未来、表向きは都市国家同士の"自警団"による
"戦争"とゆーテイになってるけど、何のコトは無い、単なるご当地系ケンカ珍走団のカチコミ(笑)。アタシは
一時所沢市民だった時期があるので、導入の東村山VS所沢にはワラタ(^o^)。東村山、東京の流刑地なんだって(笑)。
だからDQNが多いのか(笑)。なんか「ウェストサイド物語」の昔からやってる地域性剥き出しのDQN同士の抗争を
思いっきりノーテンキに、アホノリ満載でお届けしますッてカンジで楽しい(^血^)!!絵は簡素でも、極彩色の
爆発エフェクトとか殴られてぷるんぷるんする頬っぺたに枚数使うとか(笑)、「ナニ考えとんじゃ」とウレシく
なっちゃうよーな通好みの演出!「キルラキル」「Gガンダム」辺りが好きだったヒトにお奨めでしょーか。
まぼろし軒で始まるラーメンバトルも「1話からナニやッとんじゃ!(^血^;)」ってカンジ、ついで西武ゆうえん
ちに呼び出され下っ端一同捕まっちゃう展開も「アホかいな!(^四^;)」ッてなノリ。ジブンは、こーゆー野放図・
破天荒な新作は「このアニメ作品の着想が沈滞してる時期に待ってました!ッてカンジ(^四^)ざんす!
"創意"と"意欲"に満ちた若々しいモノ造り、大好き!…ですけど、それだけに「今の見せ方はちょっとムリなの
では(^へ^;)」という部分も無きにしも非ず?特に主人公さんがケンカの現場に駆けつけ、ロボが登場するまで
の「うる星やつら」ノリは、少々遊び過ぎ(笑)?…でも、そんなのも若さならではのイキオイ!…そうだ、本作を
観てて感じる、この「"若さ"と"創意"に胸がすくカンジ」は…「夜桜四重奏」辺りに近いですかも。エンディングの
ブルーハーツに至るまで「ああッ!判る、判るずぉう!」ッてカンジでした(*^四^*)!なんて…キラメくように
瑞々しい"若さ"だろう。作品の成否はまだ判りません。でもソレに関わらずジブン本作、応援します!
最近、徐々に新進気鋭の作家様方が、この深夜アニメのキツい市場に参加の名乗りをあげられてます。例えば
「ノーゲーム・ノーライフ」「ハナヤマタ」のいしづかあつこ監督なんか、「あッこのヒトは面白い作家様かも!」
とインスピレーションを感じた御一人なのですが…ソレと同様、キラキラした新しいお方が出て来た局面では
重箱の隅を突つくように粗探しをするのがファンじゃない、むしろ「新しい才能」をいち早く発見出来てこその
ファン、ですからね。ソコのトコロ間違えちゃいけません。

○「ユリ熊嵐」・2話
主人公の家、判り易い、"断絶の壁"との三叉路の上に建ってんだ。細田守監督もよくこーゆー示唆演出使われて
ましたなぁ。そこへクマ二人が急襲!ショォ~~~ック!!クマショック!!♪エエでンなぁ、こんな文学的な
退廃エロ。大好きッスわ(^血^)。で…作内の対立構造としては「"好き"というキモチ」と「クマ」。ソレに付帯して
"透明な嵐"。一方"断絶の壁"の向こう側からの声(?)は主人公に試練として「クマと交われ」と告げて。…ンで、
(「ウテナ」の頃から)お馴染みの"決闘場"で落っことされて"ユリ裁判"へと向かうワケね。…毎週やるんかコレ
(^血^;)。で、"裁判"の内容は1話と同じコトを反復…。クマは「人間を食べる」コトをしないと「透明」になって
しまう。「人間を食う」と宣誓すれば"ユリ承認"を得られる。ソレがセクシィ。シャバダドゥー♪。

あ、ゲスグマ、委員長に射殺されちゃった。こうして毎週、誰かしら死ぬのね(^血^;)。…で、その後に与えられる
"ヒント"も、タイヘンに論理的に整理されてます。主人公が持つ"デリシャスメル"は、クマにとってタイヘンな
美味。一方"透明な人間"は美味しくない。"デリシャスメル"を持つのは「排除された個体」…?("好き"を諦め
ない個体、でもある)…まだ「何を描くおつもりなのか」ゼンゼン見えて来ない…「類推する」コトしかかなわ
ないシリーズではありますが、このショウアップセンスだけでもメチャクチャ面白い(^血^)!例えどんな
テーマに行き着こうと、取り敢えず観させられちゃう強烈なパワーがあります。コレがイクニ監督作品。

○「神様はじめました◎」・2話
「かみちゅ!」の昔から、特にこんな神様界大コンベンション参加なんてシチュエーションには神界の実情を、
さも見て来たかのように語り、「幻想にリアリティを加える」描写はゼッタイ必要でした。ココでは、例え
神使でも動物霊由来の巴衛の等級は決して高くない、なんて語られて。コレ「コックリさん」なんかでもそう
でしたね。あたしゃ興味無いので調べてないのですが、お稲荷さんって神格の等級低いのかしら?ともあれ、
その昔「かみちゅ!」ファンやってたヒトにお奨め。ムロン「コックリ」「いなりこんこん」ファンも。「ノラガミ」
ファンもイケるかも?ああ、このテのネタ多過ぎて判んない。悪羅王なんてな悪役(?)も出て来ました。

○「艦隊これくしょん」・2話
なんか予想通り、本作についてはKADOKAWAが工作による猛爆をシコミ始めたようです。ニココメで、懐疑的な
コメを投稿したら削除依頼も無いのに非表示にし始めたんですってよ奥様。…まぁ、KADOKAWAみたいな"理念
の無い"企業
がドワンゴを吸収したのなら、こーなるコトは最初から判っていたコトざますがねぇ。
(某所から転載)
ムロン、ニコばかりでなく2chもTwitterも"工作"猛爆の嵐。まるで真実を封殺しようとする詐欺師の軍団です。
とゆーワケで、本作に付いても今週からは歯に衣着せぬ物言いで御かんそ書きたいと思います。コレの原作
(ゲーム)は未プレイなんですが、「俺妹」みたいな毒物じゃないようですし、シャレにはなってるようですし、
プレイして楽しんでるユーザー諸氏には批判されるべき落ち度は何もないので、尊重する書き方にしようと
思ってたんですがね…。しかし、こんなアカラサマな手段で市場操作をシカケて来るようならコチラも遠慮
するコトはありません。まぁ、ニコは既にこんなヤな雰囲気になりつつあるケハイを察してか、ユーザー連中
が離れつつあるみたいですがねえ。思えば「劣等生」の時もこうでした。ジブンも、最初の内は「全くの架空設定
だけど、この"魔法"システムの概念だけはよく作りこんだと思う」とか冷静に評してたのに、こんなファンを
ファンとも思わない「与えた餌に文句言う豚は物量で押し潰せ!」みたいなヤリクチでかかって来られたので
遠慮しなくなったんですよねぇ。…まぁ、「劣等生」はそんなイキガカリ如何に関わらず、内容は箸にも棒にも
かからないアレだったワケですが。「オニイサマサスガー」の一言で済んじゃう作品になっちゃいましたね(笑)。
ところで…
この1週間でネットで見かけたヒドい煽り文句で、「艦これ1話放送以来、"提督"を名乗っただけでバカにさ
れる」
なんてのがありました。コレはいくらなんでもヒドい、「艦これ」はソコまで悪くないだろう…とは思う
んですけど…作品(特にゲーム)は悪くなくても、コレ、一部にフと思い当たっちゃうフシもあるんですよね。
KADOKAWAのネット工作のヤリクチは、ラノベ市場やSNSなどの狭い範囲で、とにかく嘘、嘘、嘘の情報を発して
「みんな夢中だよ!このスージが証拠だ!まだ乗っていないのはキミだけだよ!この社会現象に乗り遅れたら
センスがニブいと思われちゃうよ!」なんてな文句でターゲット層を囲い込み、「閉鎖社会内で嘘の"常識"」を
作り出そうとするモノです。この狭い「お祭り広場」の中で酔わされてる間はイイのですが、コレを「世界は変わ
ったんだ!モハヤ「俺妹」は社会の常識になったんだ!僕たちがその"改革"の最先端だ!」なんて信じ込んだ
まま街に繰り出し、お祭り気分の続きでチンポ丸出し踊りをすると逮捕される(笑)、みたいなモノで…。だから
「KADOKAWAラノベ読者は新興宗教商法の被害者だ」と言ってたんです。考えても見て下さい。「実の兄に抱かれた
くてロリエロゲーをやり込み兄の気を惹こうとするオタク妹(美少女)」なんてな内容が「社会的に認知された」
と思い込み、街に出て道行くヒトの袖を引き「コレ、今や社会現象になってんですよ!」と「俺妹」を勧める信者。
なんてみっともない。なんてみっともない…あの「俺妹」サワギ以来、ジブンはあの企業のヤリクチを金輪際
信用してません。少なくとも「艦これ」は人気だから、あんなみっともないテグチは使わずに正々堂々「ショウの
中身」で勝負してくれるコトを望みますよ…なんて願ってたら、また始めやがったコレでは、もうナニをか
いわんや。開いた口が塞がりません。KADOKAWA商品は何であれ、擁護の必要は一切無いでしょう、と思い知らさ
れました。「艦これ」は、せっかく「真っ向から勝負出来るかも知れない」、シャレの効いた商品企画だと思ったの
に(プレイしてはいませんがね)…。こんな「ショウビズマンの誇り」の欠片も無いさもしいヤリクチで自社商品
の価値を貶めてるんじゃホント、せっかく楽しんでる"提督"の皆さんはイイ面の皮ですよ。どーにかならない
んでしょうか。"提督"の皆さん、KADOKAWAになんか一言言ってやってくれませんかね?
でも本作に付いては説得力を失うと何にもならないので、努めて冷静に書こうと思います。あくまで「アニメ
版に限った意見」です。ゲームの方はプレイしてないので、何にも意見はありません。つか、書きようも無い。

で、2話の感想。
…初見の者にとっては、1話でも同じコトを書きましたけど…「奇妙な」作品です。それも
悪い意味で。ハッキリ「面白い!」と感じられる部分が無い。1話御かんそでは「「うぽって」と同
程度」という表現を
(悪い意味で)使いましたけど、「少女」が「戦闘艦」である、という「"シャレ"
の構造」が全く描かれてません
。なんか…観ててハズカシーです。コレもまた先週書き
ましたように、「"正体"が何も無い」企画をムリヤリ映像作品にするには「夢の中のような世界」に
するしか無いだろう、コレは仕方が無いかも…とは思ったのですが…ソレにしても作品内の
世界観すら描けてません
。1話で灯火管制下にあるみたいな薄暗い貧乏な兵舎が描かれた
ので「ああ、そーゆー戦時下の舞台設定なのかな」と思ったら大盛りパフェとかカレーライスとか
食い出すし。二度言いますが…なんか、観ててハズカシーです。「ビビッドレッド・オペレーション」を観た
時のような「中身の無さ」
(もしくは、「あるように見せ掛けている」)感があります。そして、やるコトが無い
ので脚本家の前作・アイドルモノのオタククスグリ
("ギャグ"では無い。"ギャグ以前")やったりして…。「戦争
モノらしさ」も、授業中に酸素魚雷のハナシを「触れる程度に」出すくらいで…。「艦これ」の同人誌は少々読み
ましたが、コレ同人誌の方が遥かに面白いです
あのですね…「少女」が「戦艦」である、という"シャレ"がこの企画のウリなんでしょ?でしたら、なんでその
"シャレ"の部分を描かないんでしょうか?
ホントにボーキサイト喰ってたり、重油飲んでたり、そーゆー「本作
らしい"ネタ"」の部分を描けなきゃ同人誌以下じゃないですか。「兵器の擬人化」なんて戦前マンガが既に
やってるコトで。60年前の「ロボット三等兵」「タンクタンクロー」の方が、ずっと「やるべきこと」やってたんじゃないで
しょうか!?唯一描かれた「ソレっぽい」描写は「風呂と入浴剤が整備ドック」って言う程度ですか…?でも…
ソレも、面白くはないですね…"やらなければならないシゴト"してないんです

一応、終章に向けての「テーマ描写」に関わって来る「布石」のセリフなどはソコココに配置されているみたいで
すけど…ソレ以前に「作品の面白さ」「ツカミのシカケ」が全てスッ飛ばされてスッカスカなので、
ソコまで観るのも苦痛になりそうです。

コレ、ゲーム版が好きなヒトは固執しないで、さっさと別メディアの展開に乗り換えた方が身のタメでしょう。
アニメ版は「無かったコト」にした方がよろしいのでは無いかと…?固執して食い下がってたり
すると、せっかく面白い
(らしい?)ゲーム版の方まで一緒に沈んじゃいますかもよ?
ああ、冷静に
書くつもりだったのに…。「こんなモノを売ろうとしてんのか!!?」と思うと、腹が立って腹が立って、冷静で
いられんかったッス。ちょっと落ち着いたトコで…せめて、数少ない良かった点も挙げておきます。主人公の
"素直さ"は出ていたと思います。「ビビットレッド」より少しマシな程度?でも…まぁ、ソレが「最終テーマ」に
結び付いて来るんでしょうけど…ソレが"提督"様方のお気に召すものになるのかというと…ナントモ、危なっ
かしい予感がする?気もするんですがねぇ、アタイは。1話御かんそでも書いた通り、「戦犯はアニメスタッフ
だ!」なんてサワギが起きないかと、気が気でないですよ、あたしゃ。
あと、BGMは良かったです。例え本作が沈んでも、サントラだけは個別に買ってもイイくらい。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
1/16、7:15AM、付記。
○「寄生獣 セイの格率」・14話
さて、コチラは「漫然と観てたら判別付き難くても、"やるべきシゴト"をやっているアニメ化作品」の代表格、
今週は…ついに村野、新一の「人間らしくなさ」に言及。次いで宇田+ジョー再登場…などを経て、喫茶店での
"田村玲子"と探偵のシーン、なんかBGMとか実相寺昭雄演出っぽい(^o^)。ココで…漫然と見てると観飛ばし
ちゃうかも知れませんが、探偵と相対してる美女…その瞳の奥にあるモノは…とか考えると、思わずゾゾ~ッ
としてしまうのが本作なんです。更に、ミギーと同様に「感情」を手に入れてゆく"田村玲子"の描写。しかし…
カニや昆虫みたいに「本能だけで動いてるモノ」だった時はまだ良かった。今、"心の動き"が芽生えたコトで、
鏡を見つつケタケタ笑うオバケ。コッチの方がよっぽどコワい!ホラ、判って下さいますでしょ?アタシが
「新世界より」御かんその時に書いてた「一番怖いのは近隣異種知性体だ」ッて感想。"心"が
あるのに、恐ろしく異質なモノ、ソレが最も恐ろしい。
人間が怪獣よりも、幽霊やゾンビ…そして"狂人"を怖が
るのは「元は人間だったのに完全に"異物"になってしまったモノだから」です。そーゆートコをも描いてます、
本作は。さらに…新一の身の悲劇性を(探偵説得のための切り札として)使うミギー、(人間社会に紛れ込むため
の)「社交儀礼」まで身に付けつつある"田村玲子"、と物語は進みます。一体、彼らに"心"はあるのか?あるとす
るなら、ソレはどんなカタチ?…イイですねェ…。コレでこそ"恐怖"モノですよ。ヒチコックやキングとも同じ
土俵で論じられると思います。こーゆーの観てると…最近KADOKAWAが流行らそうとしてるモノがいかに下ら
ないか身に染みて来ません?
で…。探偵の奥さんも、奇妙に鋭い"勘"を持ってました。女の前では、男のするコト
なんて全てお見通し…そーゆー辺りの描写も本作原作者氏の持つアジです。ココで「探偵死亡フラグ立ったー」
なんて言って観てるのは、まだちょっと浅く…「この人たちにもコレまでの人生があったんだなぁ」「探偵が死
んだら、この奥さん娘抱えて苦労するなぁ」…とか気を回すのが、本作の持つ"恐怖"を骨まで味わうコツです。
ホラーとかSFとかの"異物"要素は、ソレが挿入される「日常」の風景が良く描けてれば描けてるほど引き立つ。
本多猪四郎監督の初期「ゴジラ」映画のファンが、平成「ゴジラ」の多くに懐疑的、かつ平成「ガメラ」に固執するの
もソコでして…なんてハナシをしてる場合じゃない。"田宮玲子"、新一に直接コンタクト!大学校舎屋上での
"会談"は、互いの「現状確認」程度の内容に終わりましたが…ソレでも充分でした。大学講義の「利己的遺伝子」の
話と、母親を喰い殺された主人公の凄まじい怒りとが見事に対比されて。"心"ってなんだろう?"人間性"って
なんだろう?…というテーマが堂々と掲げられます。激昂のあまり「捕食種から逃れ都市に逃げ込んだ脆弱な
生き物」(ネルフ・冬月氏・談)たちを怒鳴りつけ駆け抜ける主人公。
「人間ども!!お前ら、今何がどうなっているのか判っているのか!!何が進んでいるのか知っているのか!!」。
「デビルマン」のようでもあり、ベトナム帰還兵の物語でもあるようです。しかし…アタシはやっぱ「進撃の巨人」
(押しも押されぬ衝撃的大傑作ですけど)より、個人的好みとしてはコチラの方が好きですかも。あくまでアニ
メ版スタッフ様方のお仕事ぶりではなく、描かれてる内容として。コチラには「感情の迸り」もあれば、「思索」も
あります。アニメ版の仕事のクオリティとしては、アチラの方が遥かに上なんですが。

○「SHIROBAKO」・14話
アヴァン、岩浪稲浪音監のセリフ、「"持ってる"」。ああ…製作・企画サイドでもやっぱ、こんなスラング使うん
ですねぇ。半分冗談めかしたコトバでも、もし「シリーズが長期化する可能性」が見込まれるなら、現場もその
ように対応していかなきゃならないからタイヘンだ。で…そんな"ギョーカイっぽい"やり取りで現場の空気
を出しておいて、今回のお話は新作「三女」のキャスティグ。オーディションではキンチョーし切ってるコ、勘
違いして金朋の劣化コピーしてるようなコ…と、歯に衣着せず落第者も描いて…ソコで「発注側が求める声」
に偶然スッポリとハマるしずかの幸運を、OP1カット目の朝日に象徴させます…やっと長いトンネルを抜けた
か、しずか…?続けて、監督も狙ってた美術さんから新作参加の快諾を受けて…。アニメの現場ッてのは、まさ
に今や「能力のある才能」の奪い合い戦国時代、完全な売り手市場。どこのスタジオも…いやスタジオ内部の班
ごとですら、良いスタッフの独占を競い合ってる時代です。この結果によって破綻しちゃう作品、逆に"エース"
級才能が牽引役となって好循環が生まれる作品もあるのだから、依頼する方も真剣。そしてェ~。…ココで…
待ってました!!"クレイ○ーボーイ"との字
(アザナ)を持つ作家様ならではの業界ブッチャケ!うひょ~!
「じょしらく」以来ですわ、こんなスカッと来るシャウト!シビレる~!"ショウビズマン魂"
も持たず、作品成否など制作会社に丸投げ
で自社の利益になる"商品"を営業力だけで押して来る出資企業の
プロデューサー連!…まぁ、ドコも「作品が成功した時に、自社展開に有利なように今の内に旨味を引き込んで
おきたい」…つまり、イイ意味では「彼らもまた作品を"こうしたい"という「夢」がある」とも言えるワケですけど、
大元の作品そのものがコケちゃ元も子もない、という前提なんかそっちのけ。責任は制作スタジオに丸投げ
「製作委員会制度のもたらす害毒」についてはココでも度々書いて来ましたが…こんなコト「叫べる」作家は業界
広しといえど、昨今このお方だけ!ソコにシビレるアコガレるゥ!
(10年前のねらーかよ(^へ^;))

そしてココでも(役の上とはいえ)稲浪音監の揺ぎ無きプロの一声が麻のように縺れた折衝を斬る!
ウヒョーカッコイイー!!
…餅は餅屋。"良い作品"を作れるのは"プロ"しかいません。断言しときますが、トー
シロが欲目だけで組んだ企画がマグレ当たりの歴史的大ヒット、なんて絶対に無い
。もし少し
でもヒットしたら、ソレはそんなおっ被せられた荷物を背負って苦労したスタッフが、必ずどこかにいるんです。
サスガ"アニメファンの必携書"とでも言うべき本作、そーゆートコを逃げずボカさず描いてくれます!
…稲浪音監の「(役者の)経験不足が不安なら、私たちが育てればいいんですよ」の一言が、またシビレますねえ。
大昔からアニメの現場は、代々木アニメーションなんてインチキ企業が突っ込んで来た卒業生…まさに「"棒"の
見本」のような彼女らを引き受ける"育ての母"役をやったりもして来ました。"産みの親"は何もやってくれない
ので。"プロ"という呼称は「責任を引き受ける人々」というコトです。そしてそんな「責任」が無い
部署には真に"面白い作品"はゼッタイに作れません。
なんて言ってる間にも、ますますヒートアップする
ドタバタ喜劇!「全部ヌキ(抜き録り)にしちゃえばアリですかね」(ンなムチャな(^へ^;))「下手だったとして
もレギュラー5人に混ざればどうせ分りゃしないよ!」「ヒトがせっかく外見だけ観て選んでるのに!」「この際
男でもイイでしょ!裏声でやってもらえば!」…モハヤ収拾付かん(^血^;)。筒井康隆のブラック小説みたい(笑)。
そんな中、頑として突っぱねる葛城メーカーPの毅然とした態度、優柔不断ながらも"才能"を持つ監督のインス
ピレーションが示されますが…ああ。しかし…。しずか、なんて運の無いコなんだキミは。代わりに"プロの"集団・
ムサニが目を付けたのは、まだデビューさえしてない段階のみどり。設定制作要員として「三女」スタッフ入り
です。美沙も、どうやら首尾良く「三女」下請けのCGスタジオに潜り込めたみたい…?そんな、再結集しつつある
「七福神」サークルの中で、独り立ち遅れるしずか…。スーダラな大人たちの理想無き張り合いが、夢膨らませる
若き才能の羽ばたきを阻みます。しずかの曇り度合いは、作画に悩んでた絵麻のソレとは比較にならないでしょ
う。なんたって、絵麻は「成長段階」での伸び悩み。しずかは、まだスタートラインにすら立てていない…。頑張れ、
しずか。いつか必ず陽は昇る。あああ、宮森に「監督はしずかの声にピンと来てたよ」と耳打ちしてやりたいぃぃ。
そんな一声優の卵の苦悩とは無関係に、進む「三女」制作準備。…しかしムサニの処理能力では、シリーズ中2本
はグロス出ししなきゃなんないようです。新規参入の進行クンが紹介してくれたのは「スタジオタイタニック」
…ッて、なんか名前からしてヤバそうな取引先…。うああああぁぁまた新たな火種かぁぁぁ。頑張れ宮森。
負けるなムサニ。…さぁココで、主題歌「COLORFUL BOX」を聞きましょう。うう…。なんかまたナミダが止まらん…。
負けるな。負けるな。負けるな。

○「幸腹グラフィティ」・2話
「ひだまりスケッチ」でもありましたね、皆でトマトを栽培して食べるハナシ。その部分を拡大したような作品。
絵はリアル寄りでも、イントロパートのアパート外観、ソコでの生活描写の断片的一コマ、そのポートレート…
などで紡いでゆく導入のやり方は、まさに「ひだまり」。足のみの歩きのカットなんか地面とズレたってコダワ
リ無くリピートにしちゃったり、ふいにドアップを入れて場面転換したりする「マンガのコマ割り的」「記号的」
カット運びも同様。この演出技法がなければ「ひだまり」は退屈で観てらんなかったでしょう。その延長線上に
ある作品なコトは間違いなく…でも多少、扇情的ですかね(笑)。官能に悶えるオンナどもの痴態(笑)と、その唇
に咥えられてのたうつ食物の卑猥さ。まぁ、20世紀の作品なら「ミスター味っ子」の「うーまーいーぞー」がコレ
になったと思えばイイわけだ。同じ芳文社系でも"シャレ"になってる分、「桜Trick」みたいのをヤラレるよりは
イイです、ジブンは。やり過ぎるとザートラシーのでバランスが問題になりますけど…。今は「ひだまり」初期と
同じく、その最もバランスのイイ落ち着きドコロを探ってる、ってな段階なんでしょう。

予告で流れてる「作る~♪食べる~♪作る~♪食べる~♪ドゥビドゥバー♪」をヘッドフォンでエンドレスで
聴いてたら、もしかして危険ドラッグ並みにトリップ出来るかも知れないのでニコユーザーは作っておくれ。
あと、その後の提供クレジットで流れる「お腹が~ぽかぽか~♪おいしーいっねっ♪」も、深夜に独身男が聞い
てると思うとけっこ病的で(笑)オモシロい。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

☆以下、ココに付記。

 

「ガールズ&パンツァー/これが本当のアンツィオ戦です!」御かんそ!!(1)

 投稿者:ゆ~さく  投稿日:2015年 1月13日(火)05時30分27秒
返信・引用 編集済
  さて、ではこの連休を使って…昨年末から予告してた「ガールズ&パンツァー/これが本当のアンツィオ戦です!」、
合計4万6千枚を売り上げたゴールド・ディスクの御かんそを入れますよ!!
ああ…それにしても「ガルパン」はイイですわ
思い返せばホントにこの2年間、色々なコトがありました。
あの、イイ歳してワクワクしつつ向かった12話先行公開水戸シネコンジャックオールナイト。TV放映より2日
だけ早く12話を観た後は…興奮して、仮眠のためにとっておいた駅前ビジホから「12話期待してイイぞ!」
とネットに書き込んだっけなぁ。そしてその日の、初の大洗。海楽フェスタ、寒かったなぁ(笑)。焼きたてのあん
こう焼き、美味かったなぁ。あの頃はまだ、大洗「ガルパン」ランドもキャラPOPを店頭に並べた「町中かくれんぼ」
が始まったばかりでした…ソレが今や、金網屋さんは鋼板製自走2/3Ⅳ号(及びCV33)作るわ喫茶店は「ガルパン」
鉄板ナポリタン出すわ商店街でキャラお誕生日会はやるわ「ガルパン」レンタサイクルに「ガルパン」タクシー
に…(笑)、そんな大洗町のあんこう祭りには10万人以上が押しかけるわ、あんこう花火は上がるわ(笑)。そんな
サワギになる以前、'13年夏に催された「さんふらわあを学園艦にして北海道で90式に乗ろう!」ツアーは、まさ
に夢のような旅となりました。74式砲塔の上で西住立ちを見せてくれた渕上さん、凛々しかったなぁ。そして
その1年後の夏に公開されたのが、↓以下に御かんそ書く劇場公開OVA・「アンツィオ戦」です。公開前まであった
脚本:鈴木貴昭氏にカトキハジメ監督コンテでテイスト変わっちゃわないのか!?…といった危惧は跡形も無く
ブッ飛んだっけなぁ。信じられないような怒涛の40分でした。…思えば、あの'12年秋以来、アタシの人生「ガル
パン」漬けでした。でも、更に"夢"は続きます。今年の"夏"には、これぞ頂点!!とも言うべき大イベント!!
劇場版公開が待ち受けています!!
いつまでが'15年"夏"なのかな~(^へ^;)…という定型疑問は、既に
「ガルパン」ファンの間の挨拶になった(笑)みたいなトコがありますけど、本作のファンは本放映中から「待た
される」コトは既に慣れっこになってますし(珍しい公開形態のシリーズですわ、ホント(笑)(^へ^;))、何より
再び、みほに!!優花里に!!沙織に会長にウサギさんズにダーちゃんペコちゃんに!!逢える!!という事実ッ!!
既に決定時事項の事実!!ソレが決まっているのなら、その時期がいつになろうと問題では無いで
しょう!!「"再会"は約束されている」という幸福の方が遥かに心の中で占める比重は
大きいのですよ!!

…さて、では、そんな"心の幸福"を噛み締めつつも…今は、コレまでの「ガルパン」を反芻しつつ、来るべき「その
日」をナゴヤカに待つと致しましょう。何よりも本作は、「何度繰り返しても美味しい。観るたびに新しい
発見がある」
作品であるコトが有難いですわね。コーヒー淹れて、干し芋でもつまみながらゆったりと。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
○「ガールズ&パンツァー・OVA/これが本当のアンツィオ戦です!!

★アヴァン、"スペインっぽい坂"で"合体変形教会"
(笑)を背にして演説するチョビ子の場面から。
 こんな2分程度のアヴァンですら情報量がギュウ詰めです!「ガルパン」を観ても心が奮い立たないタイプ
 のヒトってのは、この「セリフで説明せず、画面描写と芝居で描く」モノスゴい情報量を追い切れてないじゃ
 ないかなぁ~とか思ってますわ。本作のような「内容の濃い」作品は、そういう「映像作品(映画)を楽しむ目」
 をも養ってくれますよ、きっと!楽しみつつ観ながら情報摂取速度を上げよう(笑)!

まず、本作の準主役となるアンツィオ校のキャラ付け。「ラテン気質≒気のイイ珍走団」ッてのはよく思い付い
たなぁ(^四^;)!本作はキャラがウジャウジャ出る群像劇なので、グループごと、校ごとに色分けしてキャラ
を立たせてる、ッてのはご承知の通り(「咲-saki-」にも似た手法ですね)。聖グロのノーブルシスターズを始め、
開けっぴろげだのシベリア送りだの鋼の規律だの(笑)。その中でも、ラテン系の「陽気で気さくだけどちょっと
DQN(笑)」って気質(日本で言えば大阪(の一部)や博多に相通じるトコありますかね?)が、こんな「憎めなくて
大らかでイッパツで好きになれる連中」にまで料理されるとは!しかも40分の短編映画の中で!主人公
のキャラでさえ描き切るのに3本も4本も消費してる深夜枠アニメの現状を見ると、舌を巻いちゃいますよ。

背後に流れてる"フニクリフニクラ"が、またイイ味出してて(^血^)。「明日のナージャ」の時にこの掲示板上で
教えてもらったコトなんですけど、コレ、125年前に当時も活動中のベスビオ火山(!)に施設された登山鉄道の
CMソングなんですってね。♪そこは地獄の釜の中♪覗こう覗こう♪なんて歌いながら、ポンペイを滅亡させた
大火山にピクニック気分で登る登山電車…予想通り施設50年後の噴火で壊滅したそーですが(笑)。何とも愉快
かつ勇壮に流れるこの「アンツィオのテーマ」。コレ、水島監督がこんな元歌の歴史を知ってて彼女らのテーマ
曲に割り振ったのは間違いないでしょう(^血^)。「バカだなぁ。スキップしながら地獄の釜の淵で遊んでるなぁ
(笑)。でも陽気だなぁ。人生楽しんでるなぁ♪」…と、こんなイメージからも、この「世にも憎めないアホども」
のキャラ性がバックアップされてるのが判ります。さらには、ソレをストレートに出してみせる芝居とセリフ!
「なんだとぉー!」「戦車でカチコミ行きましょう!」「なんだぁー」「あービックリした」「いいかお前ら、根も
葉もない噂に惑わされるな!」(いや、言ってるのお前さんだし(^血^;))「そうだった!」「心配するな。いや
ちょっとしろ!?何のために三度のおやつを二度にして…」「それは秘密兵器を買うためだ!」「おおーっ♪」
ああ、ああああ、バカだ(笑)(^血^;)。落語かよ(笑)!しかし、カワイい!メッチャ可愛い!アホ揃いでもみんな
ソレなりに(大洗と同じく)母校を愛してて、カチコミに際してはソレなり(バレー部とかと同じく)根性みせて
そんなアホどもをマトメる指揮官は「どうやったらもうちょっと頭使ってくれるんだ」と苦労してて(笑)、でも
やっぱお祭り好きな血は同じ穴のムジナで、しかし最終的にはそんな仲間が大好き!という愚直な素直さ!
こんな憎めない、しかし作品の「快活さ」も損なわないアホなキャラでツカミを入れ、「「ガルパン」ってどんな
作品なんだろ!?」と思いつつ劇場に入って来た初見観客にも本作の、楽しく心浮き立つようなノリを伝え、
肩の力を抜かせてから、物語は始まります!!この方法論、まさに劇場版「クレヨンしんちゃん」などを
やられて来た監督ならではの"一般性"ではありませんか!!「一般客も笑って楽しめる」ような
常識と芸人魂を併せ持つ作家が、舵を切ってくれる本作!!大船に乗ったつもりで楽しめますよ!

しかししかし、ファンアートでは寒空でオデン屋台牽いてた「出落ちのイワシ缶(半額)さん」が、よもやこんな
真正面から愛されるキャラになって再登場して来ようとはなぁ…!威風堂々!大胆可憐!輝いてます!
そう、今こそが彼女の、彼女らの花道!!OVA「アンツィオ戦」、開幕です!!!

しッかし、マジノ学院って…まだP40を導入してない、有効火力がセモヴェンテ2輌だけの状態のアンツィオに
どうやって負けたんだ(笑)。マジノ防衛線にだけ執心して、ドイツ電撃戦に抜けられ占領されちゃった史実も
そうですけど、「月刊戦車道」2号にも「防衛型思想らしい」意味内容が書いてありました。ナルホド、そこにアン
ツィオ流のノリと勢いが上手くハマッて奇跡の一勝をもぎ取れたワケかー。「ガルパン」って各国お国柄のパロ
になってる部分も大きいから、楽しみながら二次大戦当時の諸国の雰囲気なんかも勉強出来るのがまたイイで
すわね!あ、そーいや今、才谷屋氏がネットコミックで「マジノ戦」描かれてる最中なんでしたっけ。ソッチも
見てみなくちゃ!
ホラ、たった2分のアヴァンだけで↑こんなに書いちゃった(笑)。始まりはまだまだまだまだコレからですよ!

★大洗女子、第2戦作戦会議と、優花里のアンツィオ潜入偵察
敵を知り己を知らば、百戦危うからず。今回は直接会長に進言し(この直前の出来事を描いたCDドラマで彼女
がナニか考えてる描写がありましたね)、正式に大洗諜報部(笑)の密偵としてサンクスコンビニ艦に潜り込む
優花里。もはや慣れたモンです(笑)。甲板上で潜伏中も、「火を焚くわけにはいかない…これは決死の極秘任務
でありますから!」とか言ってサバイバルマニュアルで覚えた知識を駆使し、この日のために買い揃えた断熱
シートに携帯糧食などをウレシゲに拡げ「大洗の命運はこの任務の成否に懸かっているといっても過言では
ない!」とかブツブツ独りで楽しんでるんだろうなぁ(笑)。「お馴染みのシチュエーション」が数限りなくある
本作、なんかドコを切っても同人パロ漫画が16Pくらい描けちゃいそうなのがまたウレシいですね(^血^)!

で、アンツィオ艦上陸。お祭りじゃ~~~!!!なんか、楽しい(^血^;)!「観光映画」にもなってますね、本作!
なんたってローマ帝国の昔から「ご馳走を喰っちゃトイレに吐き戻し、また喰ってた」と聞く食い倒れの国!
当時の世界征服を成し遂げるほど勇猛果敢だけど、戦場を離れれば女と酒とおフロとご馳走が大好きだった
享楽の園!そのお国柄を受け継ぐ女生徒らも威勢良く売り子の声を張り上げて!リラが殆ど紙切れと化した
二次大戦前夜・世界恐慌時のしみったれた世相なんか飛んでけ!と(別にこの物語のこの時代は恐慌でも何で
もないよ(^血^;))美味しいモノと美少女が花盛り!この世の楽園かココは!人生楽しんでるな~♪
トスカーナうどんとか東ローマ帝国名物ケバブとか混沌としてるでありますが(^血^;)。しかし…思えば彼女
ら、アンツィオ生徒の「凶暴でアホで強情だけど、義理人情に厚く、仲間のためなら命懸け」って気質…ラストの
頬ずりするハグのし方とか見ても…彼女ら、やっぱ直接のモデルとなった民族性はシチリア系なんでしょう
かね!?
(笑)しッかし、ココんトコのBGM、大好き!アタシは出展はよく知らないんですが(聞けば、水島監督
は「古い映画を題材にした」とか言われてましたね、確か)、恐慌時代のコメディ映画のようでもあり、うら寂れ
たサーカスの呼び込み曲のようでもあり…滑稽でユカイな中にも不安定な恐慌時代に空中ブランコをしてる
ような危なっかしさがあって…なんかキョーレツに懐かしい!まさにアンツィオという連中に持って
来いの曲ですわ!
特にコロッセオでチョビ子登場から盛り上がる下りは珍妙なバカサーカスのパレー
ドがやって来た!ッてカンジでサイコー
(笑)!!
ペパ子登場。出会いがしらに頼んでもいないのに(手製パスタを褒められたので気を良くして)極秘の新投入
戦力をベラベラ喋り出すお人好しぶり、ば、バカだ(^д^;)「チョー秘密なんだけど」じゃねッつーんだよ!
さらになけなしの積立金はたいて買った新戦力がウレシくて、砲塔の上に仁王立ちで見せびらかし、足元に
他校のスパイがいようとお構いなしに(優花里以外にも幾人かゼッタイ混じって増すよね(笑)アレ)有頂天で
盛り上がるお人好しさんの総大将!「ドゥーチェ!ドゥーチェ!」と絶賛のシュプレヒコールの中にオモシロ
がってる優花里
の声が混じってるのなど知りもしない!あああば、バカだ、大バカだ!ウレシーッ>(*^四^*)
あああああ、今度の相手校はこう来たか!!!淑女ぶってるけど吹雪の中で紅茶飲みつつ意味不明の格言披露し
てるヒト、豪快にバケツポップコーン抱える絵に描いたようなヤンキー娘のヒト、、粛清を乱発する恐怖政治
幼女とそのお守りのヒト…と、こんな濃いメンツを描いて来て、今度はどんな魅力でキャラ立たせるんだろ
う…と思ってたら、
こう来ましたか(^四^;)!!無邪気・天真爛漫なバカ(笑)。こりゃ7話ラストで
あっけなくヤラレた例の姿にも繋げ易いとゆーモンですよ!!

しかし…気づけば…↓下に再録した「「ガルパン」をも一度観直してみよう御かんそ」で書いた「ジブンは本作
「ヒトを育てる物語」だと解釈してます」
って描写、ココでも活きてますよ。チョビ子は、配下の連中…気が
イイし一生懸命やるけど、ココぞ!というトコで頭が回らない(笑)部下たちを、「どう育てたらイイもんか」
苦慮してます。口をすっぱくして言うけど、覚えてくんない。ピンチに陥れば自分を愛してくれるあまり目的
を忘れて駆け寄って来ちゃう(笑)。まるで忠実なアホわんこ。地団太踏んで「そうじゃないだろ!」と戒めるん
だけど、肝心のトコで彼女も「火を焚け、湯を沸かせ!」とパーティを始めちゃう(笑)。根っから陽気なラテン
気質がお祭りを求める、ッてトコもあるんでしょうけど(ソコは大洗の指導者である会長・杏も同様ですね)、
彼女がついつい部下にアマくなっちゃうのは…他でもない、彼女らの喜ぶ顔を見てるのが
楽しいから
だろう、。
そうに違いない、とアタシなんぞは思ってるんですが、どうでしょう。部下たち
が「可愛くて可愛くてタマラナい」彼女の内面が滲み出ているからこそ、観てる方もアンツィオの
楽しい仲間たち
(笑)に惚れられる
。「気のイイ、陽気なアホどもが野放図に、縦横無尽に暴れまくる姿」
を描いただけでも観客は喜び、彼女らのコトを好きになってくれるでしょう。しかし…ソコで、本作は
もう一押しします。彼女らが、どんなに厚い忠義と愛情で連帯したチームであるか。ソコまで

(40分間で)描くからこそ、観客は「スゴく良いモノを観た」手応えを受け彼女らに惚れ、
満足もしてくれるんです。本作「ガルパン」が、そのように「物語の筋を追うだけでは文章化出来
ない"心"を描いていること」に気づかなければ、この愛すべき物語がBD1~6巻計30万枚+
OVA4万6千枚
も売れた
(ホントです)理由を検証したコトにはなりません。「誰も過去、出来な
かった世界最高水準の戦車戦をアイデアたっぷりに描いた爽快感」「ミリファンをもウナラセる作り
込み」を成し遂げたから、だけじゃないんですよ。ナニかスゴく良いモノを描いている…
そんな"シコマレたバックヤード"があるからこそ観客は心から満足し、惚れてくれるんです。
ソレに気付かないようでは「ガルパン」は評せません。評したコトになりませんよ!!

           
…たぶん、このチョーシじゃアンツィオは、決して強豪校の仲間入りを果たすコトはこの先も出来ないのかも
知れません(笑)。彼女らは、↓下の「観直してみよう御かんそ」で書いた、みほたちが大洗学園を生き残らせる
ために成し遂げなければならなかった「楽しい戦車道」「生命を削るような戦い」の両立、ソレを果たして
ません。こんなチョーシでプラウダ・黒森峰などの強豪校の一角に食い込めるようなモンじゃない、"ノリと
イキオイ"…即ち「幸運頼み」
だけでトップを走れるほど甘くはない、という「非常にシビアな戦車道の現実」
をも本作は描いています。だからこそおちゃらけた単純な萌えモノとは違う、手応えを感じるんですがね…。
しかし…この校に限っては、ソレでも…今のままでも良いのかも知れません。だって…心の底
から楽しそうじゃないですか。彼女らは、既に、主人公・みほの目指した
「楽しい戦車道」は達成しているんですよ
"結果"を出せないから強豪校に相手に
されない
(笑)だけで。…そんな学校があったッてイイ。本作「アンツィオ戦」は、そんな「彼女らの
持つテーマ」を描いています。貧乏だけど、バカだけど(笑)、でも決して無価値じゃない
むしろ他校には真似出来ないスバラシいモノを持っている。
…ところで、本作に登場する各々の学校
は二次大戦時のヨーロッパ各国がモデルになっている、とは今更解説の必要も無い、誰しもが感じているコト
でしょうけど…二次大戦ではメチャクチャ弱かった(笑)と聞く(ミリ門外漢のアタシでも、その位は聞いて
います(^へ^;))イタリア。そんな国(ムロン事情はあったんでしょうけど)も尊重し、そのパーソナリティを
愛し、観た誰しもが好きになれるように描いてあげています。そんな公正さと尊重心を忘れず、
各国に敬意を払い「手を差し伸べる心で」描いている
からこそ、本作は世界に配信
されても(戦争を題材にした作品にも関わらず)ミギヒダリ関係無く誰からも歓迎され、各国に熱心なファン
を根付かせているのでしょう。最近は大洗の聖地巡礼にも台湾、カナダ、USAなど各国からのお客さんが訪れ
ている、とは町民の方のTwitterナドを見ても書かれてますね。
そして…この"夏"に待ち構える劇場版では、知波単高校…ついに我が"日本"が…二次大戦中ではどんな
アリサマだったのか、も含めて「ガルパン」世界に描かれる、とは本作のファンなら耳に入ってない者はいない
でしょう。一体、どんな描かれ方をするんでしょう。楽しみですね(^ω^)。なんか既に、鈴木氏脚本のCDドラマ
などでは「履修生の練度は抜群なのに、指揮官が猪突猛進突撃させちゃうんでみんなヤラレちゃう。勿体無い」
とか優花里に言われてます(笑)。ああ、その登場が楽しみです、知波単高校、西隊長。早く"夏"になれ~~。

さて、こうして「アンツィオはバカだ、アホだ」「きっと常勝校にはなれない」とか、見ようによってはヒドいコト
ばかり書いて来ましたけど…(^血^;)、ムロン彼女らは決して弱くも、無気力でもありま
せん!むしろ正反対!!そのやる気と高度な戦闘レベル、不屈の闘志は大
洗も圧倒するほどです!!なんたって本作のキャッチコピーは「アンツィオは弱く
ない!」ですから!!!
ただアタマが足りないだけ果たして、どんな戦いを拝ませてくれるんで
しょうか!!


☆さ~~て、今日の夕飯は鶏肉をニンニクとオリーブ油でいためて、ヒヨコ豆とトマト煮にしよ~っと。

(続く)
 

2015年・冬アニメ、御かんそ。1月第2週。

 投稿者:ゆ~さく  投稿日:2015年 1月 8日(木)20時22分29秒
返信・引用 編集済
  新年「ガルパン」特集は、まだ続いてます、本掲示板。お次は、
予告してたOVA「アンツィオ」の御かんそに行きますので!!!

