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○「チーズスイートホーム」・チー迷子編
祝、クロいのと再会。本作は原作話になると途端に面白くなります。原作も物凄く単純な話なんですが…
でも、この「子猫の主観で見た世界をナイーブに描く」という仕事がアニメオリジナルで出来ないのが、
ちょっとだけ寂しい。しかし本作スタッフには原作に対するたゆまぬ愛情があります。チー良かったな。
○「イナズマイレブン」・49話「ノリノリ!リズムサッカー!!」
お、大海原中サイコー!!サザエ頭にかぶってるのはいるしシュノーケルしてるのはいるし!さ、サメだ
サメ。鮫もいる!ほ、ホンダワラかありゃ?グラサンかけてるヤツはイソギンチャク!?大海原中校舎、
海が荒れたら授業出来ねーじゃん(笑)。ま、御影専農なんて農業校のくせに電子の要塞だったし野生中
はジャングルだったし。それぞれの母校訪問も楽しいですわな本作。沖縄瓦とシーサーは使って欲しか
った気もしますが?ともあれアタシはサザエの壷焼きが大好物です。か、かーいー!

小暮のシーサーマスクを興味深そうに覗いてたけど、夏未がピキピキしてんのに気付いて慌てて背後に
隠す春奈のおちゃめさんぶりもイイ!真剣に戦況を追っている夏未や秋と違って、ジト目で率直にモノを
言う彼女のキャラの使い所もソツないですなウッシッシ。
しかし山寺宏一氏の少年役なんて初めて聞いた(笑)。ホントはあのお祭り監督の声に当てようと呼んだのに、
急遽役差し替えになったのかな?コレもまた面白いハプニング。
海坊主が鮫と海草ブン投げる必殺技は「アストロ球団」思い出しちゃうね(*^o^*)!イイよイイよ〜!コレ
でこそ奇想天外荒唐無稽な魔球モノとゆーモンですッ!リズムをズラす戦術とソレを雷門が逆に会得する
ドラマも無理無くハマッてたし、イキナリの力技"卓袱台返し"には腹を抱えて大爆笑!しかしバタフライ
ドリームって風船ボールみたいなモンじゃなかったの?パワーもあるのかぁ。何にしても、コレまでなら
プレイヤーが全員立ち止まってるかのような演出も見られた消化試合回も何とか動かしてやろう、何とか
面白い組み立てにしてやろう、という頑張りが伝わってきて、とてもイイ感じです「イナズマイレブン」!
おおッ!!?来週は、あの毎度の『最高の作画』が来るかッ!?んでもって"正義の鉄拳"会得かー!!?!
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9/18 4:00AM、付記。
○「東京マグニチュード8.0」・最終話「悠貴へ…」
リアルタイム視聴しました。
あきれるほど単純な物語です。たった一人の少年が死ぬ、ただそれだけの話。
よくぞこのような単純な基本的な物語に立ち返って下さいました。
10年前「どれみ♪」が始まった当初からアタシは「どれみ♪」という作品は業界における『地面の再確認』だ、
街のどこからでも目に入る「灯台」のような「記念樹」のような揺ぎ無い原初的な存在だ、と主張し続
けてきました。奇矯に、デカダンスに、銭勘定に走ってしまった作家達が、いつでも振り返って「あぁ、
いつの間にか自分は遠く離れてしまったなぁ」と自戒するような基準点。ココロノフルサト。そのような
作品が無くなってしまったら…未成年専門のイメクラのような、もしくは販促だけが存在理由のような、
ガキどもをたぶらかして財布の中の小銭を掠め取るような商売だけが横行してしまったら…本当に子供
世代と大人との「共通言語」が無くなってしまう。互いに不可解なだけの存在、溝は決して埋まらない。
そのために幼稚園から爺婆まで、家族が皆楽しめるような「現代」に息づく作品として「どれみ♪」を
