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☆まだまだ続く「キルミン」関連、その他。

 投稿者:ゆ〜さく  投稿日:2009年10月10日(土)08時55分25秒
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☆論文。「キルミンずぅ」に絡めて、こーいった「人外少女」的表現は、いつ始まったのか、について。
思えば今のアニメも、20数年前にOVAという若年層向けの直売商品が現れてから、顧客のニーズに合わ
せようと様々なシュミに走ったキャラを生み出してきました。動物とのハイブリッド、ロボ少女…今度の
「キルミンずぅ」などを観ても、そんなあの手この手の演し物を見飽きている世代は「あぁ今度はケモノの
振りをするペド物か、コアなトコロを狙っちゃって…」などと思われるかも知れません。しかしこのテの
"亜人間"的趣味はアニメOVA黎明期に始まった物でもありませんし、そんな矮小な物でもありません。
日本で始めてこのテの趣味を描いたのは、やはり手塚治虫先生です。
考えても見て下さい、「のらくろ」とか「イガグリくん」とか、牧歌的かつ普遍的テーマの作品しかなかった
時代にアレだけの魅惑に富んだ、色鮮やかな変態的(笑)趣味のキャラクター達を量産し続けたのですから
…当事読者だった少年達には、いかほどの衝撃だった事か。1951年の「来るべき世界」から人造生物の反乱
を描き…'59年の「0マン」ではリス型知的人種対人類の大河ドラマを描き…「アトム」は言うまでもなく…
人間が獣に変身するゾアントロピー(獣化現象)を描いた「バンパイヤ」では、逆に人間に擬態する野生動物
ウェコを登場させ…「シャミー1000」ではネコ型知的異星人との淡い愛、「百物語」では様々な変身を見せる
少女型悪魔との成就せざる恋、「火の鳥・未来編」ではロボットとの本気の恋、それどころか「やけっぱちの
マリア」では霊憑依したダッチワイフとの恋(笑)を描き…いやいや大人向け作品「鳥人大系」では本気でトリ
とのベッドシーン描いちゃうし(笑)…「青いトリトン」ではヒロイン・ピピ子との初夜で、人魚のピピ子は
タマゴ産んじゃうし(笑)…思えば、その後富野喜幸監督がアニメ化した「海のトリトン」ではヒロイン・ピピ
は成年すると脚が生えてきて人間型になる設定になってましたなァ。ちゃんとセックスさせてあげたかっ
たんでしょうなァ。「オマンコが付いてない女とヤるだなんて!変態だ!」…とか言って。あの大監督様も。
しかし「キルミンずぅ」を観て、そうこういった手塚作品の中でもとりわけ思い出されるのが「ふしぎなメ
ルモ」でしょう。赤と青のキャンディを食べて生長、もしくは若返りをする設定で、絶妙な配合率で両方
を食べる事によって卵子の状態まで戻り、DNAの歴史を遡り動物にも変身出来る…という追加の能力が
描かれた時にはエロチックで幻想的で、ドキドキしたもんです。「ふしぎなメルモ」において、そういった
なまめかしい「生命を制御する能力」を得るのは、やはり女性でなければならなかったでしょう。慈愛に満
ちた母の姿にもなれ、一方で卵子にまで戻る事によって生命の源流を遡れる…そんな設定は女性、それも
卵子と母親の中間点にいる"少女"でなければならなかったでしょう。男が若返って精子になったトコロで
何も出来やしない(笑)。
話が脱線しましたが、こんなような「人外少女」、人間以外の属性を加味した設定のキャラに惚れる傾向は