とはいえ、もう既に話題作を含め新春新番組が幾つも始まってしまってますので、ソレに
ついてもナニか書いておかないと「現状」を評せなくなっちゃう。「ガルパン」関連の投稿に
織り交ぜる形で、ちょろっと御かんそマトメて投稿しておきます。

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2015年・冬アニメ、御かんそ。1月第2週。

○「探偵歌劇ミルキィホームズTD」・1~2話
森脇監督らはやって下さらないみたいだからどーなるかと思いましたけど、面白い(^ω^)相変わらず
ブシロード・木谷氏の「アイドルモノがウケてるからアイドルの新キャラ出そう」なんてな行き当たりバッ
タリの方針は…あの「ギャラクシーエンジェル」の千歳やらショタコンビやら要らんキャラが増えていった
当時と少しも変わらずタハハ…ってカンジですが、でもスタッフサイドの、どーでもイイ横道ネタを貪欲に
(笑)拾い食いしまくる(笑)姿勢、ソレを3頭身のカワイいキャラのヨゴレギャグで描いてゆく手法は大傑作・
1期の頃に戻ったかのようでナイスざます!脚本も「芸能事務所なんてアイドルを利用するコトしか考えて
ないからな!(諸説あります)」ナド、暴れホーダイ(^四^)!イイぞ~!「ミルキィホームズ」はこうでなきゃ
ね!毎週観ます。

○「神様はじめました◎」・1話
おキツネ様モノも、コレだけ重なると「コックリさん」とかと混ざっちゃってナカナカ前作の設定が思い
出せ
なかったりもしますが…(いっそのコトいっそのコト入れ替わり立ち代り毎期交代で続編やり続けるッて
のはどないだ(^血^))、前期は「いくらTRIGGER作品だからって、大地監督ほどもあろうお方が萌えモノの
各話演出ッてのはどうなのよ…」とシボんでたコトもあり、やはり堂々の監督作、しかもお得意のトラッド
な少女マンガを暴力的(笑)なギャグ演出でやる、とゆースタイルが再び拝める新番組始動は大歓迎、大感激
です!主人公の奈々生は相変わらずかーいーし(それでも全くイヤミにな無いんですよね、大地監督作なら)、
低予算でか(?)、止め絵芝居が多かった前作と引き比べて今回はOPから動かしまくり!!やれメデタイ。
お神酒で祝杯じゃ。
ヒトによっては「なんてワガママな主人公だ。こんなんじゃ萌えられねェ」と思う向きもいるでしょうけど、
コレ"少女マンガ"ですから。"萌えモノ"じゃないですからまた、主人公奈々生がワガママなのは
「このコはまだまだコドモだよ」という示唆であり、1期はソコから僅かながらに成長してゆくのがテーマに
なってました。「俺たちにどんなサービスをしてくれるのかな」なんて不純な観方をするのが間違い。観るヒト
は「地獄先生ぬ~べ~」辺りでも観るつもりで接して下さい。児童(少女)向けです。さて、2期で彼女は、どんな
冒険をするんでしょうか。取り敢えず、神様の一員として出雲にお呼ばれするみたいです。なんか「かみちゅ!」
の再来みたいで懐かしいなぁ(^ω^)。

○「艦隊これくしょん」・1話
アタシはゲーム版はやりませんし、興味も無いです。ただ単純に「アニメ作品としての仕上がり」を見るだけ。
「妖怪ウォッチ」辺りと同じでしょーか。アレもゲーム版の方は全く知らずに、アニメ版だけを「面白い!」と
評しました。(あくまで「児童向けとして」です。ソコの20過ぎてもなお「児童向けを子供目線で観れない」
あんちゃん、あんたの御意見は聞いてないですよー) 何でも、聞けばアレ、「妖怪ウォッチ」ゲーム版の方は
ソレほど傑作というワケでも無いんですって?どっちかッてっとヤリタイホーダイのアニメ版のイキオイ
に引っ張られて人気に火が付いた要素が強い、とか何とか?…それじゃあ日野さんは、アニメ版スタッフに
売り上げの5%だか10%だかは支払わなくっちゃねえ。…なんてな皮肉はおいといて…「艦これ」のハナシ。
ちなみにゲーム版の方は艦娘や提督(プレイヤー)の属する組織も、艦娘たちの縮尺も、敵組織の詳細も
なーんにも決まってない作品だ、と聞きます。ソレはソレで全く問題無いと思うんです。「ゲーム」ですから。
「ジョーダン」みたいな企画でも、プレイしてて楽しく「シャレ」が効いてれば問題無い。…しかし「映像作品」
となるとハナシが違います。ソレ一本で完結し、"物語"としても何か独自の"満足"が得られるようにしな
きゃならない…丸々一本、新作を作るのと同じです。しかも原作ゲームのプレイヤ層にも「うん、ボクたちが
夢に描いていた通りの「艦これ」だ!」…と首を縦に振らせなきゃなんない。…コレ、「一本丸々ゼロから作る」
のより遥かに困難な制作ですよ。まだ鑑賞前の印象ですが、どーなっちゃうんでしょう。そもそも、こういう
「物語の無い作品」をムリヤリアニメにしちゃおう、ってかなりムチャな(^血^;)企画ッてのは、往々にして
「元々"物語"としては成り立ってないモノ」だから、「ニャル子」みたいな、ハズカシくて目を背けたくなる
よーなモンが仕上がっちゃうモンで。当たり前ですわ、企画…そもそもの着想に「骨組み」が無いんだから。
「正体」が何も無いんだから。そりゃクラゲみたいなフニャフニャした屁のような、ヨタ飛ばしてるだけの
映像作品が仕上がりますよ。まぁ、ソレ言っちゃうと、イカちゃんとかも(企画としては)かなり近いトコに
いるんですが…。ソレにしても、まったく「物語としての骨子」が無い作品を"映像作品"(映画)に仕上げろ、
と丸投げされちゃうアニメ版制作者の方はたまったモンじゃない、イイ面の皮ですわ…なんてな、本作とは
カンケー無い業界の一般論的ボヤキでした、今のは。本作について、じゃないです。観てみなきゃ結論なんて
出るワケ無い。てなワケで…「艦隊これくしょん」1話、観てみました。 …。 ナルホド…。こうされたんですか。
映像は大迫力ですが…なんか、内容的には「うぽって」に近いですかも
あの作品は、原作の持つ"ジョーダン"基調にムリヤリ"萌え"をおっかぶせたコトで本来「銃」であるはずの
娘っこどもがイキナリ生身になって担任教師にセマり出しちゃう…なんて「ショウ」としてナントモ糞切れ
の悪い、煮え切らない作品になってましたけどもなぁ…。コチラの方も同様に企画自体がムチャ(笑)ですの
で、「ストライクウィッチーズ」のように「特殊な才能を持ち兵装を身に付けた生身の少女」にするワケにも
いかないし、戦闘に応じて巨大化する「機械の身体」にするワケにもいかない…「魔法」的な、どっちつかずの、
いわば「夢みたいな話」にして、発進シーンのワンダバとかで絵的に盛り上げるしかない…「艦これ」外伝…と
ゆーか「私たちが受け止めた「艦これ」は、こんな世界です」という、「艦これ」メディアミックスの一派生形態
とゆーカンジにするしかないんでしょうね。こうなりますわ。
いや、作品としては別に悪くないです。頑張られてます。でも、コレが初見のヒトにはどう目に写ったでしょう
か。「初見観客の一代表」として、アタシのインプレッションを書きます。
戦闘描写は、ミリタリモノでも何でもないですね、コレ。なんか怪獣相手に暴れてる魔法少女モノみたい…。
少なくとも現段階では全く怒るような仕上がりでも内容でもないですけど…艦上攻撃機などの3DCGはオレ
ンジさんが頑張っておられますが、コンテが…。正直に書いちゃいますけど、「怪獣」VS「魔法少女」のような
「対峙」の構図に終始して、「ガルパン」ナドのように「画面を観ているだけでその場の戦術と、ソレに沿って
各機が今ドコにいて、どのように動いているかまで伝わる」ような…戦場のダイナミズムを感じさせてくれ
る類いの演出じゃなかったです。「怪獣映画っぽい」「ミリタリモノじゃない」としたのは、そーゆートコから。
演出者が捉えている「視界」が「敵味方、それぞれのキャラの芝居」になってて、「戦場で勝利を目指す戦術行動
を俯瞰的に捉える」トコまでは意識外なんですね…。いや、↑上にも書きました通り、この企画では「あくまで
ボクらの考えた「艦これ」」になるのはトーゼンのコトですし、「百人いれば百通りの「艦これ」が出来上がって
しまう」のは当たり前だと思います、この企画じゃ。その「このスタッフ様方の「艦これ」」、という枠の中で観た
限りは、(現時点では)悪くないと思います。懸命に作られてますし。しかし…コレを観て一番ガッカリしたの
は、「ミリタリモノ」として原作ゲームを楽しみつつ、艦娘たちが被弾して脱げてゆく(^へ^;)場面では、同時
に着弾で吹っ飛ぶ兵装や兵士たちや、傷付いて軋み、悲鳴をあげる艦体などの姿をダイナミックに心に描く…
とか、Aパート冒頭の、入隊して来て友達と出会う主人公の場面とかは入港・接舷して僚艦と舷側をくっつけて
「お友達が出来た♪」と和んでる鋼鉄の巨艦の姿を想像してニヤケる(笑)とか、ある意味「同時多層的な」遊び
方をしていた」層なのではないか?…とか思うんですけど、どーなんでしょうかそのヘン。そーゆー「「艦これ」
ならでは」の楽しみ方を切り捨てちゃったのは、原作ゲームファンの皆様としてはいかがでしょうか?ソレは、
ファン諸氏に聞いてみないと判らないです。アタシは未プレイなので…「初見インプレッション」の結論です。
正直言いまして、ジブンは「コレと「蒼き鋼のアルペジオ」、観るならばどっち?」と聞かれたら…「アルペジオ」
を選ぶのではないか、と思います。アチラには「ナルホド」というSF設定もあったし、なにより艦船の変形ギミ
ックがカッコ良かった。"少女"の姿をした"戦艦"、という設定もキチンと説得力のあるモノが設えられてま
した。ソコいくとコチラは…放った矢が航空部隊になっちゃうし…水上スケート手品ショー(笑)?いや、別に
悪くないですゼンゼン。原作ゲームと切り離して「派生作品」として観れば「シャレ」にはなってると思います。
かといって…「映像作品(映画)」として観ると…なんとも「奇妙な」一作、といった印象でしょうか。
まだ、あくまで1話での感想です。サスガにコレだけ準備期間をかけたんですし、花田十輝氏もナニかしら
御自分の世界を展開してこられるのではないか?という期待もあるんですが…どうも…「ラブライブ」二期
の、あの迷走ぶり(笑)を思い出しちゃうと…ズルズルと総崩れになりそうな?可能性も?…無きにしも非ず?
まぁ…かなりムチャな企画(笑)ではありますけど、花田氏はアタシ自身もファンですし、草川啓造監督は、
コレまでも優れた作品を仕上げられてこられた方ですので、優れた作品になってもらえるのならば拍手致し
ます。ソレは、約束。しかし…。
まだまだ未知数な部分が多過ぎです。この時点で成否を占うコトは出来ません。出来るヒトがいるなら
会ってみたい。特に、作品の文調を観ていると…なんか「シリアスにも振れる」構造にしてあるように見受け
られますので、艦娘の一部が撃沈でもされる展開になったら…その時はファンの皆様はどう思うんだろう?
「俺たちの「艦これ」をこんなにされた!戦犯はアニメ版スタッフだ!」…なんてコトにならないんですかねぇ。
くわばらくわばら。

○「新妹魔王の契約者」・1話
くだらねぇ。観てらんねえ。また10代の包茎チンポまさぐり出しやがった。「艦これ」みた
いな作品で、少しはマトモなショウビズを目指すのかと思ったら、相変わらずコチラの方のラインも意地
汚く
手放さないKADOKAWAという組織の理念の無さが生ゴミのように臭って来ます。臭くて臭くて、
観ていて呼吸も出来ない。

妹がDQNキャラにカラマレるシーンの「ねぇ一人?俺らと遊ばな~い?」「あたしに触れたら百回殺すわよ!」
「じゃあ殺してもらおうか」だなんてセンスの欠片も無いセリフの行進。知障が書いた原作なんでしょ
うか。読者も知的障害だろうから、ちょーどイイわけだ。知障が1回300円で知障のチンポまさぐっ
てる図。ソレをTV番組にして、全国どころか世界に配信しようとする大企業。キチガイですわ!!!
供給側も受け手も。
…と思わず胃液がこみ上げるような導入にヘキエキしてたトコロ…ああ、異界モノの
物語にも手を伸ばすワケだ。興味ねぇ。「カンピオーネ」辺りと、そんな変わらんだろ。1話観ただけで充分。最後
まで観る必要も無い。ファイル消去。

1/9、17:55、付記。
○「寄生獣 セイの格率」・13話
アヴァン、村野が新一の袖をそっ…と掴む芝居だけで、幾重ものニュアンスが伝わって来ます。
さらに本編、"人間性"を喪失した彼に対する、村野の目の芝居。上手い…ホント、「芝居付け」が
ちゃんとしてます。そして、そんなデリケートな二人の心理描写と同時に、背後に忍び寄るパラ
サイトの目。面白いですねえ。多次元かつ異質な魅力の混在。…こーゆーのが、ちゃんとした大人
も観れるドラマ番組、とゆーモンでしょう。チンポまさぐられて喜ぶガキのオヤツとは違う。
「自分のドコが変わってしまったのか」、己では実感出来ない主人公が論証的に「失ってしまった
モノ」を模索してゆく心の過程も、なんか先天的全盲者が「色のある世界」を心に思い描くのにも
似て物悲しく…そして…。「なんでこんなギュウ詰めの構成になったんだ?(゚ぺ;)」…と驚いた
シリーズ冒頭と違い、この重大な…「人喰い怪物の侵攻劇」ではない、「人間の心のドラマ」として
重要な局面では、尺もたっぷり取ってつぶさに見せます。「怪物に身体を乗っ取られてしまい、ソレ
を言えない」なんてよくある悲劇ではなく、もう一段踏み込んで…人間らしい「空気を読む」「暗黙
に会話する」心の動きが無くなってしまった主人公と、彼の変化が理解出来ない彼女。切ない…。
「人間性って何だろう?」と問いかける"心のドラマ"をも内包した怪物襲来ホラー。ね…?当初か
ら言ってた通り、本作は日本マンガ界の歴史に刻まれるべき作品ッしょ?アニメ版はBGMとかが
昭和テイスト過ぎて、なんかNHK少年ドラマみたいに見える…という弱点もありますけど、コレも
以前に指摘した通り「意図的」なモンでしょうしなあ。タイヘンに楽しんでます。


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
1/9、17:55、付記。
○「SHIROBAKO」・13話
「楽しんでる」といったら、コッチも!!冒頭からムサニ制作班の新年の挨拶から始まると、「ああ!またこの
空間に戻って来れた!(^四^)」…とウレシくなっちゃいます。…本作が終わる時は、こりゃ寂しく感じるで
しょうなぁ。なんて思ってたら「第三飛行少女隊」、受注決定!!…制作準備期間9ヶ月って、あまり喜ん
でもいられなそうですけど…なんて思ってたら、宮森の前にさらに大きな試練が!本田に続きやはり
矢野も退職か…
かどうかまでは判りませんけど抱いていた危惧の通り、宮森デスクに就任~!
「この作品が取れたらなぁ」なんて言ってた重要なタイトルなのに、入社1年の新人デスク…。しかも3DCGが
乱れ飛ぶ重い作品だろうに…。この物語を考えてるヒト、サディストだ(笑)。誰とは言いませんけど(^血^;)。
そんなドクロちゃんなみ(笑)のサディズムが圧し掛かるのは、「ガルパン」では実作業を請け負う制作スタッ
フ方に対してのみでしたが…(ソコはやはり「けいおん!」の吉田脚本だから、なんてなトコなんでしょうかね?)
本作は作内のキャラにまで重圧が押し寄せます。うわ~…。全国のファンの諸君、コレがアニメの制作現場だ!
一本一本、大切に観よう!…で。着々と(?)「三女」の制作準備が始まります。キャラデは作監補・井口に決定!
原画・CGは「えくそだすっ」から移行した頼りになるスタッフがいますが、宮森は空戦のコト何も知らずに、
アマチュアの後輩に基礎知識提供頼る始末。ううう不安だ(^血^;)。…しかしこうして考えてみると、プロデュ
ーサーや監督・設定考証は元より作監・CG監督まで無類の戦車好きが集まった「ガルパン」って、ホント奇跡の
ような巡り合わせの下で生まれたんですなぁ…。あ~!!「三女」の出版社側代表を務める編集者、タローを
そのまま大きくしたようなスーダラ野郎だ!!
こんなヤツでも製作委員会に名を連ねるのかあ…。ホント、
アニメ制作者たちがどんなに苦労してるか描かれた上でだと、マジでヤになりますなぁ、こんな、口先三寸
だけで何もやらない連中が「版権所有者」という理由だけで、心血を注いだアニメの売り上げ全てをかっぱい
でゆくの。…なんてなハナシより、以前に「三女」原作者は「アニメ化はジブリにお願いしたい」と言い出すよう
なタイプでしたよね?…あああ出版社側が独断で進めちゃってるのか、企画。ううう…またしてもトラブルの
火種が…。い、胃が痛い(笑)。そして次回は…今回で「三女」オーディションに参加を命じられたしずかの描写が
あるみたい。新OPでもみどりがベテラン脚本家・舞茸からダメ出しされてる絵がありましたし、意外と「七福神」
五人衆の再結集、早いですかね?だったらドーナツで乾杯じゃ~。

○「幸腹グラフィティ」・1話
アヴァンから、日常モノとしてはコレ以上ないほど頑張って作画されとります。芳文社原作、脚本:岡田麻里、
シャフト作品。最近マンガ界で流行りつつある(「甘々と稲妻」とか)料理モノ。萌えファンにも受け入れられ
そうなほど可愛いキャラ、しかしトンガッた「シャフトらしさ」は懸命の作画で出してゆく方針?美味い料理
を食べると紅潮し髪がしどけなく乱れて事後(笑)みたいになる主人公が「なんだなんだ(^血^;)」ってカンジ
でワラタ。でも萌え向けというワケでもなく、男女どちらも観れそうな範囲に留めておくバランス感覚はサスガ。
観ていて「キモチ悪く」はならないんですよね。でも観るモノによっては百合エロパロも描き易そーかも。

「何も考えず、ポーッと観られる作品」。でも演出力は確かで、ラストなんかイイ雰囲気出てました。芳文社原作
作なので「うさぎドロップ」みたいな見応えのあるホームドラマにはならない…どっちかッてっと「ひだまり
スケッチ」系のほのぼの日常に終始する作品だろう、と予想しますけど…マジメに作られてますので、楽しく
は観られそーです。去年の作品で言えば「ハナヤマタ」とか【ろこどる】辺りを観てたヒト向け?「何も考えず
気軽に観れる作品」なら、こーゆーのを観ましょう。

○「銃皇無尽のファフニール」・1話
アヴァン、怪物やメカ描画のCGスタッフ班はメッチャ頑張っておられます。"巨大生物"の動きもナカナカ…。
しかし、いざ本編が始まってみると…キャラデザは同人誌の域、何の工夫も無く類型的駄作を繰り返す美少女
動物園を「人類防衛」設定で粉飾しようとする、「IS」系統の最も低俗な類型ラノベ。コレじゃアヴァン
詐欺だ
(笑)。しかもその後の、類型的な美少女司令官が出て来て「どの程度の知識があるか確認しておこう」
とか主人公に舞台設定をベラベラベラベラ説明させちゃうシーンでもうウンザリ。典型的バカちゃん層
向け愚作。バカに売れるからといって、なんでこんなシロモノのアニメ化企画ばっかり立つ
んだ!!?
その後もまた、美少女動物園の飼育キャラ紹介と同時に、アホな「質疑応答」のカタチで設定解説を
ベラベラベラベラベラベラベラベラ…ダークマターとかどっかで聞いて来たコトバを中坊のシッタカレベル
で安直に用いる姿勢は「IS」で「言ってるだけ」の使われ方をした"量子変換"よりヒデエ。コンビニの惣菜を
盗んで来て、ソレを己の店のラーメンの具に使っちゃうような下劣さ
その間にハダカ見られただ
の押し倒されただのキャーキャーと…。この時点で視聴終了、録画ファイル消去。しかしそんなコトより、本作
にはもっと驚いたコトがありまして…。え~ッ!!?コレも草川啓造監督作品(総監督)なの~ッ!?!…こ、
こりゃアカん。「艦これ」みたいなタイヘンな作品やってる最中に、総監督とはいえ同シーズンにもう1作手がけ
られるなんて…。少なくとも、本作は「新人監督養成枠」確定ですね、コレは。ソレより「艦これ」の方も、この分だ
とあんまり華々しい完成度にはならないんじゃないか?…という予感がムクムクと…。まだどうなるか判りませ
んけど。取り敢えず、本作は観る必要は金輪際無いです。コレじゃラノベ商売が十代からも見放されるワケだ。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
1/9、21:15、付記。
☆実は、まさか松も取れない内からアニメ新番組なんか流しゃしないだろう、と思い油断してて録り逃した
 新番組が少々あります。友人に指摘され、ファイルをもらったので遅ればせながら観てみました。まだ、コレ
 でも取りこぼしてるモノが多々あると思います。サスガに、もう追い切れません。毎期言ってますけどこの
 狂気の沙汰の放映本数が悪い、すべて悪い。

○「ユリ熊嵐」・1話
幾原邦彦監督作と聞き、チェックしなきゃ…と思ってたんですが、まさかコイツが正月新番組の先陣を切る
とは思ってなくて録り逃した~!今更ながらに観れました。ファイルをくれた友人が言うには「開始10秒
でノリが判る作品」
とのコトだけど…ああ、確かに(^血^;)。アニメにあんま明るくないヒトは「ナニ!?
幾原邦彦が「桜Trick」作るの!!?」…とか思われたかも知れませんけど、ソレだけなわきゃ無いでしょ
幾原監督オリジナル作なんだから!
美術設定は…なんか廓(遊郭)にも似た学園設定がイイ。あ、本作
も螺旋階段なのね(^~^;)。なんか毎度の"死"の符丁も忍ばされてるみたい?そんで、人類を脅かす在"熊"
から、主役が護ろうとしてんのは「好きというキモチ」。「"透明な嵐"は、綺麗で優しいモノから壊す」…と。
あああ、「断絶の壁」の向こうではまた裁判やるんだ(笑)。クマ裁判(笑)。「透明でいる」のか、「ヒトを喰う」
のか…。ああああ、「ユリ承認」で人間化する二匹のクマのカットはまるでプリキュアだあ(笑)。あああああ
"デュエル"や"生存戦略"の代わりに今回は百合シーンなのかあ(笑)。あ、ある種の比喩表現化と持ったら、
クマはホントに(劇中でも)ヒト喰うんだ。ショォ~~ック!!クマショック!!お、オモシロい~(笑)!!

「ウテナ」にしろ「ピングドラム」にしろ、どことなくスタイリッシュなストイックさを残してた幾原世界が、
こんな退廃的でキッチュな絵を使うとは!コレはオモシロイ。…1話の時点で提示されたナゾと
しては…"クマ"は「罪と判っていても」ヒトを喰う…でも「"好き"を壊す者は許さない」のね?そんで、主人
公は"クマ裁判""クマ承認"の後に、クマ二人と「手を取り合った」のね…?
現状では、御かんそ書くかどうかまでは判りません。「Gのレコンギスタ」ですら、未だ手を付けられてない
状態ですし…「大物」に取り掛かれるのかどうか未知数です。。でも、間違いなくコレ今期始
まった新番組の中で一番面白そう?


○「冴えない彼女の育てかた」・1話
ノイタミナ枠でも、ついにこんなのやるのね…と思ってたら、わ~!コレ「うさぎドロップ」の亀井幹太監督
作品じゃん!そりゃ観てみなくちゃ…「うさぎドロップ」、良かったんですよねぇ。…後にドロドロの関係に
なる高校生編はスッパリと捨て、あくまで純粋に父と娘の愛情物語に絞った、あのショウビジネスマンと
して"信念"のある描き方。磐石の安定感がありました。本作はどうなんでしょ…と思い、観てみました。
う~ん…。典型的なKADOKAWA×アニプレラインのハーレムラノベアニメだ…。亀井監督は「動画机の上の紙を
相手にする」のでは無く、ちゃんと「TVの前の観客を相手に出来る」おヒトなので、アヴァンから冗談めかした
客イジリや、見せるべきものは見せてるのに、気合の入った作画芝居でちっとも下劣にならない演出を施して
キモチ悪くならない、美しい見せ方をされてはいるんですが…その後の筋立ては…やはりハーレムラノベだ。
発情美少女動物園の品評会みたいに「どのコにツバ付ける?」とキャラを飾り窓(売春ショウウインドウ)に
並べてみせる定型ラノベぶり、いかにも「童貞が書いた作品です」というリアリティの無い男女付き合い。この
テのセンならば…ジブンは…物語設定はともかく、描写にリアリティのあった「あの夏で待ってる」「変ゼミ」、
最近では「デンキ街」(原作に限る)辺りの方が好きですわ。う~ん…。作画も非常に気合入って、ノイタミナ枠
に相応しい「画面の品格」は辛うじて維持されてると思いますけど…コレを、そこらへんの凡スタッフによる
粗い作画の画面に脳内変換してみれば…。ダメだ。観れねェや。ノイタミナ枠が、亀井監督がこんなの作られる
とはなぁ。ラストには亀井監督からの「ちゃんと感動させますヨ」という、一種のアピールめいた盛り上げ演出
も来てましたが…「泣く」だけなら、「天使のしっぽ」みたいな愚作でも観るヒトによっては泣けたろうしなぁ。
済いません、アタシはパスです。「作画が良ければ、演出が良ければ騙されてくれるんだろ?」なんて足りない
アタマで観客をナメてるKADOKAWA・アニプレの社員連中は業界から出てけ。亀井監督は、早く終わらせちゃて
下さい。だから、何度も何度も何度も言ってますように、KADOKAWAと付き合ったら騙されるだけですよ~…

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○「暗殺教室」・1話
上江州脚本・岸監督作。毎シーズン、何かしらやられてます。働かれますねえ。で、今回は…「ダンガンロンパ」
に続く殺人教室モノみたい?どんなんでしょ…。観てみました。 …。 お、面白い!!!

最後までメモを取るキーボードも打てずに、一気に観ちゃいました。面白い、オモシロい!

この不条理な設定、「不可能」を絵に描いたような目的。ジブンは観ながら藤子・F異色SF作品集収録の短編
「ヒョンヒョロ」とかを思い出してました。あまりにも技術レベルが違い過ぎて、指一本振れられない異種
知性体。見た目の愉快さと裏腹に、ナニが本心なのか計り知れず…そして「地球全土」を人質に取る。…似て
ます。そして、異常、奇妙、過激、不穏な物語をギャグ交じりでやってのけちゃう「ショウ」としての完成度!
「ヒトに笑顔で胸を張れる暗殺をしましょう!」。 は~い先生。
「この異常な先生は僕らのコトを正面から見てくれた」。うッうッ泣かせるなぁ。まるで現代版「金八先生」
じぇねーの。隙を狙って殺すけどな!!!
「僕は思った。この先生なら、殺意さえも受け止めてくれるって」。あははは、こんな不条理の中で「信頼」「愛」
をも語っちゃう奇を衒った、しかしだからこそ少年層に素直に訴求するマンガイズム。さすが少年
ジャンプ連載作品!!
「ハレンチ学園」やら「北斗の拳」やら、昔から親の世代が目を顰めるような
破壊的かつ奇矯な作品群こそ、ストレートに読者少年の胸に響いて来たモノです。KADOKAWAラノベも、少年
のチンポまさぐって小遣いせびるような卑しい商売で無く…こんな奇妙で魅力的なネタでセマッてくれ
れば怒らずに済むのになぁ。まぁ、KADOKAWAごときニセモノ出版社が少年ジャンプに敵うワケも無いですか。
こーゆー作品こそ、22時台に放送して親世代の目をヒソマセて欲しいなぁ(笑)。
「桜Trick」とかを放映するんじゃなくってさ。少年たちがまだ起きてる22時台にさ。
最後まで観て、なんか1話だけで…黒板に描かれた少年たちの落書きで綴るED映像に泣けて来ちゃったよ…。
現代が、いかに酷薄で嘘まみれでコスい、夢も希望も無い時代だろうと、ソコに生まれ付いてしまった少年
たちは、その"今"を生きるしかないんですよなぁ。どんな題材でもイイから、そんな少年たちが、「元気にな
れる」ような作品を放送して欲しい。…先生を殺せ!!!ヒャッハー!!!(笑)

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「今、再び「ガルパン」を観直してみよう!!」御かんそ。(再録)(7)

 投稿者:ゆ~さく  投稿日:2015年 1月 6日(火)02時54分13秒
返信・引用 編集済
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★明けましておめでとう御座います。「ガルパン」年越し、最後です。

「今年の夏以降、OVA「アンツィオ戦です!」、そして「FURY」で「初めて「ガルパン」観てみた」という層が増えてる
のは感じている、しかし、その初めて観て感動した思いをぶつけ語り合ったりする受け皿が無い…
見れば、彼らは古参ファンにとっては既に語り尽くされた感のある疑問の数々を未だ抱えたままで
いるように見受けられる…「このままではイケナい!!」と思った」という理由で始めた放映終了後、
一昨年('13)の夏に書いた「今、再び「ガルパン」を観直してみよう!」御かんその再録、続けます。

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「今、再び「ガルパン」を観直してみよう!!」御かんそ。(2) 投稿日:2013年 9月 1日(日)02時46分11秒

○12話。最終回。
決戦もタケナワですが、とにかく今回はマトメですので…この「再度観直してみよう感想」ではすっと追って
来た「人の心」が感想の中心になります。戦車バトルのオモシロさについては12話が放映された今年3月時点
(注:'15年1月現在、この掲示板を現画面から15画面分ほど遡った過去)にありますので、興味がおありなら
ソッチ読まれて下さい。水戸先行上映で観て来た上、TV放映でも感動しまくったアタシの狂乱して身も世も
無い痴態(笑)が拝めてオモシロですかも(^四^;)。で…最終回の本編はタイヘンなコトになってます!!!
マウス強襲!!
転覆したB1bis車内、井澤詩織さんの「残念ですー」「無念ですー」というリズムに乗った
合いの手が何ともイイですねぇ(^o^)。ホント、モノの1秒でツカミをやっちゃうんだから上手い…。ンで、
圧倒的戦力差を誇るエリカに対し、お姉ちゃんは「フラッグ車を潰さなければ意味は無い」と牽制。この辺
から…彼女には、その短い発令の中で黒森峰部隊全員に『何か教えたがっているコトがあるのではないか』
という視点で観てみて下さい。
…そう、彼女はこの機会に乗じて履修者全員の「意識の転換」を図っているか
のように見受けられるフシがある、とアタシなんぞは思うのですよ。ココで彼女が勝ち誇るエリカに対し
「言いたいこと」があるとするなら…強いて言えば「この戦局におけるお前の目的は何だ?その目的のために、
お前は何を遂行する?」…なんてコトバになるんじゃないでしょうかね。
一方、公衆便所みたいな倉庫裏に隠れるモノの、すぐに丸裸にされ逃げ出す大洗戦車隊(笑)!この辺りで
既に「まぁ~大ピンチだけど、肩の力抜いて楽しんでね!アニメですから!」…という監督の"アピール"
(行間の意)がシコマレてます。コレが上手いんですよねぇ…。シリアスの途中に、ソレと気付かない程度
のギャグ調転換が混入され、いつの間にか「ギャグ的展開を迎え入れる観客側の心の準備」も整えられちゃう。
その確固たる誘導力…。"誰もが笑って活力が湧く底抜けに楽しい活劇"。ソレ
が本作なんですよ
さぁ!みほの即興作戦が始動!緊急の場なので作戦名は付けられませんけど、
敢えて付けるとすれば「親亀の上に子亀作戦」?本隊から加速・離脱したヘッツァー、カチューシャなど観客
主観からの視点切り替え無しでそのまま直進して突ッ込むッ!上手いッ!"ツクリゴト"で無い、実際に観戦
してるかのような臨場感が生まれます。やってくれました生徒会ッ!押し潰されつつもヘッツァーの構造が
ドコまで耐えられるか、砕け散る構造材の雨の中で冷静に見極めてる杏↓に惚れ直すぜ!

さらにマウスの上に乗っかる八九式~!!水戸での先行上映ではココで場内大爆笑でした!監督のやり
たかった「ガルパン」はコレだったんですね!!"ギャグ"は滅法強い。どんな身構えた観客が相手でも笑わせ
ちゃえば勝ちです!さりとて押し潰されそうなヘッツァー、ピンチ!「あと少しだけ耐えてくれよ!」と
土手に駆け登るⅣ号の雄姿!なども見せ、適度なスペクタクルも交えて「激戦」のイメージは一歩も崩しま
せん。ギャグとアクションの偏り無い融合なんて、劇場映画でもそんなにお目に掛かれない境地ですよ!
「ガルパン」に賞でも贈らない限り、日本映画界の面目丸潰れなんじゃないでしょーか。アニメナメんな!
マウス撃破~!…この間、マウスの砲塔を旋回させる囮になってたうさぎ隊がいつの間にか
高台に登り、黒森峰本隊の接近を警告する斥候をやってる周到さもイイですね…このM3が高台から偵察し
てる↓絵、あの4話で逃げ出して隊長Ⅳ号の戦いぶりを木に登って眺めてたあの絵と対比されてるんスね…。
なんかコレだけでオジサン泣けて来ちゃうよ!!!(^へ^;)
          
ヘッツァーはココで擱坐。後のメンバーに希望を託し脱落。残る各員の任務は挑発・陽動・そして敵戦力
の分散だ!
Pティーガー以外は、敵砲弾を喰らえば木っ端微塵。その前に任務を終える…一か八かギリギリ
の最終作戦・名付けて"フラフラ作戦"決行~!!市街戦突入!黒森峰本隊が追い付いて来た!うひゃー!
来るわ来るわゾロゾロ来るわ!ココで電柱の影に隠れてた(意味無いよ(^へ^;))M3リーが別行動を取ってる
のにも、角を曲がった先でⅣ号だけが隊列から離脱してるのにも多くの敵車は気付きません…コレ、11話
では360度死角ナシでヘッツァーの接近もお見通しだったまほ隊長としては、少し不自然に感じませんか?

「フラッグ車だけを追え」と、意味明瞭なれど具体的で無い指示しか出しませんもんね。例えるなら、まるで
部下達に「マスを埋めるだけで解ける練習問題でなく、出題の意図を理解して自分で解法を編み出さなければ
解けない応用問題を出している」ようにも見えるんですが…(××隊ドコドコの角を曲がれ!×○隊は逆方向
から包囲!とか、手取り足取り教えない)。3月先行上映・放映当時、アタシは↓以下のように書いてました。
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○「ガールズ&パンツァー」12話「あとには退けない戦いです!」御かんそ 投稿日:2013年 3月27日(水)21時42分
…ひょっとして、姉は妹の考えを読み、1対1になりたがっている…?「フラッグ車だけを追え!」と型通りの
指示を出すだけで具体的な包囲行動の指揮は取りませんもんね。こーゆー場合に副隊長以下、各車の裁量に
任せるコトで隊員の力量を推し量りも出来、失敗したならソレを経験として翌年に向け部下を育てられも
する…。「新人の実地教育」として、充分にアリですね。決勝戦ですけどね(笑)。沙織は事細かに攪乱行動を
指示してるのに、姉・まほは各車各員の裁量に任せるだけ。コレは…。最初から"優勝"になど興味は無いん
じゃないでしょうかね、彼女は。コレは"戦争"では無い。「どーしても勝たねば祖国が失われる」というワケ
では無い。しかし、この物量で1輌を押し潰しちゃ、どんな名将だって一溜りも無い。アチラはたった一発
命中すれば終わる。それでは、妹の蓄えた実力、決意のほどが読み取れない…。彼女の指揮は、"西住まほ"
という人間を黙して語る重要な示唆だったように思えます。
-------------------------------------------------------------------------------------------------
潮時だと思いますので、ココで一気に書いちゃいます。長く引っ張って来たテーマ、「まほの本心」
アタシには、この2話に跨って彼女の命令には…"裏の意図"があるように見受けられると思います。彼女の
指揮はもくもくの時もヘッツアー伏撃の時も「頭に血を昇らせて隊列を乱すな」、ソレが主でした。その結果、
無敗の黒森峰が見せたテイタラク。コレは一体、ナニが意図なのでしょうか…?いや、意図は知れています。
実家を飛び出した先でナゼか戦車道を始めた妹の意図とその覚悟の程を知るためです。ソレは「実戦の場」で
無ければつかみ取れません。口ではどーとでも言える。しかし「大洗を潰せ!」との母の厳命には逆らえない
し、部下に対する示しもつかない。彼女は、ひょっとしてこんなシガラミが邪魔なのではないで
しょうか…?
しかし自分は妹のように何もかも放り出すワケにはいかない。
何とか、この二律背反する
"難題"を両立させるテは無いモノか…その結果、彼女は一計を案じたのではないか、とジブンは思ってます。
まほが前回から繰り返し執拗に「挑発に乗って隊列を乱すな!」「フラッグ車だけを狙え!」と命じて来たのに
市街戦に入るとチョロチョロと裏をかく仔ネズミどもに翻弄され重駆逐戦車を始め食われてっちゃう黒森峰。
指示を受けるまでは、隊長の後ろをゾロゾロ付いてッちゃうシマツ。もし「まほがいくら統率を命じても隊列
バラバラ、大洗にまんまとしてやられた」という描写なのだとしたら…部下達はともかく、まほが余りにも
おマヌケな気がするんですけど…。ジブンはこの全シリーズ再鑑賞感想を書く内、会長・杏と同じく…まほ
にも"裏心"(行動の二重意図)があるのではないか、という感触を受けました。外見上は忠実に任務をこなし
ているように見え、部下達に自省の機会を与え、妹の"本気"を見届けるために1対1の場へシケ込むためには、
一体どんな行動を取ればよいのか?…以下、「黒森峰という組織」に対する推測を始めとする、アタシの解釈
です。長文ご容赦。
昨年の敗退を喫するまでは9年間も常勝を守って来たというのは、一見すれば完璧に強いようにも見えます
が…西住流の指示に則り、大戦当時の最強車輌を揃えた物量戦ですからねえ。流派の「絶対に強い完成された
戦術」を宣伝する表看板としては実に有効なんでしょうが…以外と内部は組織化・マニュアル化が進み不測の
事態に対応し切れない動脈硬化に陥っていた?とも想像出来ます。連覇街道最初の頃は鍛え上げられたツワ
モノも多かったんでしょうけど…「こうすれば絶対に負けない」というマニュアルが完成して、ソレに後から
乗っかって来た層は…?大洗の新人勧誘に集まった連中の惨状(笑)を見ても、本作で描かれる一般の女高生
は決して精神鍛錬教育を受けて来たワケではない、現代ニッポンと同じく蝶々か金魚みたいにヒラヒラした
連中であるコトが知れます。コレは大洗に限った"世代性"ではないでしょう。まぁ歴女やバレー部みたいに
意外とハマッちゃう連中もいたように、他チームにもナオミ・ノンナなど泣く子も黙るエース級はいますが、
ソレ以外の一般生徒は…いざ内情が知れてみればヒトの良い(^o^)フツーの女子高生ばかりだった、なんて
描写も確実に施されてます。プラウダも、「全車(大洗を)包囲!」との命令に「フラッグ車もッスか~?」とか
寝ボケたコト言ったり、サボッてて「いげね」なんて慌てる乗員もいたりしました(後にニーナちゃんも含め、
全員純朴な田舎娘だ、と知れるのですが)。黒森峰も然り。この時代に「自分は自分の道を究める」と決意した
"プロ"級の者以外は、どこも新人は似たり寄ったり…コレは物語根幹を成す「一般の国民性」だと思ってます。
では、そんなイマドキの連中(笑)(そんな言葉が出ちゃオヤジとしても詰んだな(^血^;))相手に「絶対常勝」
ナドというプロジェクト至上命題を果たさなきゃいけない、となったらどうすればイイのでしょう?…答え
は一つです。コンビニ店員みたいに「何も考えなくてイイ。コレだけ確実にこなせればよい」というマニュア
ルを施し、基礎訓練を積んで命令に即応出来る「擬似ロボット化」を進め、各々の適性に合わせ射撃・操縦など
特化した任務だけ鍛え上げ、綿密な指示系統を整え各員を"部品"にする。そして指示を下す"頭脳"を担う者
だけ熟達した"指導者"として育て上げればよい…そんな方法しか無いでしょう。「黒森峰はマニュアルが崩れ
突発的事態になると対処出来ない」とは、前回11話でケイも言ってましたよね。大洗と同じく黒森峰も
苦しいんですよ,きっと
そんな黒森峰に、絶対に戦力が乏しい大洗が挑むとなったら…ソレこそ各車・
各員がそれぞれ独自で判断・行動出来るようになって必死の思いで頑張るしか活路は無い。会長・杏が「この
点だけは!」
と、各々の"自覚"…「全員がこの戦いを"自分の戦い"にすること」を促すのに勝負を懸けていた
理由…"二つの組織"が「対比」されてるのは明白です。この解釈で正解だと思うんですけど、どうでしょうか。
ココでちょっと話題は逸れますが、黒森峰が↑上記のような体制を取っていたのだとすれば…母・しほとして
最大の課題・「これだけは!」と最優先に考えていた「黒森峰常勝・絶対の条件」とは…「それぞれの代での"指導
者"の養成」、コレに他ならないでしょう。みほが悲鳴を上げるほどに厳しく鍛えられ、「一般門下生は"部品"
と思え。"犠牲"は付き物。切り捨てろ」という教育を施されて来た(8話)…のも判るというモノです。中世の
世襲制君主支配そのものですが…(^血^;)。しかし、そう考えればどんなに母が、みほを手放したくなかった
かも窺えるとゆーモノです。家元の娘が脱落し、門下生から次代の指導者を選ばなければならなくなったと
なれば、お家の面目丸潰れ。ソレどころか、さらにその娘…"落伍脱退者"に負ける、なんて事態ともなれば…
まさにコケンに関わります。よって絶対に負けるワケには行かない。本作物語の根幹を成す大きなプロット
テーマ…今一度繰り返します。ソレは"「ヒトを育てる」とは?"とゆーコトなんじゃないでしょうか
ともあれ、このセンに則ればもう、この「黒森峰の弱点」は明らかですよね。この組織、隊長が「指揮しない」
だけでバラバラに瓦解します。各々の判断で何も出来ません。「付いて来い!」と命令されれば「あ、付いて
ゆけばイイんだな」と判断し無敵の重戦車群を揃えてゾロゾロ付いて行っちゃう。決して独自の判断で
「包囲して挟撃しよう」などとは思い立ちません。そんなコトすれば指揮系統が乱れる

実は隊長・まほも…みほと同じく、実はこんな黒森峰の現状に疑問を抱いていたのではないでしょうか?
そうは思えませんか?"鉄の戒律"軍団として常勝をキープしても、結局育つのは操縦や射撃に特化したスペ
シャリストばかりで「指揮出来る者」が出て来ない。まるで…○さんを欠いた後の○○リを見るようではあり
ませんか?(近藤監督は他界されちゃったし…)まぁ…ジ○○に限らす手塚治虫・吉田竜夫・円谷栄二、およそ
"天才"と名の付く者の残した組織からはソレを凌ぐ者は現れない、というのが世の常ですが…"指導者"一点
にぶら下がった組織は長持ちしません。その"一点"が去っただけで崩壊する。母・しほとしては、ソレもまた
一門の名を永代受け継がせるために望ましい体制なんでしょう。彼女が狙っていたのは、いわば西住流一門
による「指揮権の独占」なんじゃないでしょうか?…しかし、そうして履修者を使い捨て、犠牲にし、
学校や流派の名前だけ存続させて何になる?"師範"が履修生に関わっていられるのはたった3年間しか無い。
その短期間で、出来るだけ「伝えられる事を伝える」のが"西住流"を名乗る師範の義務なのではないだろうか?
…と、ソコまで姉妹が思ってたのかまでは知りませんが…少なくとも「常勝のために作った体制」が己の首を
絞めているコトだけは確かでしょう。みほが去った今、自分がヘマをして重傷を負ったらどうなる?たちまち
黒森峰帝国は崩壊する。そうなる前に、我が校の生徒らに「"指導者"…自分がいない場合はどうなるか」という
コトを考えさせておきたい。ジブンのアタマで自発的に「戦いを"己のもの"として」戦って欲しい。…結局、
生徒会長・杏の考えるコトも、黒森峰隊長・まほの思いも、同じようなトコロだったのでは
ないか!?
…というのが今回「ガールズ&パンツァー」という作品を観直した上での、アタシの感想です。
「"自発的な姿勢"なんて要らないさ。黙っていても鉄壁の装備と、隊長が勝利へと導いてくれる。黒森峰に
入った時点で"勝ち組"だったのさ!」なんてウソブいてる連中に「自省させる」には、どうすればよいのか。
簡単なコトです。「命令しなければ」イイ。そして負けさせた上で、「自分らがコレまで"無敗"を誇って来た
体制」の欠陥を、「自分らに足りないモノは何か」を考えさせればイイ。露骨な挑発に屈して軽戦車に翻弄され
たり市街地迷路でゲリラ戦に倒れるなら、ソレは部下達の精神修養が足りない結果。ソコで表向きは職務に
忠実に任務を果たしているかに見せ掛け、そして妹の意図したフラッグ車VSフラッグ車一騎打ちの場所に意
図して誘い込まれた。姉妹・阿吽の呼吸。後で「なぜ全体指揮を放棄した!」と詰め寄られても「国内優勝など
いつでも出来ます。真に重要なのは数年後の世界大会で戦果を上げる事。自分が必要最低限の指示を出して
いた事は、通信記録を見てもらえば分かります。実際の戦場では懇切丁寧に指示を与えている暇など無い。
一言の命令でその意図を察し、自発的に動いてくれないようでは困る」とかなんとか、どうにでも理由は付
けられます。"組織"の中で服務違反しないようギリギリの範囲で、妹が「彼女なりの道をつかんだ」事を示す
機会を作ってやった。いかに、みほに才能があろうと重戦車群による物量で押し切られたら一たまりも無い。
まほはココで妹の"実力"を推し量り、また披露するための"ステージ"をこしらえてやり、その邪魔をする
「隊長の責任」や「部下への示し」等の一切の足枷を"排除"してしまいたかったのではないでしょうか…合法的
手段によって。そのように考えます。ひょっとしたらお姉ちゃんは、かねてから「こういう機会」を待ち望ん
でいたのかも知れません。みほの活躍によって…元はといえば会長・杏の独善的なワガママによって(笑)、
全てが「変わり始め」ました。そして、皆が「己の人生を自分で切り拓く姿勢」を手にしました。
コレは、そういう物語なのではないか?
…と思っているのですが、いかがでしょう…。
このように
観客に様々な思いを巡らせるから、面白い。だから、いいトシした大人が興奮し、感動の涙をも流せる…。
どうでしょうか、この考え。
かくしてコレまで頼り切り、その上に胡坐をかいていた"指揮"を失った最強の重戦車隊が、
必死になったうさぎ隊M3、最弱のはずのあひる隊八九式に翻弄される結果となります!!
丸山ちゃんが喋った(笑)!エレファント・ヤークトティーガー撃破~!