信奉、溺愛してきたのですが…ココへ来て、またそのような誰にでも通じる、至極単純な物語を懸命に
創って下さる方々が現れました。このお話、筋は一本道だし、泣かせ方も余りに基本の教科書通りです。
しかし私は断言します。業界は、もうココからやり直さないと駄目でしょう。
よくぞ、勇気を奮い起こして「基本」に立ち返って下さいました。有る程度の売り上げも満たさなけれ
ばならなかった、若年層がサルのように怒り出さないよう丁寧に誘導してやらなければならなかった、
そんな足枷の中で、よくぞ、人々が忘れている「本当のこと」を描く道を選び取って下さいました。
「大災害スペクタクルをやるよ!」と、人々の怖いもの観たさを喚起し、興味を失わないように徐々に
視点をずらして別個のテーマ「愛する者の死を逃げずに受け止めよう」というラストシーンまで導いて
ゆく。そのような愚かなほど正直な、ある意味挑戦的な仕事を、よくぞやり通して下さいました。この
ラストシーンが、誰にでも予想出来たもののはずなのにボロボロ泣けるのは…何も知らずにイイ気にな
っている若年層は別にして…誰もが実を言えば胸の奥底に秘めている「本当のこと」だからですね。
だけど涙は嘘じゃない♪ 抗えない真実♪ すべてはこれから♪ いつでもこれから♪という、アニメ史に
残る名主題歌「グローイング・アップ」(「私のあしながおじさん」)の内容を、物凄く苦く、辛口に描
いた作品…という受け取り方でイイと思います。地震はキッカケに過ぎません。しかし行き着いたこの
テーマは、万古普遍の物。アニメ業界は、ココからやり直さないと駄目なのではないでしょうか。そう、
アニメ業界そのものだって、すべてはこれから♪ いつでもこれから♪…なのです。

「未来ちゃんと悠貴君は良く似てる」との真理の言葉通り、最大の泣かせ所の悠貴成長記録の回想シー
ンの最後に、悠貴とそっくりの逆への字口で微笑んでいる未来の姿を出すんだもんなぁ。ヤラレますわ。
ED。生き残った人々は、みんな健やかに生きている。悠貴の写真を前に、丸いケーキを開けている図。
真理とひなも、小さな丸いケーキを開けて。"生きている"お祝いの、丸いケーキ。堪らんなァ…。
本作で落涙なさった全ての皆様は、まっこと正しき『本来のアニメの観客』であると、私は信じます。
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9/19 18:30、付記。
なにはともあれ「M8」は、現行の深夜アニメの"潮流"みたいにモノに真っ向から「NO!」と叫んで
下さったので、痛快です。コレ「ウヒヒ死者数万人のデザスターパニックだ、死ね死ねみんな死ね」と
期待してみた層に対しては観たくなかったモノを観せられるイヤガラセとして機能し(笑)、ごく普通に
生きているヒトに対してはバケツ三杯泣かせるお涙頂戴となる。そんな「心の選別」のシカケに最大の
力点を注いでたカンジで、ある意味、実にユカイ(笑)な企画でした。これもまた「ポニョ」に近いかも。
本作を観て「陳腐だ!あざとい!」とわめく層…とどのつまりは、例えばアキバでの路上殺人現場で
ピースサインで写メ撮るような連中が最悪、と言えると思いますが…そんな彼らは始終"飢えて"います
から望みの物を与えてやりさえすれば小銭を吐かせるのは簡単です。しかしそんな商売を続けていれば、
遠からずアニメは滅びます。定向進化の袋小路に陥った種は絶滅します。原初的な、どっちの方向へも
行ける、ある意味"単純な"種が環境の変化に耐えてゆけるのです。こんなふーに一般の人の興味も引く
センセーショナルなセンで普遍的な情緒や感情に訴える題材、他にありませんかね?復讐劇なんかどう?