アメリカのファンダムにもあります。中には知っておいでの方もいらっしゃるかも知れませんが…'90年代
後半、私はアメリカのそのテの趣味のコンベンション(一つのホテルを借り切るくらいの規模)に毎年訪れ、
エロ漫画雑誌に旅行レポートを描いたりしておりました。そこで面白かったのは、彼らがコーフンしている、
彼らの言葉で"Furries"("毛皮"と"妖精"の合成語)と呼ばれるこれらのキャラクターは半人半獣の、もしくは
擬人化した獣の女性に限っていた、という事です。当時では放映中だった「ANIMANIACS」のミネルバ・ミンクが
評判を呼んだりしておりました。コレは明らかにディズニーやフライシャーらが動物やら昆虫やらを擬人化
した世界を好んで描いていた、その影響下にあるものと思われます。まぁ日本のソレと同じく一種の幼児化
変態趣味ですね。日本の手塚先生みたいにナンデモアリでなかった分、彼らの嗜好は"動物"方面に限られて
しまったのでしょう。
さて、一部の観客の特殊な趣味(笑)はともかく、これらのキャラクターはマンガ、アニメ作品群において
「想像力を拡げる」ために無くてはならない最高のコンパニオンです。私は昔から「異世界への水先案内人」
という言い方をしておりましたが…一目で観客を…特に幼年層から少年期の者を惹き付けるキャッチーな、
"非日常感"をシンボライズしたようなデザイン。その行動は、人間の常識から考えると僅かに常軌を逸し
ていて…「キルミンずぅ」でも彼女らは四つ足で這いずり回るといった年頃の乙女にあるまじきハシタナイ
姿を披露してくれますが(笑)…しかしそれが彼女らの"流儀"なのだ、だって動物だもん仕方ねーじゃん、
という可笑しさ、観客が幼児〜少年少女だった場合は日頃からウルサい事を言う大人の理不尽な要求から
一時開放される痛快さ、等々を含有して、タイヘンにマンガ世界の持つパワーを増加させる正しき袖引き
です。大昔から、自室の窓からネバーランドへ道案内してくれる妖精の少年などと同じく、ジュブナイル
にとって必要不可欠な存在だったのです。その"非人間的容姿"を含めて、彼、彼女らは。
日本のアニメ・漫画の歴史においても特に「才能を持つ者」に限って、これらのアイキャッチ力抜群のホスト
ホステスを、作品に配置して活躍させてきました。藤子・F先生は真面目な方なので、大抵の場合は、その
キャラはダルマみたいなネコ型ロボットだったりサイコロ型からくり人形だったりの「少年型」で、主人公
の相棒として活躍するのが常ですが、作中で"少女の艶"を描写したいというような場合にはソレが主人公
の少女と、彼女に仕える動物型異星人に分裂して現れたりします。このコンビはやっているシゴトは他の
非人間型キャラと一緒です。「チンプイ」。傑作ですので一度観てみて下さい。吉田竜夫氏も松本零二氏も、
優れた非人間型キャラを産み出したモノです。安彦良和氏画の「ろぼっ子ビートン」に出てきたネンネンの
扇情力(笑)…コレについては観客の世代に当たるオヤジさん達は、当時に股間を押さえてのた打ち回った
記憶があるのではないでしょうか?そして宮崎駿先生は…藤子・F氏と同じく真面目な方なので、愛する時
もちゃんと"人間の姿をした"少女そのものを愛したい、という真摯で紳士な聖ロリコン様的態度を貫いて
こられましたが…「崖の上のポニョ」で初めて非人間型ヒロインを登場させました。コレ、物凄くセンセー
ショナルな出来事だったと思います。そして…今や日本の全てのアニメーターの源流となった、と言っても
差し支えないだろう森やすじ氏の、あの異常なほど可愛らしい動物キャラクター…。