そして…ッ!コレまで戦場を駆けて駆けて駆けずり回って来た八九式も、まだ走りますッ!窮地に追いや
られても腐らない、挫けない。見えているのは、目の前の乗り越えるべき"逆境"だけ。どんな壁だって
越えてみせる。どんな苦難だって打ち勝ってみせる。ああ~ッ!!しかしそんなアヒル隊
もやられた~ッ!!
そして西住姉妹を守るべく、決闘場の門番のように立ちはだかった
Pティーガーも仁王立ち往生~ッ!な、泣かせる!涙が止まらなねェぜコンチクショウ!

ココいらの細かい戦闘描写に関しては、しつこいようですが過去画面の12話本放映感想に書いてますんで、
ソチラをどうぞ…。特にウサギさん隊の頑張り、姉妹決闘の場となった舞台の考証とⅣ号VSティーガーⅠの
戦法については、事細かに書いてますんで。今回観直し感想のテーマは「人の心」ですんで、あしからず…。
さて…仲間達がヤラレてる間に、建物中庭にシケ込んだ妹のⅣ号と姉のティーガーⅠ。姉が、黙して語る声
が聞こえます…。"ステージ"はこしらえてやった。しかし、ココから先は違う。ココで甘やかしても何にも
ならない。いずれ戦車道大会の荒波に揉まれ、消えてゆくしか道は無い。もしお前にこの修羅場を乗り切る
"実力"と"覚悟"が無いのなら、今ココで私が引導をくれてやる。それが姉としての最後の優しさだ。戦車道
を捨て、野に咲く一輪の花となれ。…さあ、かかって来い!みほ!!…
血肉を分けた姉妹、最後の対決開始~ッ!!!


決着の時…全てを見届けて来たⅣ号あんこうマークは…泣いてま
した。ただ、泣いていました
そして…全てを成し終えた後の生徒会三役は…。嫌がる
転校生をムリヤリ戦いに引っ張り込んだにも関らず、皆のために絶大な働きを示してくれた彼女。そんな
"英雄"に桃ちゃん号泣…まるで子供のように。全てが終わった今…背負って来た重荷から開放されたんで
しょう。そして…会長・杏です。思えば、この彼女の"意地"から、全ては始りました。そんな彼女に残され
「最後の"本心"」とは、一体なんでしょうか…。鋼鉄の意志の女。こうと決めたら、どんな感情も押し
殺しイモ食って屁だってこいてみせる。指揮官の中の指揮官…だから、コレまでどんな激戦を勝ち抜いた
時も、そのポーズは崩さぬまま「良くやったぞ!」としか褒めませんでした。ムロン、その先に最大最悪の
強豪が待ち受けているので、履修生徒の手綱を緩めるワケに行かなかったから、なんでしょうけど…全て
から開放された、今こそ彼女が隠して来た最後の"心の内"を開く時です。
功績者…みほの前で高らかに
宣言します。「私達の学校…護れたよ」!そして後は…ただ感極まり飛び付き、抱擁するだけ。
一方、彼女の腕の中でみほが放った「こちらこそ有難う御座います…!!」という言葉。それは、いつ抜け出
られるか知れない"心の迷路"からの脱出口を示してくれた"プロデューサー"役である会長・杏への感謝の
証しであり、同時に「私は"迷路"から脱しました」という、自己実現の達成表明でもあったのでしょう。

…この表情を良く見て下さい。「我が校を守ってくれて、有難う」という感謝の心…だけじゃないでしょう?
アタシは、この杏の表情は…まるで難関…"成長のための儀式"をくぐり抜けた我が子を抱き締める母親
のような"母性"が感じられます。
本作は小学生物語のような「みんな仲良し、無償の友情」など描きません。
まずは目指すべき目標があり、そのための「他者への要求」もあります。「共に空へと駆け登る」ために…。
しかし、その目標を達成した暁には…秘めた"本心"が描かれます。コレまで会長・杏はみほを覚醒させる
"キー"の役割だ、と書いて来ました。4話「や~ら~れ~た~!」のセリフ、ドコと無くザートラシーと
思ったでしょう?アソコから始まりコレまでずっと杏は、みほの"覚醒"を促して来たんですよ…自分らが
犠牲になるコトで…とは、この感想シリーズを通してずっと書いて来たコトです。
ココでちょっと、本放映(9話)当時に書いた↓アタシの御かんそを再録します。
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今週のアニメ御かんそ。12/11~ (1) 投稿者:ゆ~さく  投稿日:2012年12月10日(月)17時06分
(会長について)
シリーズ冒頭で「この偉そうなヤツ嫌い!」とか、この期に及んでも「なんで会長は今(9話時点)になって実力
出してんだよ!出来るなら最初からやれよ!」…だなんて言ってるヒトは、アタシが思うに自力で働いたコト
の無いタイプなんでしょう。「なんで仕事の話になるんだよ!」ですって?働いてみりゃ判る。また、「なんで
コレまで自分は何もせずに初心者に突っ走らせて窮地に追い込んでたんだよ!8話でも全員が調子に乗るのを
野放しにして!ソコは監督責任があるだろ!」ですって?8話鍋シーンの後で、ちゃんと明言してるじゃない
ですか。「事実を知って萎縮するより、のびのび試合してもらいたいからさ」と。コレ、相手はみほに限った
コトでは無いですよ。「ただ楽しく、思いのままにやれば良い」と言ってるんじゃないです、会長は。彼女の
狙いはヒヨッ子どもに自主的にやる気を出してもらうコト。
最初からヘッドがガムシャラに働いていては
若い連中は「うえ~…アレやらなきゃダメなのかオレら…」と嫌気が差してしまう。戦車道を辞めてしまうかも
知れない。また、「あのヒトに任せときゃイイだろ」と頼り切ってしまうかも知れない。それじゃダメなんだ。
全員が自ら全力を出さなきゃダメなんだ。それは、経験者のみほですら含めて。会長が、自分で手を下せば
それなりの戦果は上がる。だが、ソレじゃダメなんだ。それが「人を使う」ということ。育兵・用兵術。それが
会長・杏の「真の才能」です
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以上、↑コレがアタシが今回の感想シリーズを通し「杏は戦車道に集ったメンバーを育てているのだ
として来た考え方の発端です。作内世界の"一般の女子高生"は、現代日本と全く変わらずダレてて、ヒトの
善い連中。それを…例え模擬戦とはいえ砲弾乱れ飛ぶ只中で活躍させるほど精神的に鍛錬し結束させるには
どうすればよいのか…という過程をある程度マジメにやった作品が本作です。「ゼロから出発の物語」
だと書いて来たッしょ?ソレは…主人公・みほに対しても同等です。「もうイヤだ!」と逃げて、問題の根本
へのアプローチを避けて来た人材の才能を見抜き、時には脅し、時には歩み寄って否応無く立ち向かわせた。
杏は、みほをも"育てた"んですよ。彼女は大洗隊全員の母親です
野球に例えてみれば判り易い。その昔の巨人のように("V9"なんて時代もありましたね…)他チームの主力を
トレードで奪って飼い殺しにし、分厚い選手層で押し潰すクソ詰まらない野球をしてるチーム(この例えで
言うとナベツネ=しほさん?(^血^;))から「もうイヤだ!」と逃げて来た選手。辿り着いたセミプロで「本当の
野球の楽しさ」を思い出し、ウレシがっているトコロに…そのチームがプロに昇格し、リーグ戦に挑むコトに
なっちゃった。戸惑う選手に、監督が寄って来て告げます。「アンタ、このままでイイのかい?ワシと一緒に
古巣に挑戦してみィへんか?勝てればオモロイで~」(なんで関西弁?(^血^;))。しかも負けたらチーム解散。
こうして、ポンコツ寄せ集めのセミプロ軍団でプロリーグに挑戦してゆく…まさに物語原案は「キャプテン」
だ、という本作に相応しい例えッしょ?杏は"監督"です。ですから実際に表立ってエースや四番を務めたり
はしません。しかし、チームみんなの"母親"でした。彼女は今、新しい我が子…"みほ"
を産んだのです
 で…。後は麻子×そど子を筆頭に、大洗隊の様子が書かれますが…。
9話感想で「れまそどコンビについては少々書きたいコトがありますので…10話か最終話の感想でやります」
と宣言しましたので、ココでちょっと。ナニヤラ設定上、冷泉麻子さんの誕生日でもあるみたいですし。

過去、れまそどが絡んでるカットの絵をズラリ並べてみて下さい。ソレだけでナニかが伝わって来ると思い
ません?…要するに"麻子はそど子に甘えてる"んですね?コレ…亡き母の面影を求めて
ヒントは、お婆もああいった性格ですし、「(麻子は)ケンカをしたまま永遠の別れを迎えてしまって後悔し
てる」という「冷泉家の血脈」設定にあります。麻子もあの通り、些細なコトでムッとして臍を曲げ、言い出し
たら聞かない意地っ張りぶりですし、母もきっとガミガミ言う性分だったに違い無い…コレは遺伝だ(^血^)!
とは、誰しも思うコトではありましょう。きっと冷泉母も日頃から寄ると触るとガミガミ言い、麻子もまた
ムッとしたヒネた態度で返す…そんな生活だったんじゃないでしょうか、冷泉家は。ソレがある日突然断た
れた。…きっと麻子は…ウレシいんじゃないでしょうか、そど子にガミガミ言われるのが。しかし、彼女の
「規則遵守こそ人間の証明!最低条件!」という信条にはいささかムッとするトコロもあり、わざと逆らって
イジッている。そうしている内に…「なんか、懐かしい。昔、毎日こうしていた気がする…こんな怒鳴り声と
ソレに対して逆らってみせる意地の張り合い」という郷愁が麻子の胸に湧き上がり、それで毎日怒らせてる
のかも知れません(笑)。そど子にとってはメーワクなハナシ(^o^;)ですが…麻子が「そど子~そど子ぉ~♪」
と彼女に絡みつく姿には、「理不尽なコトばかり押し付けるイケスカ無いヤツ!」という鬱憤晴らしと、「母
ちゃん御免よ、御免よ」という甘えとがない交ぜになってるような感触がします、アタシには…こう考える
と、彼女の怯えた仔犬のようにお婆にピッタリくっ付いて離れようとしない姿にも頷けますし、3話感想で
独自解釈(妄想)と但し書きを付けながらも語った「麻子は、夜に寝るとコワい夢を見るのではないか?連夜、
両親が死ぬ、あの日の夢を見るのではないか?」…という仮説も、ナニヤラ信憑味を帯びて来る感触がする
んですが、どうでしょう。真実は知れませんが、吉田脚本は往々にして、こーいったシカケを仕込んで来ま
す。「そんなにキャラが好きなら、"キャラの気持ち"をよーく推し量ってみてね!"隠しテーマ"が出て来る
から!」…と。ソコから、作品の"新たな深み"も味わえます。単なる「決着までの一本道」では無い枝道・隠し
ドアなどのシカケ。RPG早解き挑戦もイイですけど、「誰も知らないよーなトコに隠しドアがあって、重要な
情報をゲット出来た!」というヨロコビこそRPGの真髄ですよね。その度に作品への愛着が深まってゆきます。
ラスボス目指して突っ走るのみで素通りしちゃ勿体無い!ゼヒ妄想を逞しくして観返してみてはどうでしょう。
で…。最後はこの物語全ての総決算・西住家母娘3人の描写でシメとなりますココに関しては、
感極まって書いた本放映時の御かんそがワリと良く書けたと今でも思っていますので、敢えてココは当時の
感想から再録、とさせていただきたく存じます。
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○「ガールズ&パンツァー」・12話御かんそ(5) 投稿者:ゆ~さく 投稿日:2013年4月1日(月)18時03分

          …姉は、大きな夕陽を背にして待っていました。

姉は、見守り続けて来ました。まだ"固い蕾"だった妹が、開花するのを。その花は、どんな色なんだろう。
この戦いで固かった蕾をほころばせたのは、多くの仲間と同様…主人公もまた、例外ではありませんでした。
それぞれ色も形も、香りも違う花々。母・しほは、西住流という花の"品種"を守ろうとする余りに、危うく
この新しい"蕾"を、剪定してしまう所でした。…しかし、姉は見守って来ました。待ち続けて来ました。
そして、この日…姉は目の前で、その"蕾"が花開く瞬間を見届けました。「お前の"花"は、そんな色か…」。
それは彼女や、姉妹の母親のそれとは、全く違った色・形・香りをした花でした。とても美しい花でした。
姉は妹の健闘を讃え、手を差し伸べます。夕陽の中での、姉妹の握手。生まれてから長い時を共に過ごし
て来た、血を分けた肉親。しかし…。…………今、"巣立ち"の時がやって来ました。
「…みほらしい戦いだったな。…西住流とはまるで違うが…」「そうかな…」「そうだよ」

短いやり取り。姉の、最後の、妹の"違い"を肯定する言葉に、力がこもります。「そうだよ」。お前は"違う"。
しかしお前は、その"違い"が決して私達に劣る物ではないと、たった先程、証明して見せたんだよ。見事に
"証し"を立ててみせたんだよ。もう臆することは無い。決して臆することは無い。胸を張ってゆきなさい。
今、お前の"違い"を、私は誇りに思う────。
妹の背後で、仲間が呼んでいます。今や彼女の"帰る場所"は、あちら側…。"旅立ち"の時が来ました。
音も無く、少女の"門出"を祝福する鐘の音が、自分には聞こえた気がしました。
「じゃあ、行くね…」。姉を見つめる妹の、少しだけ寂しげな、その瞳。
しかし、今、道は別れた。自分だけの道だ。胸を張ってゆこう。力強く行こう。

最後に、去ってゆく少女は振り返り…「お姉ちゃん!」「ん…」 そして明るく、元気に告げ
ます。「やっと見つけたよ、私の戦車道!!」 「…ん!!」
ライバル達が、一斉に祝福します。新しい流派、
手ごわい強敵の誕生を、心の底から祝福します


そして最後の…母・しほの拍手で、この物語は終わってゆきます。…遠く、丘の上からその様子を眺めていた
母は…。自分の元から去りつつある娘の姿を目で追い…。一息、深く、静かに溜め息をつき…幼い日からの、
娘の成長を偲びつつ…"自分のもの"であった頃の娘に母もまた、別れを告げます。祝福の拍手を捧げながら。
…どこまでも駆けてゆけ。立ち止まらず、駆け昇れ。高く、高く。空の果てまでも。いずれ私を超えてゆけ。

 〓〓〓〓 「ガールズ&パンツァー」・完 〓〓〓〓

「ガールズ&パンツァー」とは、こんな物語でした。水島監督が、最終回脚本を渡した吉田玲子氏に向かって
「これは、こういう話だったんですね…」と呟いた、その物語は…こういったモノでした。「少女の巣立ち」。
振り返らずに行きます。前を見つめて行きます。彼女の前途は、今こそ開かれました。未来は始まったばかり
です。
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大洗駅前に集合している大洗全車輌。ちゃんと臨海鹿島線の貨車から降ろして来たスロープがありますね。
で、隊長・みほは…普段の姿の彼女に戻っている様子で、会長に振られたシメの言葉にも迷ってしまって…。
気の効いた一言が出て来ません。結局、この我らが主人公は最後まで「"二面性"を持つキャラクター」
でした。猛々しい獅子の資質と、そして縫いぐるみとマカロンと友とのご飯会が大好きな、心優しき少女。
ジブンは、このエピローグを観て…なんだか昔読んだ絵本の「優しいライオン」のようだ、と思ってました。
最後の決闘場面、広場で互いの周囲を巡り、急所を狙う姉獅子、妹獅子の姿は…まさしく
「獅子の巣立ちの儀式」そのものではありませんか
そして主人公だけではなく…その周囲の動物たちも…元から強いカバやレオポンだけでは
無く…ウサギもアヒルもその他も…彼女の牽引で「自分の身を守るために戦う」すべを知り
ました。ウサギは猛獣の肛門(笑)を突く戦法を覚え、そして咄嗟に「身を翻す」というやり方
で勝った。結局"無力な動物"が最後まで残り、それぞれ…本来なら絶対に勝ち目の無い猛獣
に勝ったワケです。きっと構成の吉田氏は、この最終ラウンドの敵が"ティーガー""パンター"
などといったアニマルシリーズ車輌だという事を聞き…それで各々のチーム名に"ウサギ"
"アヒル"などといった「無力な動物たち」をあしらったのではないでしょうか?ジブンには
そのようにも思えます…単に「コレは戦争じゃないんだよー」とアピールしてみせる、鋼鉄の
兵器をそんな名で呼んじゃうユカイな小ネタではなかった。ちゃんと意味があった。もし
真実なら…上手い。舌を巻いてます。こんな"寓話的"な色合いで、本作は終わってゆきます…

"猛々しいライオン"の群れと、円満に袂を分かった"優しいライオン"は…元の、ドジでユカイな「森の動物達
の人気者」の姿に戻りました。みんな、そんな「優しい王者」が好きです。ライオンの方も…偉ぶったり傲慢を
押し付けることも無く、そんな仲間達が大好きです。しかし一たび危機が訪れたなら、その頼もしき力を存分
に発揮してくれる。そんな"優しい王者"が好きだから、この森の動物達も一致団結して危機を乗り越える事が
出来た…そういう"童話"のような寓意性。この大傑作に、相応しいんじゃないでしょうか…。もう、この固く
結ばれた団結が損なわれることは決して無いでしょう。最後に隊長は、言葉に詰まって、ただ一言叫びます。
「パンツァー・フォー!!」「おー!!」

戦いを通じて少女は"自立"しました。"猛る獅子"と"優しい獅子"の競争は、まだこれからも
続くでしょう。"優しい獅子"は森の動物ら…カメ・カバ・アヒル・ウサギらと共に生きてゆく
道を選び取りました。そういう"寓話"です。「泣き虫ライオンは"弱虫"だったのでは無い。
自分に備わる牙の使い方が判らなかっただけだ」という示唆。「わたしは"優しい
ライオン"であろう。」"自分を肯定する道の発見"

少女は結局「自分を"獅子の子"だ」と認める事で…己を縛っていた頸木を解き、一人前の…
そして"優しい"雌ライオンとして巣立っていったのでした。…なんという優しく、そして
勇気に満ちた物語でしょうか。今、観客の一人として…この物語に出会えた歓びを本当に、
本当に、心の底から噛み締めています。


(終わり)

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「今、再び「ガルパン」を観直してみよう!!」御かんそ。(再録)(6)

 投稿者:ゆ~さく  投稿日:2015年 1月 4日(日)22時31分1秒
返信・引用
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★明けましておめでとう御座います。「ガルパン」年越しの続きです。

「今年の夏以降、OVA「アンツィオ戦です!」、そして「FURY」で「初めて「ガルパン」観てみた」という層が増えてる
のは感じている、しかし、その初めて観て感動した思いをぶつけ語り合ったりする受け皿が無い…
見れば、彼らは古参ファンにとっては既に語り尽くされた感のある疑問の数々を未だ抱えたままで
いるように見受けられる…「このままではイケナい!!」と思った」という理由で始めた放映終了後、
一昨年('13)の夏に書いた「今、再び「ガルパン」を観直してみよう!」御かんその再録、続けます。

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「今、再び「ガルパン」を観直してみよう!!」御かんそ。(6) 投稿日:2013年 8月28日(水)00時05分48秒

○10話。
その場にいる全員が固唾を飲んで見守る中、122mm榴弾の爆煙の中から、ヨレヨレになって現れる八九式…。
バレー部の、全ての瞬間に渡って全力を振り絞るド根性が輝かしき勝利を収めた瞬間です。つくづく9~10話
の間で3ヶ月の休止期間が来なくて良かった(^血^;)(逆にその意味で、スタッフ陣はココにはゼッタイ辿り着
いておかなければならなかったんでしょうけど)。大歓喜の大洗側と、幼児(?)らしくべそかくカチューシャ。
それでも試合後には祝福に現れ、神妙に(笑)握手します。きっと肩車して大洗側に向かう間に、ノンナとの
間に「隊長としての威厳を示して下さいね。北部方面郡知事も観ておられます。一昨年みたいに、地面を転げ
回って駄々こねるのは…」「分かってるわよ!(赤面)」…みたいなやり取りでもあったんでしょう(^血^)。でも、
戦術・戦略的には知将のカチューシャ。「あなたたち、ひょっとして…」と、敵チームに秘められた才能の芽を
見出しもします。「能力のあるもの」に対しては礼を尽くす様子。「強いもの」が好きなんですね、このコは。
そして…物語の重要な句読点として…桃ちゃんがみほの力に敬意を表し腰を折って黙礼しました大洗に
残っていた、ただ一人みほの力に懐疑的だった者も、こうして彼女を認め…最後の決戦に向け、ついに大洗
隊は"一枚岩"へと結束します。そして、そんな一部始終を見ていた西住母娘は…

母・しほの言葉通り、勝因は「プラウダが油断していたから」というのは、少なからずあるでしょう。ソレは、
みほ本人の言う「包囲網(本隊正面)突破の時に総攻撃されていたら負けてた」というセリフで補強されてます。
「窮鼠猫を噛む戦法は相手がナメてるからこそ効果を発揮するモノ。猫がネズミが飛び掛って来るのを想定
してたら効果は無い。偶然の勝利」と言いたいのでしょう、母は。「あんなモノは邪道!」と突ッぱねる態度に、
西住流を女手一つで守って来た…「絶対に隙を見せてはならない。常に完璧でなければ、いつどこで足元を
すくわれるか分からない」というハリネズミのように逆立った防衛意識すら感じ取れます。「戦果こそ全て」
の流派で、「マニュアルに無い突飛な行動で相手を翻弄する」存在など、邪魔な"異物"でしか無いでしょう。
統率と物量こそが正義。…本作のセリフは、ほんの段取りに思える見過ごしがちな一言でも…全編を通して
観れば立派に物語に寄与する機能があり、本人の心中も推し量れる含みがあるコトがお解かりいただけるで
しょうか。「断片的セリフ」こそ吉田脚本の妙。いずれにせよ、まほはココで妹の中の"可能性"に目を付け始
めてます。みほが、その実力を単なる幸運で無いと証明してみせるにはどうすればよいのでしょうか。「大洗
女子撃滅」の厳命が下されました。姉もハッキリとソレを誓います。残るはただ一戦、富士裾野の決勝戦です。

さて、大洗側の方は…。「決勝戦対戦相手は黒森峰だ!」との会長訓示に思わずビッと姿勢を正すみほ。「私は
迷いません」と態度で示します。もう、この二人の間に意志の行き違いは無くなって来ました…で、3度目の
発掘埋蔵戦車を含めた戦力増強と乗員補填。相手側(お姉ちゃん)がどんな部隊構成を組んで来るかも良く判っ
てますが…それだけに戦力差は絶望的。みほに要請され、乏しい予算の中でドロナワ的に追加戦力を探します。
ココでみほが「Ⅳ号にはシュルツェンを取り付けよう」なんてその場凌ぎの強化計画にもスゴくウレシそうに
してるのは…それほど補給が欲しかったんでしょうね。その甲斐あってレストア完了したPティーガーは畑を
耕し!装甲がヤスリで削れた(司馬遼太郎:談)コトで有名な三式戦車に乗り込むはコントローラーの操縦だけ
は習熟したネトゲ隊!大戦末期みたいなアリサマに思わずタハハ…と苦笑するみほですが、頼もしい味方も
現れます。待ってました!大洗が誇る"整備の神"・自動車部!彼女らがいてくれれば、きっと試合中に砲身が
折れたってシャフトが外れたって直してくれるぞ(多分)!38(t)の軽快な機動力そのままに75mm砲を搭載した
ヘッツァーもお目見え!攻撃力はケタ違いだし不整地走破性は38(t)のままだ!砲弾が当たったら一発で抜か
れる特攻兵器だけど!ソレもバクチ打ち・杏始め生徒会には相応しい(^四^)!…なんてトコへ「お婆快癒!」の
報を持って来た麻子により、お話は各々の家庭描写へと。井口さん、「皆によろしくって…」の語尾に微かな
喜びと感謝の気持ちを込めるのが上手い。続いては、華の活け花作品展へ。イイんだかどーなんだか判らん
珍妙な作品(笑)を前にして、母・百合の感想。4話では「あなたの花は可憐で清楚。五十鈴流そのものよ…」と
言っていた彼女が一転して「(華の活ける花は)まとまってはいたけれど個性と新しさに欠ける花でした」と掌
返します。コレが"ホンネ"なんでしょうね…娘の活ける花が平凡だった時は「これから良さを伸ばしていけば
よい」と思っていた…しかし、いざ我が子が独自の道を歩みだした今では、彼女に対して一表現者として論評
します。どちらも"愛情"ですね。ただ、寂しそうではあります…娘が己の道を継いでくれるのが夢だった…。
でもいざその才能が開花してみれば、己とゼンゼン違う色と形だった。「私とは違う…」というセリフに重みが
こもります。それでも母は、娘を愛し祝福する。この構造、言うまでも無く…最終回での西住母娘の関係への
前フリです。多少コジレてしまった西住家人間関係の根っこを解説する役割。まァしかしソコはギャグ作家・
水島監督作品。褒める母の目が焦点が合ってなくて、自分には計り知れない娘のナナメ上ぶりにボーゼンと
してるように見えるのは↓気のせいでしょうか(^血^;)。"諦観"のあまりに幾分老いた?ようにも見えます。

そして…その後は、決勝戦に向け決起集会。「絶対に負けられない」状況の再確認と共に会長・杏は、みほに
全員の前で決意表明をしろ、と命じ…みほは素直に…「黒森峰は私の元母校で…私は、自分の姉と戦います」
と誓います。心配げな沙織・優花里・華と…そしてその場に集まった全員に、静かな波紋が拡がっていって…
導かれるままにノリとイキオイでやって来たコレまでのモノとは違う…今度の戦いは、誰かの人生を懸けた
本当の、本物の戦いなんだ…と、全員が了解したようです。本作は「ジョーダン基調」のシャレで進められて
来ました。しかし、ココからは違います…観客を本当に満足させるための、大マジな一大決戦。こういった
「物語基調の転換」をも本作は、しっとりと、素直に、ありのままに語ってみせます。大仰なケレン味や悲劇
性で誤魔化すのではなく。設えられた設定のナゾで引っ張った末、最後はオザナリに逃げるのでもなく…。
「素直」なんです。「率直」なんです。ソレだけに最終章は何の衒いも無く、盛り上がり放題に盛り上がります。
誰も彼もが必死になります。だから画面のコチラ側も斜な態度を捨て、心の底から応援出来ます。誰しもが
「素直」になれる、ド真ん中一点突破の青春娯楽活劇です。今の時代に、こんな「貴重な」正々堂々とした物語
が他にあるでしょうか。だから子供からイイ歳の大人まで、誰もが目を細めて夢中になれます。オタクの顎
の下をクスグる生腐れオヤツでは無い一般性があるんですよ、本作には
…。 そして、Bパート!
今では「ガルパン」ファンの儀式食となった、カツによる願掛けシーン。本作中には様々、美味そうな料理が
出されましたが、やっぱりこのカツづくしが、最も「ガルパン」を思い起こされるんじゃないでしょうか?
クックファン・常盤さん出演!もぐもぐみぽりん、縞パンツみたいなカツサンド(本放映時のみ)と、見所も
いっぱい(笑)!あんこうチームは、仲良くごはん会。沙織が挑むアマチュア無線通信教育の手伝いを麻子が
していた、というのもさり気無くイイ話ですね。二人の仲がソレだけ復調した(「沙織と麻子」参照)…という
より、沙織がそうやってごく自然に麻子をフツーの仲間付合いに引き込んでいた、という描写ではないか?
と思います。ソレでこそ沙織だ!ええ子や…。みほが「今が楽しいから。みんなのコトが大好きだから…」と
コクるシーンも、何の工夫も無くそのままやったんじゃ浮いたりしそうなモンですが、ちっともそんなコト
は無く良いムード。瞬間映される、「コレまでの彼女」を暗示するかのような傷だらけで倒れたボコグマと…
そしてその横ににコレクションされたボコグマの群れが"独りきり"だった頃の彼女の心理を代弁しています。
「お友達が増えたよー♪」とか言いつつ買い集めていたのでしょう…。今は、そんなコトはありません。この
「手に入れたもの」を守るため…彼女は"戦場"へと向かいます。
バレー部は練習しながらカツサンド。歴女はベンチで語り合いつつカツ丼弁当。自動車部はPティーガーに
最後のチューンを施しながらカツカレーテイクアウト。ネトゲ隊は月を見上げながら、「明日は活躍出来る
かな…」と胸膨らませつつ串カツ。風紀委員は自分達の仕事も平行しながらカツバーガー。ウサギさんズは
「戦略大作戦」に感動しつつハムカツパン。それぞれ、他に仕事や傾ける情熱がありながら…また、それぞれ
のフトコロ事情に合わせて食事内容も様々ながら、全員が明日の激戦に備えています。プラウダ戦を超える
大激戦になるだろうコトは、全員が察しています。夜が更けます…大嵐の前の、静かな夜が過ぎてゆきます。
そして…舞台は富士裾野・戦車道の聖地へ!!!次々試合前の激励に訪れる聖グロ・サン
ダース・プラウダ。みほは、不思議な魅力を持っている…とダーちゃんも言ってますが、コレは彼女の"変身"
設定(二面性)と不可分だろう…と思います。ぽけーと立ってていかにも頼りなげなのに、いざ前に立ってみ
ると何か得体の知れないパワーを感じる。試合に臨めば鬼神の如き(笑)働きを見せる。その内側から「何が
飛び出して来るか判らない」魅力
のようなモノを感じてるんでしょう。そんな彼女の持つ"可能性"に期待し
てか、「黒森峰に負けるな!」とエールを送る、コレまでの対戦者たち。やはりけっこ反感を買ってるみたい
です、黒森峰のやり方。エリカは試合前の挨拶でも挑発にかかりますが、まぁ、彼女は判り易いですね。
「あんなだらしないヤツに親の七光りで副隊長を任せていた今までがおかしかったのよ!隊長の傍に相応し
いのはこの私よ!」とかいうライバル心剥き出し(^o^;)。ともあれ、役者が揃いました。決勝戦、開幕…

そこへ、あのⅢ号の事故で溺れた赤星さんも駆けつけて来ました。元気に息をしていて、みほにお礼を述べ
て…。赤星小梅。そんな名前が彼女にはあります。髪は天パで優花里似、顔は華にちょっと似てる。彼女を
愛する家族も、友達もいます。ひょっとしたら、そんな存在が空気のように消え去っていたかも知れない…。
みほの中に「自分の目指す戦車道は、決して間違いじゃない!」という志が、再び燃え上がったみたいです。
「私は、やめないよ」。そんな言葉が、口を突いて出ます。「私は、もう逃げない。これからは堂々と主張して
ゆく…試合の中で」。彼女は己の心の中に育っていた誓いを、この試合で出し切る決心を固めたのでしょう。
そんな彼女の背中を、優花里だけが見つめていました。「ホラ、西住殿、自分が言った通りじゃないですか…
西住殿は、何も悩む事なんて無かったんですよ。いつも正しかったんですよ。…逃げてしまわない限りは」。
優花里だけがただ一人、見つめて頷いていました。…そして…試合開始…!!!
拠点へ移動中の進路を読まれてた!森林を突っ切って襲い来る電撃
戦法!!
三式被弾、擱坐~!!!早くも1輌失った大洗!!どう戦う、みほ!!

          
…ココで本放映の際は放映中断、3ヶ月待つコトとなりました(10.5話もありましたが)。物語のキリのイイ
部分でもあるし、「ど、どうなるんだ!?」…という引きも充分でタイミングとしては最適でしたが、続きを
待つ身としては気も狂わんばかりでしたなぁ(笑)。しかしソレでも発狂せずに(笑)済んだのは、待つ者全員
「ココで時間をかければ、それだけイイモノが必ず観られる!いや、絶対にスゲーモノを見せてくれる
に決まってる!」
…という"確信"があったからでしょう。…その"確信"とは、一体ドコから来たんでしょう
ね?…ソレはやはり、1話からこの10話まで途切れるコト無く続いた「内容の完成度」と、画面から押し寄せる
途方も無い「制作者側の"本気"」だと思われます。たまーに現れる開始早々から面白く、終盤までちっとも
飽きさせない映画やドラマは、クライマックスだって期待を裏切らないモンですよね?…本作はその通りに、
あの11・12話を拝ませて下さいました
本作については、真剣に観てなかった層には1~2話切りした者
も多かったようですが…その「真価」を見誤らなかったメインの観客層からは薄キミワリーほど、
この放送順延についての批判や非難は出ませんでした。みんな、何か
しら「手応え」をキャッチしていたんでしょう
「このスタッフ様方なら、ゼッタイに
裏切らないでいてくれる!」との、確信を得ていたのでしょう。その期待通り、3ヵ月後には週一アニメと
してのレベルを遥かにイツダツした、あの凄まじい終章が拝めるコトとなります…。

○11話。最終決戦。
怪物戦車群をズラリ揃えた黒森峰の猛攻により、まず三式が倒れました。これから先、次々味方車輌がヤラレ
てゆきます。その度にみほは、何よりも先に乗員の安否を気に掛けてます。この三式の時も、カモさんB1bis
にも、12話になりますがウサギさんチームにも…。コレ、アタシ本放映時には「"戦車道"は"戦争"じゃない
とアピールするため繰り返し"ケガしただけでも大変"という"設定説明"を入れてるんだろう。そうでないと
タチマチ誤解するヒトがいるから」…と思ってたんですが…ムロンその意図もあるでしょうけど、コレだけ
執拗に入るトコを見ると…別の意味合いもありそう。やはり…8話感想で書いた、「みほは黒森峰時代に大勢
ケガを負う仲間の姿を見て来ているのだろう」という予想、当たっているんじゃないでしょうか…?彼女の
「黒森峰なんてもうイヤだ!」という強烈な動機と、加えて母・しほの「戦車道に犠牲は付き物(一兵卒の犠牲
に心奪われるようでは指揮など出来ない)」というセリフとを合わせて考えれば、この母娘の"争点"は明らか
です。母・しほは"戦争原理"そのもので動いてますから、兵は"消耗品"として考えるのが当然。そのように
使われ、犠牲を承知で囮に出され、集中砲火の中心に突撃させられた隊などもトーゼンいたでしょう。赤星
さんのⅢ号転落も母からは「無視しろ」と告げられ、"謎カーボンの防御力の限界"も度々描かれてます。武道
に怪我は付き物。野球にもサッカーにも、その危険はあります。が…事故に遭った生徒が松葉杖の痛々しい
姿で現れ、みほに別れを告げて転校していった…なんて過去があるとするなら…「戦車道って何なんだろう?
"ヒトを傷付ける"こと?そして勝つこと?ソレだけなの?」…と、彼女の中で疑念が膨らんで行ったとしても
不思議ではありません。「ガルパン」という作品は、キャラの断片的セリフや言動から「深くまで読み解け」と
要求して来ます。だからです、何度観直しても飽きないのは。そして…主人公・みほは度重なる戦いで、一つ
のハッキリした彼女の考えを模索し、"戦車道の目指すべき新しい姿"を示してゆきます…。激戦のただ中で。
そうした"テーマ・バックボーンを潜ませつつも、作品のスタイルは…一進一退の手に汗握る攻防と、底抜け
に明るいコメディ基調で思い切り楽しませ、最後には飛びきり愉快な読後感と感動を残してゆきます。凡庸
な作家氏の仕事だったら、↑このような"主人公の背負った重荷"を描く場合には「ソレだけ」を描いちゃって、
観客に暗く湿った感触を与えて「感情移入出来るだろ?ジンと来るだろ?」とコレ見よがしに押し付け、その
実ちっとも面白くない、なんて場合が度々あるモノです。本作はソレら凡作と対極にあるモノでしょう。
…そんな本作の価値あるスタンスを示す意味でも、続々と愉快な作戦・アイデアが披露されます!
さぁ、「もくもく作戦」「パラリラ作戦」の開始です!!
↓必死になってるゴモ代がカワイい~♪(^o^)。

ミリネタ完全門外漢のアタシとしても、観ていて新たな発見がイロイロです。張られた煙幕の中にエリカが
ムヤミに機銃撃ってる描写、本放映時は「単なる焦りと悔し紛れの表現だろ?」程度に思ってたんですが、主砲
同軸機銃ってのはその名のとーり戦車砲と同軸で設えられてるから、視界の無い時に「手探りで」近隣にいる
目標を察知するのにも使われたんですってね。夜戦とかで撃って、カン!と火花が散ればソコに敵がいるから
同時に砲を撃てば当たる、と。夜戦で使ったら敵よりもマズルフラッシュで「はーい標的ですよー」と教えて
るようなモンでしょうけど…まさに相手側も視界が遮られてる、こーゆー場合こそ有効なワケだ。知ってな
くてもオモシロく、知ってれば知ってるほど深みにハマる、ソレが「ガルパン」です!もくもくの中でいつの
間にかPティーガーへの牽引ワイヤーが張られていたコトに関しては、1番くじC賞CDで鈴木氏が(優花里が)
面白おかしく解説されてましたね。通信手と装填手が外へ出て、訓練通りに迅速に行動した…とか言われて
ましたが…とゆーコトは、まさにエリカが機銃撃ち込んでる間に多くの者が車外へ出ていたワケだ。危ねぇ
なぁ戦車道ッて(^血^;)。まぁ、みほのコトだから緩い起伏を越えた窪地なんかで作業したのはトーゼンで
しょうし、まほが「無駄弾を撃つな。弾薬数にも限りがる」と牽制してたのは、頭に血が昇った部下の誤射に
より死亡事故とかが起こらないようにという意図なんかもあったと思われます…そう、ココから先はそんな
まほのセリフに逐一注目です。何故ならソレが本作に残された最後の謎…「まほの本心」を読み
解く重要なヒントになってると思うからです、その挙動が
決して「甘やかし、手心を加えてやって
いる」ワケではない。彼女の目的は、決して「大洗を勝たせる」コトではない。また部下に示しも付かないので、
その攻撃命令は容赦が無いです。しかし…この2話にまたがって彼女の命令には"裏の意図"があるように
感じられるんですが…気のせいでしょうか?
考え過ぎでしょうか?
とにかく、彼女の一挙一動を観て
いってみましょう。…で、ココでカメさんチームヘッツァーは遊撃牽制に別行動してるコトが描かれます!
待ってました"履帯切り生徒会長"・ANZU the RIPPER!!たちまち2輌を行動不能にして退散!75mm砲弾を重そ
うに扱う桃ちゃんに対し「かーしまー当たったぞー♪」とからかう杏。雰囲気も円熟の境地!ああ…このコン
ビネーション、まだOVAや劇場版で観られるんだ!と思うと、天にも昇る気分ですよ!チョロチョロ足回り
を狙う小癪なチビに対して反撃の重戦車。この砲撃を一発でも食らえば装甲厚8mmのヘッツアーなど粉微塵
でしょう。ソコへ再び、まほ隊長の牽制。小物相手にムキになる部下を戒めているようでもあり、「あんな
小物はいつでも倒せる」というタテマエで、たった1輌の遊撃隊を見逃してやり、大洗側の出方を窺っている
ようにも見えるのですが…?覚えておいて下さい。まほの指揮はもくもくの時もヘッツアー伏撃の時も「頭に
血を登らせて隊列を乱すな」、ソレが主です。
コレが後でどんな意味を表すのか…?最後の最後まで観逃せ
ません。おおーッと!山頂と麓の間での総力砲撃戦開幕!