脚本的には「地獄少女」なんか秀でていたと思いますし私も好きですが、もちょっと一般的なセンで…。
今期は実力派の監督様方が一斉に深夜アニメを撮る、という奇妙なシーズンでした。特に「野球娘。」
の池端監督「GA」の桜井監督。客層の望む物を与えながら、ちっともイヤラシくならない。サスガ!
こんな作品なら業界がこの"病い"から脱却してゆくための離陸路になるかも!…と思って喜んでいた
のですが、そんな悠長な事やってる場合じゃないかも、とも思いました「M8」とか観ていると。
でもやっぱ「大正野球娘。」と「GA」は好きなので↓御かんそ書きます。
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○「大正野球娘。」・11話「そゞろに胸の打ち騒ぐ」
ハイ、全然大丈夫でした。誰もが楽しめる普通のアニメです。
この場合"普通"と言うのは最大限の賛辞です。これはキャラ達を、観客の中でもリビドー丸出しの種族
への貢ぎ物として差し出すような作品ではありません。↓このキャラデザを見て、内容を観る前に「あ、
萌え系ね?」と即断する御方もいるでしょうが、その実NHK連続朝ドラの題材としてもイケる内容です。

朝香との試合が始まった時点で、何かナミダ出て来ました。なぜ泣けるんだろう。それはコレまで11
話という短期間の間で彼女らの性格やドラマや頑張りなどをつぶさに見てきたからです。他の作品なら
ナメた省略や、狙ったあざといクスグリなどするトコロでしょうが、本作は、地道に、実直に、丁寧に、
大正時代を生きる彼女らの様子を描いてきました。その設定が功を奏して。あざといモエで場を繋ぐの
ではなく、現代と違った時代、違った風物や習慣など…それも表面上のなんちゃってではなく、それなり
綿密に描写したおかげで観客の興味を繋げ、女子部活の部室をカメラで盗撮し練習しないでケーキ食べて
る様子などをメインのクスグリにしないで済みました。また時代が時代なので、その純情さ、一途さなど
も嫌味無く描けて。設定が現代ならこれらの魅力は観客へのイロジカケ的お人形キャラの付加価値か、
または真面目に描いてもウソ臭い偽善キャラになってしまったでしょう。彼女らの素直な生き様に直接
感情移入する造りだからこそ手の平を見ると血豆だらけ、なんて描写もサラリとキマって。これが単に
彼女らをオタクのアイドルとして売る事だけが目的の作品だったら「いや彼女らは一種の天使なんだから
血豆を潰す地道な練習など描いたら客が引いちゃうだろ」と、カットされていた事でしょう。
いやァアタシ「けいおん」は京アニ作品の内ではとても丁寧に作られてましたので、嫌いな方では無いん
スけど。でも本作とソチラの違いを述べるなら、そんなトコでしょう。
さて、あざといツカミやわざとらしさを廃して、たっぷり11話、彼女たちのお茶目さんぶりを楽しま
されました。やってる事は萌えアニメと一緒じゃねェか!…と思われるかも知れませんが、その間に
一時も途切れる事無く、物語の伏流水のように伝えられてきた事があります。彼女らが、その一点から
片時も目を離さずに、一心に願い続けてきた事があります。それがこの最後の野球の試合、という舞台
で開放されます。綿密に視察をし、作戦を組み立てた子。まさかという魔球を会得した子。抜群のフィ
ールディングを身に付けた子ら。懸命に追い付き、フライを取れるようになった子。ホームランを我慢
できるようになった子(笑)。親に誤解され勘当されてもグラウンドに駆け付けた子。
フツーのドラマです。あざとくはありません。まァ脱線する事もありましたが…(苦笑)、そんなフツー
の子らに感情移入させる仕事…コレ、高畑勲監督の「名劇」なら4クールかけた事でしょうよ…そんな
積み重ねを1クール以下でやった、そんな実直な仕事だったからこそ、今、グラウンドに駆け出してく
彼女らの姿に、何か涙ぐむくらい声援を送りたくなるのでしょう。繰り返しますが、普通のドラマです。