「キルミンずぅ」がコレらの傑作群と肩を並べるだろう作品になると評価しているのでも、期待しているの
でもありません。でもこのキャラクターは…作品の世界観は、「目新しいクスグリを使い果たして動物好き
のペド客層に目を付けた」などと称されるような卑小なものではありません。むしろ今の時代になって幼年
観客層に対しても改めて向き直った、日本のマンガ・アニメの歴史の源流、そのDNAに根ざした、正統な
表現である、と断言します。断言しちゃってもいいかな。まちょっと覚悟はしておけ。

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10/10 15:00、付記。
☆「キルミンずぅ」関係。
母親のハルカさん(あッ春風さん家と同じ名前だ)が動物と話せる女性・ハイジと同じような能力の持ち主
なのだから、リコリムにキルミン化を仕掛けたのは何かを学び、そして将来的には自分と同様の存在に
までなって欲しい…という願いからなんでしょうけど…そんなハルカさんも「動物と話せる」のではなく
「心を受け取っている」カンジでしたね(ココではテレパシーと言う語彙は安易に使いたくない)。
やはりこの作品のキモは今のところ「動物とのコミュニケーションをいかに取るか」にあると思います。
アタシとしての理想は…第3形態・動物の姿になっても、彼らと話そうとすると「痛い…」とか「怖い…」
とか漠然とした感情しか伝わってこなくて「貴方の家はどこ?」とか聞いてみても「赤い屋根…青い窓…」
なんてイメージしか聞き出せない、だから「探偵」の出番となる、なんてのが理想ですね。なぜなら動物
は言葉を持たないのだから…そんな動物の気持ちを判るようなヒトになりましょう、というのが最終的
テーマの一つなのだったら言う事なしッス。でもコレをやると、とても面倒な事にはなるんスよねぇ…
作劇上。だから動物形態の際にはいきなりスラスラ意思疎通出来ちゃっても何ら構わないんですが。
しかし1話ではリコもリムも、動物形態になっても、すぐ自動的に第二形態の着ぐるみに戻っちゃって
ましたが…「動物になりたい」と念じるのをやめると着ぐるみに戻っちゃう、なんて設定なんですかね?
ドクトル「ワシは動物の姿のまま、元に戻れなくなった。動物化は危険なのじゃ。そこで孫たちの身を
     按じてキルミンには安全装置を付けておいた。動物の姿でいられるのは強く、そうありたい
     と念じている間だけじゃ。どうしても長く動物の姿でいる必要がある場合には、キルミンの
     セッティングからリミッター解除を選択するのじゃ。しかし忘れるでないぞ、長く動物の姿
     のままでいるとiPSマテリアルが融合定着してしまって動物の姿から元に戻れなくなるぞ!」
…とかだったら、ますますアタシの理想です。なんか昭和の変身モノみたい!昔の作品にはそんな"変身
時のリスクやタイムリミット"とかが付き物でしたわよね。ゴーゴーゆくぞ♪にだんへんしん〜♪
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しかし、エラい事になりました。
アタシにとって「異常な夏」だった、好きな監督様方が一斉に深夜アニメを撮って下さった、その結果
怒涛の御かんそ書きを続けざるを得なくなった季節が終わり、やれやれコレでやっと休める…と思って
いた矢先に今度は「狂乱の秋」が来ちゃいました。しかも今度はアタシの本守備範囲とするトコロの
児童向け作品群です。個人的にですが「マイメロ」も終わって、アタシが奮い立つような児童向けがす
っかり無くなってしまった状況が続いていたので、この巡り合わせに張り切らないではいられません。
夏の深夜アニメ群では、敬愛する監督様方に向かって失礼な話ですが…一種の「レース」を楽しませて
いただいてるような印象で望んでいました。結果的にDVD購入に至ったのは「あさたろう」と「GA」
でしたが…今期の「レース」は、観戦するアタシの方も真剣勝負です。
1枠)「夢色パティシエール」。あの「どれみ♪」の真摯な部分、本当に子供のためを思って書かれた脚本、
現代において真の意味での児童向けを蘇らそう、と企てられた作品。応援しない訳にはまいりません。
しかもコレ原作は非常に面白い、と聞き及びます。しかもその内容を料理するのは山田隆司氏。既に
1話で家族との絆、主人公の決意の裏側にあるモノ、など原作をバックアップするような描写を加味し、
ガッチリした構成、これからの長いシリーズの屋台骨を支えてゆくよ、という頼もしき意欲を表明。
脚力、スタミナ、どこにも不安点の無い安定型です。
2枠)「あにゃまる探偵キルミンずぅ」。こちらは「どれみ♪」とは関係ないスタッフ様方の手によるもの
ですが、その余りに強力なチャーム力は、アタシにとって理性を失い狂乱状態に陥るほど(笑)。しかし
児童向けのレールは決して外さないで行くよ、という意志は既に受け取っております。そのスタート時
のダッシュ力は、まさに驚異的。熱狂せざるを得ません。しかし脚に爆弾を抱えている、とのウワサも?
この勝負、まるでウサギと亀です。亀の方はマイペースで、しかし自分の踏み出す歩みの確かさに絶大
な自信を持って一歩一歩進んでゆきます。一方のウサギはきらびやかで目を惹くような走りをアピール。
…この勝負、アタシは亀の方に分があると踏んでいます。亀は揺るぎなきプロの技術を持っている上に
面白いと聞く原作付き。一歩のウサギはオリジナルの上に、様々な構造欠陥を抱えているような雰囲気
です。昔話の例えでも、最後には亀が勝利します…ウサギが居眠りする事によって。果たしてウサギは、
その内部に抱えた爆弾によって"居眠り"をしてしまうのか?それとも最後まで無事に駆け抜けるのか?

御かんそ書きの順番を変えます。コレ以降の御かんそは1:「夢パティ」、2:「キルミン」、3:「イナズマ」
そしてオマケに趣味で観ている「エレメントハンター」の順で、毎週書いていこうと思います。何にせよ
本来好きでは無い深夜アニメを観ずに、児童向け作品の御かんそだけ書けるというのは、本当に有難い。
 
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