ココで2輌削って、みほは「18対7…」と言ってますがソレは全体総数のコトで、隠し球のマウス(及びⅢ号)は
この場にいませんし、カメさん隊も伏撃で2輌一時行動不能にしてる…けっこ削ってます、大洗隊。ソレでも
車輌数はまだ2倍、戦力比は途方も無いですが(^o^;)。さらに…山頂という有利な位置は占めたものの、相手
は正面装甲厚250mmのヤークトティーガーという盾を前面に立てジリジリと肉薄ッ!コチラは山頂から撃ち
降ろせる、という有利な陣形でも、相手は3km先から撃ち込める弾道曲射砲撃で上空から弾が降って来ます
から、128mm榴弾を食らえば直撃でなくても大破しかねません。ソレを狙っての絨毯砲撃。ピンチです~!
みほ隊長、相手の陣形を乱すため独立遊撃隊に支援要請!待ってました、生徒会カメさんチームのおちょ
くり作戦開始!!
ああ~!つい先ほど履帯切ったヤークトに更に小便引っ掛け、そして敵陣をチョロチョロ
駆け回る仔ネスミ・ヘッツァーのカワイいコト!こうなるとモハヤ無敵を誇る重戦車軍団ではありません、
食事中に足元をネズミに駆け回られた女子高生と一緒(笑)。そうなんですよ、コレを忘れちゃイケマ
セン!無敵の機甲部隊を駆る黒森峰といえど、その履修者たちは、ただのフツーの女子高生
なんですよ!!
…とはいえ装甲が紙クラスのヘッツアーでコレやるとは…大胆不敵!いや…考えてみれば、
最終話のマウス撃退などもそうですが…コレ、みほは生徒会に意図的にキツい任務を割り振ってません!?
どーも、そのようにしか見えないんですけどジブンには(^血^;)。以前に「みほと杏は"暗黙の会話"を重ね
ている?」と書きましたが…実際、この時点でのこの二人の間には命令を伝え合っただけでその意図を察し、
更にはその裏にシコマレた互いへの突っつき合いとか"声無き会話"も交わしてるのではないか?…なんて、
想像を拡げたりしてアタシなんぞは楽しんでるんですが…。字にすると↓こんなカンジ。
「確かに私は、プラウダ戦まで"死に物狂いのホンキ"は出していませんでした。そんな私の尻を叩くために
会長があんこう踊りを命令したのは分かってます。でも…会長もプラウダまで何もやりませんでしたよね?」
「いやァ~ソレは…ホラ、マズいじゃん、ほらさ、アタシが先頭を切っちゃうとさ。イロイロとあんのよ~」
「それも分かってます。みんなが会長を頼りにして寄り掛かったり、目標の遠さに気後れしたりしたらマズ
いですもんね。でも今回は会長も本気で挑んでくれますよね?私と生死を共にしてくれますね?」
「うッけたまわりぃ~!」
「イロイロとキビシい仕事が待っていると思います。でも、生徒会の皆さんにしか出来ない任務です。
会長の腕を信頼してのコトですから、恨みっこなしですよ」
「あ、ああ、ドンと来いだよ!(うッひゃァ、どんなコトやらされるんだろ…)∫(^へ^;)∫」
作戦会議の際、こんなニュアンスで伝え合う心の会話があったのではないか…なんて想像すればするほど
楽しいじゃありませんか~(^四^)!その結果、生徒会のヘッツァーは単身で敵主力部隊に突っ込まされ、
マウスの下敷きにされ…(^四^;)。わはははははは(笑)!コレって、やっぱ絶対、みほの"意趣返し"の
ニュアンスありますよね!?ありますよ!(笑)…でも作戦は見事、的を得ました!

駆け去るネズミを追わんと、一斉に横を向き腹を見せちゃう重戦車隊!ソコを狙って大洗主力砲列一斉砲撃!
ラング1輌撃破!ネズミを追ってたら「食堂で走るな!」と横からおっかない生活指導担任が現れたも同様の
混乱ぶり(笑)。よく観るとヘッツアーがいったん右側に退場した後、大洗の砲撃に向き直ろうとした黒森峰
の鼻先に再びヘッツアーが右側から駆け込んで攪乱しています。ソコをすかさず、最も重装甲のPティーガー
を盾に使って斜面を駆け降りる大洗隊!見事、相手側の意表を突いて1輌の損失も無く脱出成功!すかさず
後を追うエリカのティーガーⅡ!とにかく1秒たりとも画面から目を離せません!コレが"3ヶ月"という制作
猶予期間を得たこのチームと、監督の実力です…。「全ての作品に制作期間の余裕があれば傑作が頻出する」
というワケでもありませんが、「傑作が現れようとする芽を、制作期間と予算の逼迫がみすみす潰している」
のは確かです。ソコんトコを良く考えて下さいね、製作委員会企業のドシロートさん方は。で。ココでまた、
ダーちゃんの解説により黒森峰と大洗の体制の違いを比較します。逃げる大洗本隊を、ティーガーⅡの88mm
L71砲の射程に捉えるエリカ車!と、ソコで独軍重戦車の泣き所、足回りに不調が来て行動不能!この直前に
Pティーガー電力系を走りながら調整している自動車部が描かれているのは、明らかな対比でしょう。貧しい
大洗は、限られた不調の車輌を常に整備しつつ使って来たから、いざという時の故障も慣れっこの人馬一体。
転じて黒森峰やサンダースは大部隊を率いているので、常に最も信頼性の高い車輌を実戦投入出来る…でも
ソレは「試合中の突発事態に対処出来る」というコトでは無い。しかも今回の編成は、元々プラウダを叩き潰す
ための超重車輌軍団(ダーちゃん談)。走り回らされれば、足元に無理が回ってトーゼン。今回の限られた尺
の内では描かれなかったトコでも各車の不調や整備による脱落は頻出していたのかも知れませんね。しかし
監督は、そんな「相手側の燃料不足や整備不良により勝利した」なんて「バルジ大作戦」みたいな糞切れの悪い
展開にはなさいません。敢えて正々堂々、正面から渡り合う終章となります。ホント、なんて爽快な作品…。
なんて観客が感嘆している間に、この11話で…最も重要なキャラ描写が来ます渡河作戦決行。その
意図はもう語るまでも無いですね。平地で大口径弾の袋叩きに遭うより、大洗唯一の勝機を得られる市街
ゲリラ戦へと持ち込むため。そろそろと水中に身を沈める大洗隊…。ところが!M3エンジンが水を被って
エンスト!泣く桂利奈ちゃん!もっと泣け~(^o^)。そんなにチョーク開けたらもっとエンジンカブッちゃ
うよ。と、ココで…。そうです、「みほ流戦車道」のお披露目です思えば、コレこそが母の守る西住
流との"争点"でした。「戦車道は"戦争"ではない」。絶対無敵を誇る西住流の強さをアピールするための場
でもない。「人を育てず、使い捨てにする戦車道」を掲げる者は、"師範"としてどうなのか。何か、違う道が
あるはずだ。ソレが判らなかった…ココに来るまで。だから、逃げていた。でも…今は判る。主張する事が
出来る。しかし背後には黒森峰が迫っているので、イチかバチかの賭けになる。ちょっと躊躇。しかし…
そんな背中を、仲間が押してくれた。コレだ。コレが欲しくて、黒森峰から逃げて来たんだ。でももう逃げ
る必要も無い。堂々と胸を張り、仲間を救いに行く隊長の姿。コレは"戦争"じゃない

こんな行動を黒森峰側陣営の中、ただ一人でやっていたら…装甲外へ出ている選手がいるコトを見落とされ
た誤射により死んでも文句は言えない。少なくとも黒森峰タイプの統率され、組織化された団体においては、
単に要らんコトをする邪魔な異分子に過ぎない。しかし…そんな一人の姿に感動したメンバー全員が全力を
出し切ってくれたら?その者を守り、自分達も協力して窮地を乗り切るために、各々が一つの目標のために
団結したら?…"命令系統"ではない。"心と心の団結"なのだ「私この試合、絶対に
勝ちたい!」「無論、負ける気は無い!」「その通りです!」「勿論だよ!」…全員が会長・杏の、そしてみほの…
いや全員の大洗学園を存続するためにまとまりました。この"主張"を周囲に納得させるためには、ソレこそ
「勝ってみせる」しかない
しかしソレは「強要され、自身の夢や思いとは無関係に働かされ設えられた
"勝利"」ではない。己の"夢"を得るためだ。"間違っている"と示すためだ。しかし、強大な相手を倒してみ
せなければ、誰からも鼻で笑われる妄想に過ぎない。もう、負けられない。オールオアナッシング。全てが
彼女を中心に回り始めました。元来は、「学園を失いたくない」と一少女が勝手に始めた"勝負"でした。…が、
今はソレが別の少女のモノとなり…彼女は己自身の"夢"を語り出しました。その願いに、残る全員が賛同。
"夢"と"願い"が波及してゆきます。別の目的のために参加した者も、何となく気分で乗って来た者も、全員。
ココに、新しい一つの"流派"が誕生しました一斉に、周囲でソレを見つめる者たち
の反応が描かれます。こーゆートコの表情に「本人の偽らざる内面」が描かれますので、決して見逃さないで
下さい。必死に(無言で)応援するペコちゃんと「ソレがみほさんね…」と目を伏せ微笑むダーちゃん。やはり
この二人、大洗が好きですね。「負けた…」と顔を歪めるアリサ、ニヤリと愉快そうなケイ。黒森峰と同じく
部下を駒として扱って来たカチューシャ、ノンナに本心を指摘されプンむくれ。コレまで娘の身を案じてば
かりだった秋山父、滂沱のナミダ。そして…ココが重要。母・しほが娘の中に"何か"を発見した様子で凝視
しています。
ココから母は、「みほの主張は分かった。後はソレがドコまで本物か見届ける」モードに入るの
でしょう。転じてまほは表情を変えず、「この隙に…」と背後に忍び寄るヘッツァーに対し冷静に撃破指示を
出します。いや~クールだ。ソレと比べ「うッひゃア~ムリかぁ~」と退散する会長・杏、ピンポンダッシュ
みたいでカワイい(*^血^*)!黒森峰は、一応大洗全車輌が渡河終了するまで待ってやるみたいです。一応
の紳士協定的対応?いや、コレはサスガに大会規約にあるんでしょう。「車外に出ている者がいる場合など、
明らかな危険があると認められる場合の砲撃は許可されない」。ソレが無ければ死人の山が出来ますモンね。
予告通り、対岸に全車が上がると同時に砲撃が来ますが…間一髪、森に逃げ込む大洗。その橋の袂でヘッツ
アーと合流、Pティーガーが石橋を叩き落し…ホントに、見所いっぱいで息もつかせません。ああ、こんな
ウキウキする興奮を、早く再び味わいたい!…いやなに、あと1年でOVA、その後は劇場版だって控えてる!
な~んて言ってる間に、首尾良く市街地へ逃げ込めました。コレで勝機がつかめるか!我らの大洗戦車隊!

はい,マウス登場です!!この時の衝撃を、アタシは本放映時↓こんな風に書いてました。
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○「ガールズ&パンツァー」・11話御かんそ。(2) 投稿者:ゆ~さく 投稿日:2013年 3月20日(水)22時11分
さあ、現れました。ずしずしと地響きを立てて御登場~(^o^)。KV-2が"怪物"だとすれば、その姿は"魔王"。
およそ人類が戦争を始めてこの方、常に望まれ続けて来た敵陣を一掃する超兵器の一つ。ナチスドイツの夢
見た決戦兵器、ロンドンを空爆したV-1やV-2と合わせ、首都ベルリン防衛のため構想されていた鉄壁の巨兵。
優花里が身をワナワナと震わせます。畏怖と、驚きと、奇跡を見るような興奮とで。その名は"マウス"…。
「退却して下さいーッ!!」。大洗女子隊長の、悲痛な叫び
巨人が…高みから睥睨するかのように悠々と主砲俯角を取り、その鉄槌を撃ち下ろして来ます…
至近着弾の衝撃波だけで吹っ飛ばされるヘッツアー!恐怖に声を震わせる風紀委員長、闇雲に砲撃するも…
蚊が刺した程の効果も無く、一撃で木の葉のように舞い散らされるルノーB1!園みどり子、享年17歳。(死ん
でない死んでない>(^血^;)) あーッ!ココでⅢ突もヤラレちゃうかぁー!うわ、コレは痛い!!
さらば、コレまで数々の戦績をモノにして来た歴女隊。僕達は君達のコトを、君達のコトを決して忘れない!
(死んでねえッつーの>(^血^;)) しかし、ホント痛い!コレで少なくとも一矢報いられる火力はPティーガー
の88㎜と、Ⅳ号・ヘッツァーの75㎜だけか…!
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その上、襲い繰る黒森峰大戦車部隊。…全く、よくもまァこんな「こんな絶対の危機を設えておいて、一体
どうやって勝つんだよ!万に一つも勝ち目などねェじゃん!」…としか思えないピンチでヒキにしておいて…
最終回で、見事にソレをひっくり返してみせたモノです。こんな芸当が出来るスタッフは、
現代アニメ界においては数える程しかいないでしょう。ソレも残虐でシリアスな盛り上げ
で客を黙らせるのではなくトコトン楽しませつつ、上等なアイデアで笑わせながら、です。
…ホント、娯楽作で「ガルパン」の先を行くモノが現れるのはどれほど先になるんでしょう

あぁ、「パンツァーリート」が心に染みる…。

次週・最終回感想は、「まほの"本心"」というテーマを中心に書きます。母が大洗女子撃滅の厳命を下し
ました。まほも、ハッキリとソレを誓いました。本家に対する忠誠と、身内に対する示し、さらに「妹に
対する気持ち」
の板ばさみ。結果、彼女が取った"手段"とは…。「ガールズ&パンツァー」、最終回です。

(続く)

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「今、再び「ガルパン」を観直してみよう!!」御かんそ。(再録)(5)

 投稿者:ゆ~さく  投稿日:2015年 1月 4日(日)10時54分15秒
返信・引用 編集済
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★明けましておめでとう御座います。「ガルパン」年越しの続きです。

「今年の夏以降、OVA「アンツィオ戦です!」、そして「FURY」で「初めて「ガルパン」観てみた」という層が増えてる
のは感じている、しかし、その初めて観て感動した思いをぶつけ語り合ったりする受け皿が無い…
見れば、彼らは古参ファンにとっては既に語り尽くされた感のある疑問の数々を未だ抱えたままで
いるように見受けられる…「このままではイケナい!!」と思った」という理由で始めた放映終了後、
一昨年('13)の夏に書いた「今、再び「ガルパン」を観直してみよう!」御かんその再録、続けます。

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「今、再び「ガルパン」を観直してみよう!!」御かんそ。(5) 投稿日:2013年 8月25日(日)21時56分41秒

○9話。
さあ、「ガールズ&パンツァー」最終章前のクライマックス・9話です!!あの9話です!!!
8話ラストで、大戦車群…あのドイツ機甲軍団に「T-34ショック」をもたらし、独戦車設計を恐竜的巨大化へと
いざなった傑作戦車T-34/76を始め、黒森峰パンターと互角の34/85、さらにティーガーともタメを張れるIS-2
など"冬将軍の猛犬"に完全包囲され、絶体絶命のピンチに陥った大洗戦車隊。その結果はどうなった!?…と
モニタの前に身を乗り出す観衆に向け、まずは文科省での廃校宣言場面から始まります。「もしオレだったら
こう作戦を立てる、こう凌ぐ」…と、すっかり大洗隊の一員になったつもりで観ていた層からは「省略可能な
場面」ナドと思われがちですが…アタシは本放映時から、コッチ重点で観ておりました。コレぞ!水島監督の
"アクション"と、吉田脚本の"物語"との両軸が働いたからこそヒットに繋がった、本作の重要な構成。コレが
あるからこそ奥深く、何度観ても楽しめます。もしアクション一辺倒だったら、せいぜい3回も観れば飽きち
ゃうでしょう。ともあれ…「慇懃無礼」を絵に描いたような役人の"確定事項"口調、いや"命令"から始まって。
たちまち挑戦的に輝く会長・杏の瞳…このチビ(笑)です、何もかもの火付け役は。このチビの一方的思い入れ
…近々卒業してゆく身なのに「あんなに楽しかった、"楽しい場所"に仕上げた我が校を潰して卒業して行きた
くない」という個人的拘りに全員が巻き込まれました(^血^;)。そして…やがて全員が変わってゆきました。
♪根拠なんていつも♪後付けだよ♪大人ぶった予防線♪飛び越えて今BrightWay~♪もっと強い可能性になれ♪
…コレも本放映時から主張(笑)して来ましたけど、やっぱ「DreamRiser」"杏の歌"ですよ!(ハイハイ>(^血^;))

サブタイ後は、大洗の現況説明。20年前の備品の残りをアテにしてたんだけど、当時の学園経理充当のため
主力は売り払われ、発掘されたのは売れ残りばかりだった、というコト。…ココで杏は「売れ残り」と言って
ますが、あの徹底的な隠匿の仕方から見て…本放映当時言われてたように、当時の履修者たちは愛機が売り
払われる、いや人気の無い機種は買い手が付かずスクラップにされる!とか聞いて必死に隠した、ってのが
正解でしょうきっと。「20年前、今の我々と同様に戦っていたけれど、その"夢"を奪われた者たちがいる…。
今の我々はその"名残"に乗って戦っているのだ」という事情をも、さりげなくメンバーに伝えておく脚本家。
「"この戦いに学園存続が懸かってる"ッて…そんな重要なコト、何で今まで言ってくれなかったんですか!」
という皆の疑問に対しては、素直に「無謀だとは思ったけどさ…少しは"希望"を持ちたかったんだよ」と、己の
出たトコ任せバクチ打ち振りを詫びて見せる杏。コレは"本心"でしょう。テイとしては「最初はコッチも無理
だと思ってたのにココまで来ちゃった。その間に言い出す機会を逃しちゃった」…という筋書きも通ってます。
でも、やはりもう少しウラがありますよね?この女狐(笑)。第一に、最初から「本校の存続のため最強の常勝
校群を相手に優勝してくれ!」なんて呼び掛けたって誰も相手にしません(笑)。ホントにダメだと結果が出る
までは一般生徒に伏せておきたかった、てのもあるでしょう。でも、楽しみつつ"勝つ喜びと興奮"を味わい
ながらココまでやって来て…フと気付けば吹雪の中、抜き差しなら無い状況下で、全員が「学校の危機を救う
使命」を背負わされちゃって
ます。杏の作戦勝ちです(笑)。巻き込むコトにかけては天才!(ヒデー>(^血^;))。
まぁ…でも、その"裏心"によって、みんな変わって来ました。「無茶だ!出来っこ無い!」と叫びたくなるよう
な挑戦でもホントに叶っちゃう場合もあるんだ、と学んで来ました。「何事もやってみなきゃ判らないさ」と
いう精神は、バクチ打ちにしか判りません。皆、"奇跡"が起こる前に諦めてしまう。杏はきっとソレが嫌だ
ったんじゃないでしょうか。巻き込まれる側は災難(笑)ですが…幸運にも大洗の場合はみんな、伸び代のある
良い子たちばかりでした。「バレー部復活」「単位取得」という目標の消失に肩を落とすバレー部&麻子、「成す
すべもない降伏」に唇を噛む歴女、友達と別れたくない、と嘆く沙織及び1年生ズ…そんな彼女らを前にして、
「まだ試合は終わってません!頑張るしか無いです!」。みほの激励が飛びます。彼女もまた、この学園を失い
たくは無いでしょう。ココへ来て自分は"楽しい戦車道"…自分が己の技能を活かして生きてゆける場を見つ
けた。ココを失えば、また黒森峰に戻るコトになり、せっかく得た友人を失ってしまう…イヤだ!!!この先
に待ち受ける「姉との対決」は、(当たり前ですけど)既に彼女の視界に入っているでしょう。…ソレでもなお
「前に進む」方を選び取ってくれた。杏の投げた"難題"を受け取ってくれました。チームを引っ張るカリスマ
的存在…"エース"の呼び掛けに一同、顔色がパッと晴れ、いっせいにソチラに気持ちが向きます。ソコココ
から「やろう!」と賛同の声が上がります。「西住ちゃんなら、そう来てくれると信じてたよ」と信頼の瞳の杏。
ただ…みほ自身は…この先が非常に厳しい戦いになると見据えてか、皆の身を按じるあまり「みんながケガし
ないよう、冷静に判断しながら」と、未だ「生命を削るような大激戦」には慎重みたい?…ソコへ、この後に杏
の「もう一押し」が来るコトになるんですが…取り敢えず今は、テキパキと故障ヵ所修復を指示する彼女の声
に元気に散る大洗隊総員。桃ちゃんは、皆がこの難題に逃げずに乗って来てくれた、嫌がらずに引き受けて
くれた、その有難さに…思わず「ウッ!」と嗚咽を漏らしますが、まだ泣きはしません。コレで泣いてたら、
この先に待ち受ける感動シーンの連続に身がもちませんね(笑)。ココで「桃ちゃんが泣いた」というコトが、
このシーンが重要な物語上の"転換点"であるというコトを示すと同時に…キャラの表情にも注目です。
↑杏の表情。コレ、「ワガママな自分が独断のイチかバチかで勝手にシカケた勝負に、みんな乗って来てく
れた」という際の反応としては、ちょっと"自信満々"過ぎやしませんか?やはり、ある程度「思惑」に
沿ってんですよ、この女狐(笑)。しかし…ソレでもなお、このおチビさんは感動させてくれます。この後、
いよいよ本感想で長々引っ張って来た"彼女の本音"描写が来ます…。
一方、周囲の試合場を囲む人々の描写です。…勘当を言い渡すため我が子の試合を見に来た母・しほですが、
易々と敵包囲網にハマり建物内に逃げ込んで出て来ない…という、傍目から観れば余りにも不甲斐ない試合
展開に「こんな試合、見るのも無駄」と席を立とうとします(無理も無い(^o^;))が…ソレをまほが引き留めて。
お姉ちゃんは「みほは必ず母の思いを覆すような働きを見せる。ソレを見せるために大会に出て来たんだろ?」
…と信じてる様子。三者の構造は単純ですが、コレも今後のまほの行動の真意を測る上で重要な描写ですね。
"彼女の本心"に興味ある方は、ご面倒でも覚えておいて下さい。「姉は、妹の"見せようとしているもの"
を見届ける気でいる。しかし、ソレは試合の最中、激闘の中でしか測れない。ではどうする?」


暴君カチューシャとその保護者(笑)・ノンナたちは。お腹が空いて眠かったから(笑)という理由で試合中断
に入り、大洗側も戦力回復の機会を得ましたが…この小さな暴君は、「自分に平伏して当然」の抵抗勢力ども
が寒さに凍えつつ「やっぱカチューシャ隊長には敵わないよ。逆らった我々が間違っていたんだよ」「やはり
土下座して忠誠を誓おう!」と話し合ってる姿を夢見つつ暖かい寝床に潜り込むんでしょう…「目が覚めたら、
土下座の頭を踏み付けて、草むしりとジャガイモ掘りをやらせて…」と楽しい夢を見ながら。ダーちゃんは
「彼女はプライドを搾取するのが大好き」と語っておりました。「抵抗力を奪って恭順化させた愚民どもを平伏
させ、その姿を悠々と睥睨する自分」。"征服・支配の快感"です。そんな彼女を慈愛に溢れた母親の目で見つ
めつつ、子守唄を歌ってやるノンナ。「♪眠れ、眠れ、小さな暴君。目が覚めたら良い子になぁれ…♪」
大洗隊の方は車輌に応急処置を施しながら、偵察隊を出します。出ました名場面・「雪の進軍」シーン!降り
しきる吹雪をモノともしない二人の偵察行詳細は特典OVA⑤「スノー・ウォー」を観てもらうとして…そろそろ
始動します…「ガールズ&パンツァー」という傑作の中でも、指折りの見せ場の連続となる、この9話。その
先鞭を付ける転換点が訪れます!…あの独軍機甲兵団も敗退を喫した"冬将軍"。飢えと寒さという「兵士の
士気を削ぐ二大条件」が行く手を塞いで。「ゼロから始まる物語」とした本作ですが、その「何も無い素ッ寒貧」
という条件下で何事か成してゆくのが、いかに苦しいか。余裕も物資も乏しく後衛も補給も期待出来ない。
自分達だけの力で何とかするしか無い。ビンボが身に染みます(笑)。「なんでウチだけ、こんなわびしい目
に合わなきゃならないんだろう…」。思わず巡り合わせを怨みたくもなります。でも、そんなチームには…
"そんなチームだからこそ"の強みもあって。いきなりみほが立ち上がり、奇行(笑)を始めます。自分がココ
へ来て最初に喰らったドブに突き落とされるようなあの体験…"あんこう踊り"
ドン底から立ち上がるのだから、もはやコワいモノなど何も無い。コレぞ「何も持たない者の強み」!!
寒さもひもじさも怖くない!だって毎度のコトじゃん(笑)!ビンボー人ナメんなよ!!腹ペコ底力を
ナメんなよ!!
 …アタシ本放映当時にこのシーンには感動して、↓以下のように書いていました。
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今週のアニメ御かんそ。12/11~ (1) 投稿者:ゆ~さく 投稿日:2012年12/11 10:50AM
思えば大洗あんこうチームはココから始まった。チームマークをあんこうにしたのも、その"烙印"を背負
うと心に決めた証し…他校が鼻をつまむような恥のどん底、でもナメるなよ!ああそうですよ、あたしら
深海を這いずる醜いあんこうで御座えますよ。それが何か!!?…コレぞ大洗魂!身をくねらせ
踊って、重なる思い。もう恐いモノなどあるもんか!…この場面、きっと踊る全員が、「笑い出したく
なるほど愉快だった」コトでしょうね。

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まさにこのカンジでしょう。やがて全員が飛び出して、共に身をくねらせ、世にもみっともない(笑)ハズ
カシー音頭を舞い踊ります!ヤケクソの団結力。後が無い。後が無いからこそ"泥だらけの本音"で肩を組む。
この場面こそ本作が「"ゼロ"から始まった」発端へ遡った回収です!!!
大洗チームが得た、何物にも変えがたい"結果"です!!


…想像ですが、ココで主人公・みほにも一つの心の転機が訪れたのだろう、と解釈してます。彼女の気持ち
を代弁するなら…「私はココへ来て始めて戦車道が"楽しい"だなんて思えた。"自分の戦車道"を見つけたと
思った。"私は楽しい戦車道"がやりたいんだ!…と叫びたい自分の気持ちを見つけた。ソレは何故だろう?
大洗と黒森峰は、どこが違う?みんなが自由奔放に、自分のしたいやり方で楽しんでること?"自由"がいい
のか?戦車をゴテゴテ塗りたて"必ずしも勝たなくても良い"と思ってるコトが?違うでも何か「黒森峰と
違う!」と思える、特別な理由がある。それは…黒森峰みたいに統率され、切り捨てられまいとして頑張る
姿ではなく…各々が、それぞれの理由で自分から頑張っている。きっとそれが楽しいんだ。"命令をこなす"
ことではなく、自分を"表現"すること。そんな同じ"思い"を持つ仲間がいること。…でも、それがココで
途絶えてしまったら?…バラバラに切り崩されて、跡形も無くなってしまったら?後には、何も残らない。
"無かった"ことになってしまう。
でも、ここで仲間が一致団結して、一つの目的のためにまとまったら?
そして"大洗流ココにあり!"という宣言を果たせたら?…ひょっとしたら、それこそ私が求めて来たもの
なのかも知れない…?」。…結論。"楽しい戦車道"と"生命を削るような戦い"は両立する
みほは恐らくココで初めて「自分の考えで立った」のではないでしょうか…?さあ、反撃開始です!!!
…そして矢継ぎ早に、ココで…ジブンが今回の感想シリーズを通して主張して来た"杏の本音”に関する
解答
が来ます。絶対の強敵であるラスボス・黒森峰を前にして、未だ「皆がケガしたらどうしよう」と躊躇
の残るみほに対して、最後の一押し。それは…いうなれば、以下のような意味にみほの耳には響いたの
ではないでしょうか?「全員が"生命を削るような戦い"に挑んだからといって、それは黒森峰のように
"各員を駒のように切り捨てる"戦いとは違う。自主的だ。もっと仲間を信じなよ、西住ちゃん」。
そして、杏は…前回に投げた殺し文句と全く同じ言葉を残して、決死の囮作戦へと向かいます。
あたしらをココまで連れて来てくれて…有難うね」。
 …以下↓は、全くの独断で書きます。
          
「ありがとね」は"感謝の言葉"では無いです。いえ…感謝はしてますけど、ついにみほとの間を埋められな
かった場合に告げる"別れ"の意味も込められてます。「あなたには、私達と生死を共にする「本当の仲間」
になって欲しかった。けれど、ソレを強要は出来ない。ううん、いいんだよ。あなたにはあなたの道と
やりたい事がある。私達の学校を救うために血を分けた姉と修羅に堕ちてくれ、なんて言える訳も無い。
今までありがとね。それじゃ、行くね!
…文字にするなら、こういった意味合いでしょう。この殺し
文句を残して、彼女は旧式の38(t)単機で、重戦車群へ向け突撃します。そして見せるは、獅子奮迅の、真
に本気になった戦い。しかし…ヤラレちゃいます。杏は…もしコレで成果を収めて戦線復帰出来た場合も、
ヤラレた場合も計算に入れていたんでしょう。結果は、ヤラレちゃいましたが…その場合は、彼女の「本当に
言いたかったコト」を伝えるコトが出来ます。その今まで内に秘めて来た"声無き叫び"を。その「本当に伝え
たかったコト」とは…自分が頂点であるだろう大洗チームの「実力の限界」を見せるコトなのでは
ないでしょうか。「コレが私達の実力なんだよ!!私に出来ることはコレが精一杯。この先の結果
は見えてるだろ?お願いだ、助けて!大洗に骨を埋めてくれ!」

…コレが、自分がこの感想シリーズでずっと引っ張って来た「杏の"本音"」だと思います。私がナゼ、この生徒
会長・杏という、傲慢で狡猾なチビに心底惚れちまったのか、判っていただけるでしょうか(笑)?いえ、実際
には↑ココまでシオラシくはないでしょうけど。彼女は使える者はヒデー使い方もしますし、ヒトに仕事を
押し付けるのも得意です。ソレらを承知で、敢えて彼女の側に立つとするなら…彼女もまた、必死
なんですよ。己の"夢"に
しかし大それた"夢"は、自分独りがいくら頑張ってもつかめない事も
知っています。共に地獄の底まで付き合ってくれる"戦友"が欲しかったんですよ…天才ゆえにコレまで
独りでもやって来たし、桃・柚子コンビという手下仲間もいるのでちっとも寂しくは無かった。でも、ココから
先はダメなんだ。今の我々の力だけではダメなんだ。西住ちゃん、お願いだ。心の"盟友"になってくれ!!!
…肩入れし過ぎでしょうか?(^血^;)しかし、コレでもまだジブンが想う"杏の本心"の全てではありません。
さらに重要な描写が最終回に来ちゃいますので…どうか最後までお付き合い下さい。
猶予時間終了会長・杏は(一見)楽しげに「小山、行くぞ!」と命令してますが、任務の危険と重大さを
知った柚子ちゃんの声が「は、はいぃッ!」と緊張してんのがイイッスね!「ガルパン」は細かいセリフの
ニュアンスなども聞き逃せませんわ。大洗隊発進!突撃脱出!!包囲の手薄な部分に行くと見せかけ…
隊列変更、フラッグ車を中央に据え全車一カタマリとなって疾走!まるで「ガンバの冒険」だ~!(^血^)
「まさかコッチには来るまい」と思っていた白熊軍団、隊列中央を突破される!直ちに38(t)は本隊離脱、
敵後衛隊列に殴り込み!火力の弱さを補う天才的射撃の腕を見せる杏、まずT-34一輌の駆動輪を破壊!
そのまま奥の超重車輌IS-2に迫る…ケツに一発お見舞い、ハジかれる!「失敗!もういっちょ!」今度は
敵車輌の外部排気管を撃破~!「もういっちょ!」T-34一輌の弱点・首根っこ(砲塔ターレット接合部)を
正確に狙って撃破!急速離脱すると見かけて急旋回、再突撃!一輌、また一輌と転輪・履帯撃破!接近し
切って再び首根っこを貫き撃破!…どれも正確に装甲の弱い部分、履帯か急所を狙い撃ってますッ!!

しかし本隊帰投途中に…いつの間にか狙いを定めていたしていたノンナの34/85にヤラレた~!!ココで
「や~ら~れ~た~」なんておどけたセリフが出ないトコなどを観ても、「ああ、4話のアレはやはり、みほに
見せ付けるスタンドプレーだったのか…」ッて気、しません?杏本人は「ごめん。2輌しかやっつけられなかっ
た」と報告してますが、もう1輌も足回りをヤラレてますので復帰には時間が要るでしょう。コレ以降、彼女
は(最終回にかけて)"履帯切り生徒会長"の名を轟かせるコトとなるのでした(笑)!サスガ俺の惚れた杏!
イヤガラセは得意中の得意だぜ!(笑)杏もスゴいけど柚子ちゃんのドラテクも超絶、装填マシンになり切る
桃ちゃんのマジ顔も見応えあったぜ!この3人、11話ではヘッツァーに乗り換えて同様の敵陣突入引っ掻き回
し戦法をやるんですよねぇ…どの隊にも「この車輌ならこの戦法!」という"個性"が割り振られていてホント
感情移入して身を乗り出しちゃいます。スゲエですわ。
さて、ココからは…「ガルパン」ファンには説明の必要も無いでしょう!激闘に次ぐ激闘です!
本気のコンテ、本気のグラフィニカ。まるで劇場映画!蛇行しつつ盆地脱出を図る大洗隊をB1bis主観で追う
カット、本当の車載カメラみたいで車酔いしそうだよ!さらには空を覆う機銃曳光弾一斉射撃…TVアニメで
無料でこんな映像観ちゃってイイのか?と申し訳無くなるくらいの豪華なコンテアイデア!そんな演し物が
次から次へと花開いて。みほ、キューポラの上で敢然と西住立ち!優花里わんこも地を駆ける!!
この放映を観てBD予約に走ったヒトも多かったコトでしょう。アタシは5話の時点で決定してましたが(何故
あの4話で踏み切らなかったかというと、「こんな豪勢なコトやってちゃシリーズ後半までもつワケ無い!」と
思ってたからです(笑)(^o^;))。そしたらその後ガンガン天井知らずのヒートアップ。みんなが「スゴいけど
ヤバい、ヤバいよ!」と思い始めた矢先に、3ヶ月のお休み。そしてその後に公開された最終章は…!いやァ
ホント、ドラマチックなコトばかりでした、放映期間中。で…そんな思い出と同期するかのように、画面の
中の9話もヒートアップ!IS-2本隊合流!!
優花里の敵フラッグ車発見と同時に…火を噴く122mm榴弾、
ウサギさんチーム脱落!!
みほらは敵フラッグ車を視認、追撃!しかしソコに現れる怪物・KV-2~!!

みほは「KV-2は次の装填までに時間がかかるから大丈夫!」とか言ってますが、本放映の時は「ホントかよ!」
とかハラハラモンで気が気じゃありませんでした。今となっては、あのニーナちゃんがエッチラオッチラ
装填してんのか、と思うと…なんか微笑ましくなって来ちゃいますけど(^四^)。そーいやカチューシャも、
かーベーたんがイタくお気に入りのようでしたけど…巨大な砲塔を支えるターレット部分の弱点を突かれ、
簡単にヤラレちゃいましたね(^o^;)。きっと幼い頃に戦意発揚絵本「かいどうじょうのかいぶつ」なんてんで
も読んで「す、スゴい!かーベーたん、スゴい!(ゾクゾクゾク)」なんて感動でもしたんでしょう。ソレをドア
の壁から「信じてる信じてる…」と笑いを噛み殺しつつ覗くノンナ…とか(みっちゃんのママかよ!(^血^;))。
なんてコト言ってる間に…カモさんB1bisも旋回しつつ擱坐~!!フラッグ車八九式が丸ハダカ!!
…ココから後はもう、バレー部に出来るのは…逃げ回るコトだけ!!逃げるしか無い!!逃げて逃げて
逃げまくれ~!!「ガルパン」全シリーズでも指折りの感動シーンです!!

バレー部が悲しいほど、美しいほどの気力の逃走を続けてる間に…ドリフトしつつ角々を
回り、敵フラッグ車に追い縋るⅣ号・Ⅲ突!!!…と思ったら…Ⅲ突がいない!?雪溜りに隠れ
て待ち受けてた~!!Ⅲ突伏撃~!!同時に八九式に弾着~ッ!!
か、勝ったのはどっちだ!!
…なんて興奮してても、まぁ結果は皆さんご存知のコトでしょう(^血^)。
…しかしココで、6話でナオミの"殺気"に気付いてⅣ号停車を命じるみほと同じく、照準器越しのノンナの
視線を動物的勘で察知し、着弾直前に履帯1枚分だけ…ほんの1枚分だけ避けてる八九式の描写を入れてある
のが上手いよなァ…ホント上手いよなァ…。「ガルパン」は、観直せば観直すほど驚かされるコトばかりです。

(続く)

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「今、再び「ガルパン」を観直してみよう!!」御かんそ。(再録)(4)

 投稿者:ゆ~さく  投稿日:2015年 1月 3日(土)22時30分37秒
返信・引用
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★明けましておめでとう御座います。引き続き「ガルパン」投稿です。

「今年の夏以降、OVA「アンツィオ戦です!」、そして「FURY」で「初めて「ガルパン」観てみた」という層が増えてる
のは感じている、しかし、その初めて観て感動した思いをぶつけ語り合ったりする受け皿が無い…
見れば、彼らは古参ファンにとっては既に語り尽くされた感のある疑問の数々を未だ抱えたままで
いるように見受けられる…「このままではイケナい!!」と思った」という理由で始めた放映終了後、
一昨年('13)の夏に書いた「今、再び「ガルパン」を観直してみよう!」御かんその再録、続けます。

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「今、再び「ガルパン」を観直してみよう!!」御かんそ。(4) 投稿日:2013年 8月20日(火)17時07分32秒

○7話
さて、コラム「沙織と麻子」を書く材料となった、麻子の描写です。祖母病室に勢揃いのあんこうチーム。
…沙織は、多分この時までずっと麻子に付き添ってやっていたのでしょう…服装も前回の試合終了後の通常
制服のままですし、「お婆は今朝まで意識が無かった」「(必要なモノは)ナースセンターで借りられる」という
セリフからも、風呂にも入らず麻子に付きっ切り、と見るのが正しいのでは…吉田脚本特有の「一言のセリフ
からキャラの背景事情を察しろ」というテクに満ちたエピソードです…お婆が怒鳴り散らす剣幕に圧倒される
みほたち。本放映当時にはジブンも「お婆はこういう性格なんだろう。そして孫を心配させまいと"殺しても
死ななそうな"自分を演じているのだろう」…程度に考えてたんですが、今となってはソレも違うと思えます…
脚本のセリフも演技も絶妙なお婆(サスガは「ハレグゥ」当時から水島監督と付き合いの長い愛河里花子さん…)
の声だけで、ドアの向こうの死にそうな親にくっついて離れない仔犬のような麻子の心細げな様子が目に浮か
んで(絵的には、憮然とした表情で突っ立ってるだけでしょうけど(^o^;))。「このままでは本当に自分が死ん
だら、孫は独りで生きていけない」。お婆の必死な思いが伝わって来ます。しかし、どんなに怒鳴り散らして
も孫は悲しげな表情(部外者にはソレと判らないでしょうが(^o^;))のまま、自分にピッタリ寄り添って離れな
い。ココで抱き締めてはいけない。何故なら、自分は本当に老い先短いのだから。タマりませんわ本作…。
(ココで主題歌「DreamRiser」を聴いてみて下さい。ナカナカ強力ですよ。全力で応援したくなります)

そんな孫を安心させ、病床から引き剥がしてくれる存在が現れました。仲間です。そして、遠回しな影響と
しては"戦車道"です。友達に囲まれる幸福、コレは特典OVA②で描かれましたね(この場を借りて言いますが、
アタシが特典OVAで一番好きなのは2話「サバイバル・ウォー」です。重要なキャラ描写が端々にありました)。
さらに、いくら激しく怒鳴りつけたって、孫の"生きようとする力"を呼び覚ますコトは出来ない。今の彼女
に本当に必要なモノは…大口径弾が襲い掛かり本気で立ち向かわなければ蹂躙されるだけの"修羅場"なのだ。
そして、何かに心底本気になって打ち込むこと、本当に大切な物を守ろうとする"意欲"なのだ。ソレは自分
でも無いし布団でも無い。羽交いにして護っても、孫の"生きる力の芽"は育たない。でも、この娘たちなら
ひょっとしたら…。お婆がポツリと漏らす、セリフの重さ。「愛想の無い子だけどね、よろしく…」
ハイ、こうして「再度観直し」感想を書いてて確信が持てました。アタシの読解、間違って無いと思います…。
コレが「ガルパン」です。サブキャラの身辺描写で「ナゼ年端も行かぬ少女たちが戦車に乗って戦うのか?」
という作品設定のテーマ付けまでやってのけます。「本気で抗わなければ、蹂躙されるだけの人生だ」…
なんて重いテーマを、しかし爽快な、アイデアの豊富なバトルやギャグ、少女の可愛さナドでメ一杯!
楽しませつつ語ってみせる。惚れました。心の底から惚れました
…今のアニメ業界は、ラノベ中毒の観客層とグルになるコトで、10代をタブラカし小遣いを巻き上げる
"少年のチンポを咥えて小銭をせびる乞食"のような商売が横行してます。ソコに現れてくれたのが本作。
しかも、ちっとも説教臭くなく、観客をドキドキワクワクさせつつ感動させる。大切なコトを伝える。
こんな「望んでも得られなかったような傑作」が他にあるでしょうか

ンで。帰路の大洗港に向かう臨海鹿島線の車内、他の乗客に仲睦まじげな祖母とはしゃぐ孫の情景を描いて
おいて…直後のカット、疲れて安心して眠る麻子の髪を撫でてやる沙織の手。ハイ、意図的なカットの対比
です。親元を離れ、しかし"本当の自分"とも巡り合えずに彷徨っている彼女らは、全員が未だ"半端者"です。
そんな中で沙織はあんこうチームの"母親"役ですね。つかの間の擬似家族…しかしそんな"仲間"が、この
「不安定な季節」において、どんなに掛け替えなき存在か。頼もしき道連れか。

学園艦へと向かう航路上、何ごとか思いを巡らすみほ。そこへ世話好きな沙織の気遣いが来ます。この上目
使いで下から本心を覗き込むような聡明な瞳に見つめられちゃ隠し事は出来ねぇや~。こりゃ将来のダンナ
は身動き取れませんな(^血^;)。なんてハナシはともかく…皆が必死に心配していた麻子が、みほのコトを
心配していた…と告げる沙織。そうだ、このままではいけない。あの母に、正面から向き合ってみなければ
ならない。本編主人公さんが「コドモ」では無くなりつつあります。しかし、その具体的方法は…?本人には、
まだ判りません。
戦車道大会1回戦勝利をハデに宣伝する生徒会発行のプロパガンダ。生徒会発行の壁新聞、桃ちゃんの談話が
オモシロ。「隊長・西住の指揮よりも私の戦略的判断が正しかった」な~んて言ってます(笑)。以前はジブンも
「桃ちゃん、やっぱ自慢屋で目立ちたがり(^o^;)」…と判断してたんですが、少しニュアンスが違うかも知れ
ません?みほに対する激しいライバル心も臭いますが…要するに彼女は全てを独りで背負い込んでいる気で
いて、自信を失うまいと虚勢を張っているのではないでしょうか?全てを丸ごと抱え込んでしまうタイプ。
そして…。みんな揃ってお昼ご飯のシーン。優花里の無邪気で率直な一言が、みほを救います。「そうです
か?楽しかったじゃないですか!」。そんな言葉に背中を押されるように、ついに彼女の過去が語られ出し
ます…。これまでは「全て自分がいけない」と思っていた過去。しかし「自信」が、彼女の背中を後押しします。

