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●「うみものがたり〜あなたがいてくれたコト〜」・第1話「海の心 空の心」
もッ、1話を観た時点でDVD全巻購入半決定レベルでしょお。問題は、佐藤監督御自身がどのくらい
手を添えて下さるか、ですが。この1話を観て、フツーの萌えアビベに見えますか?それとも「ARIA」
みたいな「心地よき環境ビデオ」に見えますか?(「ARIA」はモノスゴイ傑作も含んでいるので一概に
"環境ビデオ"では、決して片付けられませんが)
最近の京アニ系作品が、全編を「ツカミのウケ」で覆い尽くすのに躍起になっているような姿勢だと
判断するなら、コチラは、あぁ「ツカミのウケ」が欲しいかい?ホラよ!…とピラッと小皿に乗せて
出すようなアシライがクロウトには心地良いね(笑)。京アニみたいなテーマパークレストラン(米国
で流行っている料理に花火立てて給仕するようなトコ)が流行っちゃってる御時世、ショウアップは
モチロンするけど元来は昔ながらの職人気質の寿司屋、ピチピチで純真で真心のこもったシーフード
食わせます、みたいなカンジ?
EDの映像が、今回の作品の演出的な構造の全体を示唆しているものだ、と思いたいです。
二匹の人魚が「おはなし」を観ている図。幼い人魚の反応を見ていれば、コレが「おはなし」という物
の観客に対する機能を示したモノだ、と言う事は一目瞭然でしょう。
その昔「プリンセスチュチュ」の予告で、それは佐藤監督の疲れた述懐?とも取れ無い事も無かったの
ですが「おはなしの好きな子は寄っといで〜」という、投げたような「呼び込みのキメ台詞」を毎回聞
いて「佐藤監督、性欲マシンで独善の塊りみたいなアニオタ層を客層に据えるのに疲れちゃっておられ
るのかな…(^〜^;)」とか思ったモンです。が、しかしこのお方は結局「おはなしの力」を一時も疑わず
「どれみ♪」のような作品も作って下さいました。アタシは「どれみ♪」で人生変えられたクチですので、
今回の「おはなし」にも期待したい。いや、大期待です。個人的には既に絶賛。
あ、アタシ以外の人は「ARIA」系環境ビデオだと思ってお気楽に。しょせんパチンコ屋提供の深夜アニメ。
このアニメの図柄で新台作ってくれたらパチンコ屋行くかもな〜。
阿澄佳奈はラジオかCDドラマでブッ壊れるの期待!
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同日20:00、付記。
…佐藤監督のコンテってのはとにかく子供も楽しめて、大人もその含蓄に唸る、演出技法の教科書
みたいなモンですが、特に顕著な特徴とすれば「わるいこ、ダメ子、精神的にまだまだ欠陥のある子」
を魅力的にかーいく描かせたら天下一品です。今回も「純粋な精神を持つ人類以外の他者」である
"海人"と対比するべく作られたのであろう主人公…猜疑心に揺れ、嫉妬に身を焦がし、インチキ稼業
に身をやつす事にフテてる、そんな煩悩に溢れた「フツーの子」として設計された"空人"が、とても
魅力的にワラエる演技。海岸で寄り添う元カレを見た時なんざ、嫉妬の闇の中で光る目が↓殺意の
あまりにデッサン狂っちゃってるくらいだもんね(笑)!実に人間的で、実に親近感が湧きます。

よく、この監督は「アホな子ダメ子」を主人公にするのが毎度のテグチだ、と指摘されたりもしますが
その視点は正確でない…とゆーか、浅いと思います。その人間的ダメさをツカミのギャグとして使った
りもしますが、そんな子が「成長してゆく」物語を描くのがお好きなのでしょう、きっと。「セーラー
ムーン」の昔から。
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7/1 11:00AM、付記。
ついでに、気が付いたらもう配信が始まってたWEBラジオ「うみものらじお」も聞いてみました。
聞くまでは、作品やキャラのイメージを大切にするあまりに阿澄佳奈のパーソナリティを潰すような
事になったらイヤだなぁ…と思ってたんだけど充分に彼女らしいノリ出てるじゃありませんか。自己
紹介コーナーで「私…誰…」とボケかましたり、心のこもらない社交辞令的な返し(笑)等の定番ネタ
も聞けて「自分の土俵」に引っ張り込む気満々と見た。え?Dも「ひだラジ」と同じヒトなの?!
ランティス、偉い!