最大の賛辞です。
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9/20 23:50、付記。
あ、ちょっと補足。あたしゃ「リビドー全開のファンにおもねるだけの作品」が嫌いだと言ってるだけ
でして、ファンが作品への愛情をどんなイビツなカタチでヒョーゲンしようが、ソレは勝手だと思って
ますんで。ちゅーか小梅と三郎の初夜なんかはちょっと見てみたい気も。二人とも恥ずかしさと興奮で
ワケ判らなくなっちゃってるよーなヤツ、とか。ファンダムの方は好きに遊んでりゃいーんです。
ちゅ〜か…今(9/20 17:30)東京MX再放送の「赤毛のアン」24話を観てたんだけど…屋根から落ちて足
を折って友達と仲直りし、どんなに寝ているのが退屈だったか、新任の先生と会ったのが嬉しかったか、
だなんて昨今の若い演出家諸氏なら「こんなんどーやって面白くしろちゅーんだ!」と頭を抱えそうな
内容をやっていた。その直後に11話「そゞろに胸の打ち騒ぐ」を観ると、何の違和感も感じ無かった。
100年位前の、地に足をつけて生きていた人々の素朴な物語…それを描くのは最早ファンタジーに近い
題材なのかも知れませんねぇ。
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○「うみものがたり〜あなたがいてくれたコト〜」・最終話「島の心 人の心」
「好きにしたらいいじゃない。どうせ私の言う事なんか聞かないくせに…夏音の心配なんか、もう
やめた。やめやめー」(11話より)…夏音の母・都さんは優しい人だからコレで済んでるけど…。
場合によっては「この子がいるおかげで再婚も出来ずに、私ばっかり苦労して…殺してしまいたい」
と思う親だっているでしょう。そして実際に「お母さん大好き!」と擦り寄ってくる子を、振り向き
ざまに絞殺してしまった母親だっているでしょう。そんな「人の心」を「肯定」する作品です。
亀は、そのようにして死んだ子らなどの魂を見るにつけ、忍びなかったでしょうね。だから絶対に
完膚なきまでに闇を消し去ろうとした。キリスト教的思考ですね、コレ。
しかしやはりコレ、着ぐるみ劇団などの舞台劇で演じるべき内容だったと思います。クライマックス、
マリンの「海と空は揺らぎながら触れ合い…」以下の台詞は、朗々と、オペラのように舞台の中央で
歌い上げたら、相当に感動的にキマッたのではないでしょうか。先々週から書いてる舞台劇の比喩に
即するのなら、ココはもう既にお姫様人形の仮面は割れて、中から素顔の女優さんが現れて演じてい
る場面です。もし(●u●)←この人形の仮面が割れなかったら、お姫様人形と妹の妖精人形は闇を受け
入れ、仲良く暗い海の底で物言わぬ人形のまま朽ちてゆくだけでしょう。その想像は容易に出来ます。
…アニメだと伝わりにくい…。舞台劇なら、ボロボロになって傷付きまくる人間だからこそ、血を流し
つつも愛を唄える、そのテーマもハッキリと浮き出したと思います。
しかし、アニメの底力もナカナカ。EDのイメージを逆手に取って、泡となって消えようとする人魚
姫役はウリン、何故?何故?と泣きじゃくる絵本を読んだ幼女の役はマリンが務める事になるとは…。
自分がもし舞台脚本家だったら主役は男にして、絵本の中から抜け出てきたお姫様人形との禁断の恋、
なんかも話に絡めてみたいなぁ。…とか想像も膨らむ、素敵な"童話"でした。自分の評価はムロンの
事先週書いた通り「大傑作」ですがコレ、あまりにも多くのアニメファンに対しては通じなさ過ぎる、
とも思います…。アニメ向きの題材じゃなかった?かも知れませんね…
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(続く。この項、長くなり過ぎたので投稿を二つに分けます)
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