決勝戦。Ⅲ号戦車搭乗員・赤星小梅(旧姓・溺田さん)らが転落しても、きっと協会救護隊が来るだろう。ソレ
すら間に合わなかったら、それは不幸な事故。本人の技量が足りなかったせいもある。気に病むことは無い。
"常勝"こそが看板の流派で、門下生が不幸な事故で死んでも無視しろ。ソレが家を継ぐべき指導者の選択だ。
母の語る"戦車道"とは、「戦争」原理そのものです。ソレに「従え」と強要されての家出。今日までは、「自分は
逃げた」という負い目で、語ることさえ忌避していた過去。…それと正対する時が来ました。
しかし、どんなに愛する作品でも…あんまり浸り切ってると「ウソ臭ぇ(^Д^;)」とか思われちゃうかも知れま
せんので、ココはジブンも「本シリーズ唯一の弱点」と考えるこの事故描写について、正直に要望も書いとき
たいです。ココはもう少しだけ念入りに描いて欲しかった。プラウダがどんな周到な分断作戦を取ったのか
は知れませんが、フラッグ車がⅢ号2輌の護衛だけであんな絶体絶命の隘路に迷い込んでる状況だけでも「何で
こうなった?(゚四゚;)」ってカンジでしたし…みほの必死さと事態の深刻さを出すためとはいえ水中深く沈んだ
戦車に取り付きハッチを開けようとするのは…まだ横転したⅢ号の砲塔側面ハッチだけ水面上に出てて、みほ
が開けると中は既に浸水で溺死寸前だった!…とした方が説得力が出たのでは?と思います。もう少しだけ
尺があれば…と思うと、少々悔しいです。まぁ、ジブンが思い付く限りではこの場面だけが、唯一「弱点と
おぼしき弱点」なのですが。コレ以外の箇所は、本作は本当に周到です。よく言われる、決勝戦で黒森峰が
あんなバケモノ車群を出して来たのは、勝ち上がって来るのは絶対プラウダだと踏んで決して負けない布陣
で登録したから。逆にソレで市街ゲリラ戦に持ち込まれるコトで長打力を封じられ、大洗のような仔ネズミ
相手に苦杯をナメる結果となった…ホームランバッター揃いのプロ球団が高校球児に足で掻き回されるよう
なモンですね、という解釈はファンの間では常識になってますね。後に残る黒森峰側の欠点は、「化け物級
戦車を揃えながら、ゾロゾロ隊長車に付いて言っちゃう金魚のフンぶり」。コレについてはアタシ独自の解釈
がありますので、この御かんその終章で書かせていただきます。
そして、このシーンの最後は…頼りになる仲間に励まされ、みほが見上げる昼でも薄暗い整備倉庫の天井の
絵でシメられます。煤けた、油臭い、暗い倉庫が今の私たちの居場所。でも天窓から夏の青空が覗けます。
"光"が射して来ました。あそこまで行きたい。飛びたい。…今、少女が"翼"を拡げる時が来ました…。今回
の話で、本作の物語を組んでいる骨組みはあらかた明かされました。そして…まだ残っている重要な"ナゾ"
は、この時点二人のキャラに収斂されて来ます。会長・杏の"本心"。姉・まほの心です
会長・杏の"本心"は、この後のプラウダ戦絡み、8・9話で立て続けに明かされるコトとなるのですが…こう
して見ると本作を彩る"謎"は、全て「人の心」である、という点にも注目です。戦術論やミリ描写についても、
それこそ語り尽くせないほど膨大なデティールが山盛りなのですが、ソレは別のおタノシミ、というコトで。
で…。この回は大洗チーム全体の普段の練習・交流風景が描かれて。渡河作戦の練習…コレが"布石"となって
るのが次に控えるプラウダ戦でなく、まさか決勝の黒森峰戦だったとはなぁ。チーム間の交流と親睦も、9話
雪中あんこう踊りの前にどうしても描いておかなければならないシーン。優花里が歴女とウマが合うことや、
沙織が(この後のP虎探索シーンも含め)1年生隊の"お母さん"になりつつあるコト。華は、デスクワークの才
を見せ…ソレにしても…ココで麻子が見せた操縦テクに、バレー部は「フツーは出来ません!」と苦しんでま
したが…決勝戦で彼女ら、あのマウス登攀砲塔ブロック!なんてワザまで見せたトコを見ると、猛特訓して
たんでしょうなぁ。で…主人公・みほは会長・杏との語らいです。ほんのチラッとしたシーンですがコレ、
凄く重要です。ココで杏は初めて「西住ちゃんのおかげだよ。アリガトね!」とねぎらい、みほも「お礼を
言いたいのは私の方で…私、今までと違う戦車道を知る事が出来ました!」と明るく返してます。何か、ココ
で既に"結論"を得、あたかも物語がマトマッたかのように。同じセリフは、9話でも重複して語られます。
脚本はこの会話で、ナニが描きたかったのでしょう?…なんかこの二人の会話、未だ「社交辞令」的だ…とは
思いませんか?会長はココまで大会に駒を進められたし、みほは「自分の戦車道」のヒントをつかみ、互いに
成果を得た。ココで「いつかまた一緒にシゴト出来たら嬉しいね!」と別れたって「ヨカッタネ」で済んじゃい
そうな空気です。以下は、アタシ独自の解釈ですが…多分、間違ってないと思います。会長は、ココでみほ
との「距離感」を測ったのでしょう。ソレに対し彼女は「感謝します」という「社交辞令」で返して来た。まだ
「生死を共にする仲間」にはなっていません。コレを踏まえて杏は、あの9話…絶体絶命の修羅場の中で、もう
一度彼女に向け「ありがとね」と同じセリフを繰り返し…特攻します。コレで彼女…杏の"本心"が
透けて見えて来ませんか?ねェ、見えて来ませんか!!?
(ウルサイな>(^血^;))
間違いなく、みほはココで「優勝出来なくたってイイ。私は"私の戦車道"を見つけられればソレでイイんだ」
と思ってる…と判断してます。コレまでに窮地に追い込まれ、その"真の姿"を発揮するコトはありましたが、
今の彼女は、あくまで「要請されたから頑張ってる」のであり、その思いと人生を懸けた「彼女自身の戦い」
には至って無い様子?…ムリも無いでしょう。ムリヤリ引っ張り込まれたのだし、この先には下手をすれば
姉妹が血で血を購う骨肉の争いが待っているのですから…。躊躇して当然だ、とも思います。

2話と同じく…埋蔵戦車捜索開始。みんなビンボが悪いンや(笑)。ルノーB1bis、75mm/L74戦車砲、そして
お待ちかねポルシェティーガーがお目見え!こーゆー対戦モノではパワーアップもお約束ですねー。本作、
ソレを1クール12本の中でキッチリやってのけます。特に最終形態にまで進化したⅣ号と、自動車部という
値千金の加勢を得たPティーガーは頼もしかったなぁ。ムリヤリな改造でお目見えしたヘッツアーも会長の
乗機としてサイコーの一輌だったなぁ。それぞれの物語の局面で、それぞれに愛着が湧くメカがあり「あの
試合のあの戦車ならあの場面!」という心に焼きつく見せ場もガッチリ設えられてましたね。…こうして、
何度目になるか判らない観直しをやりつつ感想書いててもあんな名場面、こんな感動シーンが今から楽し
みで仕方無いです。
そして…舞台は大浴場へ。皆の前に素っ裸で立ったみほ、2度目の「逃げも隠れもしない裸一貫での誓い」を
立てます。心許ない、たどたどしい"誓い"ですが、コレまで隊長の人間離れした活躍を見て勢い付いてる
メンバーは、いっせいに「おーッ!」と拳を振り上げ気勢を上げて。彼女には人心を惹き付け、皆のやる気
をそそるカリスマ性がある…と読んでいたのだろう会長・杏、してやったり。
チームが勢いづいているときは何でもやれるような気がするモノ。夢も大きく膨らみます。こうなると強い。
対戦相手としてはコワい存在となります。イワシ缶(半額)さん、3秒でヤラレちゃいました(^o^;)。次はプラ
ウダ、そして黒森峰と、あと2戦。でも本当に組織の実力が試されるのは、そういった"運の風向き"が絶え
逆風になった時…彼女らは、そんな"試練"を乗り越えて行けるのか。物語は後半、いよいよ真剣勝負の局面
へと向かいます。行く手に待つのは波か嵐か。…いえ、"猛吹雪"と"猛虎や人喰い豹の大軍団"です。

('15年正月注釈。しかしまぁ、ココでは↑「3秒でヤラレちゃった」と書いてるイワシさん方にも、
この時点から1年後には、そんな出オチ感を覆って余りある超大作OVAが割り振られるんです
から…なんと隙の無いシリーズでしょうか!ステーキのフルコースに寿司が付いてくるようなモンですよ!!)


○8話。
プラウダ学園艦に、呼ばれもしない英国からのお客。彼女に対し、登場早々早速見下す幼き暴君。黒森峰を
くだし優勝を収めた去年の結果を"実績"にしてしまいたい様子。でもダーちゃんが西住の名を出しただけで
血相変えます。そんな内面がイカちゃん同様、まんま態度に出ちゃう幼児と違い、目的が謎めくダーちゃん。
本放映時には、「彼女はきっと大洗を"育てる"気なんだろう…ココで油断したプラウダが虚を突かれ、簡単に
負けたら、実力にそぐわぬ過信に走った大洗は絶対に黒森峰に勝てない。大洗には、もっと成長してもらわ
ないと面白くない」…とか考えてんじゃね?なんて書いてたんですが…やっぱ、そのセンが濃そう?ですか。
狐狩りとチェスを「紳士の嗜み」として来たお国柄。あんなオモシロそうなエモノには、もっともっと狡猾に、
アッと驚くような戦法で攪乱してくれるようになって貰わないと困る。その上で優雅に、余裕を持って叩き
潰したい。ソレでこそ我が校の頭脳戦が活きる…と考えてんじゃね?とか想像してんですが、どーざんしょ。
「サンダースやプラウダのような下品な戦い方は致しませんの」と言ってましたモンね。コレまで物量を誇る
大国学園に苦渋をナメて来た過去も窺える気もしますが…ともあれ、ケイと戦法は違うモノの「面白いゲーム
を楽しみたい」派であるコトは間違い無いと思われます。まぁ、コレはあくまで個人解釈による「作品に対する
マジメな感想」であって、やっぱネタにしてイジるのが楽しいんですけどね彼女は(^血^)。なんでキュウリと
ドテラとコタツがあんなに似合うんだ英国淑女(笑)。

大洗学園側は、B1bisレストア終了!カモさんチーム誕生!このタイミングを見計らって、生徒会側のタネ
アカシへのアプローチが始まります。「勝たなきゃダメなんだ!」と激昂する桃ちゃんの後を受け、会長・杏も
ポツリと「最終目標」を漏らし。杏が「コトの真相」を全員に「明かす頃合」を見計らってるのは明らかでしょう。
以前でも書きましたように本作の重要な"謎"は、会長・杏の"本心"です。「ナゼ生徒会は"廃校の危機"をコレ
まで極秘として扱って来たのか」。…どうしてだと思います?…コレ、本放映時の御かんそでは「社会に出て
新人チームのチーフとして仕事したコトのあるヒトなら判るんじゃね?」…と書かせていただいたんですが…。
そう、ダーちゃんが仮に大洗女子を「育てよう」としているのならば、会長・杏もまた、ド素人の寄せ集めで
あるこのチームを"育てて"いるんだと思いますよ。例え履修特典に釣られ、甘いイメージへの期待だけで
集まったチームであっても、彼女が使える人材は彼女らしか無いのだから。そのため、気ままな金魚
みたいに泳いでる連中にはプロパガンダ映像に加え餌をバラ撒きました。ある程度鍛えられはしてるモノの
「戦車道なんて二度とイヤだ!」と思ってるヤツには脅迫紛いの手段で従わせました。己の"夢"のためには何
だってやります。ソレが杏という"女狐"です。でもね…この後が、また泣かせるんですよ…さァ来ました。
会長・杏の"本音"を探る上で、決してハズせないあんこう鍋シーンです
学園艦艦橋塔最上階・
生徒会室に呼ばれたみほ。1話の頃の彼女ならビクビクモンになりそうですが、今はもうコワがってはいま
せんね。事務的に、冷静に相談にのろう…とやって来たのでしょう。そんな彼女に対し、まるで旧知の仲の
ように鍋を勧め、腫れ物にでも触るかのように接する生徒会三役。転じてゼンゼン場の空気を読めないみほ、
「用件を早く言って下さい」と急かします。思い出のアルバムまで持ち出し必死に彼女に「空気を読ませよう」
としますが…しかし、言い出せません。ココの3人のセリフの内容には、ほぼ意味はありません。セリフでは
無く、この場の「何とも居心地悪い空気」の方に意味があります。それと、アルバムをめくってしんみりして
る彼女らの様子。あの横柄で居丈高でワガママな生徒会が…異常なほどしゅんとしちゃいました。…明かさ
れようとしています、彼女らの「本当の気持ち」が。ココからは「上役と雇われ隊長」ではない、"ホンネの
付き合い"です。…と、そうしたかった。そうしよう!と思ってみほをココへ呼んだ。でも…出来なかった。
言い出せません。…このシーンが、3人の「秘めたキモチ」を描いています。彼女らが、どんなにこの学園
を愛しているか。そして、これから向かう先のコトについてどんなにみほに縋るようなキモチ
でいるか


「"女狐"の狼狽」
泣かせますねェ。泣かせるじゃないですか…。
「会談」の失敗にゴネる桃ちゃんに「コレでイイんだよ!」と強がりを言う彼女。「転校して来たばっかで重荷
背負わせるのもなんだし…西住ちゃんにはのびのびやって欲しいからさ…」と、気持ちを切り替えようとして
ます。でもその表情は、いかにも残念そうな諦観が漂って。嘆く桃ちゃんに「まだ分かんないよ!」と気合を
入れます。まだ諦めません。杏は、決して諦めない。でも…1話で戦車道に引き込む際には、あんな強引なテ
を使ったのに…。こんなに気を遣い、それでも…この3人ですら「言い出せなかったコト」とは何なのでしょう
か。「学校が廃校になるコト」自体では無いと思います。みほには、結局判りませんでした。小雪が舞い散る
帰りの道でも、「結局なんだったんだろ…?」とキョトンとしてます。"以心伝心の間柄"にはまだ至ってませ
んから"空気の会話"はムリですね。…本作は"コドモ"であった主人公が、周囲を囲む人々の"心"に気付いて
ゆく物語でもあるのでしょう。杏の"本音"は、この後の9話にかけて明かされます。次回9話感想で、一気に
書きますので。いや、実は最終回にも重要な芝居があるんですけど…。そして…さらに待ち受けるは、姉・
まほの"心"。あの激闘の続く11~12話にも"人の心"がたっぷりと込められてます。そうでなきゃ大人をも
ナットクさせるドラマにはなりません。当たり前のコトですが。本放映時から、「本作はパンチラなど"世間
一般に出してハズカシい類の描写"は徹底して廃した。ソレによって子供からお年寄りまで"誰もが笑顔
になれる作品"
となった」
…とか書いておりましたが、そりゃ~迫力ある戦車バトルだけで、巻き込まれた
大洗町の人々が目の色変えて応援したり、長らくアニメから遠ざかっていたイイ歳した妻子持ちまでが夢中
になるハズもありません。裏にキッチリと一本「背骨となるテーマとドラマ」が通してあるコトも成功の要因
でしょう。現在、深夜枠作品は、即物的な10代の望みに合わせてツカミばっかりの「他の世代…子供にも大
人にも臭過ぎて観れないシロモノ」に成り果てつつあり、閉じコン化への道を突き進んでます。

このままではアニメは…少なくとも「"物語"で観せるアニメ」は滅びます。そうさせてはいけませんし、この
局面で黙っていればそうなってゆくだけです。決して「エロがイカン」と言ってるのではなく「作品の"質"」
の問題です。「お前が観てネタにしてるソレは本当に"面白い"のか?」というハナシです。
「ガルパン」が面白いのは…コレは言うまでもありませんね。

西住流家元・実家では…マズいコトになってました。ゴシップ記事が、最も悪いカタチで母・しほに報じてし
まいました。「西住姉妹、宿命の対決!!」。情けなくもドロップアウトし、逃げ出しただけでも本家の敷居を
跨がせたくないほどの恥なのに…その本家に刃を向けるとは、いかなる了見か。怒り心頭の母。同時に、姉・
まほの本音がチラ見せされます。↑キャプを見て下さい。(ジブンが未だに版権もとの主張抵抗してキャプ
を続けるのは、まさにこんな時のためです。"引用"が許されなければ"著作物"の"批評"もままなりません)
左から4コマ目…このヒトのこんな困窮した顔、初めて見ました。多分、全シリーズの中でコレ切りでしょう
…彼女が"感情"を顕わにするのは。その"思い"とは?…コレ、5話感想で書いた「姉・まほは、母の怒りを取り
成し、妹の他校への転校を了承させたのでは?」…という推論が仮に当たっていたとしたら、ますます彼女の
立場が鮮明に浮き彫りにされるので試しにそのセンで観てみて下さい(そうと確定したワケではありません
よ)。「みほ…どうしてこんな事を始めた…これじゃもう、擁護し切れないよ…」という彼女の困惑がイッパツ
で伝わります。「どうしてどの観客にも伝わるようにハッキリ描かないの?」という問いに対しては、今さら
応じる必要も無いですね。吉田脚本のテクです。いよいよ本作、終章へ向け「人々の思い」が明かされる段階
へ入って来ました。"姉・まほの"思い"。コレが、本作における「最後の"謎"」となります。
一方、そんなコトになってるとは露知らず、「暑い夏に避暑へいける」と大はしゃぎの大洗戦車隊。プラウダ
領内に着いてからも雪遊び(^o^;)。あ~あ(笑)。コレは…「自信とやる気とイキオイを身に付けたとはいって
も、彼女らはまだまだその場の流れに乗ってウカレてるだけ。やるべき仕事を"己のもの"にしてない」という
描写ですね。そりゃそうだ、コレまで実際に戦果を上げたのはⅢ突だけ、M3と八九式に至っては"当てただけ"
です。まだ「自分の戦い」にはなってません。言われたからやってるだけ。みほ隊長は敵チームの戦力分析に
必死ですが、決してウカレる仲間に向かって「今のままではいつかヤラレます!皆さん、戦いを"自分のモノ"
にして下さい!」だなんて要求はしません。そんなコト言ったって誰も判らないでしょう。「"自分の
モノにする"ってどうやればイイんですかぁ?」「具体的に言って下さぁい」てなモンでしょう。それに…まだ
この時点でのみほの考えでは、締め付けたら「楽しくなくなってしまう」。せっかく「戦車道の楽しさ」を見つ
けたトコなのに…また、せっかく波に乗ってるイキオイを削ぎたくも無い。そんな躊躇もあるんでしょう。
ソレをムリヤリ「勝て」と命じられるなら、この時点での彼女の作戦としては…「勢いに乗っていった先で、
もしイイ出目が出たら勝てるかも知れない。相手のミスにつけ込むとか…」とか、そんな程度なのでは…。
そんな「幸運頼み」で勝てるワケも無いですね。この先に待ち受けるのはプラウダと黒森峰なんですから。
この時点では、みほの"目指しているモノ"と"杏の目的"がゼンゼン違います。そりゃハナシ
も通じないワケですわ(^o^;)
…もしこのメンバーを使って、杏の思惑通り、この先に本気で"勝つ"
つもりであれば…チーム全員が「どう変わらなければならないか」が「絶対条件・越えるべきハードル」
となって来ます。さあ、もうお判りでしょ?杏がコレまで「この戦いの目的」を秘密にして来た理由が。


ウカレる大洗隊、全員チョーシ乗り過ぎです(笑)。試合直前のブリーフィングでは「相手のワナに引き込まれ
ないよう慎重に!」と示しておくはずが、サンダースとアンツィオを降し準決勝まで来た今、「この勢いに乗り
イッパツお見舞いしてやりたい!」「イイトコ見せるぞ!」と張り切ってます。…まぁ、確かにこーゆーやる気
も大事。ソコへあろうことか、杏始め生徒会三役もソレを焚き付けに来ましたコレは…あんこう鍋
パーティでのセリフ「余計な重荷を背負わずのびのびやってもらいたい」という、あの気持ちの表れなんでし
ょうか?いや…。生徒会・そしてこの"女狐"には、もう一ヒネリ"奥"がある、と見ました。ナゼならメンバー
の身の程をわきまえない無邪気な闘志を後押しする態度が、なんかザートラシーです。意図的でしょ?コレ。
"女狐"さんは、ココで全員を「ドツボに堕とす」コトも計算に入れてるんじゃないでしょうかね。…そう、
ソレは…彼女らを「追い込む」ために

試合開始!「Катюша」斉唱に乗せ、大進撃の地吹雪軍団!ココでカチューシャが「(実力差をひけらかす
ため)敢えてフラッグ車だけ残して殲滅してやる!」と言ってんのも、今後の試合展開に影響する重要な一言
ですね。お忘れ無きよう。一方の大洗隊、敵先鋒偵察小隊(実は囮)発見!!たちまちT-34を2輌撃破!!
勢い付いて突撃しちゃう各車輌!!「ブッ潰せー!!」「ブッ殺せ~♪!!」「ヤッちまえー!!」。
…こりゃダメだ~。(^血^;)

案の定、放棄寒村に引き込まれ、待ち伏せしてた本隊から受ける猛烈な包囲攻撃!
「ワナだったのか…!」
しかしとにかくこの回、戦車の表情豊かな動作がスゲえです。まるで意思あるモノかのように蠢くT-34部隊、
稜線突破するⅣ号のド迫力な疾走、ソレに加えてコンテ・編集の演出も劇場版クラス!包囲されるヤラレタ感、
続々被弾する味方のピンチ盛り上げ、履帯に被弾したⅢ突をケツで押して教会に駆け込むⅣ号…など、次々
繰り出される見どころの嵐!本放映時は「オイオイ!スゲえけど、今回でこんな頑張っちゃって大丈夫なの?
本当の決戦は次回なんでしょ!?」…と、信じられないモノを見る思いでした。…ソレがまさか、この次に
あの9話が来ちゃうとは…。そりゃこの後、10話を最後に3ヶ月のお休み期間に入るワケですよなぁ。
ともあれ、「コレは尋常じゃない!」と思えるほどの猛爆攻撃。サンダースのファイアーフライに猛追を受け
狙い撃たれた時もコワかったのに、猛火力の十字砲火、四方八方からのタコ殴り。さらに完全に包囲された
状況下では、脱出の際の総攻撃で味方に重傷者が出るかも知れない。みほはコレまで、さんざそんな事故を
見て来ているのでしょう。コレ以上は「コレは"楽しい戦車道"じゃない!単なる"暴力"だ!」と、彼女の心
が告げたようです。もしこの楽しい仲間のうち、誰かが傷付いたら…私はきっと一生後悔するコトになる。
ココらで、もうイイじゃないか。もう充分じゃないか。そんな彼女の重圧を悟り、「無理するな」と友達も
賛同してくれる。みほが降伏を口にしようとした時…。「ダメだ!!」。桃ちゃんの叫び。
そして会長・杏も続けます。「優勝しなければ我が校は廃校になる…」

杏、とうとうブッチャケました。彼女は、ココで各員の"心"に賭けたのでしょう
「そんなの
ムリです~!」と言って逃げ出してしまうかも知れない。例え口では「やります」と言ってくれても尻ごみし、
また緊張に固くなり、「なんでこんな重大なコト引き受けちゃったんだろう…」と泣き出す者も出るかも知れ
ない。そうして実力の100%を出し切ってくれないかも知れない。その場合は負ける。どっちにせよ廃校だ。
希望は「総員がやる気を出し"自分の力で"学園を守ろうと決意してくれること」。ソレしか無い。ギリギリ
の勝負です
ひょっとしたら杏にとっては、試合そのもの以上に重大な"賭け"だったかも知れません。
ナゼなら、試合の時はイモ喰いつつ「勝負は時の運、勝っても負けても風向き次第。ジタバタしてもしゃー
ないさ」…とでも思っているのか、無責任だったり楽しげだったりする彼女ですが…ソレが次回、9話では
彼女自らが突撃しちゃいます。もう、彼女の側にも余裕はありません。後が無いんです。ソレ
がこの準決勝・プラウダ戦。とうとう生徒会が"裏心"も"計算"も無い、ハダカの身を曝しました

その証拠に…見て下さい。コレまでは怠惰にイモ喰ってた彼女が↓大マジ顔です!!
         
「無責任に見える」態度を取っていたのは「あのヒトに任せておけば大
丈夫」と頼られないようにするためのポーズだったんでしょう。「アタ
シに頼っても無駄だからね~」と突き放すため
。また、「こんな司令官には付いて
ゆけない」と思わせないために、敢えて各員のケツをひっぱたく"鬼軍曹"役は桃ちゃんが引き受け、憎ま
れ役に徹していた。その上で自分は怠惰な上役を演じ、ある程度メンバーの思うがままにさせて来た。
3話で戦車隊をゴテゴテ塗りたくられても
「イイね」、ミョーなチーム名を付けられても「イイじゃんカワ
イくて!」と放任して来た…そんな描写がココで一気に繋がります。そうしてド素人どもの自主性を伸ばし、
「勝つ喜び」を教え、ココまで"導いて"来た…。
「ガールズ&パンツァー」は「ゼロからの出発」の物語です。ソレを率いて来た「DreamRiser」
こそが彼女・杏です。そんな彼女が…とうとう隠し立てをやめ、その手の内を明かしました。
今こそが"勝負するとき"です。戦車では無く"人の心"相手に。勝負の行方は、各員の
"心"に託されました。さあ彼女らは、どんな反応を返すのでしょう

…と、ココまで書いて来ましたが、実はコレでもまだ自分の考える"杏の本心"そのものまでは書いて
おりませんです。ソレは次回、9話感想で書く、とさせていただきとう御座います~。

(続く)

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「今、再び「ガルパン」を観直してみよう!!」御かんそ。(再録)(3)

 投稿者:ゆ~さく  投稿日:2015年 1月 2日(金)07時42分22秒
返信・引用
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★明けましておめでとう御座います。引き続き「ガルパン」関連です。

「今年の夏以降、OVA「アンツィオ戦です!」、そして「FURY」で「初めて「ガルパン」観てみた」という層が増えてる
のは感じている、しかし、その初めて観て感動した思いをぶつけ語り合ったりする受け皿が無い…
見れば、彼らは古参ファンにとっては既に語り尽くされた感のある疑問の数々を未だ抱えたままで
いるように見受けられる…「このままではイケナい!!」と思った」という理由で始めた放映終了後、
一昨年('13)の夏に書いた「今、再び「ガルパン」を観直してみよう!」御かんその再録、続けます。

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「今、再び「ガルパン」を観直してみよう!!」御かんそ。(3) 投稿日:2013年 8月14日(水)17時24分31秒

○5話
まずは戦車喫茶で「大会は物量に勝る方がまず確定的に勝利を収める」という至極トーゼンの戦争原理、及び
ソレに抗い弱小校に門戸を開くためのレギュレーション(使用車輌数限定など)、しかし強豪校同士が弱小と
競うのを嫌がって締め出しを計っている…ナドの大会の実情が説明されます。ソコにイキナリ突発的事態!

黒森峰隊長コンビとの遭遇!!緊迫する空気。コレまでの感想で、みほ⇔杏・沙織⇔麻子ナドは「目と目で
会話するから、微妙な表情芝居も要チェックだ」…として来ましたが、この場合のみほ⇔まほも同様。まほ
の「まだ戦車道をやっているとは思わなかった…」というセリフに「ウッ」と言葉に詰まるみほ。「ち、違うの
お姉ちゃん!これは、ムリヤリ頼まれて…」と説明したげ。ここで、まほの一言に込められたニュアンス…
アタシには、まだ戦車道をやるとは「意外」だ…いや、むしろ「心外」だ、という驚きと問いが込められてる
ように聞こえるのですが、どうでしょう。ひょっとしてまほは、妹が転校したい、と言い出した際に彼女
と母・まほとの間の仲介をしたのではないのか?「それなら勘当です」とか言い出す母に対し「いえ、あの子
は戦車道をやるには優し過ぎます」とか取り成して。いや、ムロン父親が味方した、という可能性の方が
強いだろうとも思ってますがけど…とにかく、西住家内に誰か「応援する味方」がいてくれないと、あの母
が戦車道を捨て転校してゆく娘のために簡単に資金まで出すとは思えません…ムロン例えそうだとしても、
みほはソレを知りません。1話で「お母さんもお姉ちゃんもあたしの気持ちなんかちっとも分かってくれな
い」と言ってましたモンね。そんな彼女が、あの抽選会場にノコノコ出て来たら…そりゃ驚くでしょうね姉
も(笑)。うん、このセンの解釈はドラマチックで好みだわ。ジブンは今後この解釈で行きます(笑)。まぁ、
とにかく…脚本の吉田玲子氏が「たった一言のセリフや表情芝居からキャラの心情を慮らせる」という観客
感情移入のテクを使われてますので、深く観ようと思えばいくらでも長く長く楽しめます。表面をナデた
だけで納得するなんて勿体無さ過ぎ。そういう思いが、この「観直してみよう御かんそ」を書き始めた動機
でもありまして。さらにエリカの最後の捨てゼリフ・「不様な戦い方をして西住流の名を汚さないコトね」と
いう一言が、またしてもみほを縛り上げます。「そうだ、カッコ悪く負けたら実家の名にも傷を付けちゃう
んだ…」と気付く彼女。このコトからも、みほの「この時点でもなお戦車道に乗り気で無い」心情が読み取れ
ますね。適当な所で済ませても良い。皆がケガをせず、楽しく戦車道をやるコトの方が大事。優勝なんて
考えてない…と思っていたのでしょう。しかし神(脚本)は、そんな彼女を放っておいてくれません。状況
はますます逼迫してゆきます。また、エリカの見下した態度が、あんこうチーム他の4人にも火を付けちゃ
いました。物語は「対決」の流れへと向かいます。

で。この時のみほの心情は、学園艦への帰路船上で優花里が代弁してくれます。慕うご主人(笑)の落ち込み
ようを見て「ごすずんは去年の失敗を未だに抱えているのか?」と判断したのでしょう。慰めにかかりますが
…ココでまた締め付けに現れる生徒会(笑)。本放映当時、アタシはこの時点で、生徒会連中のキャラとして
の使い道が判りました。この後の6話で、対戦相手のアリサが親切にバラしてもくれるんですけど…しかし、
生徒会の思惑には、まだ謎が残ります。会長・杏は、なぜ「優勝出来なければ廃校」という事実を秘密
にしているのでしょうか?
素直に「我が校が廃校になりそうなんだ!助けてくれ!」と言えばイイのに。
…実はソレこそが、生徒会が戦車道履修者に対し「やろうとしているコト」の直接のヒントになってるのでは
ないか、と思ってます。謎はこの後8話、そして9話で明かされます。それまで少女たちのドラマの方にも
気を配られて下さい。
「ガルパン」ファンなら誰でも大好き、偵察潜入わんこの大冒険(笑)の下りは、ココでは割愛して…優花里が
帰って来ないのを心配して秋山理髪店を訪れた一同のシーンで、みほは優花里の献身的な行動で元気付けら
れ、優花里は皆に心配してもらって友情を得ました。沙織と麻子の会話の横で、ハッとするみほの表情が描
かれてます。「戦車道には、こんなイイ所もあるんだ…」。また一歩彼女は、「己の目指すべき独自の戦車道」
のビジョンに近付いたのでしょう。そんな彼女の理想を裏付けるかのように、その命令をコンマ1秒でも速く
実行出来るよう暗くなるまで練習する他の4人。みほの理想は、「ただ楽しい戦車道をやる」だけではつかみ
取れません。友との友情を大切に思うキモチと"変身"後に鬼神のごとき戦闘機動を要求するビジョン。二つ
の"彼女"の中庸を計らなければならないようです。その"二つ"が合致し、彼女の中に横たわる"矛盾"が開放
された時に、この物語は結末を迎えるのでしょう。その"二つ"を合致させる"鍵"とは、いったい何か。

彼女の目指すべき"道"が見えて来たのかも知れません…。

Ⅳ号メンバーの頑張りと共に、他の連中にもその雰囲気が伝染しているようです。それまで戦車を飾ってた
派手なカラーリングを改めました。出ましたあんこうマーク!我らの誇り・大洗の誇り・ピンクのあんこう。
コレこそが"杏の思惑"が履修者全員に伝わりつつあることの証明じゃないでしょうか…また、
みほはソレと同時に戦車隊に"カバさんチーム""ウサギさんチーム"などの愛らしい名前をアシラい、"女の
子らしさ"
も失うまいとします(この後、風紀委員隊の参戦に「B1bisってカモに似てる」との彼女の印象から
"カモさんチーム"誕生となる経緯を見ても、名付け親はみほなのでは…?)。3話でハデにお化粧した戦車
隊を見て、身を折って笑い転げた彼女。「こんな"戦車道のやり方"があるのかも知れない。いや、あった
ってイイじゃないか」
…という"己独自の戦車道"へと繋がるビジョンが、彼女の中に芽生えたのかも知れま
せん?また、「せっかくキレーにしたのに…」としょげるメンバーへの「私も楽しかったと思う。でも勝つ事を
考えたら、これくらいにしとこうね」という、隊長としての配慮なのかも知れません。こういったちょっと
した"らしさ"が、やがてチーム全体の"個性"となり、そして団結精神へと結び付いてゆきます。
竹刀
で叩かれ、歯を食いしばって重いコンダラを牽くだけが「勝利への道」では無い。別のやり方だってある。
「友を思う心」と「主張する強さ」。この「二面性」こそが彼女という主人公の魅力です。普段は優しい
ドジッ子、しかし恐るべき才能を秘めている。この二つの"属性"の間を"本気になった際の変身"で
行ったり来たりする
…このキャラ設計こそが、本作の象徴となっています。「思い付き」でやってるワケ
じゃ無い。「美少女と戦車」というミスマッチングは、ちゃんと彼女というキャラによりテーマにまで昇華
されてます。コレこそが本作をして、その辺の凡百の作品群と一線を画している重要な柱の一つです。
さあ、全国女子高対抗戦車道大会開幕!!!第1回戦はVSサンダース!!
ズラリ並んだM4シャーマン中隊と、動物パーソナルマークをあしらった「コレが大洗戦車隊だ!」という
寄せ集め部隊の対峙。おかしいなぁ、本放映時には「ああ、せっかく個性豊かな楽しい色で塗り分けたのに、
やっぱ"フツーの戦車"にしちゃうのね」とちょっと残念だったのを覚えてるのに…今じゃ「こーでなきゃ
大洗チームじゃ無いでしょ!」と、一種の"懐かしさ"まで感じますよ、この姿。

M4戦車隊前進!ウサギさんチームM3車長・澤梓ちゃんは既にこの時点でみほの命令に「了解しました!」と
即応しキビキビした挙動を見せてます。こんな早くから車長の自覚が芽生えてたのか!桂利奈ちゃんも、
あの観客の心をつかんで離さなかった必殺セリフ・「あい~!!!」を放ち。ああ、やっぱり各チーム側に
現れる"成長の兆し"は、ウサギさん隊が顕著ですね!しかし包囲されるM3!救援に駆けつけるⅣ号にも、
襲い掛かる別の1小隊!「このまま敵戦車の間をすり抜けます!!」「マジですかーッ!?」
桂利奈ちゃん絶叫!スゴい疾走感・緊迫感!コレが「ガルパン」だ!!


こうして「本作らしさ・「ガルパン」らしさ」が煮詰められてゆきます。「戦争という劇的状況で感動させ得る
こと」は星の数ほどもありますが、本作は見事に「本作らしい手に汗握る緊張と爽快感」を選び取られてる上、
少女の物語らしい繊細さも失わない。…監督の狙いが全くブレ無いんですよね。
辛くも脱出成功!みほ、上空を仰いで通信傍受気球発見!直ちに一計を案じ、実は携帯で連絡取って
いたのでした~!!という立派なアイデアが披露され、大洗チーム1点先取です!!。

なんという密度!!コレだけの情報量を詰め込んだ末,ココまでやっちゃい
ますか!!
>コレが「ガルパン」です
2クール分にも匹敵するような豊富な内容を、凝縮して
1クールに詰め込んでいます。そりゃ、何度観ても飽きるコトが無いのもトーゼンでしょう。

○6話。
引き続き通信傍受戦。みほは…「ファイヤーフライを最も恐れている」コトが示してあります。その登場に
アリサ達が小躍りした長射程・高火力の必殺兵器。プラウダ戦IS-2や黒森峰のバケモノ戦車軍団を含め、
相手を寄せ付けない長射程からの大口径高初速弾がいかにオソロシいか。アリサが嘲笑う「捨て身の作戦」
とはそういうコトですね。コチラは火力が無いのですから、相手側の薄い上面装甲を狙って高所から狙い
撃ちするしか無い。しかしそんな目立つトコロに登ったら、相手は悠々とロングレンジから狙い撃てます。
今回は、そんな戦車戦のハラハラする駆け引きが主題になりますが…とは言ってもソレばかりというワケ
でもありません。ちゃんと主人公の「成長ドラマ」も引き続き描かれてます。ソレはというと…

みほは「西住流・黒森峰のようにメンバーを道具のように使い、切り捨てるばかりが戦車道じゃないはずだ」
"己の求める道"を模索し始めていますが、逆の立場から見てみればアリサも同様です。蝶野長官の言う
「礼に始まり礼に終わる、古式ゆかしい武道」である戦車道に異を唱え、「ナニやって勝ってもイイじゃない!
コレは"戦争"なんでしょ?勝利が全てよ!」と主張する者が現れてもおかしくない。その中で、どう自分を
"主張"し、周囲を同意させるか…というのがこの物語全体の「終着点」になります。このサンダース戦では、
ケイという人物が蝶野教官と同じく礼節を重んじ「コレは戦争では無い。"武道"だ。"道"を外れたら泥沼に
陥るだけで、お互いを高め合う修練にならない!」という信念の持ち主で、みほは頼もしい心の支えを得る
コトになるのですが…ここでアリサもまた…待ち受けるラスボス黒森峰登場前に、重要な一石を投じている
コトもお忘れなく。こんな渦中で、どうすれば"己の道"を打ち立てられるか。ラストに母の、ライバル達の
万雷の拍手をもって賛同を得られるようになるのか。「証明」してみせるしか無い。この6話は、戦闘場面で
なく人間ドラマ的には、主人公にそんな己が目指すべき「最終目標」を提示しておくためのエピソードですね。
竹藪の中でバレー部八九式とアリサ車、鉢合わせ。八九式、逃走!今回の6話から「八九式はとにかく逃げる!
逃げ回る!」という役回りが板に付きました。その辺が悲しくもあり、しかしどんな状況でも絶対諦めない
バレー部のキャラの美しさが際立ちもして。走るコトしか出来ないなら走り回るだけさ!…本作、優花里も
そうですが…とにかく「潔く一生懸命なバカ」が、ホントに美しく描かれてます。なんて爽快な作品だろう…。
9話プラウダ戦もそうですが、今回も「走って走って走り回る」戦いです。大洗隊の取り柄ってソコしか無い
から。こうして「本物の戦争では無く、本作の戦車道は遠方同士の撃ち合いより、こういったフェイントや
攪乱戦法がメインになる」という監督のポリシーが重ねられ、本作の「個性」がカタチ作られてゆきます。
遠距離高火力でボコにするんじゃちっとも面白く無く、絵にもなりません。ソコをカバーして余りある面白
さ。ミリオタ諸氏でも「コレは戦争じゃないから、女子高生の武道だから」と判っておられるタイプと、あく
まで「本物の戦争の再現」に固執する頑迷なタイプとおられるみたいですね。"シャレ"なんですがねえ、本作。

サンダース側フラッグ車、丸ハダカで敵陣の真ン前!!狩りの始まりだ~!…そんなドタバタ(笑)の中でも、
新たな発見もあるのが「ガルパン」でして。あたしゃケイが「(無線傍受がバレた今となっては)全隊でボコに
するのはアンフェアねー」と言いつつ、追跡車両を4輌に絞るのを観て、放映当時は「ちょっと"フェアプレイ
精神"に偏り過ぎでザートラシくね?」とか思ってたんですが…コレがとんだ勘違いでした。ケイは追跡車数
を限定した直後、ナオミのファイヤーフライに前に出ろ、と命じてます。この隊長、お人好しでも儀礼ボケ
でも無い。身内の"恥"を受けて戦力を削ったのは、いわば"サンダースの流儀"を「内外に示すための免責謝辞」
でしょう。常に信念として「フェアプレイ」を主張している手前(特に身内に)その精神を示しておく必要がある。
コレ…今更ながらにして思うのですが、決勝戦で姉・まほが示した選択に対するヒントですわ!ビックリしま
した。こんなトコに最終戦のまほの行動に対するヒントが仕込まれていようとは!この場合…ケイは、己の
チームに対し"罰則"を設けるしかない。しかし「必ず勝つ」という信念も示しておかなければならない。全て
「身内に対する示し」です。その両者を天秤にかけた結果。お人好しじゃなく公正なだけ。実にアメリカ的…
(^血^;)。こーいった「キャラの解釈」は、決勝黒森峰戦を観覧する彼女が、みほたちの行動にニヤリとする
不敵な笑みなどを判断材料にしてます。本作、とにかくキャラの表情や目の演技などを見逃さないで下さい。
そして同じコトは、決勝戦でまほも迫られます。「大洗を叩き潰せ!」という厳命と、身内に対する示し、
さらに「妹に対する気持ち」の板ばさみ。
結果、彼女がどんなテを使ったか…は最終回感想に回すと
します。で…撃破されれば全て自分の失態になる恐怖でワケ判らなくなってるアリサ、届かぬ恋を嘆いたり
大洗がもうすぐ廃校になるコトをバラしたり(笑)。大洗の廃校、よく知ってた!サスガはCIAを擁する世界
最強の諜報大国(笑)!本放映時、ココらでジブンは「生徒会の3人が背負ってる"重荷"は他の誰よりも重い」
という読みが確定しました。「ラブライブ」とかでも使われた手垢まみれのプロットですが、こうして明かし
方に一工夫入れ、ソレを背負うキャラ…本作では特に会長…を一クセある設計にして「その真意を読み解か
せる」
導入を施せば、まだまだメ一杯感動させられます。本作では、特に8話の鍋のシーン!…言いたくて
言い出せない、あの天下無敵の杏が"弱み"を見せる場面!ああッタマラン!!…なぁ~んてハナシも先に
置いとくとして。戦況は…ファイヤーフライ到着!!八九式食われた~!!続けてM3も~ッ!!