「ひだラジ」ほどの暴れ方は出来ないかも知れないし、この作品から入るヒトは流石に少しはマリン
のキャラを期待するだろーけど、それは番組イントロ部だけで充分でしょう。引っ張り込んで笑わせ
ちゃえばイイんだ。「ひだまり」のファンもラジオのアスミンノリを『狂ったゆの』として大いに認
知してましたし。むしろ今回のマリンちゃんなんざ、ゆのよりもずっと知障に近いやいや純真率100%
なんだから、そこいらからオモシロ方向へ引っ張れる公算大かも。既にその辺りを狙ったんだな…と
おぼしきコーナーもあるし。「海?じゃあ海産物っぽいコトもやるよ…」なんてブツブツ言ってた事
にも期待!やってくれやってくれ。どうせ番組の最後でムーディに終わらせりゃイイんだ(笑)。
佐藤監督のハートフルなノリと、阿澄佳奈の珍奇なギャグ、両方楽しめるなんざ贅沢な作品ですね。
第2回は、阿澄が得意とする奇怪な先制攻撃が真面目な寿美菜子にゼンゼン通用せず。そこから少々、
押し切られ気味。むむ〜。こんな通り一遍的なトークは期待し取らんぞ。…と思ったら軽いグロネタ
でジャブを入れ、エンディングの後のオマケコーナーで脚本(D)と結託してのムチャ振り反則攻撃。
コレが見事成功(*^血^*)。これよ、こーでなくっちゃ!
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7/4 14:00、付記。
○「うみものがたり〜あなたがいてくれたコト〜」・2話「指輪の心 巫女の心」
「ぷ離宮あ」ファンは「ぷ離宮あ」なんぞ観ないでコッチを観れ。
満足できる「プリキュア」が味わえますよ、きっと(笑)。なーんつって。
いや、ちょっと予想外でした、このアゼンとするような展開(笑)。
佐藤監督、「プ」放映開始当時「自分の次にやりたかった事が全部アチラ(「プ」)でやられてたので
ショックでした」とインタビューで語られてたから、よっぽどやってみたかったんでしょうね?この
テのヤツ。でも、きっと、佐藤監督の手による作品なら東映さん(の一部)みたいなイーカゲンな仕事
じゃなくって、ちゃんとテーマを満たして感動の中で終わる、納得出来るエンディングを拝ませて下
さるモノと思いますよ。ドラマのお膳立てをこーんなに単純に「今更コレかよ!」とガクゼンとする
位にオヤクソク通過儀礼にしたのも、その設定を全部イキナリ出て来たカメがくっちゃべっちゃう
投げッぷりも、「あ、バトルも水着と同じ"添え物"(ショウアップ)だからテキトーに楽しんでネ」っ
てコトなんでしょうし。本題はあくまで夏音(ついでにウリンの?)"心の成長"なんでしょうし。
そのためのテなんでしょう。この単純な、イヒョーを突いた展開は(笑)。
しかし2話は、佐藤監督でなく紅優氏のコンテだけあって、なんかサトジュン印作品とゆーよりは
「出来の良いプリキュア」ちゅーか「成長してバトルするふたご姫」みたいな感じがしましたにゃ。
佐藤監督直接のコンテなら、母親が「ヘンな事起こるわよ〜ヘンな事〜」と回転しながら去ってゆく
シーンも、もっと「なんだコイツ!」感が出たでしょうし、ラストのタコがアリガト〜とお礼して
去ってゆくシーンも「バカにしとんのか!」ちゅーよーなバカバカしさとかーいさ(タコの)が少し
多めに出たかな、と思うんですが。ムロン充分に面白かったッス。
わたしゃ「ARIA」御かんその時に「本作品のコンテを切れ!」だなんて言われたらコワくてとても
切れない…みたいな話をしましたが、今回の作品の各話演出にしたって、そうかも。無能な演出家
ほど「あ、バトルすりゃイイのね」と勘違いして、単なる表層的な「目の前で起こっていることを
ただそのままに描写しただけ」みたいな薄っぺらいコンテを切りそうだもんね。主題である少女の
「揺れる心」の方を、常に下流に潜ませる、副次的な構造にしなくちゃいけないんじゃないでしょ
うかね、この作品の場合は?…やってる事が一見、児戯っぽい「プリ」系作品に見えるのは、佐藤
監督から各話スタッフへの罠であり?試験問題だったりして?なーんて思ったり。
海人姉妹二人の関係は、モロどれみとぽっぷのソレと同じですな。
しかしソレだけに、ウリン役堀江由衣さんの演技は…むむむ。バトルで、姉に置いて行かれるシーン
の「お姉ちゃん行かないで!」は、今回の小さな勝負ドコでしたな。普段の大人びたポーズとの対比
で、重要なセリフ。その後の、悪霊解放は自分の責任、と白状する際の泣きは悪くありませんでした
が…佐藤監督は声優の皆さんにも、フイにこんなハードルを仕掛けてくるので要注意。でごんす。
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