"怪物"が真後ろに迫って来る。フラッグ車38(t)に擦過弾!サスガに全員、根負けし出しました。…ココで
"変身ヒーロー"・みほの"覚醒"が来ます。「当てさえすれば勝つんです!諦めたら負けなんです!」。今回の
"変身"はスターターキーとなる誰かの(他の回では、主に会長・杏の)「犠牲」はありませんが、「コチラだって
依然"当てさえすれば勝ち"のチャンスにある事に変わりはない。互いにマッチポイント際のラリーの応酬。
せっかくチャンスはあるのに、その勝機を見失って諦めてしまっては"本当の負け"になる。そんなのはイヤ
だ!」…という「戦局全体を見渡した判断」が、彼女をそうさせたのでしょう。

さぁッ高所に身を曝しての捨て身の狙撃だ!双方同時砲撃~!大洗女子勝利~!
敵将であるケイからも祝福の抱擁を受け、「こんな面白い試合が出来るなんて思わなかった!」と大絶賛!…
そりゃ、大戦力で押し潰すような非情な物量戦よりも、互いに全力を出し切り、イチかバチかの接戦を凌ぎ
合った方がやる側も観る方も面白いに決まってます。ケイは、こんな「エキサイティングな戦車道」に飢えて
いたのでしょう。しかし…試合を中途で諦めていたら、こうはなりませんでした。何もかもが…中途で
諦めずに、ギリギリの攻防を最後まで耐え忍んだ結果。「挫けずに結果を出せば、全てが好転
する」
みほはまた、何かを学んだのかも知れません。同時に仲間たちもまた、素晴らしいモノを見ました。
何かの見えない波紋が、急速に大洗女子の間に広まってゆきます…。最後に固い握手を交わし、夕陽の中を
去ってゆく"Friends"。聖グロに引き続き、「面白くエキサイティングな戦車道をやろう」という志を持つ仲間
が増えました。コレは"戦争"じゃない。競い合う者同士も楽しく、スリリングでなければならない。そんな
みほたちの様子を姉もまた、じっと見据えてます…。「甘っちょろいことを」と吐き捨てるエリカ。めでたし
メデタシ…で終わるかと思いきや、更に一山"事件"が持ち上がって…水島監督の"熱闘戦車道"から、吉田脚本
の"少女たちのドラマ"へバトンタッチ。うわぁ、内容濃いよ…。
"お婆倒れる"の報せに携帯を取り落とし裸になって海に飛び込もうとする麻子。アタシの中で、ココはもう
「多分両親が亡くなった際にも彼女はこうして電話で悲報を受け取ったに違い無い」という解釈が
アタマの中で完成されてます。そうでなきゃ遥か絶海の孤島(島だそうです、ココ)から海に飛び込もうなんて
しやしないでしょう。お婆がいなくなれば自分は本当に独りぼっちになってしまう…という以上に、「あの日」
の辛く悲しい記憶が甦って、その頭の中は「嫌だ!嫌だ!嫌だ!」という叫びでいっぱいなんでしょう。表情に
は全く出ませんけど…。で、ココは、ヘリ貸与を申し出たまほの心中をも推し量ってみましょう。ヘリ貸与に
食って掛かるエリカに対し「これも戦車道よ」と一言の元に黙らせる姉。…こんな義に厚いコトを言い出す
彼女は、試合中に事故に遭った仲間を見捨てででも"常勝"を目指さなければならなかった黒森峰、
ひいては西住流に対して、どう思っているんでしょうか。ひょっとして、みほと同様、その心中
には激しい矛盾が渦巻いているのでは無いでしょうか
だとすれば、自由奔放に「己の目指すもの」を
追い求められる妹を横目にしながら、その肩に掛かっている重圧は途方も無いのかも知れない…。この推論
が現在、ジブンの中で大会決勝・黒森峰戦での、彼女の心中を推し測る基本の視点になってます。
…そしてラストは、いよいよプラウダがその姿を現します。第1回戦対戦相手を、それぞれ一網打尽に叩き
伏せる常勝校・プラウダと黒森峰の恐るべき姿を描いて、以下次週。 嗚呼、大洗女子の運命やいかに…。

(続く)

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「今、再び「ガルパン」を観直してみよう!!」御かんそ。(再録)(番外)

 投稿者:ゆ~さく  投稿日:2015年 1月 2日(金)07時41分28秒
返信・引用
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★明けましておめでとう御座います。「ガルパン」年越しの続きです。

「今年の夏以降、OVA「アンツィオ戦です!」、そして「FURY」で「初めて「ガルパン」観てみた」という層が増えてる
のは感じている、しかし、その初めて観て感動した思いをぶつけ語り合ったりする受け皿が無い…
見れば、彼らは古参ファンにとっては既に語り尽くされた感のある疑問の数々を未だ抱えたままで
いるように見受けられる…「このままではイケナい!!」と思った」という理由で始めた放映終了後、
一昨年('13)の夏に書いた「今、再び「ガルパン」を観直してみよう!」御かんその再録、続けます。

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「今、再び「ガルパン」を観直してみよう!!」御かんそ。(番外) 投稿日:2013年 8月14日(水)17時24分31秒

☆↓下の3話御かんそで予告しました通り、今年(この記事自体が再録なので、2013年のコト)の5月(GW大洗祭り
 の直前ですね)に投稿しました「ガルパン」御かんそ(ちゅーかコラム?)・「沙織と麻子」を再録致します。
 興味無いヒトは読み飛ばして下さい。

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投稿者:ゆ~さく 投稿日:2013年 5月 1日(水)19時31分14秒

☆「ガルパン」関連。
また「ガールズ&パンツァー」、1話から観直していました。
ホントに本作、戦車の激闘というアクション場面と、全体をマジな熱血根性部活モノの魂で一本スジを通し、
しかしその周囲を「シャレだよ」というジョーダン基調でくるんで見せた監督の手腕と、その屋台骨を支え
短い尺の中でキャラを立て、人間同士のドラマを構築してみせた構成:吉田玲子氏のタッグが光った、どの
角度から観ても抜け目の無い傑作です。ホント、ちょっと「奇跡か?(゚四゚;)」と思っちゃうくらいです。で、
今回は、ちょっと「書かなきゃ」と思い立ったコトがありまして…。あのハートタンクカーニバルで行われた
キャラ投票・ベストキャラクター賞部門発表で沙織が10位にも入らぬ圏外だという事を知って、驚きました。
(参考/1位みほ 2位会長 3位華 4位優花里 5位麻子 6位まほ 7位ノンナ 8位澤梓 9位キャプテン 10位ダー)
まぁ↑コレは「試合で果たした功績順位」…MVPのようなモノだからチームの人間的まとめ役であって戦闘には
大して寄与しない沙織が後ろに下がるのはトーゼンかも知れませんけど…例え「ある方面から」の尺度に限った
結果であったとしても、ココまでハッキリ順位が出ちゃうと、ネットファンダムのノリってのはコワいもの
で(笑)…大食いってだけでいつの間にかティラノサウルスキャラにまで膨らんじゃった(笑)華さんと同じく
イジラレてる(^へ^;)内に、いつ非モテブスキャラにまで格下げされちゃうかも知れない。ソレは違う。いや、
アタシもこーゆーファンの間の張り合いでキャラをハブにする(笑)、ってノリはキライじゃないんですが…
コレは一つ援護射撃せねばなるまい、と思い立ちました。彼女というキャラがいなければあんこうチームは
アソコまでのチームワークを得られずに瓦解していたかも知れない、という点をある側面から検証してみます。
題して「沙織と麻子」以下、↓各話の細かい描写から拾ってゆきます。
2話。沙織は麻子のことを「幼馴染」と称し、低血圧である事も知ってます。しかし彼女の遅刻癖には、コレ
まで文句も付けてないし、登校を手伝おうともして来た様子はありません。ある程度の距離がある様子?
コレは何故なんでしょう。あの世話好きで、友情に厚く、友のためならズイズイ何でも言っちゃいそうな
沙織が彼女の抱えた問題に対してノータッチというのは不自然かも。他の脚本家ならいざ知らず吉田玲子氏
です。そりゃ幼少期はクラスが離れりゃ次第に疎遠になる、なんてのが当たり前ですが…麻子は,生い立ち
が生い立ちでもあります。一方で沙織は「けいおん!」で言えば律に当たる、チームのまとめ役となるポジシ
ョン。「このキャラを作った」のなら、過去に麻子の遅刻癖に対しては何らかのアプローチを仕掛けたコトが
あるに違い無いだろう、と推測します。「キャラとして」の役回り上、彼女が「何もしない」とは考えにくい。
3話。いよいよ沙織の独壇場、麻子との交渉術が冴える回です。大浴場のシーン。単位を餌に釣って麻子を
あんこうチームに引き入れます。麻子が了承した際の、↓沙織の嬉しそうな笑顔。しかし「西住さんに借り
を返すだけだ」と彼女が答えた際は「またこの子は…」とでもいったかのように落胆↓憮然とし。でもすぐに
その本心を見透かし「つか、単位が欲しいだけでしょ…」と察知して苦笑い。そして麻子が「よろしくお願い
します」と頭を下げた際の、溌剌とした笑顔とピースサイン。ココの演技、とても重要。

さらに…。「人間が朝の6時に起きれるか」のシーンは表情に意味は読み取れなかったので飛ばして、早朝に
麻子を起こすシーン。アワビのように寝床にへばり付く麻子の布団を引っぺがしに掛かる沙織の「この子は
ホントに、もう!」
といった表情↑。「チームが試合時間に遅れちゃうから」では無く「麻子本人を相手に」
起しに掛かっているのだという事が伝わります。沙織は、以前から麻子を「表に連れ出したかった」んじゃ?
…とはファン諸氏もお思いの事とは思いますが、しかしソレを果たせずにいた。ソレは何故か?彼女なら
「やる!」と決めたらどんな手を使ってでも…飴を使いムチを使い目的を果たそうとするように思えるので
すが…彼女、ひょっとして…麻子に手痛く"拒絶"されたコトがあるんじゃないでしょうか
5話、戦車喫茶のシーン。サンダースの余りに強大な戦力に沈みかける一同。麻子の「単位は…?」との問いに
「負けたらもらえないんじゃない?」と突き放す沙織。憮然として不機嫌になる麻子に、周囲の空気が緊張する
寸前に話題をそらし、「TV中継されるんでしょ?ファンレターとか来ちゃったらどうしよー♪」と↑ノーテンキ
さをアピールして場を和ます沙織。5人の中で、人間関係に関しては最も精神年齢が高い事が窺えます。
そして!6話です。お婆倒れる!の報に茫然自失の麻子。沙織は血相を変え「麻子、大丈夫!?」と問い掛け。
おばあの急変が彼女にとってどんな重大事か、良く知っています。しかし本当に仲の良い友達なら、黒森峰
がヘリの貸与を申し出てくれた際にも真っ先に同伴するでしょう。けれど、彼女がヨロヨロとよろけながら
搭乗しようとするまで後方で躊躇してて↓…そこで初めて「私も行く!」と飛び出します。やっぱり…麻子は
きっと、以前に沙織をキツく遠ざけた事があるのでは。その時に開いた"距離"があるんじゃないでしょうか、
この二人の間には。さらに、ヘリの座席でも沙織は麻子の事を見ていません。正面を↓向いていますね。

さあ、7話。アタシも以前、「おばあは怒鳴り散らす事で麻子を安心させようとしているのだろう、「ああコレ
は後50年は死なんわ」とか見せて」…程度にしか考えてませんでした。でも、ちょっと違いますね。おばあは
本気で麻子を叱り飛ばす意志があるのでしょう。「友達がこれだけの事をしてくれているのに、情けない!」
という怒りと、そして"叱る"事によって彼女の"生きる力"を呼び覚まそうとしているのかも知れませんね…。
そう…「アタシの事じゃ無くあんたの事を心配してくれたんだろう!」と怒鳴る老い先短い老人(笑)のセリフ
に、全てが現れているような気がします。倒れたのはおばあなのにね。一方の麻子は「判ってるよ…」「怒鳴っ
たら血圧上がるから」「皆の前だからそのくらいに…」と、その身を心配しつつも、祖母の"言いたいコト"から
身をはぐらかしている?かのように見えるのですが、どうでしょう。そう考えると…最後に、みほに放った
祖母の「あんな愛想の無い子だけどね…よろしく」というセリフも、ズッシリと重みを増して来ます。「あたし
が怒鳴るだけじゃ孫の心を救えない。友達が何とかしてくれるかも知れない…この子達なら。よろしく」…。
帰路の鹿島臨海鉄道車中。疲れた麻子に膝枕をしてやっている沙織がポツポツと彼女の過去を語り始めます。
その頭に添えられている、↑母親のような暖かい手。幼い頃に両親を失ったこと。全シリーズ中、最も尺を
長く取ってしっとりと描かれるシーンです。こんな体験を経て、「チームメイトも様々な人生を背負っている
んだ…」と学んだ主人公の元に、またも沙織がやって来て、麻子の抱える後悔を材料にして(笑)今度は、みほ
の実家との仲に対してもアプローチも仕掛けたりし始めますが…ソレはまた別のハナシで。しかし、本作に
おいて会長・杏が全ての発端を作った"事件"(水島監督側)の原動力であるとするなら、沙織が"人間関係ドラ
マ"
(吉田脚本側)の原動力である事は、間違いないでしょう。みほの表情を下から覗き込むような、人懐っ
こくも悪戯っぽく、そして聡明そうな瞳↑。こんな瞳に覗き込まれたらかなわねぇや~~。

麻子の話に戻ります。そういえば2話で、初登場した際の彼女のセリフは開口一番「辛い…生きているのが」と
いうモノでした。あの時は単なる低血圧お寝坊さんが大袈裟に言っているコメディ描写かと思ってたら、本
気だったのかも知れません。麻子というコは過去のトラウマのため万年鬱に近い状態にあるのでは?祖母の
弁によれば「愛想が無い」の一言で片付けられてしまう感情・情緒の欠落も、過去の精神的外傷が原因なんで
しょうか。彼女は未だに両親を失った際の心の傷が癒えていないので、ずっと眠り続けていたいのでは…?
夢の中で両親に会いたいのではないでしょうか?そして…その頃に幼馴染だった沙織は、病気でもないのに
学校に出て来ない麻子を放っておけなかった…。その際も、両親を殺したこの世界に対して真っ直ぐに向き
合える気力を起こせず、のらりくらりとはぐらかそうとして…そんな態度にカチンと来て、子供だからズケ
ズケと文句を言う当時の沙織と本気のケンカになってしまった。そのようには考えられないでしょうか。
「以前、ケンカになった事がある」とまでハッキリとは説明はされません。説明しちゃ何もかもブチ壊しです。
「はぁ。だから?」てなモンです。吉田脚本はココで、毎度の必殺技・「キャラに感情移入するファンに、その
心理を慮らせる」
という技術を使います。これが強力なんですよね。絵に描かれたキャラが、いっぺんに生身
の息吹きを得たかのように感じます。ちなみに、OPで最初に登場するのも沙織であり、小説版も沙織が主人
公ですよね(あたしゃ未読ですが)。小説版の方に"正解"が書かれているのかな(^o^;)?だとしても、ジブン
は「画面から読み取る」方が好きなので、余程「傑作だ!」との声が聞こえてこない限り手に取りはしませんが。
コレが「ガールズ&パンツァー」です。どこを切ってもオイシいしかし「スゴい美味だよ!この
迫力満点の戦闘のスパイスと可愛いキャラとの立体感!」とかっこむだけじゃなくて、その中に気付かれない
程度にシコマレた"隠し味"の正体などにもゼヒ鼻を利かせてみるのが長く楽しむコツではないかと…噛めば
噛むほど、味わえば味わうほど、新しい発見がある。その度に料理人の巧みな工夫に舌を巻く事になる…。
何度も、何度もです。そんなコトは、あの冒頭は「イヤなヤツ」として描かれていた会長が、8話あんこう鍋の
シーンでその本心を明かし、そして最後には主人公・みほとの感極まった抱擁まで行った…そんなドラマが
組まれていた事からしても、のめり込んだファンの間では既に"常識"の範疇なのではないでしょうか。そん
な「自立の物語」が、迫力と爽快感抜群の戦闘の中で展開される。手に汗握る中で、ジンと心にも響いて来る。
ソレが「ガールズ&パンツァー」なんですよ!!!
たった2クールほどの時間で味わい尽せるモンじゃない、そんな1クール作品。続編OVAが、そして劇場版が
制作決定されるのも当たり前でしょう!楽しみですね。楽しみでタマリマセンね(笑)。ああッ…!「これで
お別れか」と思っていた会長に再び会える…ッ!しかも劇場の大スクリーンで!うひゃほーい!!(笑)
あ、ちなみにアタシは↑上記のハートタンクカーニバル・キャラ投票ベストキャラクター賞部門は、会長に
投票致しましたんで(笑)。

(※ココで↑「たった2クールほどの時間」と書いているのは、この少し前に12話が放映され、本作が完成した
'13年3月からココまでの時間を足せば、放映開始から2クール分くらいだ、と言いたいのだと思います(笑)。)

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「今、再び「ガルパン」を観直してみよう!!」御かんそ。(再録)(2)

 投稿者:ゆ~さく  投稿日:2015年 1月 1日(木)06時10分59秒
返信・引用
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★明けましておめでとう御座います。「ガルパン」年越しの続きです。

「今年の夏以降、OVA「アンツィオ戦です!」、そして「FURY」で「初めて「ガルパン」観てみた」という層が増えてる
のは感じている、しかし、その初めて観て感動した思いをぶつけ語り合ったりする受け皿が無い…
見れば、彼らは古参ファンにとっては既に語り尽くされた感のある疑問の数々を未だ抱えたままで
いるように見受けられる…「このままではイケナい!!」と思った」という理由で始めた放映終了後、
一昨年('13)の夏に書いた「今、再び「ガルパン」を観直してみよう!」御かんその再録、続けます。

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「今、再び「ガルパン」を観直してみよう!!」御かんそ。(2) 投稿日:2013年 8月14日(水)17時24分31秒

○4話
さぁ、"あの"4話です。観客の度肝を抜き、「ガールズ&パンツァー」という作品の基調を
示して見せ、その後茨城県大洗町を"ガルパンランド"と言わしめるまでにした4話です

両チーム前進。隊長・みほが危険を冒して聖グロ戦車隊を引っ張ってきてんのに、そんなこと露とも知らず
1年生隊は「待ってれば教えてもらえるアトラクション」気分。待ち時間にトランプなんかやっちゃってます。
ああ…今にして思えば、ココで初見者が「えッ!?」と思うほど、着弾で岩石飛び散る中をかいくぐる、みほの
危なげな姿を見せておいたのは「決死の思いで仕事をするプロ」「物見遊山気分のアマチュア」の対比図を
作っておく、という意図もあったんですね…。くのくらいの思いをしないと、戦車長なんて勤まらないのだ。
…コレが本作の"出発点"ですね。このしょーもない連中(笑)を戦力に、全国大会優勝まで目指さなきゃなら
ない…という途方も無く遠大な(笑)計画。このとんでもねぇ大バクチを、会長・杏はなぜ「行ける」と判断した
のでしょう。ムロン、みほという存在が必殺の切り札であるコトは言うまでも無いですが…この"切り札"さん
は、彼女独りだけで効力を発揮するモノでもありません。「他の使いみち」があります。杏は、それを陰から
操ります。ソレについては後述…。ココで杏にせっつかれて、みほは即興の作戦名を命名。スゲーイイカゲン
な作戦名。コレが後になって…ウサギさん・アヒルさんナドというチーム名と同じく本作の"名物"となって
定着し、更にその名を口にするだけで本作の基調…「彼女らマジメにやってるけど世界設定はシャレで
ジョーダン
なんだからマジに取るなよ」
…というスタンスさえ伝えてゆくコトになってしまうんですから…。
ネーミングってホント大事ですねえ。とにかく、そんな大洗チームの栄えある第1号作戦・「こそこそ作戦」
発動!!
ダーちゃん率いる聖グロ側も、悠然と進軍開始です!

1話アヴァンのシーンと繋がり…いよいよ観客は「ガールズ&パンツァー」の世界に引き込まれてゆきます。
ここで作品世界の設定…「車内は謎カーボンで安全」「みほが危険を承知で半身をキューポラから出すのは
二次対戦中、独軍車長もしてたコトだから」…なんていう作品のデティールについて掘り下げるコトも出来
ますが、ココは少々先を急いで。待ち伏せ地点で遊んでいる連中、1年生隊遠足気分。バレー部は別の目的
を見てる。歴女隊だけはやる気…好きこそモノの何とやら、ですか。今になって生徒会の気持ちを考えたら、
桃ちゃんがイライラするのも無理もない…彼女の焦りは、「Ⅳ号の到着が遅いと全員ダラケ切ってしまう!」
という不安もあるのでしょうけど、ココでガミガミ言っても仕方無い、メンバーの反目を買うだけだ…と
ばかりデッキチェアに寝そべり放って置く杏の度量。ホラ、もう既に描かれ始めてます。「ガルパン」とは、
「ヒトを育ててゆく物語」なんですよ
で…そんな焦りと不安を溜め込んだ桃ちゃん副隊長、いざ指揮
を取り始めたらムチャクチャです。友軍誤射!四方八方メクラ撃ち!

桃ちゃん、戦車道に向いてない(笑)。特典OVA⑥「エンカイ・ウォー」でも意外なバレエの才能を披露したよう
に、本来こーゆー荒事には向いていないんでしょうね?それが学園廃校の危機に際して、先頭に立って指揮
出来ない(理由はそのうち述べます)会長に成り代わり鬼副隊長の憎まれ役を引き受けなければならなかった。
戦力もメンバーの力量も絶望的なコトはイタいほど判っている。その上、まだこの時点では彼女は、みほの
才能を信用していません。全ての責任を抱え込み、ワケ判らなくなってしまうのも無理ないでしょう。自分
が実際に砲で撃たれる立場になって、コワいってのもあるんでしょうけどなぁ。練習試合で特攻玉砕さえも
命令しそうなイキオイです(笑)。かくして統率メチャクチャ。1年生隊、敵前逃亡!38(t)履帯脱落、擱坐!
本放映時には気が付きもしなかったですが、ココでM3から遁走して行く1年生ズの走り、ちゃんと6人それ
ぞれの性格が描き分けられてたんだ、と後になってから気付く芝居の細かさ。ああ…ソレにしても本放映時
名物・桂利奈ちゃんと丸山ちゃんの髪色塗りミスがイタい(^o^;)。で、ココで注目。38(t)は脱落してもなお
砲撃を続けて、充分に戦列復帰可能なコトを示してます(白旗も立ちません)。しかし会長はみほの被害報告
要請に、にべも無く「ダメっぽいね♪」と突き放して。彼女を追い込みに掛かってますね?さあ、残る大洗隊
3輌の命運は、みほの双肩に託されました。3話で頼ってくれた友達の励ましもあって、ココでこの練習試合・
彼女第1の"変身"が訪れます。最初は「こそこそ作戦」の名の通り、「囮を使って引き込み物陰から狙い撃つ」
…戦力差を考えれば至極真っ当な発想ではあるモノの門外漢でもラクに思い付けそうな戦法で始まりました。
テキトーな作品を観慣れてる観客層は「まぁ、こんなトコだろ」と気を抜いたコトでしょう。その気の緩み
こそが付け目!!第2作戦・「もっとこそこそ作戦」開始!!
さァ見せ場が来ました!
この後の戦術描写は
二段・三段構えでハデに加速してゆきます!今から思えばこのみほ流ゲリラ戦術、全シリーズ最後の最後まで
貫かれましたねー。物量を誇るアメさんがベトナムで敗退し、中東でも苦戦している理由。喉から手が出る
ほどアイアンマンを欲している理由。マシンガンでネズミは殺せない。しかしそのネズミが同程度の殺傷力
を持つ超小型兵器を持っていたとしたら?コレは怖い。ソレを体現してみせます。ソレが「ガルパン」です。
「小鼠ニューヨークを侵略」という小説は読まれましたか?小国が大国を牛耳る爽快さ。ソレこそが本作です。

そして、小ネズミ達が市街戦々場に選んだのが茨城県大洗町。コレは羨ましい。美少女が出るだけじゃ無く、
戦車が派手に砲弾をくれ合い家が吹っ飛び、でも誰も死なない爽快なスペクタクルの舞台にされたんじゃ、
そりゃ後々まで観光の中心に据え住民からして楽しみたくなるというモンでしょう!本放映はネットされて
ませんでしたが、今頃は学校でも「俺ン家「ガルパン」に映ったぜ!」とか自慢し合ったりしてるのかも知れな
いなぁ。で、Ⅲ突、伏撃成功1輌撃破!!八九式、機械式駐車場を使ったトリックで狙撃、命中!!たじろぐ
ダージリン、しかし歴女は慢心の末に壁越しに被弾陥落!!八九式も反撃に遭い沈黙!!
…と、ココまで2分
45秒という尺の中でやっちゃいます。アイデアがいっぱいだ!!このシーンで「あッ!面白い!!」
と叫んだヒト多かったコトでしょう。アタシもです!!でもまだまだこんなモノでは終わりません!

バレー部はイイトコまでいったのに、派手な爆炎が上がったので撃破と思い込み次弾を撃つのをやめてしま
った…実はコマ送りしてみたらマチルダの尾部燃料槽に命中し燃え上がってるだけだった!一点を狙い次弾
を狙矢継ぎ早に叩き込んでおけばちょっとはダメージ追わせられたかも知れない?…という描写の細かさに
ついては、本放映時から散々サワガレてました。「ガルパン」はムロン、細部のミリタリ描写も観逃せません。
で、結局1輌きり残されたⅣ号。見せ場はココからです!伝説の曲がり松商店街疾走~!肴屋激突~!
そして袋小路に追い込まれるⅣ号、勝ち誇るダーちゃん!絶体絶命!!…とソコへ駆け込んで来る38(t)!!
桃ちゃん期待通りハズす~(笑)!!
…なんて観客を笑わせたりしながらも、この勝機を逃さないみほ!!
直ちに転進、反撃開始!しかしこの辺りの描写も、ただ御都合主義で生徒会に助けさせ、一笑い取ってた
のではありません。戦術的にもシッカリ考えられているコトは本放映当時からシキリに騒がれてました。
ココでは敢えて取り沙汰しませんので、ニコ動に上がってる解説動画↓でもご覧になって下さい。
【某黒騎士中隊の中隊長による大洗市街戦講評ガールズ&パンツァー】(5万再生達成)('13年8月当時)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm19423538
アタシとしちゃ、ココのトコのⅣ号・38(t)共同による聖グロ隊足止め作戦よりも、その直後の四つ角での
急転回&2輌連続撃破、そして最後のチャーチルとの決着で見せる必殺技・西住ターン!!


コッチ↑の方が遥かに重要だと思っているのですが…、共に最終回まで引っ張られましたね、この戦術。
でもココでは"人間ドラマ"の方に字数を割きます。ミリ関係は、詳しいヒトにお聞きになってみて下さい。
38(t)がボコボコにヤラレた際の杏の「や~ら~れ~た~!」のセリフ、ドコと無くザートラシーと思い
ませんでした?杏は多分、ココでもう一押し、みほの"覚醒"を促したんじゃないですかね?
自分らが犠牲になるコトで
みほはこの時点まで「仲間のために」自分の経験と実力を提供してはいる
ものの、未だ「何が何でも勝ちたい!」という執念に燃えてはいません。当たり前だ、強制されて嫌々に
引っ張り込まれたんだから。
ソコにどうやって火を灯すか。彼女が動いてくれなければ、大洗隊全体も
動かない。杏は、それを良く知っています。そのために、この好機に飛び込んで試合の命脈を断たせな
いコトで、暗黙の内に伝えたんでしょう。「西住ちゃん、アンタまだ本当の実力出し切ってないよね?」
彼女が心底本気になってくれなきゃ、この先に待ち構えるプラウダ、そして姉の待つ黒森峰に勝てっこ
ない。ソコまで彼女を引っ張ってゆくのが杏の計略。また、目的はもう一つあります。ソレは…みほに
立ってもらうコトで、その他のしょーもない連中まで「変えてゆく」コトです。

みほは、チームにとって「頼れる隊長」「憧れの目標」「ヒーロー」で無ければなりません。「あのヒトが
いれば大丈夫、勝てる!」と根拠無く思わせるに足るカリスマ性と実力を備えてます。そんな"エース"
という存在が、いかにチーム全体の士気を高め、「自分もやろう!」という気にさせるか。本作は、ソレを…
ソレこそを描いています。彼女が活躍を見せた事で、いかに大洗チーム全員が変わって行ったか。

そして、その座に就くべきなのは自分(杏)では無い。"黒幕"は"ヒーロー"にはなれないしガラじゃ無い。
また才能・経験を併せ持つエースが一人いたからって、そんなエースがハッパかけたからってどうにかなる
モノでも無い。そんな「突出した才能」を「隊長」に祭り上げる影の仕立て役…"プロデューサー"の存在が必要
となって来ます。ココで例えを作品造りに転じれば、作品とは優れた監督が一人いれば傑作が仕上がるもの
でもない。その裏で全てを賄い、操作する存在こそ才能と優れたセンスと海千山千の経験を備えていなけれ
ばならない。アタシは、昔から「プロデューサーは"ショウビズマン"としての才覚と、大バクチを
張る"山師"的な才能を持っていなければならない」
として来ました。ムロン作品の外郭については
杉山Pのコトを指して言っていますが、作中のキャラで言えば、その役を担っているのは…言うまでもあり
ませんが会長・杏です。彼女がこの途方も無い学園救済作戦を始めました。みほを引っ張り込み、横暴・
脅迫の限りを尽くして
(笑)隊長の座に就かせ、その才能が目覚めるまで追い込みもします。彼女(杏)には
"夢"があるから。"目的"があるから。
そう、彼女こそが主題歌に謳われている「DreamRiser」
(夢を興すもの)そのものなのです!!
いよッ!杏!!この夢見る女狐(笑)!!
ソレを裏付ける描写は、この先物語を追うに従って
ドンドン出て来ますので、ど~ぞお楽しみに。で…その甲斐あって、みほはココで再び戦神と
して覚醒します。今回の話で"第2の変身"です
本シリーズ、以後はこのパターンの反復となるの
ですが…たちまち1輌撃破、身を翻して更に1輌、そして重量級戦車に対し砲塔旋回速よりも
早く側面に回り込む必殺ドリフトターン!! …鬼神覚醒。(笑)!!

              
…でも、負けちゃいました。(あらら>(^四^;)) まだメンバー各員の練度が(麻子以外)低いので仕方あり
ません。本作は薄っぺらな作品ではありません。「学校が廃校になりそうなんだよォ」と聞いて「私、大洗の
ために尽くします!」と姉のいる元母校に平然と挑戦しちゃうようなチンケな展開もしませんし、立ったから
といってこの練習試合で強豪校に打ち勝てるほど甘くもありません。全ては主人公・みほが、そしてソレに
引っ張られて仲間全員が"一丸となってゆくまで"の「心の物語」です。その辺大マジです

まァ、善戦したからといって杏は許してはくれ無いのですが(笑)。約束通り、ヒデェ"罰則"が待っています。
コレには杏からの「何で最初から本気出してくれなかったの、西住ちゃ~ん?」という暗黙のアピールもある
のだろうと思ってます。この二人、コレから最終回にかけて暗黙のやり取りが数多く出て来ます。その一つ
が最終回での、みほが指揮したヘッツァーVSマウス特攻作戦ではないか?アレは、ソレまでさんざイタブラ
レて来たみほの"意趣返し"のニュアンスがあるのではないか?と思っているのですが…まぁ、ソレも先の話。
ソレにしてもヒデー踊りです、あんこう音頭(笑)。「乙女が悲鳴を上げそうなイヤガラセ」のオンパレード。
「発情した女の痴態」を唄った歌詞に全裸に近いボディスーツヒレ付き、あんこう提灯代わりのピンポン玉を
揺らしてクネクネぬめ~ッと身体をウゴメカす奇怪・珍妙・恥辱の沙汰。サディストですなァ会長・杏(^o^;)!

で…今回の物語はコレだけでは終わりません。華の家庭の話が続きます。何というエピソードの分量だ…!
戦車道に真っ向から反対する母に対し、「私は私自身の花を生けてみたくなったんです」と力強く言い放つ華。
ソコでハッとするみほこの家庭、みほの実家と瓜二つです。「お母様を納得させるような花を生ければ、
きっと判ってもらえる」。この華の言葉がヒントになり、みほも何かに気付いた様子で。…何も戦車道から
"逃げる"ばかりが道じゃ無い。逃げて、ミジメに敗北を認め、世間の隅に縮こまるばかりが道じゃ無い。
「私の戦車道」というモノがあるかも知れない。「私の戦車道」。それは何だろう。どういったモノだろう。
今は判らない。今はまだ、判らない…。彼女の"模索"が始まった様子です。
さらに1年生隊が、謝りに来ました。逃げちゃって済いません。隊長の頑張りを見て恥ずかしくなりました。
私達も一生懸命頑張ります。彼女らの第1歩ですね。他チームもこの敗戦で学び取ったコトは多いでしょう。
そして場面は、あれよあれよという間に戦車道全国大会の対戦抽選会場へと…。
トーナメント戦です。コレ以降は一回も負けられません。負けたら全てがオワリ。まだ彼女らはその事実を
知らないのですが…。「頼まれたらから参加した」じゃダメです。依存心が膨らむばかりで、「あのヒトが
助けてくれたらこうはならなかったのに」と他人のせいにしてしまう。全て「己の力で、己自身が勝つ
ため全力を尽くさなければダメだ。各々の"本気"を結集しなきゃ強豪校に勝てっこない」

お膳立てされ、装備を与えられ、言われるがままに身体を動かしているのではダメだ。各々が自発的に己の
足りない部分を補い合い、どうすれば勝てるのかを模索すること。…本作はそれまで自由気ままに遊んでた
子供たちが"本気"というモノを掴み取ってゆくまでの物語です。だから感動する。だから泣ける。
だから戦車も、電子制御に補助された現代の自動マシンではダメです。あくまで人間が動かす「自分の手・足
の延長」でなければならない。「だから二次大戦中の戦車」なのでしょう。この部分が判らないヒトは、きっと
コレまで自分のチカラで働いたコト無く、「己が超人になれる」ゲームに浸り過ぎなんじゃないでしょーか?
(また余計なコトを書いてる…(^へ^;)済いませんねぇいつも余計な一言が多くて…(苦笑))
そして…おもむろにF.I.してくる"パブリック賛歌"。やって来るM4シャーマンの大軍団!!
戦車道大会第1戦対戦相手・サンダース校の登場です!!…以下次週


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「今、再び「ガルパン」を観直してみよう!!」御かんそ。(再録)(1)

 投稿者:ゆ~さく  投稿日:2014年12月31日(水)13時22分30秒
返信・引用
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★ハイ、予告していた「ガルパン」年越しを始めますです!!

今年の夏以降、OVA「アンツィオ戦です!」、そして「FURY」で「初めて「ガルパン」観てみた」という層が増えてる
のは感じています。しかし、その初めて観て感動した思いをぶつけ語り合ったりする受け皿が無い…

ネットを見ると「ガルパン」情報に飢えてる新規参入層は、「月刊戦車道」などの情報ソースも入手出来ず…
古参ファンにとっては既に語り尽くされた感のある疑問の数々を未だ抱えたままでいるように見受けられ
ます。いわく「会長は実力があるのに前半戦では何もしなかったのって、ようは怠け者なんでしょ?」とか、
いわく「黒森峰が負けたのって、ようはバカだったからでしょ?」とか。最初、一度観たきりではそうだろう
なぁ、とは思いつつも…「このままではイケナい!!」と思いました
まずは手始めに、放映終了後、一昨年('13)の夏に書いていた「今、再び「ガルパン」を観直してみよう!」
御かんその中から作品解釈において重要だと思われる部分を抜き出すカタチで再録したいと思います。


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「今、再び「ガルパン」を観直してみよう!!」御かんそ。(1) 投稿日:2013年 8月13日(火)18時58分22秒
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○1話
今となっては懐かしく、ファンなら誰もがナミダにぢむだろうイントロ。「荒野で戦車に乗る少女達」の姿を
出会い頭にブツケて面食らわせる本シリーズ"序章"。始動したⅣ号の視界に入って来るのは金ピカ戦車、幟
を立てたハデなヤツ…とチンドン屋行列のような珍妙な光景。「戦車と少女」。強烈な"コントラスト"が示さ
れます。で、主役メカ・Ⅳ号からモゾモゾと主役5人が顔を出して。「Ⅳ号はハッチが多いので全員が顔を出せ
る」という車体特徴で主役メカに選ばれた、と聞きますが…というコトは最初からこの"登場時の見せ方"は
監督の脳裏にはガッチリ組まれていたのだ。また「隊長は自信無さげ」「コイツらナニか"やらなきゃならない
理由"があるらしい」とも説明されて。…まだ始まって2分半、この短い時間でミッチリ"1枚絵による説明"と
"布石"は打たれてます。
いやァ"面白い作品"ってのは開始早々から面白いモンですね(^血^)!!

朝。目覚ましに飛び起き、反射的に布団をたたむ動作で「このコはどんなキビシい家庭で育てられて来たん
だ?軍隊か(゚ぺ;)?」と観客に疑問を提示。アタシは、放映当時に「みほの"コンビニマニア"という設定は、
学校から直帰を命ぜられ稽古稽古の毎日。女の子らしい自由な夢想の時間が持てるのは、帰路で寄り道する
コンビニの中だけだったのではないか?」…と書かせていただきました。こういう「作家が語りかけて来る」
声は、この1話の時点でソコココに潜まされています。そういう"声"を聞き落とした(もしくは聞く気が無か
った)ヒトが、本作を1話切りしたのではないでしょうか?みほの「級友の誕生日を全部覚える」という奇行(笑)
は「友達付き合いに慣れていない」…という描写なんでしょうけれど…今になれば、こんな奇異な行動の理由
も判るような気がします。「敵を知らば百戦危うからず」という教育で戦車のスペックデータを暗記させられ
続けた結果、友達作りにもそんな"予習"で臨んでしまったんじゃないか?(^o^;)とか考えると「巨人の星」の
"野球ロボット"星飛雄馬を思い出したりも。本作「キャプテン」だけでなく「巨人の星」でもあったのか(^血^;)。
ポツリと漏らす「前の学校では"頼りない"と叱られてばかりいた」という、彼女の本音。自分が背負って来た
武道には辛く厳しく、悲しい事しかなかった…という不幸な境遇。しかしコレが後の74アイスのシーンでは
「お母さんもお姉ちゃんも、私の気持ちなんかちっとも考えてくれなくて…」と「彼女の抱える反目は「庇護
される子供の立場のモノだ」
とも明確に描かれます…"成長譚"。いったん飛び出した飛雄馬が再び野球で
一徹に勝負を挑む物語。けっこ"構造"は骨太なんですよね。ソレを明確にそうと感じさせないのが上手いッ!

話が前後しますが、生徒会が教室に現れる直前、みほに「友達になってくれてホントに嬉しかった!」と告げ
られ、目線を逸らす沙織の芝居。↑コレ、どう思われます?最初は「率直に言われてテレただけだろう」…と
受け取ってたんですが…全編観た後だと「沙織はとにかく"目"で演技する」と知れましたから(この後再録する
「沙織と麻子」の項を参照されて下さい)…何か意味があるのかも知れません。放映当時ネットで言われていた
「沙織と華は当初、生徒会の直接または間接的な差し金でみほに接近したのではないか?」という憶測の論拠。
生徒会の企み自体は知らなかったワケだから「転校生は我が校にとって重要人物だから仲良くしてやってね!」
ぐらいにそそのかされて。ところがその後振るわれる横暴とみほの激しいショックを見て「こうなるとは思わ
なかった」と、二人は"責任"を感じてしまったのではないか。「最初は半分義務感で友達になったけど、相手が
心の底から大喜びする姿を見て"この子ホントにイイ子なんだ"と悟り、なんだか"悪い事をしてる"ような気分
になった」…ソレが、出会ったばかりである沙織と華に必死にみほを擁護させる"動機付け"になった…そんな
ファンならではの憶測も楽しいですね(^血^)。「このままじゃ生徒会の片棒を担いであのコをドツボにハメる
コトになっちゃう!半分私達の責任だよ!放っておけないよ!」…彼女の内でそのような心の動きがあったの
だ、(笑)と仮定すると、この尺ギチギチ超詰め込み作品では…その方法が「最短時間で3人の中を急速に発展
させ、そう簡単に離れられない"関係"を結ばせる」には最適な展開であるようにも思えますかも。吉田玲子氏
脚本作品です。観客にキャラの心のアヤを慮らせ、「このコの心の動きはこうだろう」「いや、そうじゃない!」
など、ファンに語り合わせる「含みのある」描写はお手の物です(笑)。"気分に流される年頃"を描いた軽いタッ
チのコメディ…と思わせておいて、実は観るヒトが観ればちゃんと"スポ根モノ"の流れになっている、という
複素的な構造を孕んだ作品でもありますす。決して"内容が薄く"などありません1話切りしたムキは、
本気で本作を観て無かっただけだろう、と思ってます(笑)。で…戦車道履修者全員集合場面で、遠くからみほ
を見つめる優花里の憧れの目。もし大洗校が戦車道を復活させなかったら…この二人は永遠に見知らぬ他人
のままだったかも知れない
と思うと…なんか胸がギューッと引き絞られる思いがしますね。さらに、ラストの
学園艦がその全貌を現す壮大なカメラドリーバック。これから目くるめく大冒険が始まるんだ!との予感
を孕んだサイッコーの演出です
(^血^)!本作ファンになってから、この1話ラストを見返して泣けない者は
いないでしょう!!アタシなんぞ毎度ボロボロ泣けます。

○2話
2話はキャラ紹介編。さっそく泥まみれになっての戦車捜し…地道でビンボー臭い(笑)活動から始まります。
コレは、野球マンガで言えば最初はボールにも触らせてもらえず走り込み走り込みの体力作りをやらされる…
「地に足を着けるための描写」ですね。そのへんのチャラ男に「いきなりロボを与えて"超人性"を手に入れさせ
る」ドラえもん型導入なんてしません。"萌えモノ"の型をまとったフリして実態は「最底辺からのし上がる」
スポ根モノの系譜です。だから、出発点は敢えて「努力と涙の末の勝利」なんて興味も無いメンバー
を揃え、ソコから踏み出してゆく物語にした。ココ、重要です。本作を理解するために後々に
まで響いて来るポイントですので、覚えておいて下さい。
また、専門的な構成展開のハナシをすると、
ここでこの「出発点」を設えておかないと「今(コース上の)どの辺にいるのかも判らない」浮付いたハナシになる。
ここをパスして「イキナリ"超人性"を手に入れる」爽快な展開にしてもイイが、後から(感動のラストに繋げる
ために)のし掛かって来る「試練」の章で、前借していた「負債」を支払わなければならず作品の基調がシリアス
に転換してしまう。…言ってるコト、判っていただけます?今のは展開上の専門的なハナシなので詠まなかっ
たコトにしていただいてケッコーですが、ともあれ大洗戦車隊は"底辺"から出発をしました。この過程、
決してハズしたり出来ません。「だから「ガルパン」は面白くなったのだ」という主張の根拠足り
得る、非常に重要な"段取り"です。

同じコトを物語内部のキャラ関係で考えれば…会長は、どこにあるのかすら判らない卒業生の残した乗機を
探し出すシゴトを生徒に押し付ける(笑)のと同時に、この時点で既に「綺麗に仕上がった装備を手渡すのでは
なく、自分達で見付け、自分達で掃除し稼動状態にする」コトで"自主性"を育もうとしていたのではないかと
も思われます。本放送放映時、8話辺りの御かんそでも書きましたが…与えられ、お膳立てされ"依頼されて"
試合に臨むのでは、逆に依頼心ばかりが育ち「どうして助けてくれないのー」と誰かに委ねてしまう。「コレは
自分達の戦いなんだ、自分達がやるんだ」
と決意させなければならない。よって会長自らは何もせず怠惰な
上司を決め込む。アタシが「会長・杏の最も優れた才能はその人心掌握・誘導術だ!」としているユエンです。
このように、ウジャウジャ出て来るキャラ達にはそれぞれの才能に合わせた仕事(物語上の役割)、取り柄と
欠点があって。ソレを覚えてもらうためにチーム別に分け、それぞれのイロをハッキリさせておかなければ
ならない。本作がたった1クールで30人以上ものキャラを立て、それぞれに愛着を覚えさせるという離れ業を
やってのけたのは、この辺りから綿密に組まれた方法論があったからです。散漫にやってちゃ"その他大勢"が
ガチャガチャしてるだけの"絵"が続くだけで、とても30人なんてキャラの"それぞれの良さ"など描けるはずも
無い。…と同時に、学園の苦しい懐事情や"学園艦"というユニークな舞台の細部も見せ、"戦車道"に対する
(女子高生の目で見た)社会的認識も語り…と、作品世界全体の構築も進めます。実に頼もしい足取り。この
2話もとても省略など出来る過程じゃありません。私達が4話・9話・11~12話であんな楽しい思いをさせてもら
えたのも、この1~3話があったからこそで。
それはそーと…キャラ紹介が始まります。迷子の仔犬のようにトコトコ後を付いて来る優花里は最初ッから
ツカミパワー満点、たちまち劇中ミリ解説者とコメディリリーフの立場を獲得。こりゃ強力だわ(^o^;)。
転じて華の「鋭敏な嗅覚」という設定は残念ながら活かされませんでした…内容ギッチギチなので、このよう
に惜しくも捨てられた初期設定は多いんでしょうねぇ。各々の戦車が周到に"隠されていた"描写は、同時に
放たれる1年生ズの「なぜ戦車道やめちゃったんだろ?」という疑問で"謎"として明示され…こんなトコからも
放映当時、様々な想像が膨らみましたよねぇ。"描かないこと"で深まる作品の奥行き。アタシはネットで見た、
過去に苦汁を舐めた卒業生たちが大洗決勝戦進出!の報に「ホント、悔しいなぁ…」と嬉しげに涙を流す二次
創作で大泣きに泣きましたよ。で…戦車が出揃い、晴れてチーム分け。各々の集団の"個性"や"特技"なども
明確にありますが、本作はそれぞれの乗機に乗り込むコトでその"色分け"をキッチリ象徴化させます。"人馬
一体"で一つのキャラ。最初から"キャラ"であるモビルスーツなどに比べて"プロップ"扱いされる無個性な
二次大戦車輌も覚え易くなります。あたしゃ最初の内38(t)とM3リーの区別が付かなかったんですよなぁ(^o^;)。
なのに、終わり間際にはあんなにそれぞれに愛着を覚えるまでにさせられちまって…あぁ「ガルパン」ッて、
何もかも愛し過ぎます!!!

転じて、この時点ではまだ、みほは決して戦車道への復帰に乗り気ではない、と描かれ。このコがナカナカ
頑固です(笑)。4話での聖グロ戦で会長の犠牲(アタシは、アレは会長の意図的な"焚き付け"だろうと思って
ます)と、ダーちゃんの猛攻で一時的に"獅子の血"が蘇ったりもしますが、重要な8話・あんこう鍋のシーン
でも、このコはまだ大洗女子と"一体"となってはいませんでした。当たり前です、ムリヤリ引っ張り込まれ
"動機"が無いんだから。安直に「みんなのために!」とか言って本気出したりはしません。そんなモノは薄っ
ぺらなお題目。このコが"本当の新しい自分"を見付けるまでの物語です…たった1クールで。お見事ですよ。

"せんしゃ倶楽部"では、そんなみほの宙ぶらりんな状態を描き…ココでの↑沙織と華の無言の芝居も観て
下さい。TVから流れる戦車道ニュース(「西住まほ」という名が二人の耳に入っていたかまでは知れませんが)
にうな垂れる彼女に気付き、彼女の自室でのご飯会を提言。沙織が非常に人間関係に聡く、この物語の"カナ
メ"の役割であるコトはこの時点で既に描かれてます。そんなワケで友達との楽しい一時を過ごして「やっぱり
転校して来て良かった!」と満面の笑顔の主人公さん。コレこそ(この時点で)「彼女が欲しがっていたモノ」
ですもんね。こうして、「この友情を失いたくない」という最初の"動機"が彼女の中に芽生えます。すっかり
安心したみほは、実家にいた当時は考えられもしなかっただろう「寝坊・遅刻」という失態をカマシます。それが
麻子との最初の出会いとも繋がり…関連してそど子も登場。ウジャウジャと増えてゆくキャラクター(笑)。
本放映時点では「こんな大勢のキャラ描き切れんのか(゚ぺ;)?…多分、戦車道メンバー端役の多くは"ヤラレ
役"に留まるんだろうなぁ?」とか思って観てました。ソレが、あんなに全員が"懐かしい顔ぶれ"
させられちゃうとはなぁ…30人以上も。
まぁ、しかしサスガに人間描写ばかりやってると画面が地味になるので(^o^;)いよいよ「戦車に乗るとき」が
訪れます。車内環境の感想と各々の任務、初めて猛々しい鋼鉄の巨躯を操る戸惑いと珍行奇行、照準器の
視界と射撃の実際、初めての被弾の衝撃…ナドを描くコトで、あたかも「自分が実際に同乗している」臨場感
が生まれます。コレが無いと作中の戦車が観客に「自分の乗機」と感じられるコトも無く、どこか"俯瞰で見た
他人事"になってしまう。9話や11~12話であんなに手に汗握るコトも無くなります。最近の「ガンダム」シリ
ーズが詰まらないのはソコにこそ問題があると思ってるんですが…さりとて"戦車試乗体験シミュレーション"
でも無いので、その辺りのデティールは触れる程度に留めて。この絶妙なバランス・配合が上手いんですよ…
さァ、いよいよ「ガールズ&パンツァー」が始まります!!
(ちなみにココでもみほは、まだ「戦車長なんてムリムリ!」と断ってますね。まだゼンゼン乗り気では無い)
全員、パンツァー・フォー!!…たちまち活き活きとして、それぞれのキャラが自己主張を始めて!
バレー部「ココで頑張ればバレー部は復活する!廃部告知の日の屈辱を忘れるな!」ファイトぉー!「おー!」
歴女組「初陣だー!」「ココはパンツァーカイルで」「1輌しか無いじゃん」「獲物を捉えた!南無八幡大菩薩!」
生徒会「かーしまぁー」「はッ!」 「いやァ随分ザックリッスねぇ」「会長に言われたくないんじゃ…」
1年生ズ・桂利奈(所定の位置まで戦車を操縦して)「ふあぁぁぁー(疲) 宇津木「わぁー(パチパチパチ)
優花里「イやッほォぉぉ!最高だぜぇェー!」 沙織「恐わはァぁい!逃げよほぉォォ!」

お、オレは、オレは、お前らが大好きだー!!!!

○3話
さて、練習戦とはいえ緊迫の実戦!…しかしそんな砲弾乱れ飛ぶ(笑)間にも、着実にキャラ同士の芝居
も重ねられます。縦糸・横糸が緊密に綾なされてるので、バトルの本筋だけ追ってるヒトはつい見逃しちゃう
のかも知れませんね?本作、主題は人間ドラマ(少女の成長)です。走って来るⅣ号に飛び乗った少女に対し
沙織が幼馴染であるコトを告げ、低血圧などの病歴も知ってます。この二人、過去にはかなり近しく付き合っ
てたコトが判ります。しかし麻子への第一声、沙織はツンケンした態度。どうも沙織の性格上、「授業をサボ
ッて遅刻放題の彼女に嫌気がさした」だけ、とは見えません…この辺りについては過去、「沙織と麻子」という
感想に書きましたんで…(↓下の1~2話感想と同じく、この後再録します)。で、戦況はピンチ!!崖ふちに
追い詰められ、十字砲火を食らう直前です。バレー部の八九式はともかく歴女のⅢ突は脅威…とは、本作を
見慣れた者は誰でも知ってるコト。至近距離で連続被弾は避けたい。直ちにみほ、危険な渡橋作戦を即断!

「恐怖の報酬」風の吊り橋ハラハラシーン。まずはまだ華の操縦が心許無く、架橋ワイヤーに接触して切断!
落橋の大ピンチ!…と見せ場を作りながらも、「まだこのチーム、それぞれが完成されたポジションに無い」
コトが語られ。側面ワイヤーに接触してるのでニッチもサッチも行かなくなってるトコへⅢ突からの直撃で
車体がずれ、脱出の機会が生まれ…ソコにすかさず今後様々な名場面を盛り上げて行くコトとなる天才操縦
手・麻子がドライバー席に着任!
と理想の作劇ですが…本放映当時には、この場面には「何故わざわざこんな
危険な渡橋シーンなんか作ったんだ?」「観客をハラハラさせるために決まってんだろ?」とか議論が交わされ
てました。アナタは「ナニが目的」だと思います?このシーンを作った監督・脚本の真意は。アタシは、「未だ
戦車道への復帰に乗り気でない主人公を否応無く追い込むため」だと思ってます。その証拠に、彼女が
華の無事を確かめた直後、優花里に砲塔旋回を指令するカットの表情変化!(キャプはしませんので直接観て
確かめて下さい)…そしてソレ以後は…初弾発射からわずか1分でたちまちⅢ突・八九式・38(t)3輌とも仕留
めちゃいます。大切な友達がヤラレ、このままでは全員谷底へ落ちかねない…このピンチに際し"眠れる
獅子"
の最初の目覚めが来ました。鬼神覚醒(笑)。「撃て!」の号令を下すアップの表情が秀逸!初弾発射後、
流れるように次弾装填へ移る動作も…まだ本人、戦車道にはゼンゼン乗り気でなく、しかし長年染み付いた
経験で身体が勝手に動いてるコトを示してます。でも、背筋のピンとしたその姿の頼もしいコト。このコは
"変身キャラ"である、とはこの後アタシの「ガルパン」評の中核を成して行く解釈です。バケるとコワい
でも本人自体がイヤがってるので"バケさせる"にはスターター役の誰かが必要です。物語を通してその役を
担うのが会長・杏。杏は、みほを(その他の参加生徒をも)「育てている」のだ…とするアタシの主張の論拠と
なる描写は、この時点からシコマレてるのでした。今回ではⅣ号の勝利宣言後、ヤラレた38(t)の中で会長と
河嶋桃が「作戦通りだね…」とほくそ笑む会話がソレ。いかん、この辺り語り出すとトマラナイ(笑)。一方で
「もう一組の代表的成長キャラ」である1年生隊のみっともない(笑)姿も描かれて。今回は「狙撃される恐怖」に
パニックを起こし逃げようとムヤミにジタバタするだけで自壊・自滅。ああ、このコ達が最終回でアソコまで
行くコトになろうとは…(T▽T)。この3話前半までだけでも、後になって効いて来る"感動のタネ"がこんなに
散りばめられてます。コレが無ければ最終章で、あんなに感動するコトもありません。1~2話で本作を切った
ヒトは、農夫が種蒔きしてる畑を前に「なんだ、まだなんも生えてねぇじゃん」と通り過ぎるタイプ。その"種"
にキラリと目を光らせ、「ほほお、ソレは何のタネですかね?どんな実をつけますか?」と覗き込むのが通の
タイプです(笑)。ちなみに「桃ちゃんココではずす~?」も、この回が初お目見えですね(4話ではありません)。

↑蝶野教官に「良くやったわね!」と褒められ随喜の極地の優花里。やっぱコイツ忠犬ですわ(笑)!その後の
お風呂シーンまでほや~とフヤケた表情してたのは、この時のお褒めの言葉を反芻してたのか!観直すまで
気が付かんかった(^o^;)。そして、この入浴シーン…本作は、みほが皆の前で何らかの決意表明をする際に、
「何も隠し立てが無い裸一貫の状態」を表すため入浴シーンを使いますが、ココがその「第一の誓い」のシーン。
みほは2話の時点で車内担当を決める際にも「車長なんてムリムリ!」と辞し、装填手の位置に収まってます。
コレは彼女が「自信喪失している」というより「戦車道でもあまり目立たずに隅っこの役割でいたい」と思って
いたコトの表れでしょう(蝶野教官に名指しされた時もソレは描かれてますね)。小狡いようですが、当たり
前です。彼女はこの大洗に「友達作ってご飯会やったり、お買物行ったりしてフツーの女子高生生活を楽しむ
んだ!」…と思ってやって来たのですから。せっかく出来た友達が「戦車道やりたい」と言ってるのだから「私も
やる。手助けぐらいは出来るかも…」と消極的な理由で付き合っていたら、みんな思いの他役に立たなかった
(笑)。それどころか、このままやらせてたら危ない。ソレが、自分が指揮しただけで目を見張るような活躍。
ソコを見込んで頼られ、頭を下げられちゃった。期待に応えるしかない。本作には生徒を手取り足取り指導
するような便利な"大人"は出ません。学園艦の「自主独立精神を養成する」という設定はダテじゃ無い。誰か
がやらなくちゃならないとなれば、自分しか無い。またココで、みほの願いである「友達との楽しい女子高生
ライフ」も、既にこの2~3話の時点で満たされつつあるコトにも注目です。ご飯会に買い物。本作「無駄な描
写」というモノが全くありません。願いは満たされたけど、戦車道もまた彼女を離してはくれなかった。この
先、次々と襲い来る難関が彼女を追い込んでゆくコトとなります…。神(脚本)の声が聞こえてくるかのよう
です。「友達と楽しい女子高生ライフを送りたい、その願いは無理も無いわ…。それは叶えてあげましょう。
でもみほちゃん、あなたはコレまで一度でも心底本気で戦車道に挑んでみたことはあるの…?」
さて、みほが決意表明したトコで、沙織のターン。離れてってしまおうとする麻子をどうにか引き留めます。
ちなみに戦車兵としては、みほはこの時点で沙織の適性を「あまり重い任務はダメかも…」と評価して当たり
障り無い通信手を薦めたコトは明白でしょう(笑)。彼女が乗り気になった際の↑みほのちょっと申し訳なさ
そうな(笑)笑顔がソレを証明してる気がします。沙織の「真価」、ソレは戦車内での仕事では無い。もっと別
のトコロにあります。何らかの組織に入っているヒトは判るでしょ?そーゆーヒト、一人はいますよね。
で。おフロから上がった後は、戦車の飾り付け。「戦車道をやるコトに決めた!」のなら、車体も女子高生に
相応しい色合いにお化粧。ちなみに金ピカに塗りたてられた38(t)を見ての会長・杏の反応「イイねェ…」の一言
が本気でそう思っての言葉で無いコトはメーハクでしょう。この後に、すぐ対外試合を申し込むコトで
その真意は語られてます。「こーゆーカラーリングが実際の試合でどんな効果をもたらすか、一度その身で
体験してごらん」。彼女、大洗チーム全体を"導いて"ますね。コレは絶対に間違い無いだろうと思ってます。
一方のみほは、アマリのコトに愉快そうに笑い出して。「このチームとなら戦車道も楽しくやっていけるかも
知れない」。そんな期待の萌芽が、彼女の中に芽生えました。この"萌芽"が、後に彼女の中で"私自身の戦車
道"という信念へと育ってゆくコトとなります。「ガルパン」のドラマが始まりました。

ダーちゃん登場。親善試合のお膳立てが整い…本番に向けて練習風景が挿入されて。ほんの1分程度の尺で
すが、非常に綿密に描かれます。「ちゃんと激しい練習やってますよ!」というアピールでもありますけど、
実際に照準を覗いた際のリアリティ溢れる射撃シーケンス詳細を描いていかにも「自分も一緒に乗って戦う」
臨場感を出しておきます。最近のバトルアクションが詰まらなくなったのは、こーゆートコを誤魔化しパス
しちゃうのが一因です。「資料が無いから」「ウカツなコトをやるとツッコマレるだけ」なんて逃げ口上は通用
しません。誤魔化し誤魔化しで、TVアニメはココまで来ちゃった。ンで、さらに実戦中に注意すべき留意点
を桃ちゃんがレクチャー。「不用意に稜線を越えると腹を撃たれる」「土手を登れずにモタモタしてるとイイ
標的になる」ナドの戦場(試合場)の空気を予め観客に想像させておいて、試合前の下ごしらえを施しておき
ます。コレが無ければ「かなりシリアスな戦闘なんだ」という"作品のトーン"もハッキリとしません。たった
1分のシーンで、実戦前に必要な情報の殆どが描いてあります。しかも、間に金ピカ38(t)を婆さんが拝んで
いる、なんて息抜きギャグも挿みながら…。スゲエです。手際良過ぎる。上手過ぎ。コレこそ水島作品!

そんな上手さは、立て続けに続きます。お馴染み麻子の寝坊癖をギャグ含めで描いておく「人間が朝の6時に
起きれるか!」の名場面。その後のみほ隊長就任シーンも…よく観てみて下さい。桃ちゃんが作戦を謳い上げ
るのと同時に、みほは「あ、やっぱダメかも…」と顔を伏せ、↑その表情変化を会長が目敏く見つめています。
"会長・杏の真意"を図りかねる観客は、こういう細かい芝居を観ていないのでしょう。
で、その流れのままにナシクズシに隊長任命されちゃう(笑)。素晴らしい賞品(干し芋3日分)とあんこう踊り
という、オソロシい飴と鞭も用意されちゃう。ホントに杏の前にあっては油断も隙も無いわ(^o^;)!こんな
シーンが連なりながらも徐々にその真意が明かされ、そして最終回・みほとの感動の抱擁まで行くのですから
…アタシがこの会長・杏というキャラにベタ惚れしたのも判っていただけますでしょ?魅力有り過ぎですよ!
さて、そんなこんなで試合当日。やっぱり、麻子は起きません。牡蠣のように布団にへばり付いたままです。
しかし沙織は、そんな麻子を放っておきません。
ココで、アタシなりの「麻子の寝坊癖」という設定について独自解釈(妄想とも言う)を書いてみたいと思います。
麻子はなぜ、学園艦の上で一戸建ての借家みたいのを借りて一人で住んでるのか。みほ始め、他の生徒は
ワンルームタイプのアパートを割り振られてるみたいだけど…彼女は不自然なまでに住宅街の古い一軒家を
選んでいる。…コレひょっとして、彼女が幸福だった頃の住環境に似ているのではないか?…と思ってたり。
そして、彼女の部屋には…何も無い。みほのようにボコグマを飾るでもなく、優花里のように戦車グッズに
埋もれるでもなく、何も無い。コレ…ひょっとして、彼女が抱える「心の問題」を表わしているんじゃないだ
ろうか。そして夜には目が冴え、朝に起きられない性癖。…単純に「猫的キャラ付け」「過敏症で寝付けない」
とか判断してもイイですが…彼女が小学生の頃に両親を亡くしている、という設定と不可分だろうと思って
ます。「ガルパン」は、とにかく各々のキャラ描写が一瞬に訪れ、去ってゆく群像劇。その1ピース1ピースを
組み合わせるとその人物の全体像が見えて来る…という煮詰められた構造をしてますので、各々の描写は
決して"弾み"や"何となく"で描かれたモノではありません。アタシは…「彼女は、夜に寝るとコワい夢を
見るのではないか?」という推論を立ててます。夜になると連日連夜両親が死ぬ間際の、あの悲しい悲しい日
の夢を見る。学校に連絡が入り、心臓がキューッと鷲づかみにされるような、町が歪んで見えるような緊張
の中病院に掛け付けると、既に父は固いマネキンのようになって動かない。母の方はまだ息があり、懸命に
口を動かしてはいるが何を言ってるのか聞き取れない。何か叫んでいる。自分が叫んでいる。わんわん泣き
ながら何か叫んでいる。あの、悲しい悲しい日の夢を見るのではないか?これが小学生当時、お婆と一緒に
住んでいた頃はまだ良かった。夜中にお婆の居室に助けを求めに行けば「いつまで泣いてんだいこの子はッ!
しっかりおし!そんなじゃ恥ずかしくてお盆にお迎えも出来やしない!」と叱ってくれた。だが、今は学園艦
での一人暮らし(?)。固く無機質なワンルームにいると、返って「一人きりなのだ」という思いがひた寄せる。
それで幼い日の住環境に似た借家を借り、そこに篭っているのではないか?だから、夜中に寝付けないので
はないか?…そして物語構造的には、そんなお婆の代役を委託されたのが沙織なのではないか?
…と考えているのですが、どうでしょうか。
…と、ココまで考えたトコで、主題歌「DreamRiser」を聞いてみました。涙が、ナミダが
止まりません。うぉぉんうおぉぉん。頑張れ、みんな頑張れ~ッ!!

(ああウルサい、とはお思いでしょうが…b(^血^;)本作には無我夢中なので許してやって下さい(笑))
さて、そんな麻子の描写を済ませた後にも…「済いません空砲です!」「あらⅣ号!」などの名シーンが目白押し。
面白おかしく興味深く、この世界での"戦車道"の在り方とソレに対する町の人々の認識なども描いてます。
入港して来る聖グロリアーナ艦の威容、初めて相対する強豪校から見た大洗寄せ集めチンドン屋チームの
感想など交えつつも試合前の軽い挑発、しかしダーちゃんの淑女キャラは崩さず…まさに内容ギッチリです。
この1~3話が"内容薄い"なんてドコのアキメクラが言ってんだろう!?

(続く)

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済いません、アニメ関連の投稿ではありません。

 投稿者:ゆ~さく  投稿日:2014年12月31日(水)09時02分39秒
返信・引用
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★大晦日です。メリー正月。今年最後の社会現況確認書き込みです。
ネット巡回してて、「今年の「一年を表す漢字」は"嘘"の一言に尽きる」という話題で盛り上がっ
てるのを見ました。その通りだと思います。アタシは、本当の「今年の漢字一文字」が何になったのか、実際に
知りません。興味も無いし、知ったって意味も無い。やはり、今年という一年を一文字で表すのなら"嘘"
尽きますよ、"嘘"。国から企業、ネトウヨの雑言にアニメのステマなんてのまで含めて足並み揃えて日本中
嘘、嘘、嘘のつき放題(笑)。
マスコミは「アベノミクスは成功しています!大手企業は株価も上昇、軒並み賃金アップで暖かい正月です!」
と喧伝してますけど、既に昨年度比較で海外からの投資減で国債増額分のほぼ全額を日銀が買っている状態
なんですって?「目先の商売」の話でなく、国家財政収支の話。それじゃ、こんなん延命治療に次ぐ延命治療を
施した先のデフォルトしか道はないんじゃねーの??
http://jp.reuters.com/article/jp_column/idJPKBN0IQ07B20141106 (ロイター)
http://bylines.news.yahoo.co.jp/yamadajun/20141101-00040437/ (山田順氏の解説)
なんなんでしょうねえ。
これからの数年、東日本の被曝被害が顕在化する事故後4~5年の時期を迎えるに当たって、騒ぎを隠すために
より大きなサワギでも起こすつもり?デフォルトとか(笑)?そんでいったん戦後に戻って、オリンピックを
旗印に経済復興?(笑)(笑)(妄想ですよ(^へ^;))
まぁ、そんな一国の経済運営の目論見や自作自演などどこ吹く風で、被爆障害の方は淡々と冷酷に進行するん
ですがね。↓年末の忙しい時期を狙ってか、情報も小出しにされて来ました。今を逃すと機会を失いそうなので、
貼っておきます。原発事故被害の概況は、こんなです。皆様、よいお年を。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
【浪江町民 原発事故賠償申し立て中に既に238人死亡】(47NEWS)
2014/12/25 02:00【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201412/CN2014122401001727.html
東京電力福島第1原発事故で全町避難が続く福島県浪江町の約1万5千人が賠償増額を求めて原子力損害
賠償紛争解決センターに申し立てた裁判外紛争解決手続き(ADR)で、申立人のうち238人が東電との
和解前に亡くなったことが24日、関係者への取材で分かった。

1万5千人中、238人ね。まぁ、そんな程度でしょうかね。急性被曝症状で(現時点において)亡くなるのは。
辛い現実ですが、浪江町町民全員に、今後30年をかけてコレを遥かに超える被爆症発症のリスクがあります。
国と東電は、コレらの人々が自然に死んでゆくのを待つだけです
裁判を長引かせ、起訴団体が精も魂も尽き果て、社会も興味を失い、「完全に他人事」「過去の出来事」になる
まで気長に待つ。それが常に、国のしてきたことです。そしてこの問題は、何も浪江町民に限ったことでは
ありません。福島全県民・宮城・栃木は無論、関東一円・東京都民もまた被曝
しています。
貴方は当然、癌保険に入っていますね?食べ物に注意していますよね?

【平成22年以降福島医大で治療数が増えている病気】
http://matome.naver.jp/odai/2141784470400989501
特に申し述べることは御座いません、観たまんま。
特に顕著な増加が窺える疾患は非外傷性頭蓋内血腫 300%(増加中)、扁桃腺膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭炎
500%
(増加中)、弁膜症 300%(増加中)、静脈・リンパ管疾患 500%(増加中)、閉塞性動脈疾患 300%(増加
中)、小腸、腹膜の悪性腫瘍 400%(増加中)、直腸肛門の悪性腫瘍 300%(増加中)、胆嚢、肝外胆管の悪性腫瘍
350%
(増加中)、骨軟部の悪性腫瘍(脊髄を除く) 600%(増加中)。
意外と、ジブンが思っていたよりは呼吸器系癌が少ない。循環器系(脳梗塞含む)が多い感じ。あと軟骨と腸の癌。
飛び抜けて軟骨の発癌が酷い。ストロンチウムでしょうか。呼吸器系は、発癌が遅れるんですかね。
なんにせよ、これはごく初期被害の段階です。急性障害と言ってもいい。本番は、これから。
田中俊一は、ホクホク顔でしょうね。こんな生きた検体が勝手に集まって来てくれて、独り占め出来るんだから。

このテの情報露出、きっと世間がウカレムードの正月休み中のコソッと出しが多くなると思う。

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年内最後の週一ペースちょぼちょぼ御かんそ。

 投稿者:ゆ~さく  投稿日:2014年12月25日(木)22時06分10秒
返信・引用 編集済
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☆12月22日早朝に、実際に見た夢の話。
昔よく流した埼玉山中の街道を走ってると、脇の林道に入ってゆく小型の戦車を載せたトラックの一群が
あり、その昔同人で知り合った若いヤツが「これから戦車サバイバルに行く途中なんですよー」とのこと。
4t車の上に載っているのははっきゅんを一人乗りにしたような装甲も足回りも本物なみにガッチリ作られ、
錆が浮くまで使い込まれた立派な旧帝国陸軍型稼動ミニチュアだった。ジブンの年代の濃~いマニアって、
実際のバイクを電人ザボーガーマッハモードに改造し車検まで取って公道を走り回ってたヤツもいたような
世界だったので…今、日本のどこかで、似たようなコト考えて組みにかかってる連中もいるかも知れないなぁ。
中年オタクの行動力ナメちゃイカン(笑)。

==============================================

★週一のペースちょぼちょぼ続ける「今はコレが精いっぱい」御かんそ、2014年最後の分。

○「ヤマノススメセカンドシーズン」・24話
最終回。
先週の谷川岳制覇でメ一杯盛り上げたので、最終回は主役二人の「似たもの同士、毎度の腐れ縁」を描くための
日常描写で来られました。引っ込み思案で臆病のくせに意地っ張りな主人公と、スゲーいいヤツなのに強引で
遠慮を知らない親友(阿澄佳奈の声がピッタリ!)のケンカと仲直り。完全に精神年齢10歳、ろり客層向け作品
ですし「なんでコイツらがJKで「結城友奈」がJCなんだ(^~^;)」…みたいな違和感も無いではないですが、まぁ
小中学生じゃ同伴者無しにヤマ登れませんし、スタッフ様方のロケをミッチリやった真摯な仕事ぶりで少しも
イヤミになりませんでした。「JKというのはあくまで彼女らを単独で登山させるための特殊設定で、ホントは
小学生友情物語」とでも思っておけばイイでしょう。こうして本作は終わってゆきます。全く文句の無い、可愛
らしい作品でした。同様のセンでも「どこを切っても同じ」類型化作品をステマで売ろうとする、最近の芳文社
萌え系よりは売れて欲しいなぁ、出来れば。

○「寄生獣・セイの確率」・12話
ホラ、傑作じゃないですか…この"傑作"ぶりの大部分は原作の完成度によるモノですが、アニメ版
の方もちゃんとソレを「伝える」仕事をしてる、という評価にはアナタも異論無いでしょう。作画の乱れもあり、
BGMも時折「なんだこりゃ?(^へ^;)」という曲もかかりますが、そんなコトは「作品そのもの」を論ずる上では
瑣末なハナシで。…アホで一途だった女・加奈の刺殺から激昂し一瞬で敵の心臓をえぐり出す新一のシーンに
息を飲まなかった観客はいないでしょう。しかし、ジブンは今回ソレよりも「おおッ!!」と腰を浮かせてしま
った場面があります。加奈の死に、その怒りの矛先を向けるDQN野郎・ミツオの「お前人間じゃねェよォ!!」
という叫びに「そうだァッ!!」と殴り返す新一、のクライマックス場面。ソコにかけられるED曲・「IT'S
THE RIGHT TIME」の優しい旋律が、まるでミギーに喰われてしまった彼の「人間性」の部分への鎮魂歌のように
染みて来ます。永遠に"人"として大切な部分を奪われてしまった悲しみ、加奈を守れなかった己への叱責、自分
とその周囲を襲った不条理への怒り…責め苛むように殴られ続ける彼が瞬間、体内に凶暴な怒気を孕んだ事を
ミギーの「シンイチ!?」という戸惑いのセリフのみで表現する演出が上手い。「なんでそうすぐ寝るッ!!」
とすさぶる、「人間で無くなってしまった」獣のような咆声。彼は既に、人肉を喰らう"獣"に近いのか、
未だ"人間"と呼べるのか。「本作最大のテーマ描写」が来ました。ホラ、キッチリと仕事されて
ます。
脚本は、米村正二氏でした。…サスガ。上手いなぁ…。

しッかしホント、本作がちゃんと仕事すればするほど、カウンターで当てられるネット上の"火消し"攻撃は
マジで無法の域に達して来ましたな(^へ^;)。まァ、大体シカケてんのはどこか判って来たカンジ。共に全世代
に訴求出来るアニメ界の「良い芽」なのに、将来への可能性を潰し合っちゃってバカみたい。余程下らない人物
がプロデュースでもしてんでしょう、アチラは。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
12/26、18:15付記。
○「SHIROBAKO」・12話
泣けました。「えくそだすっ」全編の完パケおめでとう!!!(T▽T)/
こうなると、BD特典の「えくそだすっ」本編映像も観たくなって来ちゃう。いやゼッタイ観たいッ!!

コレ、お話を要約すれば2行で書けちゃうほど簡潔ですし、ベタといってしまっても構わないほどシンプルな
展開です。「宮森が知らなくても社長でも誰でも杉江の過去の経歴くらい知ってんだろ!」というヒトもいるで
しょう。確かに、今回活かされた伏線は、8話で絵麻に動物の動かし方を教えたげにしていた杉江、という一コマ
だけでしたね。一刻の猶予もならぬ時に、涙を呑んでの諦めまで会議を紛糾させておいて、ソコで満を持して
宮森が杉江の名を出す…ナド、ベタといえばベタ(^血^;)でもあります。ソレなのに、何でこんなに泣けるんで
しょう。ソレは「言葉にならないこと」を描いてるからです。本作は「窮地に救いの打開策を見つけ大逆転勝利!
の企業小説」ではありません。描いているのは、「人と人の繋がり」の数々。断片的な群像劇です。話運びのタッチ
も児童向け演劇っぽい。観客への情動誘導もBGMの役割が大きい「素直な(王道の)作劇」です。だから
こそ、なんか観ている内に素直になっちゃう。ムサニの主力が一致団結して「みんなでやろう!」「頑張ろう!」と
声を上げるトコなんか、「ガルパン」の再来か!?ちゅーカンジで(^血^)。男女混声コーラスのBGM、なんか
「戦車道アンセムです!」に似てる~(笑)。え~ッ「アンデスチャッキーのうた」、ホントにミッチー
連れて来たのォ!!?
い、いや判らんけど、声の朗々とした伸ばし方が…(^血^;)なんてなサプライズ
も仕込んで。
うわ~ッ1クール目終了記念にEDでも、ついにボコロロの愛もミムジーに受け入れさせるか(笑)!
…なんてパターン破りも。この時点で本作のトリコよ~!で…今回描かれた「人と人の繋がりの数々」ですが…。
「アンデスチャッキーが好きだったんです!」と瞳きらめかす宮森に、プレゼントをもらってはしゃぐ子供を見る
サンタのような眼差しの杉江。現場数十年の先輩から、孫同然の後輩へ、脈々と受け継がれてゆくアニメ屋魂。
そして、このベテランのラフ原に二原を乗せられる!となった際に、小笠原が!井口が!そして遠藤までもが!
ムサニの主力たちが続々と名乗りを上げる瞬間はワクワクしましたなぁ。その影で「自分もゼヒやりたい!」と
ウズウズしつつも「自分はまだその器じゃないかも…」と残念げな絵麻の様子なんかも含めて。コレ判るわぁ~。
物凄い上手い原画家さんの見事なアクションカットが回って来た時に、「オレが割る!」「オレがオレが!」と動画
マンの間で奪い合いになり、結局一番上手いヤツがせしめた時はスゲー悔しかったモンです。ああ…過ぎし日よ。
しかし杉江は、そんな絵麻にも優しく二原を託します。「育てる」つもりなんでしょう。今や孫同然ですわね。
そしてこの日の宮森は、3DCGに敵愾心を抱く作画監督・遠藤が、大物アニメーター・北野三郎に叱咤された時と
同様に、飛び込んだ先で天下の菅野光明(笑)に諭されます。「なんでワシがこの作画をやらなきゃならないの?」。
宮森は、作画は職人みたいなものと信じ、「頼み込めばやってもらえるかも」と思っていた…「えくそだすっ」を
仕上げたいあまりに。でも違った。彼らは一人ひとりが"表現者"なのだ。大晦日の蕎麦造りが間に合わないから
寿司職人やフランス料理シェフに「蕎麦打って下さい!」と持ち込むのはお門が違う。幾度もココで書いて来た
コトですが、良い作品を、良い作画を仕上げてもらうために、まず必要なのはお金ではない。アニメーターにとっ
てお金以上に唯一無二、仕事に欠くべからざる燃料は"意欲"なのだ。今日、宮森は大監督・菅野に諭され
ました。意欲が湧かない仕事を与え続けては、どんなにケツを鞭でひっぱたこうと、観客を沸かせるようないい
モノは仕上がらない。新年からのシリーズ後半で彼女が演出を目指すにせよ、制作に行くにしろ"意欲"の湧く
仕事を供給していかなければ失敗する。…彼女の胸にまた一つ、貴重な「財産」が刻み込まれたようです。
同時に過去、ムサニの方針として「汚い動きより綺麗な止め絵!」というミもフタもないスローガン(笑)が
作中で掲げられておりましたが、ソレに対する作品としてのフォローも描き重ねられます。…実際のトコロ、
アレは「スケジュールが慢性的に逼迫する現代アニメーション業界における苦肉の策」なんです。本来は
「動かすこと」がアニメの本懐ですし、アニメーターは皆「動かしたがって」いるんです。
…そんな現状
に対する疑問が、菅野光明というビッグネームの口から「今のアニメーターは馬描いたコトのあるヤツなんて
いないだろう」と言葉にして示され…同時に、天才動物アニメーター・杉江の勉強会、というカタチで未来への
希望が添えられ締め括られました。ムサニはまた一つ、貴重な「財産」を手に入れたのでしょう。
最終話が仕上がり、打ち上げに繰り出す仲間たちの笑顔・笑顔・笑顔。ああ…。イイですね…。宴席に届けられた
「白箱」。世界のどこにも同じモノはない、自分たちのチカラで築き上げた、たった1枚の「白箱」。宮森と、絵麻と、
愛すべきムサニの面々の奮闘の輝きが、この1枚に詰まった、ちっぽけな一枚のBD。世界一大切なBD。

こうしてまた一つ、「心血を注いで作品を作る」仕事の喜びで団結したムサニの面々。新年から始まる新章では、
デスクの本田はもういないでしょう。新しい制作新人も入って来ます。しずかは役をもらえるんでしょうか。
美沙は就職出来るんでしょうか。'15年、新生ムサニの挑戦が、再び始まります…。本作が全てをやり遂げて終わ
る時は、寂しく感じそうですなぁ。

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12/27、4:50AM付記。
年末、そしてこの時間(午前3時)に「SHIROBAKO」主題歌「COLORFUL BOX」聴いてたら、止め処無く泣けて来ました。
ジブンの中で、この歌は「ガールズ&パンツァー」主題歌「DOREAM RISER」と双璧を成す「無条件で泣ける曲」と
なりました。どちらの曲も、曲調から受けるイメージは「元気良い疾走」です。「DOREAM RISER」の方は、青空の下
を疾駆する戦車に乗るイメージ。ぎゅいーンと高速回転する履帯がドキドキ打つ鼓動に拍車をかけるカンジで。
そして…「COLORFUL BOX」の方は、深夜の都内…青梅街道を疾走する制作車のイメージですか。「SHIROBAKO」1話
アヴァンの、あの絵です。寝静まった深夜の街道、キラキラ輝く街路灯が流れる滑走路を一人、アクセル踏む。
孤独だけど、泣きたくなるようなトラブルもあるけど、胸の情熱はワクワク燃え上がっている。…どちらの歌も、
謳い込まれている"魂"は…。同じものだと思います。そう、「若さ」と「初心」です。

「ガルパン」放映当時、放送延期…あの「悪夢の3ヶ月」を喰らう直前(笑)に物語の最終回を夢想して、本掲示板で
以下の様な文章を書いていました。ちょっと長いですが、読んで下さい。
------------
今週のアニメ御かんそ。12/11~ (1)  投稿日:2012年12/11 10:50AM、付記。
http://6115.teacup.com/u_saku/bbs/2416
12/14 16:50、付記。
今日も「ガールズ&パンツァー」主題歌・「DreamRiser」を聞きました。…それで、聞きながら「コレ、この歌…
会長杏が自分の手帳に書き記していた彼女の作詞だった、なんてなオチが付いたら感動的じゃね?」とか妄想
してる自分がいたり。イイ歳して(笑)。ああ、オレ…心の底から、本作と角谷杏というチビが好きなんだ。
♪I just feel my wind♪I just feel my shine♪空に rise & ride~♪
「根拠なんていつも後付けだよ 大人ぶった予防線 飛び越えて」
の下りなんていかにも彼女らしいし、戦車
道を立ち上げ、最初は遊び半分だったメンバーが次第にやる気を出し自ら動き出す過程を見守っていた彼女
の心が、その後の「太陽に手をのばす指先のResonance(共振)」「もっと強い可能性になれ」のクダリに歌い
込まれてたんだとすれば…その胸中の燃える思いと高鳴り、自分と同じ夢に身体を張ってくれる仲間達が
一人また一人と一人前になってゆく姿にワクワクしつつも、外見は悟られまいと干し芋齧って河嶋桃ちゃん
をアゴでコキ使ってたのではないか(笑)と思うと…いや、なんだかもォ泣けて泣けて…(笑)。
(酒入れてないんでしょ!?日中からそんな白昼夢見てて大丈夫!?>(^血^;))
☆イメージ。
最終回、OP無しで突入した最初の10分で黒森峰との激烈な死闘が終わって…その後、学園の存続問題、それ
ぞれのキャラの家族との和解、バレー部の処遇など、一通りの後日談を片付けて…。そして、春。校門前で
記念撮影をしているあんこうチームの姿(OP1カット目の絵)を、遥か遠い生徒会室の窓から眺めつつ、生徒会
職務を次の代に引き継ぐため室内の片付けをしている三人。会長の干し芋入りダンボール箱の中から転がり
落ちた手帳を拾う桃。中を拡げて「あ、コレ会長のじゃないッスかー?」「かぁーしまぁー、他人の物を勝手に
読むなぁー」「あ、コレ…なんスか?…ポエム?え?」と思わず吹き出すのを堪える桃に、その時初めて「あ!」
と思い当たり「ダメだ河嶋!返せー!」と慌てる会長・杏。いつになく強引な(卒業間近でハイになってる)柚子
が取り上げて、読み上げちゃう。「"踏み出した空に走っていく光"…"破れそうな鼓動連れていくんだ"…。あ、
コレ会長の…」柚子も笑いを堪えて。珍しく慌てて真っ赤になり「かーえーせー!」と怒鳴る杏。その顔をキラ
キラ滲んだ、優しい目で見つめ返す二人。真っ赤な杏は「何だ、悪いか!私を何だと思ってる!花も恥らう18
歳だぞ!ポエムぐらい書くわ!かーえーせー」と突っかかる。…そんなニギヤカな生徒会室…学園艦艦橋から
カメラが引くと、学園艦・大洗はまさに全艦花盛り、甲板中満開の桜で覆われている。同時に主題歌IN。
「I just feel my wind♪I just feel my shine♪空に rise & ride♪」
ピンクの桜吹雪を舞い散らせながら堂々と、意気揚々と波を蹴立てて進む学園艦・大洗。その姿をヘリ空撮
風に引いてゆく。絵に被せスタッフロール開始。甲板上にウサギ隊、バレー部、歴女など大洗戦車道チーム
全員がそれぞれヘリを追って駆け寄り、手を振る姿が次第に小さくなってゆく。
   そんな学園艦の行く手に待ち受けるのは、ただ朝日がまぶしく反射する、無限の水平線。
    この世の全ての光を蓄えたかのように照り輝く、幾重もの波頭。果てしない大海原。
「根拠なんていつも後付けだよ♪大人ぶった予防線♪飛び越えて今 Bright way♪」

         もはや学園艦・大洗の行く手を遮るものは、何も無い。

「踏み出した空に走っていく光♪一番先へ目覚めるスピードで♪
破れそうな鼓動連れていくんだ♪もっと強い可能性になれ♪Rise to my feet!!」

        =「ガールズ&パンツァー・第一部・完」=のテロップIN~
こんな最終回ヤラレたらオレ号泣しちゃよぉ!!
お、オレ、オレは本作が好きだぁ!

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…なんて書いてます。b(^へ^;)イイ歳してハズカシーですね(笑)。なんてコトはともかく…。
「ガルパン」の作品全体包括テーマを、一言で表すとしたら、どんなモノになると思います?
「連帯と挑戦」?「元気」?…どちらも近いカンジですが、アタシ自身の思いはちょっと違って。
↑上に書いた妄想
(笑)の通り、ソレは「若さと可能性」だと思ってます。

若いから、何だって出来る。恐れを知らないからどんな無謀な挑戦
だって可能。不可能なんて無い、その無限の可能性と、溢れる未来の光。

…そして今、「SHIROBAKO」シリーズ前半を振り返ってみれば、本作もまた
全く同じコトを謳い上げているのだ、と気付かされます。
   ─♪真っ白な思いに♪夢のかけら抱いて♪動き出す未来♪─
     ─♪真っ白な気持ちを♪鮮やかに染めてゆこう♪─
…「SHIROBAKO」と「ガールズ&パンツァー」は、実は、全く同じテーマを描いている"姉妹作"とすら呼べる
2作品なのかも知れません。当たり前ですか。同じ作家様の、同じオリジナル作なんですから。
ジブンは今後、予想するなら「ガールズ&パンツァー」の"姉妹作"と呼ばれるコトになるのは本作であって、

ソレは「艦これ」などでは無いだろうと思ってます(笑)。


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12/29、1:00AM付記。
☆済いません、少々間が空きました

○「甘城ブリリアントパーク」・13話
何も書かずにおこうと思ったのですが、少しだけ。
今回のエピソードは、充分面白かったです…2クール作品の、9話か15話辺りに入る独立エピソードとしてなら。
ソレが京アニスタッフの「真の実力」を物語っていたりもするのでしょうけど…コレを最終回に持って来る
という構成が、本作作家陣の「戸惑い」を物語っている気がして…ええい、まだるっこしい言い方はやめだやめ。
「こんな使ェねェ原作どないせぇちゅーんじゃ!」という声が聞こえて来る気がして、やはり病根はKA
DOKAWA側なのではないか、と思うコトしきり。しかしココで書きたかったのはそんなコトでもなくて…。2chに
【甘城ブリリアントパークが神アニメだった訳だが】なんてスレを自演で立て、ソレをアフィブログに
転載させたりTwitterに大量の「良かった」投稿をして若年層を惑わせるような商法はいい加減
やめろ。吐き気がする。…まァ、コレで若い層も良くお判りのコトと思います。
「甘ブリ」は(京ア
ニスタッフの本来の実力や頑張りに関わらず)…残念ながら失敗作です。
誰が観たってそうでしょう。…そして
アフィブログや自演Tweetに書かれてる
コトの多くは自作自演です。"詐欺師"を信じてるようじゃ将来不安だよ。

まぁ、ソレでも京アニの作るモンは作画・芝居の品質だけで一歩上にあるんですがね。周辺がこんなさもしく
イカガワシい攻め方さえしなければ、「こんな原作をココまでに仕上げた京アニ、サスガ!」と拍手出来るんだ。
本来は。

○「結城友奈は勇者である」・12話
先週の大盛り上がりの後、ネットの反応はどうかな、と巡回してたら…↓こんなインタビューがあったんですね。
http://mantan-web.jp/2014/12/20/20141219dog00m200037000c.html
「切実な日常」かぁ…。ナルホド、「死よりも惨い死」&「絶対の滅び」を対比させるコトにより、日常系キャッキャウフフ
をこんなに肯定的に、真面目に謳い上げてくれた作品は初めてですわ。本作は観ての通り「まどか☆マギカ」の
後追い企画ですが、既にこの時点で「まど☆マギ」よりも秀でた点が、いくつかあると思ってます。車椅子ちゃん
を発狂させる展開を睨んで、予め「本人の希望により名前やあだ名で無く苗字で呼ばせる」コトで一人、仲間の
輪からちょいハミ出させとく(ちょっと「ポニョ」にも似た(笑))周到な構成を思い付かれた方は誰なんだろう。
ちょっと浮いた存在になっても、「ああ、身体に障害があるから仲間も気を使ってるんだ」と観客は思いますも
んね。その他にも伏線…とゆーか、後になって効いて来る描写が全編に散りばめられ、繰り返し観れば観るほど
骨身に染みて来そう。「SHIROBAKO」も繰り返し観るコトで隠されたドラマが滲み出すスルメアニメですが、
本作もリピート鑑賞が楽しめそうな…まさにBD買って手元に残しておきたい作品の代表格になって
下さったコトは確かでしょう。繰り返し観れる作品こそ買う価値がある
。で…今回は、いよいよ最終回。
果たして、この世にも凄惨なキャッキャウフフ物語は、どのようにマトメられたのでしょうか!
…最終回も猛然たる作画の頑張り~!!アヴァンでバーテックスが放ち群舞する火炎弾だけで既に圧巻!
その後の車椅子ちゃんへと肉薄する友奈の激闘もスゲー!!
…と、ココまでやってから友奈と車椅子
ちゃんのラブシーン(笑)に突入。いやァ…観てるとコレ、戦闘モノでも何でもないですね(^血^)。「夢の中
での心と心の葛藤をアクションで描いた」ッちゅーか…例えるなら、死が決まった特攻隊員に恋人が縋り
「祖国なんてどうなったって構わない!ココで私と一緒に死んで!貴方と遠く離れたまま死に別れるなんて
耐えられない!!」と心中を迫る
(笑)のを「例え死んでも必ず戻って来る!!」と誓う兵士、ちゅーか…(^血^;)。
で、最後は滅びの火球をみんなで押し返す「F90」アクシズばりの展開へ作画の気合は最高潮!!!
スゴいスゴい!こんな気合入った最終回ガルパン以来!!
…で。てなトコロで。
先週分御かんそでは、ジブンは本作の持つ寓話性を日本アニメ黎明期の傑作・あの高畑勲監督の処女作「太陽
の王子ホルスの大冒険」(1968年制作)になぞらえましたが、確かに本作のキャラ配置と役割はよく似通った
ブブンがあります。アチラの作品では"悪魔の妹"になるコトで「不滅の死」を得た美少女ヒルダが破壊工作を
繰り返したあげく、最後は自分の不死性を保証していた"生命の珠"を差し出すコトで贖罪を果たしましたが、
本作ではその"生命の珠"に当たるものは何なんだろう。そして、5人が捧げた身体の各所は、どうやって戻って
くるんだろう。…興味は、ソチラの方…「着地のさせ方」へと移ります。本作は、やはり↑冒頭で描いたように
「キャッキャウフフが彼女らの居場所」だろうと思いますので、彼女らが「何かを得た(失った)後」ソコへ戻って来ない
と物語の決着が付かないでしょう。いかにして戻すか…。「供物」は捧げちゃった後ですからねぇ…とか言って
観てたら…あー!!「お役御免」になっちゃうんですか(笑)!!…この「着地の仕方」は…なんか投げッぱの
ような気もしますが(^血^;)…本作、コレで「意味は通っている」と思います。本作のテーマが語られたのは
前回11話であって、この最終話ではありません。
その内容は「寓話」であって「戦闘モノ」ではない、とは
↑上で書きました。そのセンでゆくと、部長の「後は後輩たちに任せるしかない」というシメの言葉も頷けます。
「後輩」=「TVの前の観客」でしょうね、間違い無く。引き合いに出した「ホルスの大冒険」でも、生命の珠を失った
ヒルダが最後なぜ助かったのかは明確にされていませんでした。どちらの作品も「ソコは重要では無い」
いうコトなのでしょう。そして…現世に帰って来ても植物状態の友奈の前に集まる面々。痛々しくボロボロの
身体を引きずりながら…更に、愛するヒトと共に「心中」を図った車椅子ちゃんには、その限りない愛をもって
彼女と共に世界(四国)の破滅をも(一時)留め、その代償に廃人へと成り果てた慕い人(笑)の姿を見守るしか
ない、という重い重いペナルティが課せられます…うわーこりゃキツいこれ以上重い「罰」は無いわ。で、
更にたたみ掛けられる、車椅子ちゃん(今や友奈の方が車椅子ちゃんですね)による、"勇者のお話"の朗読。
シナリオタイトルは「明日の勇者へ」。うん…訴求力バツグンです。余りにも雄弁で、胸に迫る
"テーマの謳い上げ"。傑作、確定です
…で。"罰"の耐え切れぬ重さに泣きじゃくって、
「ずっと一緒だといったのに、約束を破った」とばかりに縋り付き…ココに至っても、まだ友奈に甘える
車椅子ちゃん。いやあ…女ですねえ。そして、その彼女の訴えに応えるように…戻って来る友奈。意識が戻り
ました。ココは判ります。筋が通ってます。彼女は"勇者"だから戻って来たのでしょう。
世界(四国)を(一時)救い、その余力で彼女独りの重みくらい引き受けて見せる。なんて男らしいんだ(笑)
"ヒーローの中のヒーロー"、まさにコレこそ"勇者"でしょう
直前の車椅子ちゃんの朗読が、余りにも
ハートフルボッコ過ぎて…アタシにゃスタッフ諸氏が「今日はこのくらいにしといてやらあ」と踵を返した
ように見えましたよ(笑)。「"悪夢"はココで終わり。"大切なもの"は、既に手渡した」ッてワケですね。そして…
破滅が(一時だけ)去り、束の間の平和の中に戻った彼女ら。コレまでのエンディングと同じ、みんなで浜辺を
ブラつく絵。ただ一つ違うのは、車椅子に乗る者と、それを押す者の立場が逆転しているコト。"バトン"が
引き渡されたコトを象徴してます。上手いなぁ…。その雄弁さに舌巻いてます。…この
世界は、やがて滅びる。それまで幾多の少女たちが"勇者"として、その身を捧げるだろう。そうするしか、この
一時の安らぎを、語らいを長引かせる手立ては無い。実に筋の通ったマトメ方だと思いました。ラスト、
ココまでのコトをやってのけた"勇者"に、己の罪を許されるどころか「有難う」とまで言われた車椅子(元)
ちゃんの感謝と愛情。味覚を取り戻した友奈。全て、セリフ無しの芝居だけで観せられます。さらに、約束の
演劇。コレは本編内容を劇中劇で象徴して見せる趣向ですね。ココで最後に、勇者が切った"魔王"は、
果たしてバーテックスの象徴だったのでしょうか?…違います。最後に優奈が斬ったのは、私たち
全員の"弱い心"でした。車椅子ちゃんは、"貴方"だったのです。うわぁ…!!
なんか、ジブンにとって理想的な脚色・芝居
ですわ。 …今はただ、本作の余韻を味わい
たいです。それにしても、こんな大作を、よく12話1クールでマトメられたモノです。綿密かつ、
隙の無い構成があったればこそ、でしょう。「結城優奈は勇者である」、大傑作でした。
最後に一言。本作、ヒジョーに深いです。ただ残念なのは、余りに深過ぎて、今の深夜枠
観客層には、その"深み"まで理解し得ない観客が大勢いるだろうなぁ、というコト。最後に友奈たちの芝居
に拍手をくれた、大勢の純粋な子供たち。拍手をくれた観客は、全体の多くだったのでしょうか、それとも
少数だったのでしょうか。…アナタは、どちらでしたか?
ちょっと本作についての御かんそ↑は、いつもよりヤワラカく、「若い層に判るように」書いてみました。本作
みたいな傑作の意味内容が、今の観客層に伝わらないようでは困る。それこそ、作中の四国と同じ…アニメが
「やがて滅び行く運命のモノ」になってしまいます。それでは困ります。コレくらいの物語はゼヒ判って欲しい。
理解するためには、アタシが比較対象作品として挙げた「ホルスの大冒険」辺りを観てみるのもイイかも知れ
ません。もう50年近くも昔の、ソレも児童向け映画なんですがね…。あ、本作も、ある意味"児童向け"ですか。

○「Hi☆sCoool! セハガール」
ニコニコで観ました。あたしゃセガハードは一つも持ってなかったんですが、最終話メチャクチャ泣けました。
同時に、ジブンはこのラインは「やっぱ石館氏が入られないと、も一つビッと来ないかなぁ?」とか思ってたクチ
なんですが、文句無く菅原こうた氏の最高傑作にして代表作になったのではないか、と思います。モノスゲー愛
と思いが詰まってました。世界中のみんなを喜ばそうと出荷されていった3人娘の後姿が、アワレで自信と無償
の愛情で光り輝いてて。セガハードを持ってたヒトは全員観なさい。観ないと損します。
しかし同時に、アレだけ出荷されながらゲーム戦国時代に敗れたセガハード自体と同様に、この感動も一部の
セガマニアの、さらに一部の本作に巡り合えた人々にしか訴求しないのか…と思うと…なんかセガハードと
同じ辛い宿命を背負っちゃってる(笑)のかなぁ、とか思ったりなんだり。
でもやっぱ、「gdgd」以降のこのライン、イイですわ。あたしゃ「gdgd」劇場版はサスガにハズカシくて観に行けな
かったんですが、ソフト買おうかしら。「ガルパン」に捧げ尽くしてカネ無いんですけど…(^へ^;)。だけれども、
もうちょっとでこのライン、「手を変え品を変え常に流れ続けてて気が向いた時に観る程度の番組だったけど、
無くなるととても寂しい」位置を獲得出来るのではないか、と思います。ゼヒ造り続けられるコトを希望します。
でも、この最終回なみの「愛情と思い」を維持して造り続けるのって、難しいですよね…"ラブレター"を手を変え
品を変え一生書き続けるようなモンですから。
あ、なんか「なりヒロww」の総裁が「菅原ちゃん、「セハガ」最終回良かったじゃない!ボク泣けちゃったよ?」とか
言ってる声が聞こえるような(笑)。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 

週一ペースちょぼちょぼ御かんそ、12月3週分。

 投稿者:ゆ~さく  投稿日:2014年12月19日(金)23時29分4秒
返信・引用 編集済
  ==============================================
☆本日、月刊戦車道・第6号(最終号)が届きました。
 そーいや夏に端末が壊れてからコレに連載してる「聖グロリアーナ×黒森峰への道」への御かんそも書い
てなかったなぁ、と思い、秋期アニメ作品の御かんそも落ち着くコトだし、年末年始にはいっちょ夏から中断
してた「アンツィオ戦」OVA(パッケージ版)・月刊戦車道・完全設定資料集などの
御かんそ入れを始めたいと思います。本掲示板の年末年始は「ガルパン」
年越しです


☆「ガルパン」追加情報。
関西地区の方、おめッとさん!!年明け1月からABCで「ガルパン」再放送始まるそうですぜ!!
http://asahi.co.jp/anime/girls_und_panzer/

コレに合わせてAT-X、などでも新年早々再放送開始するそうですよ。しかし…バンビジュが積極的に地上波
再放送したりレンタルビデオ屋に品置いたりしてくれりゃ、確実にもっと一般層に「ガルパン」ファンの裾野
を拡げられたと思うんですがなぁ…多分「ガルパン」などを餌に配信サービスのバンチャを売り出そうとして
たんじゃないか?と思うけど…もし、そんな軌道に乗るか判らんモノを後押しする手駒として「ガルパン」が
使われたんだとしたら、なんかもっと大きく育つ樹なのにド素人農園主が苗木の段階で抜いちゃったみたいで、
スッゲー腹立つ。まぁ、今からでも遅くはないです。首都圏でも再放送やって下さい。

==============================================

★週一ペースでちょぼちょぼ続ける「今はコレが精いっぱい」御かんそ、12月3週め。
☆今週は「寄生獣」が無い…

○「ヤマノススメ セカンドシーズン」・23話
美術も、編集もBGMも劇場版クラスでした。全編をそのまま繋いで劇場のスクリーンにかけたら、
きっと相当に感動出来ると思います。映像マジック。こんなろりろりのキャラなのに(笑)。アタシ、"様式美"
が好きで…いつものフォーマットを崩してOPを省略し、ラストの一番イイシーンで静かにスタッフロールが
流れ始めたりするとソレだけでジ~ンとなっちゃう傾向があるんですが(^へ^;)(最終回効果ってヤツ?)、
本エピソードの朝日が昇ってからの情景の連続には、むしろスタッフテロップが邪魔に感じちゃうくらい、
息を止めて魅入ってました。気合の入ったレイアウト・美術と編集の妙技。「のんのん」の1話アヴァンで感じ
たのと同じモノです。素晴らしい仕事に、眼福です。最高画質のBDで手元に残したい作品。…次回、最終回。

○「デンキ街の本屋さん」・12話
アヴァンから泥酔し電車の中で先走りリバースを吹き駅前の茂みに未消化の居酒屋の料理を吐き戻す美少女
ヒロインなんて、ほぼ前代未聞でしょう(^血^;)。コレでこそ先生ちゃん!コレでこそ「デンキ街」(笑)!本作、
妙なトコがリアルなんですよね(笑)。女の子と飲みに行ったコトが無い童貞諸氏には判らないかも知れない
ですけど…「デュフデュフ」だの、海雄の部屋でゴキブリのように這いずり回るなど、「わたモテ」のもこっちにすら
似たセンでカワイいカワイい(^血^)。そして、オタク童貞・オタク処女同士の恐る恐るの接触。なんか「いかにも
ありそう」ッてカンジしません?…いや、あるんですよ実際、こーゆー純情ラブコメみたいな(ゲロは吐くけど)
たどたどしい接触から始まる関係。ナンパや出会い系じゃなく、可愛らしい、微笑ましい男女関係のハッテン。
青春時代にのみ許される、最高の幸福。コレこそが本作の持つ「もげそうでもげない」魅力。コミケなどの同人
サークルは、大学のサークル活動と一緒。20歳以上の男女が一つ部屋で作業してて、何も無い、なんてコトは無い。
女のコの方が「意識しない」なんて出来ない。ハーレムギャルゲのような、あるはずも無いウソッパチでは無く、
オタク社会の中でも必ずあります。アタシが本作(原作)のファンになったのは、お下劣変態ギャグをやりつつも
こーゆー描くべきことをシッカリ描いてるから。本作を観て「いいなぁ。よぉし、オレも次のコミケで好きな
同人誌描いてるサークルの女子に声かけてみようか」…とか思うヒトはセーフです。過剰反応してケナシ出す
ヒトは一生エロゲが恋人、でしょう。そーゆー「人種の違い」を選り分けるフルイのようでもありました、本作。
最終回は先生ちゃんと海雄の恋の行方が主題だったので、キャプは↓先生ちゃん中心に。

海雄に「空気読んでると、自分が空気になっちゃいますぞ」と諭したカメ子、その、当のカメ子の恋の行方は…?
ああ…。誤魔化すためにシャッターを切る、その手元で揺れる、カントクにもらったカメのストラップが切ない
…そんな、ちょっとしんみりする一コマでマトメたんですね。きっとカメ子の秘めた思いは、実らないでしょう。
でも恋は恋。そんなキュンとする痛みも織り交ぜ、満開の桜が揺れる中で宴会は続きます。ああ…イイですね…。
甘くて切ない♪私の心~♪齧って逃げたコ♪誰だ~♪ …とか、悦にいっていたら…。
先週の12話、そして今週・最終回のココまでは全く遜色無い、「デンキ街の本屋さん」をアニメ化するなら、こう!
という見本のような、素晴らしい仕上がりでした。しかし、ソコに至るまでの過程は…「どうしてこんな表現に
するんだろう?」と首を傾げるような、奇妙な内容になっていました。「一体どうしてこうなったんだろう…?
脚本も演出も実力充分なヒトが関わってるのに。制作スタジオのシンエイ側との歩調が合っていないのかな?
…いや、判らない…」とか(先週までの御かんそに書いた通り)ジブンもいぶかしんでいたのですが。…そのナゾ
は今回、長いEDの後、やり逃げのように付加された
(笑)Cパートで全て明かされるコトとなりました。まさか、
そんな理由だったとは…
(^へ^;)。…Cパート、道行く綺麗なお姉さんに頬を染める純な少年と、変態さながら
の奇怪な朝礼を行うとらのあな社員たちの対比。あ~、そうか。本作の迷走は、監修に下がった森脇真琴の代わり
に監督に就任した佐藤まさふみ氏の、こういった作品内容に対する抵抗が原因だったんですか~。ああああ。
先々週のバレンタインチョコ造りで「このバカさ加減は、この少女たちの"本当の姿"ではありません。あくまで
寸劇コントを"演じてる"だけです」というアツカイにしてあった時点で気付くべきだったかもしれない(^へ^;)。
ジブンは、中高生に粗悪な危険ドラッグを売りさばいて"覇権を狙う"などとウソブくKADOKAWAラノベなどに
比べれば、本作の原作は充分シャレになってると思うんですけどなぁ(「ギャグじゃん」の一言で片付く、と思っ
てます)。…しかし、そういうコトなら異論はありませんです。「どこまでがセーフ」かなどはそのヒトの考えに
よりますが、こういったKADOKAWA商法に抵抗して下さるのでしたら賛成も致しますし、応援を捧げたいです。
本作、残念ながら失敗作ではあります。しかしその"失敗"は、制作者自らが堂々と御自分の作家性に照らし
"選択した結果"だったのだとすれば、ジブンは逆に頼もしく見え、尊敬も致します。佐藤まさふみ監督のコレ
からのご活躍が楽しみです。言うなれば"誇り高き失敗作"とでも言うのでしょうか…?
本作の真価を味わってみたいという方は、原作を直接読まれて下さい。面白いですよ。

○「SHIROBAKO」・11話
先週のアフレコアップでの、打ち上げ気分もつかの間。いよいよ「えくそだすっ」最終話・13話の原画バラ撒きが
始まりました!何度もココに書きました通り、こうしてスケジュールが逼迫するとEDスタッフロールに原動画
担当者や協力スタジオの名が増えていくワケッすね。しかしモノが最終話じゃ、木佐が言ったように同時並行し
て作ってる新番組の作画がカブッて大変なんじゃないの?終章とシリーズ導入、どっちも手が抜けないし…と
思った方は、ご慧眼。そうなんスよタイヘンなんスよ。こんなふーに急に作業が激務になったりするのがアニメ
界。逆に監督・木下のようにスケジュールを遅らす部署が出て、急に暇になったりするのもアニメ界。しかしその
間も休んだりするワケにはいきません。絵麻ちゃんがやってたように別話数の救援をしたり、他のスタジオの
バラ出し仕事を請けたりして常に稼ぎ続けていないと生活出来ない…そうやって融通し合って何とか破局を
防いでいるのがアニメ界。だから、なるたけ制作猶予期間は長く取って、早い内から作画INしたい…そうやって
作業のピークをズラせば互いに融通も利き易くなる…とはいうものの、カツカツの制作期間しか与えられず、
どこもヒーヒー言ってるのが業界の現状。そうやって、「百姓は生かさず殺さず」とばかりに労働力だけ搾り取り、
売り上げは全部かっぱいで行く製作委員会制度が問題の根本です。しかし悲しいかな、自社出資で製作委員会
(版権者)に食い込めるアニメスタジオは殆ど無い…。自分たちが作った作品なのに版権が持てないどころか、
1クールに1本なんて濫造作品の氾濫によってヒット作の寿命も短く、観客は次々に別作品に目移りしてゆく。
その度に新企画を立ち上げる。まるで焼き畑農業。そうしている間に土地は痩せ細り、農夫は疲弊してゆく…。
心あるファン諸氏は、己が惚れ込んだ作品の展開が続いている間はキョロキョロ目移りせずに愛し続けるよう
に致しましょう。
なに、「本当に自分が心の底からハマれる作品」なんて2,3年に一本程度しか出やしない、期待を
掛けたってソコソコどまりの作品が殆どなんだから。
なんつってる間に…原画を求めて駆け回る宮森。「ぷるキュー」の悪名は業界中に鳴り響いてますなぁ(^血^;)。
彼女が追い詰まった時に始まるロロ・ミムジーの寸劇も増えて来ました。そんな激務の中でも、ボンズザ・ボーン
社長の「君、やりたい事あるの?」という問いと、作画から演出に移った男の言葉が彼女の身に染みていって…。
そう、こんなキツい業界でやり抜く原動力はただ一つ、「やりたい"夢"があるか?」に他ならない…しかし状況が
そんな"夢"を壊そうとする。本作、意図的に、深刻なシーンを(一見)ギャグに見える演出でカバーしております。
が、このミムジーが現実をニヒルに突きつける心、ロロが夢を諦めまいとする心…二つの心の彼女の中での鬩ぎ
合いだと見ると、相当に泣けます。そして、あても無く小雪舞うクリスマスの街角をさすらう制作進行の少女…。
泣かせる。その間にも、弱小スタジオ・ムサニ所属の人々の温かみが描かれ…また、新たな危機も描かれて。ああ、
矢野が辞めたがっていたのは、家族絡みか…。「ガルパン」でいえば麻子ですね。矢野、予定よりも早く戦線離脱。
しかし同時に、新規採用者たちも入って来て…宮森、早くも"上役"に。こんな新陳代謝の目まぐるしい業界で、
人々の温かみ、真剣さも描くと同時に「新規採用者はどんな人物か?」「宮森は、あのビッグネーム(笑)に原画の
仕事を頼めるのか?」など、牽引力のあるネタも散りばめられ。非常に入り組んだ、味わいのある脚本です。
貴方は、その内容の全てを咀嚼出来ておられますか?きっとおられてますよね?面白いですわ

しかし、問題の13話クライマックス、馬群のシーン…(^へ^;)上空からの馬群大俯瞰から回り込みクレーン撮影
でカメラが寄って行って、馬上のキャラクターアップまで行くって…まるで「ガルパン」1話1カット目だよ(笑)。

○「甘城ブリリアントパーク」・12話
御かんそ書き辛い…。そもそも本作の原作、ナニが"売り"になってた商品なんでしょう?なんか爆笑出来たのは
ピンク猫だけだったような…?(今回も、彼だけは爆笑出来ました) しかし、パーク買収を目論むイヤミな会社
員が悪魔の化身だった、という暗喩にはタップリ共感出来ました。結局この社会、ドロドロの悪意を持つ者の
勝ちなんでしょうかねえ。お話の中だけに限らず…。いやいや、業界全体、まだまだこれから。

  ♪宝の山さえ 見劣りする何かを 幾つになっても キョロキョロ寄り道♪
  ♪命をかけても 見つけだしたいものは きれいな瞳なのかもね♪
  ♪お金も欲しいけれど お金じゃ買えないものも欲しい♪
  ♪ねえ 分けてくれよ あげたりもらったりすれば 豪華なはず♪
  (宮崎駿「劇場版・名探偵ホームズ」挿入歌「冒険のアリバイ」より)

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
12/20、20:40付記
○「結城友奈は勇者である」・11話
モノスゲー頑張っておられます(゚四゚;)。今期、ココへ来てゼンブ本作が持って行ったカンジ
ですね。この終章に乗り遅れないで良かった。…こーゆー展開を観て「引っ張られますなァ(^血^)」とか斜に
構えたり、「辛過ぎて観てらんないよォ」とか目を背けたりしてはなりませぬ。コレこそが、作家側が「今まで
コレこそを見せたくて苦労して作って来た」モノだから。
含蓄もある作品です。車椅子ちゃんの言った「私たちは満開を繰り返して、身体の機能を失いながら戦い続けて、
いつか大切な友達や身体の機能も失って…ボロボロになって…それでも戦い続けて…」という言葉。受け取り
ようによっては「いつ果てるとも知れぬ苦行に挑むアニメ制作者の漏らす本音」と取るコトも出来ますけど…
「新世界より」的モノの見方で解釈するなら、コレって「人生そのもの」なのかも知れません。やがては
誰も例外なくボロボロになり、そして友奈の言葉を借りれば「友達と一緒にいられなくなる」。それこそが
人生の真実。
そこへ、ニボシちゃんからの問い掛けと、彼女の解答が示されて…。「ならば、友奈、貴方はどう
したい?」「私はもう、大赦の"道具"であることを辞める。勇者部の一員として(自分の意思で、みんなのために)
戦う」。見始めた時点ではまさか、「人生の意味を問う」テーマにまで行き着くとは思わなかった。
構成技術(テーマの訴え方)も見事です。車椅子ちゃんが狂ってしまった直後、「私、彼女が苦しんでいたのを
知ってた」という主人公の呻きと共に、コレまで描かれて来た伏線描写…彼女の苦しみようの数々を次々と
列挙してみせる説得力のあるシリーズ構成と、描写の数々。例えば、世に絶望する者は「カワイい少女たちが
生贄に捧げられるなんて、そんな世界は認めない!」という逃げ口上で自分の忌避を肯定しようとしますが、
そうはさせない…最も弱弱しく、傷ついている部長妹ちゃんが諦めずに戦う姿を見せることで「生きる事
の本質」
を問い質します。
そして…ニボシちゃん一世一代の見せ場。歌舞伎のような名乗り上げもイキオイ付きますけど、ココはその後
の…単に「帰りマン」のウルトラ五つの誓い的(笑)な無邪気なJCたちの、遊びのような部活動ルールとばかり
思っていた「勇者部五ヶ条」。ソレを叫ぶことで、さらに雄弁にテーマへ迫ります。「一つ、挨拶はきちんと」
「一つ、なるべく諦めない」「一つ、よく寝てよく食べる」「一つ、悩んだら相談」「一つ、なせば大抵
なんとかなる」…これらが全て、余りにも純に、素直に、天真爛漫に生きている彼女らの"生きる"
ことの信条=「やがては等しく滅び行く人生への解答」だったとは!こりゃヤラレた!
泣かされた!深いです、本作!
…そしてやがて、視覚も聴覚も、もぎ取られてしまうニボシちゃん。
コレって…あまりにも美しく"自己犠牲"を説いた「まどか☆マギカ」の終章と…ある意味対照的とさえ言える
位置にあるかも知れない、死ぬことの残酷さ"の抽出表現ですよね。単に光の欠片になって消え去ってッ
ちゃうより、遥かに残酷かも。だからこそ、彼女たちがすごした楽しい時間…ソレを描いて来た意味
が弾けます。単なるおナミダ頂戴、だと思っているヒトは浅い、浅過ぎ。"死"と対比させるコトに
よってキャッキャウフフがコレほど重大な意味性を持つコトとなった
作品を私は過去、知りません!!

テーマ的に見るなら本作、単なるアリキタリな「世界を滅亡から救う勇者モノ」じゃありませんでした。どっちか
というと…アタシが「日本最高のアニメ演出家」と信じる高畑勲監督が昭和43年に描かれた処女作・「太陽の王子
ホルスの大冒険」にも似た…「永遠の死か、やがて滅び行く生命か選択する」物語でした。そ~か~車椅子ちゃん
はヒルダだったんか~(笑)。同時に、先週の御かんそで書いた「類型的なデザイン、ネタで"当てに行っている"」
だの、「そんな企画を出すプロデューサー、企画作家が出ても仕方が無い」だのといった失言、非礼を詫びます。
済いませんでした。まさか、こんなキッチリした深い作品だとは思いませんでした。完敗です。
コレなら最終回も大丈夫だ、と思います。この時点で大傑作確定
しょう。'14年秋期は「結城友奈」が大勝利を収める結果となりました

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12/23、1:45AM付記。
○「蟲師 続章」・20話
TV版は、今回で最終回です。本当に本当に長い間、お疲れ様でした、有難う御座いました。劇場版、観ます。
さて、では最終回の内容は…。
コンテは、桜井弘明監督でした。千年もの、気の遠くなるような時の流れを生きた、一本の巨樹の話でした。
物語の着想は、天変地異の前に竹の花が咲く、などの俗説。
2期6話「花惑い」と対をなすような…「樹の心」の物語です。
あの、「花惑い」の桜の樹は、きっと雌株(桜に雌雄があるとするなら)…"女"だったのでしょう。
だから人間の娘を食らってまで、己を愛してくれた男の一族と添い遂げようとした。
では、今回の杉の巨木はどうでしょうか。千年もの間、周囲の移り変わりを見守って来た老木。
己の死期を悟ると、蓄えて来た光脈筋のパワーを周囲に分け与え、焼けた山の再生を促た「山の長老」。
彼にとって、人間の存在とはどのようなものに見えていたのでしょうか。
彼は森を再生する際、人間にも己の身体を糧として分け与えたのでしょうか。それとも老婆の言うように
「怒っていた」のでしょうか。それは、判りません。ギンコの言うように、樹にはそもそもそんな意識など無い
のかも知れません。
しかし蟲の力を得て「樹の記憶」を垣間見た男は、天変地異の到来を察し、村を救いました。
人間は、自然の摂理のままに生きる動植物と違い、自然を加工し、利用し、己の利益のために使います。
しかし、千年という途方も無い時間を生きた大樹にとっては、そんな人間の行いも、巨大な流転の中の一部に
過ぎなかったのかも知れません。
では、現代のように、山丸一つ伐採し、開墾し、切り崩して農地や住宅地にしてしまうような人間の行いを
見た際に、樹は果たして、どう思うのでしょうか。樹は、応えません。何も告げること無く、物語は終わります。
そして、こうしてこの大作もまた、終わっていきます。すべては、在るがままに在るだけ。
足掛け10年の歳月をかけ、途切れ途切れに紡がれて来た大作が今、終焉を迎えました。有難う御座いました。

○「繰繰れ!コックリさん」・12話
Aパート。こないだの少女の霊と楓の樹の話と同じように、クリスマスにかこつけた幽霊譚。コレ観て、貴方は
「最終回だし、作品の印象を残さないといけないから原作からイイ話を選んで泣かせに来た、ってだけだろ?
物語の内容は殆ど動かないじゃん「コックリさん」って」…とか思いました?違います。ソレでは見方が
浅い、浅過ぎ。
作品全体の物語は確実に動いてますし、今回のエピソードも見事にシゴトしてます。
ソレは"働きかける"というコト…こひなの心に。幽霊の男がが成仏した後、こひなとコッ
クリが手を繋いでいるのがその証拠。
シリーズ冒頭の頃はこんな光景、思いもよりませんでした。単に
「仲良くなった」というだけではなく…決して明示的ではありませんが、静かに、さり気なく、少女の心は"人
形"から脱しつつあります。
本作を軽んじる観客は、きっと「こひなが変わって来た」ことに気付いていない
(気付けない)のでしょう。「物語を読み込むチカラ」「キャラの挙動を観察する眼」さえあれば誰だって気付け
るコトだと思うんですがねぇ。その類いのヒトは、物語を味わう味覚が鈍感なのかも知れません。例えば今回
も、前コマ明けのAパート頭でこひなはコックリの袖をつかんではいますが、コレは多分アヴァンの最後で、
男が人間では無いと気付いた上での警戒感からでしょう。男と娘が会話できた時にコックリが涙ぐんでいた
のも、単に涙モロイ彼を見せて和ませるだけの軽ギャグでは無いでしょう。観直してみて下さい。ちゃん
と、仔細に描写されているコトが判ります。
努々(ユメユメ)、本作を軽んじてはなりませぬ。そりゃ
傑作になりますよ、「WORKING!」の平池監督作品なのですから。


…こひなは今日、これまで父親に放っておかれて一人ぼっちだった、そして今度は本当に独りぼっちになって
しまう少女の、つかの間の幸福そうな笑顔を見ました。さらに、そんな娘を独り残して、永遠に去って行かなけ
ればならない男の寂しげな笑顔を見ました。…そして、なぜコックリが初対面の男にアソコまで親身にしたの
か、彼の真意に気付いた時……きっと彼女は、自然に彼の手を握ったのでしょう。コックリが来てから、
彼女は色んなものを見て来ました。バカ騒ぎさえも、「楽しい仲間(笑)に囲まれた"幸福なひと時"」でした。妖怪
に消化されたりもしたけどな(^血^;)。しかし…さり気なく、さり気なく…彼女は、変わりつつあります。コレに
感動せんでナニに感動せいというのか!!本作をナメちゃいけませんよ、決してナメちゃいけません!!

(感動してムキになっている(笑))

Bパート。クリスマスが終わって、年越しへ。また毎度のドタバタを描きながらも、「"クズを消せ"と命じられたら、
狗神はこひな以外のこの世の全てを消す」「100%煩悩で出来ているので除夜の鐘でこの世から消える」などの
キャラ描写も着実にこなされているトコに注目。そして唐突に…1話でチラ見された過去のコックリの「約束」
(こひなの前世?)がカットインされて、そのまま主題歌が流れるエンディングスタッフロールに突入。「えッ?
コレでシリーズ終わり?」と思ってしまいそうですが、「それぞれのキャラ関係…相変わらずコックリおかんに
逆らう悪ガキ二匹+一人、ソレに対してあくまで真面目なオカン」「狗神の怨念はまだまだ深刻」「神前に真面目
に手を合わせるようになったこひな(心の中ではどーせカプ麺のコトとか祈ってんだろーけど(^血^;))」、ンで
「コックリが抱えるコレからの展開の予感」…と「今日もこんなです」というキャラの輪を描きつつ終わってゆき
ます。本作らしく、とてもトラッド(^血^)。同時に「オレ本作が本当に好きだ」と思い知らされるシメ方。
まだ原作が連載進行中のアニメ化作品最終回としては、最良のカタチでは無いでしょうか。唯一残念だったのは
ジメ子関連が登場回だけで終わり、その後彼女へのアプローチが無かったコトですか。まぁ、登場回で推測した
「彼女はコックリたちがこひなの前から去った場合に、こひなが帰ってゆくべき"受け皿"となるのではないか」
という読み、この分だと多分当たってるんじゃない?と思われますので、その辺りは原作読めばイイでしょう。

そんで最後はキャラ全員集合で、それぞれの「新年の願い」を独白し、再びドタバタでコックリの胃炎を悪化させ
「また(ニギヤカな)新年の始まり始まり」でフィナーレ。既に「こひなは変わりつつある」予兆は描かれて
ますので、テーマの回収も充分ではないでしょーか。実にカワイく、内容もあり、魅力に溢れた作品で
した。やはり「ジブンは今期、BDを買うとしたら本作だ」とした表明、間違ってませんでしたよ!!!
願わくば2期が観たい!!こひなとアニマルモードの三匹を見続けたい!!


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12/23 05:20AM、付記。
●「烈車戦隊トッキュウジャー」
「トッキュウジャー」はコレまで一本も欠かさず毎週視聴しているのですが、「キラキラ星」のエピソードから
「あれ…?当初の企画から路線変更したのかな…?」と思い、息を詰めて見守って来ました。そしたら…!
先週~今週と、とんでもねーコトになってます!!!モノスゲードラマチック!!まさかノア婦人だけでなく、
シュバルツまでこんなトコで死んぢゃうとは!この後枠の「仮面ライダー」が年長向けハードなシリーズを
標榜する中、幼年向けのナンデモアリ路線でやって来た「戦隊」が、まさか不調(だと聞く)「ドライブ」を追い
落とすイキオイでハードになろうとは思わなかった!今回の渦中の人物だったザラム=アキラはモチロン、
死んだシュバルツ、ソレを慕うグリッタ、「光」を求めながらも狂ってゆく皇帝ゼッドなどの敵方まで含めて
キャラ全員にドラマがある!そして…単にハードになっただけでなく、コチラがシリーズ当初から期待してた
「戦うイマジネーション」のスローガンの元に組み立てられて来た五人のドラマ…幼少期に「何かあったのか?」
と推察される物語ラインも同時に復活して来た!ま、まさか五人の故郷"昴ヶ浜"の『秘密基地』が、敵シャドウ
ラインの本拠地…「闇を生み出す中心地」だったとは!ま、まさか…まさか、まさかとは思うけど…ひょっとして
シャドウラインを生み出してたのは、トッキュウジャー五人自身だったのか!!?
…だなぁ~んて。まだ判りませ
んけど、こりゃスゲえ「戦隊」になるかもよ!!?アタシの一番好きな「戦隊」である「デカレンジャー」はもとより、
小林靖子さんの最高傑作とも謳われる「シンケンジャー」をも超える戦隊シリーズの金字塔が出ちゃうかも!!?!?
…繰り返しますが、まだ判りませんけど。ンにしても戦隊シリーズって、登場ロボの合体玩具がどんなにダサく
ても、ソレとまったく無関係に盛り上がる傾向がありますなぁ(笑)。
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12/20、20:40付記
★めでたいクリスマス、やがて新年を迎える時期でもありますし、来るべき2015年への覚悟を示すためにも、
 ココんとこスクラップしていたニュースを貼っておきます。めでたくない、めでたくない。

【被ばく線量:上限の引き上げ検討 規制委】(毎日)
http://mainichi.jp/select/news/20141211k0000m040071000c.html
2014年12月10日 19時58分
「原子力規制委員会は10日、原子力施設で重大事故が発生した際、事故対応に支障をきたすとして、
作業員の被ばく線量の上限を、現行の100ミリシーベルトから250ミリシーベルトを軸に引き上げ
を検討することを決めた。田中俊一委員長は同日の記者会見で「覚悟をもって事前に準備しておくことで、
無駄な被ばく量を防いで事態に対処できる」と話した」

↑原発作業員は年5ミリSV以上の被曝で罹患すると白血病の労災認定が降ります。
実際に労災が降りた例もありますが、多くの作業員が労災基準を知らされず、無保障で死んだ
者が一説によれば過去1万人も
(?)いるとのことです。何度もここで書きました通り、被曝症は
確率論です。たったの年/5ミリSVでも発症する時はします。"死の宝くじ"を引くと思って下さい。


【福島第一原発事故 東京湾の放射能汚染】(週刊実話)
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20141110/Weeklyjn_6968.html
2014年11月10日 15時00分
原発から約200キロも離れた東京湾の汚染が今、深刻になっていることがわかった。
 京都大学防災研究所の研究グループがまとめた予測によると、東京湾の放射能汚染は2014年3月に最も高く、
湾の北部で局地的に泥1キロ当たり4000ベクレルに達するというシミュレーション結果が出ていた。
 「さらに先ごろ、一部報道機関が専門家の協力を得て調査した結果、千葉の花見川河口で1000ベクレルを
超える泥が採取され、荒川河口でも400ベクレル、多摩川河口でも基準値超えのものが採取されたのです」
 ジャーナリストの窪田順生氏が言う。
「こればかりは対策の講じようがない。東京湾に入った放射性物質で小魚が汚染され、それを大きな魚が
捕食し生物濃縮が進んでいく。東京湾は太平洋に面している福島沖と違って希釈されにくい。東京の人は
福島の犠牲のもとに繁栄してきたが、因果応報といえるかもしれません」

【福島事故 放出セシウム 隅田川底土 続く蓄積】(東京新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014121990070212.html
2014年12月19日 07時03分
 東京電力福島第一原発事故の放射能汚染問題で、本紙が新たに東京の都心部を流れる隅田川の底土を
調査したところ、かなり高い濃度の放射性セシウムが長期的にたまり続ける可能性の高いことが分かった。
 十月から十二月にかけ、隅田川最上流部の岩淵水門(東京都北区)から日の出桟橋(港区)まで八地点
(橋では左右両岸)で底土を採取。
 その結果、荒川は河口域で一キログラム当たり三〇〇ベクレルを超える汚染が確認されたが、さかのぼって
いくと濃度が急速に低下。河口部から約十七キロの江北橋(足立区)では一〇〇ベクレルを下回り、もっと
上流部では五〇ベクレルを下回るレベルだった(詳細は分析中)。
 一方、隅田川は一四六~三七八ベクレルと全般的に濃度が高く、浅草周辺などの中流域が高かった。水が
よどみやすい蛇行部の内側は濃度が高くなる傾向も確認された。
 測定結果について、独協医科大の木村真三准教授(放射線衛生学)は「水量と流れのある荒川は、放射性
物質が一気に河口部まで運ばれた。隅田川は流れも緩く、大雨で徐々に海に運ばれていくとしても、濃度が
下がるには長い年月がかかる。今後は半減期が三十年と長いセシウム137が汚染の中心となる。市民が
底土に触れる機会は少ないだろうが、水がよどむ部分や河口域がどうなっていくのか、監視が重要になる」
と分析した。

↑新聞記事は「底土に触れなければ安全」というように書いてはおりますが、これからの危険は生態濃縮にある
ことをお忘れなく。底土に住む貝類、環虫類を食べた底魚、それを捕食する大型魚へと汚染は濃縮進行します。
'14年夏には、ひたちなか市のスズキ(河口に住む代表的捕食魚)から1000bq/kgの汚染が確認されております。
また、どこの調査もセシウムしか問題にしていない…というか以外の汚染物質は国が調査させない現状ですが、
海産物の汚染で最も危険なのはストロンチウムであることもお忘れなく。β線源のストロンチウムは骨に沈着
し、骨髄性ガンを引き起こします。習慣的摂取による骨肉種、白血病などの発ガンピークは5年~30年後くらい
です。最も激痛、苦痛がひどいガンです。'14年までは急性被爆症状である急性心筋梗塞、脳梗塞などでの死者が
多かったですが、これからはいよいよチェルノブイリでも食習慣による慢性的被爆症状が激化し、目に見えて
死者が増えていった事故後4~5年の時期が来ます。あなたの身の回りの人々…知人、家族、恋人などが罹患し
ないよう、食生活に気を配って下さい。まぁ、長生きするために。必ずしもそうなるワケじゃないです。しかし
国は、こういった事態を一切公表しませんし、情報を封殺し続けてます
「美味しんぼ」の内容くらいで、あんなに過敏に、マスコミ総動員で叩きに来るのがその雄弁な証明でしょう。
かといって、どうするコトも出来ませんけど。「結城友奈」風に言えば、例え大赦が大嘘をついていたとしても、
車椅子ちゃんのように「全てを終わらせてしまう」ので無ければ、我々には今のこの崩れかかった社会を維持
してゆく選択肢しかありません。それなのに何故"暴く"のかというと、あたしゃウソが嫌いだからです。なぜ
自分、もしくは東日本の人々が死んでゆくのか、その"理由"くらいは知っておきたいものです。

☆一つヒント。海は陸上と違い立体的地形ですし魚類は移動しますので、無論まったく汚染の無い魚もいます。
 一概に危険、という訳でもありません。なるたけ沖合いの魚を食べましょう。最も危険なのは河口付近です。
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12/24、13:45付記。
★ちょっと、重大なニュースが飛び込んで来ました。クリスマス・イヴの素敵なプレゼント。
【事故後「異常なし」と診断された子供たちの発症率増加!!
 福島甲状腺癌児童は87人へ】
(日本経済新聞)

http://www.nikkei.com/article/DGXLZO81242910U4A221C1000000/
2014/12/24 2:00(クリスマス・イヴに相応しいニュースですな)
 福島県の子供を対象に東京電力福島第1原発事故による放射線の影響を調べる甲状腺検査で、事故直後の
1巡目の検査では「異常なし」とされた子供4人が、4月から始まった2巡目の検査で甲状腺がんの疑いと
診断されたことが23日、関係者への取材で分かった。
 25日に福島市で開かれる県の検討委員会で報告される。調査主体の福島県立医大は確定診断を急ぐとともに
事故による放射線の影響かどうか慎重に見極める。
 検査の対象は1巡目が事故当時18歳以下の約37万人で、2巡目は事故後1年間に生まれた子供を加えた
約38万5千人。1次検査で超音波を使って甲状腺のしこりの大きさや形状などを調べ、程度の軽い方から
「A1」「A2」「B」「C」と判定し、BとCが血液や細胞などを詳しく調べる2次検査を受ける。
 関係者によると、今回判明したがんの疑いの4人は震災当時6~17歳の男女。1巡目の検査で「異常なし」
とされていた。4人は今年4月からの2巡目検査を受診し、1次検査で「B」と判定され、2次検査で細胞
などを調べた結果「がんの疑い」と診断された。
 また、1巡目で、がんの診断が「確定」した子どもは8月公表時の57人から27人増え84人に、
がんの「疑い」は24人(8月時点で46人)になったことも新たに判明した。〔共同〕

(文章後半は「甲状腺癌だ」とは書いてないじゃないか!…なんておむずがりの方もいらっしゃるでしょうが、
 この検査は甲状腺のエコー診断です)
始まりましたね
小児甲状腺癌の自然発生率は、100万人辺り0.5~1人です。非常に珍しい病気。それが今の時点
数百~数千倍のスピードで増加しています。「37万人中84人か」などと数字のトリックに
惑わされてはいけません。コレがその後に起こる様々な被曝被害の最初に現れる"指標"です。
チェルノブイリ事故後ベラルーシの小児甲状腺癌発症率は3~4年目に急増し10年後にピークを向かえました。

ソレが今の時点でベラルーシを遥かに超えています
ベラルーシの全人口は1000万人。福島県民はその5分の1の200万人。日本の調査は、福島県のみで
行われています(他の都県では国が調査させません)。さぁ、この発症率を、どう見ますか。

まぁ、こうしてかつての様々な公害訴訟の時と同様に、そろりそろり後出しで認めていく気なのでしょうね。
ソレまでは情報を封殺・隠蔽し。ようやく世間が騒ぎ出す頃には、オリンピックを配し。
ソレにしても「事故による放射線の影響かどうか慎重に見極める」のが福島医大(田中俊一)だと
はね……(笑)
 ※田中俊一=日本のジョセフ・メンゲレ。現代の七三一部隊石井中将
結局、彼らが発症してしまったのも世間に隠し通したくてヨウ素材緊急配布を渋ったからでね。
コレでは福島の子供たちは、21世紀のマルタ扱い


言い忘れました。メリー・クリスマス。
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12/25、7:45AM付記。
★↓色々、参考になる指摘があります。ゼヒお読みになってみて下さい。
 『福島県内で初期ヨウ素飛散の影響が及ぶだろう範囲』
 『当時の国が誤魔化せるだろうと判断しヨウ素材配布を渋った根拠』

【福島の甲状腺がんは原発事故原因が決定的に】(YAHOO!ニュース)
http://bylines.news.yahoo.co.jp/dandoyasuharu/20141224-00041769/

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